2016年 の投稿一覧

糸販売10周年記念特別商品をご用意しました

今年は手織工房タリフを始めて14年目
スコットランドの糸の輸入販売を始めて10年になりました

9月10日11日の東京スピニングパーティー2016に持って行く特別商品の一つ
50gの玉巻き毛糸です

月曜日は教室は休みですが、糸巻きなどの作業をしています
糸の販売を始めて以来糸巻を手伝ってくれているMさんAさんが、
今日も頑張って下さいました~

通常ウェブショップで販売している色に加え、定番ではない色も入れて、
かれこれ80色ほど

数回に分けて、少しずつ巻いた50gの玉に、今日は帯を付けました

この糸は紙などに油シミが出来るほど油がついているので
いつもビニールの袋に入れて販売していますが、これでは色が見えにくいと
今回は息子が工夫して、こんな素敵な商品になりました~

糸が見違えました

いつも初日に沢山のお客様に来ていただくのですが
2日目の分を分けてありますので、無くなってしまうことは有りません~

沢山ある色を、あれこれと選んでください~
色の組み合わせのご相談にも出来るだけお応えしますので、お声をかけてくださいね

なお、定番商品の100g巻き、200gコーン巻きは少量しか持って行かれませんので、
会場でお買い求め下さるおつもりの方は、事前にご注文下さい
用意して持参致します(送料の節約になります~)

また、こちらからお送りした糸の空コーンをお持ち頂けると嬉しいです

関連記事

110cm幅は嬉しい~

思いつたってから半年以上、やっと織りはじめました

織り幅110cm経糸1100本のオーバーショットのテーブルクロス

持っている筬に合わせて良い太さの糸を探し、模様を選び、サンプルを織り・・・
このサイズのオーバーショットは1982年にデイビットの指導で織って以来

モチーフは本から選んだのですが、小さな模様はオリジナル
全体に配置するのに、経糸本数と格闘すること半日!
組織図の書き直し数回、綜絖通しのやり直しはしたけど、織始めての直しは無く
糸の太さ、密度も模様の糸の組み合わせも計画通り!

達成感 

以前は難なく織れたこの幅、手が長いのでシャトルは飛ばせるのですが
椅子の高さやペダルの踏みこみ・・・ 腰や背中が痛くなる・・・・
110cm幅は手ごわい~ 

なので、時間かかりそうですが
スピニングパーティーの準備をしながら、少しずつ織っています~

関連記事

もう8月!

新しい記事を書けずにいるのに、見に来てくださった方々有難うございます

1ヶ月前の札幌旅行の後、父の短期入院、
それに伴ってやってきた両親の心と生活力の変化・・・
2人でバランスを取りつつ暮らしていた2人が別々の数日を過ごし
体は休めて良かったものの、思いは少々我慢していた自分の思いだけに・・・

これからどうしよう~ と思ったのですが
それは、60年以上連れ添った夫婦、2,3日でほとんど元に戻り
ちょっと安心したのか、私の疲れがど~と出ていました

合間をみて山の家の手入れを2日間でしてきました
頼もしい若い力です~



関連記事

生徒さんの作品 7月前半

7月に入って益々ジメジメムシムシ 
それでも工房では皆さん熱心に織っておられます

リネンを使って8枚綜絖のサマー&ウィンターを織っていたHさん
経糸は白の68texの双糸、生成りは節もなくきれいな糸だったのですが
白は所々節が残り、その為か、度々経糸が切れて苦労されました



5月初旬に始めたものの、その後体調を崩されたMMさんは、
『思い出せないし、「色々な綾織り」の冊子を見ても解らない~』と心配していましたが
19段の足の踏み方を分解して区別、一つずつ織り進むうちに
織り出される柄と織り方が繋がってきて、2日でストールを織りあげました
紫とローズ系を使ったのでバラの花がたくさん広がったみたいで暖かい
この織方はタリフオリジナル冊子、「色々な綾織り」に掲載されています



メガネ織りの糸と打ち込みをあれこれ工夫したのはYHさん
本に出ている写真の太い糸がきれいに波打って縁取りになっているため
どうしたら、そのように織れるだろうと、私も一緒に試行錯誤しています~



経糸も見えるマットが織りたいと挑戦したのはベテランMMさん
お気に入りの柄がとてもきれいに出ました~
経糸を見せないタイプのマットよりかなり早く織れますね
重さのある、がっちりした織機を使いました



