2016年 の投稿一覧

グアテマラの織 実演とお話会 

先日お知らせしたグアテマラのお話会ご案内が出来上がりました

こちらから同じものをPDFでダウンロードできます

毎年グアテマラに1ヶ月程滞在して、
外から入ってくる文明に昔ながらの手仕事が変わってしまう様を見てきた中村靖子さん
織手の目を通して見えてきた事は何なのでしょう

私が見せて欲しくて、企画してしまったこの報告会、とっても楽しみです~

盛りだくさんの1日ですから、午後だけ参加などご都合に合わせてお越し下さい
参加費はどの時間に来られても同じです
また、1日通して参加される方は、お昼持参でも食事に出かけてもOKです

参加申し込みは、左のアドレスからメールをお送りください

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はたおとの教室展

いつも教室があって作品展などを見に出かけられないことが多いのですが
今日は、カード織のOliva先生の日、私の講習は無かったので、
浅草まではたおとの教室展を見せて頂きに出かけました

先日お会いしたタスマニアの方々も来られるので、その通訳・・・

始められてまだ日の浅い方々から、草木染の絹で織った着物まで

着物のことは良くわからないのですが、
それでも織るのがとても大変なことは良くわかります
味わいのある作品ばかりです 
織る方の気持ちが込められているからでしょうね


この学校を主催される丹治先生と、
『私はどうもウールが楽しく織れなくて・・・絹が良いんです~』
『私は何でもそのまま出てくる絹はどうも苦手、
多少のことも飲み込んでくれるウールが好きなんです~』 と意見交換
違うから楽しいんですね

23日までですから時間が取れる方はお出かけ下さい
教室の方が要所要所にいらっしゃいますから知りたいことは聞いてみて下さいね

さて、グアテマラのお話会も明後日、
連絡していないけれど都合がついたという方はどうぞお越し下さい~

行きたいけれど予定が合わなくて、という方が多いので、
また他の日にしてもらえるようにお願いしてみますね

また新しい事に出合えるのが楽しみです

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生徒さん方の作品 

最近完成した生徒さん方の作品を紹介いたします~

しばらく前のMMさんのオーバーショット
経糸と模様の糸が双糸、緯糸の平織が単糸です
さすが数学の先生、織り経験は長くないのですが、組織を書くところから、バッチリでした


ウールの単糸と細いモヘア2本どりで、軽いストールを織っているのはKMさん
長く通っていらっしゃるし、オーバーショットなどもきれいに織っていたのですが
タータンタイプのチェックは初めてだったそうです
次に巻きロングスカートの生地を織る練習もかねています


ベテランTWさんのモヘアのストール
以前私が植物染色したモヘアの残りを組み合わせたチェック、大きな織機で織りました

2本どりで2.5本/cm(5/cmの筬に1羽おき)平織りです
密度はこんな感じ でもモヘアが程よくからんで布は膨らみがあり崩れません~


TTさんが 『色々な綾織り』 で紹介している組織サンプルを織りあげました

自分で選んだ色を組み合わせて、とても素敵な色合わせになりました
『組織に興味あるけど、いまいち理解できないんです~』というTTさん
解らない部分を確かめつつ織り進んで、最後にちょっと解ったかな~?という感想でした
組織を理解する思考回路を少しずつ組み立て方はそれぞれ違います
お手伝いが出来るように、その方に合わせた説明を心掛けますが
沢山織ることが一番のようです~

6枚綜絖、スプリング式下開口の織機を駆使してサマー&ウィンターはSHさん
私はほんの少しお手伝いしただけ、ほとんどご自分でタイアップまでされました
模様と色の組み合わせがとてもかわいい!