9月10日11日開催の『東京スピニングパーティー』に出店します
11日(日)15:30~16:30 レクチャーをさせて頂きます
内容は、スコットランドの織物にまつわるスライドショー
エジンバラ博物館で見せてもらった産業革命以前の布の写真など、
スコットランドの文化と毛織物産業の一端をご紹介いたします
再生を果たした小さな織物工場の紹介動画には日本語の字幕を付けました~

糸や織りについての疑問や色の組み合わせなど、
お役に立てそうなことが有ったら、お声をかけてください~
(講習でお教えしていることはお答えできないことも有ります)

新しい提案の準備も進んでいます~
イベント会場だけの商品もありますので、皆さんご予定くださいね先日タスマニアの友人から面白い動画の情報が届きました
ヴィジュアルアーティストが中国の絹織物に魅せられて
劇場を大きな織機に仕立てたという、驚きのパフォーマンス

Ann Hamilton:I made a theater into a giant loom in Wuzhen

 

関連記事

札幌へ行って来ました

両親の付添で、札幌へ行って来ました~

大通公園の西の端、ローズガーデンのバラがとてもきれいでした

遠くに見えるのは2012年にチェック展をした札幌資料館です


98歳と90歳の両親との旅行は中々大変
計らずも子供3人(兄、私、妹)がつきそうことになりました
この年の子供たちが揃って両親と旅行できる人は珍しいでしょうね
本当に全てに恵まれた旅でした~

短い時間でしたが、私も織り仲間と会う時間が取れて
時々しか会えなくても、手織りでつながれる仲間はとっても嬉しかった

関連記事

棒針編みは1本じゃできませんねぇ~

昨日は半年毎の母のペースメーカーの検診日
いつも、この時は車で出かけるので、喋り通しの母
「ちょっと今時間がない~」と逃げられることもないので、嬉しいようです

病院について保険証が見つからない・・・
手提げから一つずつ物を出して確かめたら
出てきたのは、母が自分で作って愛用している鍋つかみ!
編みかけのホームカバーを持ってきていたのですが
みたら編み棒が1本だけ???
保険証はやっぱりなかった
どうやら前の日に用意したのに、一度出してしまったらしい
その代りに鍋つかみ???
しっかり者の母にしては珍しい、でもなんとなく、小さな子供のよう

いつもより待ち時間も短く、道も空いていたので予定より早く帰宅できたのですが
私は珍しく夜になって体調不良
倒れるように眠り、今日1日ダラダラ、回復してきました~

せっかく今週教室が休みなのに、何もできていません

関連記事

時期外れのフリースマット

今日の工房は羊毛が広がり、ひつじを知る楽しい1日でした

羊の工房パオにお願いして、みんなでフリースマットの講習を受けました
羊の毛(刈ったままの毛を洗った物から房を取り出してノッティングをします
間に太い糸を数段織り込みます~

持ってきてくださったのは白からグレー、所々濃いグレーのイングリッシュレスター
毛足も長く、カールがきれいでピカピカ
茶色のモコモコボリュームがある中くらいの毛は短めのコリデール
短めでも弾力があるダウン種の白い毛
贅沢に好きなところを選んで使わせて頂きました~

最初に出来あがったAさん


午前中スタートの4人が先に出来上がりました


お昼からスタートした4人は少し遅れて仕上がりました~


みんな、思い思いに羊の恵を満喫しました

バラバラとスタートする結果になってしまったのですが
パオさんがそれぞれに丁寧に説明してくださいました~
教え方が上手!!

工房を始めた頃、沢山助けてもらったパオさん、また楽しい思い出が増えました
みんなも時に違う先生に教えてもらうのもいいですね~

熱気ムンムンで、エアコンもあまり効きめがないくらいでした

関連記事

服地を織るこつ 2 小管巻き

服地のように細い糸で大きな布を織る時は、極力間違いはしたくないですね~

打ち込みをそろえることや、色や段数を間違えないことは
最初から最後まで気を抜けないところです
これに集中するために、緯糸ではトラブルたくない

*シャトルが端まで上手に投げられること
*小管に巻いた緯糸がするすると出てくること
*緯糸が無くなりかけたときに小管に撒いた糸が用意されていること

そのカギとなるのが、小管(ボビン)の糸の巻き方です
なるべく固く、きれいに巻けていると、するすると解きながらシャトルが走るので
緯糸が引っ張られず、ふんわりと収まってくれます

私は小管の芯に紙を使っています
ワインダーの芯に巻きつけるのにちょっとしたこつが要りますが
一度出来るようになると、とても便利です
紙はクラフト紙の封筒、光沢紙では無いカレンダー、上質紙など・・・
サイズはB5サイズを4つに切ったくらい 角を落します
ワインダーの芯の太い部分に紙を当ててしっかり押さえ
手で巻き始め、途中から歯車を回してしっかり巻きつける先が細くならない方がいいので、先を引っ張って紙を芯に平行にします
紙が巻き終わる前に糸端を巻き込みます糸を引っ張りながらテンションをかけて巻きますが
巻く位置をコントロールできるように、手は管巻きに添える感じ(写真の右端、ワインダーの歯車部分に、糸が油で汚れないように段ボールのカバーを付けています)

紙はいくらでも要らないものがあるので、残った緯糸もそのまま置いておけるし、
ウールのように太い糸は既成の小管より沢山巻けます

お手持ちのシャトルに紙のサイズを合わせます

糸が無くなって取り替えるのが面倒と沢山巻き過ぎると
糸の出が悪く、かえって手間取ります~

糸が抵抗なく出てくる状態で織れれば、シャトルを引き出すときに長く解かず
投げ込んだ時にシャトルが走りながら緯糸が出てくるようにすると
単糸の撚りが絡むことも少ないし、緯糸を手繰り寄せる手間も有りません

ちょっとした工夫がストレスを少なくして、楽しいを増やせば
苦手と思っていたことも挑戦してみたくなるかもしれません!

・・・と私はこんなことを考えながら織っているというご紹介に過ぎませんから
これをヒントにご自分に合ったやり方を見つけて下されば、それが一番です~

次は色と段数を間違えない工夫です~

関連記事

服地を織るこつ

前記の服地の直しの話にはまだ続きがあります

『なんだか否定的な書き方だね』と娘に駄目出しをもらってしまいましたが
続きで、どうしたら間違えずにきれいに織れるかのヒントを書きたいと考えていました
それを事前にKKさんと確かめられなかった私の反省点でもあります
チェックのマフラーや千鳥格子の服地も、いつも問題なく織られてきたので、
チェックを織るポイントを再確認しなかったのが一番の原因でした

私が自分の体験から学んだことで、織る時に気を付けていることを
少しずつご紹介したいと思います

経糸がきれいに張ってあり、たるみでシャトルが経糸をすくったりしないこと
これは、経糸がきれいにできてくることがポイントです

最初のステップは経糸を作る整経の作業が、スムーズにできることでしょうか
チェックの場合、デザインを把握し、色と本数を間違えずに整経できると、後がとてもいいです~

間違えてやり直すと、糸がからんだり、たるんだり・・・
間違えて解くときには、何かに巻き取りましょう~
単糸は弱っている場合もあるので、解いた糸は緯糸に使う方が安全ですね

糸が絡まずにするすると出てくるようにセッティングも大事です
似た色がある時は区別する工夫も・・・
青に入る黒は青と同じ左側、赤に入るこげ茶は赤と同じ右側・・・というように

私はシングル幅(出来上がり75cm幅)の服地約850~900本を5つに分けて整経します
どの様に分けるかは始める前に全部決めておきます
同じ本数というより、チェックのデザインのブロック単位で分けます
(A+B)X2+A  B+(A+B)X2 ・・・というように
これは巻き取りの時にペットボトルの重しを5カ所に吊るして巻き取るためです

画像がないので次にと思っている小管巻きの写真を入れましょう
私は紙を小管の芯に使っています~

関連記事

1日服地の直し作業しました

前記でご覧いただいた服地ですが
機から外して良く見ると、緯糸がくるりとループになって織りこんでしまった所や
経糸の通し間違い1カ所、1色6段だったために、
綾織りがきれいに織れていなかったところが数カ所
綾織りの1.2.3.4.1.2が1色 次が3.4.1.2.3.4に織るところ
色が変わって1から始めてしまったために1・2・3・4・1・2 の次にまた1・2・3・・・
経糸が少し長く出ているため、手にも触るし、洗うと絶対キズにみえる

ということで、昨日はKKさんと2人1日かけて直しました~
経糸の間違いは1本抜いて、1本をチクチク正しいところに縫い込みます

綾織りに織れていないところは、2本(間違いの両脇を2色1本ずつ)抜いて
隙間を針の先でごしごし、両脇から糸を寄せます

スケールを当てて確認しながら織っていたものの
打ち込みにバラつきがあったことや、4段や8段のところがあったり・・・
打ち込みがきつかったところは1色5段でも、他と同じように見えます

ということで時間切れで終わらなかったところは持って帰って仕上げることになりました

このことから、教えられたことがいくつか・・・

私もですが、やっぱり60歳過ぎると集中できる時間が短くなり
見ているつもりが見えていないことも多いですね
無理せず楽しめる織りを心かげましょう
私にも良い経験になりました~

関連記事