今年のGWは少しのんびり織りたいと思います~

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新しい仲間の輪

織り仲間からのお誘いで、オーストラリア・タスマニアから来日した
染め、紡ぎ、織、編み物などを楽しむ方々のグループとの交流会に加えて頂きました
通訳の方はいらっしゃるのですが、織のことを知らないので
織の英語がわかる・・・というので、通訳も兼ねていましたが
それ以上に楽しませて頂きました

現地在住の日本人と、以前 川島テキスタイルに
絣の講習を受けに来られた方から始まった交流だそうです
日本からグループが行ったのが2回、タスマニアからンのグループは2回目

全て手作りのツアー、昨日は初日でした
青梅散策のあと、入間市のアミーゴでまず裂き織り体験
前回ツアーに参加された織り大先輩のIさんがお仲間と準備されました
同じような織はあっても、着物地を使っての裂き織りは日本ならではのもの
裂き織りはこんなもの・・・という気が付かない固定観念を持っていた私とには
色々な布を見て、思い思いに絵を織りだす裂き織りは、新鮮でした

心づくしの軽食をワイワイと楽しんだ後は、
みんなが輪になって自分の作品を紹介するShow & Tell 
写真がありません 残念!
タスマニアの方10名日本の方25人くらいだったでしょうか
短い時間でしたが、どんなことを楽しんでいるかを知りあうのは
手仕事を楽しんでいる人には楽しい交流でした
日本人同士でも、初めてお会いする方々と共通の楽しみで交流できるのは嬉しい!
私も仲間の輪が広がりました

タスマニアからのメンバーには手織りを教えるプロもいて、そんな情報交換も・・・
『ご先祖がスコットランド出身』という方ともお近づきになりました

ほんの短い時間でしたが、素敵なプレゼントを頂きました

手前は『通訳有難う』と頂いたHUON PINEというタスマニアにしかない木で作られたシュガースプーン 
ほのかによい香りがします
手作りのフェルトの小さな動物は参加者皆さんへのプレゼント
最後の残りを頂いたら、これは特別! タスマニアデビル
他に何があったかは知らないけれど、これが残っていて良かった

久しぶりのブログですが、パソコンをいじりたくなかっただけで、
教室もワイワイ、でも静かに織りに熱中したり、見学の方が有ったり

暖かくなって糸のご注文は減りましたが、
プロの作家さん方はもう来シーズン向けて動き始めているケースも

タリフオリジナル冊子が少しずつ、でもずっと売れています
『色々な綾織り』は400冊完売、今日第3版が届きます~

今日もこれから教室です!

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若い人たちの作品

先日ここでもお知らせした留学生のYさんの作品展に行って来ました
(4月9日まで 詳細はこちら

工房で織りなおしたのは3部作の最後の1枚(右端)
3枚並んだところを見に行きました

ギャラリーが暗めだったので、色も良く出ていませんが・・・

織機から外したときに見つけた織間違いも、全部きれいに直してあり
3枚並ぶとサイズも大きく迫力が伝わってきます
芸術的にどうこう私には言えるだけのものはありませんが
それでも、大変な思いをしても完成度を上げたかったYさんの気持ちが解りました~

他3名の作品も、丁寧な完成度が高いもので、心地よいという印象でした
私はすぐチェックで色合わせを考えますが、プリントでも、きっと心地よい色と割合は
同じような感覚かもしれませんね

その後、会場で偶然一緒になった工房の生徒、Kさんと
セール中の中目黒の木綿糸のお店に行きました
前から一度行ってみたいと思っていた手紡ぎの木綿糸と面の布のお店です
手紡ぎの糸はどちらかというと紡毛糸タイプ
オーバーショットに使ってみようと、少し購入しました

狙って言ったわけではなかったけれど、桜が満開でした
思いがけないお花見、人も多かったけれど、とってもきれいでした。


久しぶりに都内を歩き回り、まるで田舎のネズミが街へ行った気分
物珍しそうにキョロキョロしていたんだろうなぁ~

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明日の楽しそうなイベントのお知らせ

次々と楽しいことを仕掛けてくれるソウマノリコさん参加のイベントです

型にはまらない手仕事を、慣れない人も楽しませてもらえること間違いなし!

明日、4月3日日曜日 詳細は糸くず手帖
会場は練馬区上石神井 東京おかっぱちゃんハウス

私ものぞきに行きたいのですが、教室の日で行かれません~

珍しく1週間教室のお休みを頂き、少し疲れがとれてきました
この間、鍼灸院に2回、固まりすぎて痛みも感じなった体が少しほぐれ
手を付けたくなかった家事も少し苦にならず・・・
合間に服地の経糸2着分を織機にかけました

今日から教室です

PS 先日工房を留守にしている間にお客様が5人お越し頂いたと、大家さんが教えてくれました 
   不定期でお休みしたり、教室が無い時には買い物に出たりしますので、
   お越しの際には事前に電話で確認して頂くようにお願いいたします
   
   定休は金曜日 教室は月曜日も休みです(講師不在)
   家族経営のため教室が休みの場合、家族の予定を優先する場合があります
   

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グアテマラの織 実演とお話会

Sudio TESSILE こと中村靖子さんがグアテマラに通うこと9回
ウィーピルに代表されるグアテマラの織りを紹介します
詳細は後日改めてお知らせしますが、とりあえず予定を空けておいてください

場所 手織工房タリフ
日時 4月23日(土) 10:30~12:00 腰機の実演
              13:30~15:00 スライドショー
              15:30~16:30 織りの話     の予定

本物を見て、実体験を直接聞けるめったにないチャンスです~

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頑張った留学生Yさん

『幅の広い織機を使わせて下さい』と問い合わせの電話をもらったのが2月後半
丁度1m位の織機がしばらく空いていたので、『来てごらんなさい』と返事をしたのが始まりでした

韓国からの留学生で今は大学院生のYさん
課題の作品の3部作の3枚目で打ち込みを失敗して、どうしてもやり直したい
大学は入試期間で入れず、困って織機を貸してくれるところを探していました

そうと聞いて、ほっとけない性分
私もイギリスで沢山助けてもらったから誰かにお返しがしたい

でも、持ってきたのは織りなおすための糸では無く、織った布・・・
それを解いてやり直す!?!?

無茶そうなことを、でもやりたいという若者は手助けしたい!
それに布は太いリネンの粗く織った1・3の綾織り
何とかなるかも・・・・
ということで、110cm幅の織機が空くのを待ち、筬は大学から借り
先週4日間、頑張りました~

織り終わりを筬に通して織機に乗せて、手前を結び付け
手前に巻き取ってから、織機の後ろに入って綜絖通し
後ろに経糸を結びつけて、綜絖を動かしながら解き
経糸の後ろの結びを整えて、経糸を巻き取り

今度は打ち込みに注意して織りました
織りあがって晴れ晴れしたYさん




でも・・・・ なんだか変なラインが何本も入っている~

織間違いが見つかって、がっかり、どう受け止めたらいいのか解らずしばらく呆然

そこは、直しお得意の私、
針でチクチク直せることを確認して
あとは自分で頑張ると持って帰りました

見事やり遂げた頑張りと熱意に大きな拍手!

貴重は体験を沢山くれたYさん
有難う! 

後ほど、この作品に出合える作品展のお知らせをします~

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基本を持つことの意味

暮らしの中で、織りのことで、他にもいろいろ・・・ 
基本の持つ意味を感じることが多くあります

基本を持っていると、それに比べることで他のものが見えたり、その先へ進めたり

例えば、『スピンドルを時計回しに回すとZ撚りになる』
時計回しという言葉とつなげていなかったために
いつも、Sはどっち、Zは????と
細かいところが見えなくなった目をこらして確かめていました

時計回しを基準にすると、その反対はS撚り
紡ぎ車を回す方向も同じ

自己流に紡ぎを始めた私が認識したのは、つい最近です
気が付かなかっただけですが・・・
でも、知ったことで、糸を扱う時のとらえ方がちょっと変わったかも・・・

タリフオリジナル冊子
『千鳥格子のマフラーを織りましょう』
4枚綜絖の織りの基本である綾織りを解説しています
綾織りの織り方も
日本の織にヨーロッパの考え方がミックスされて実に様々

どれが正しくて、どれが間違いはないのですが
どれかを自分の綾織の織り方を基本としてしっかり持つと、
他の本を見ても解るようになるでしょう孫誕生の記念にクリスマスローズを植えてきました

右の葉っぱだけは我が家の白を持参しました
根付いてくれるといいなぁ~

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