2019年 の投稿一覧

在宅介護を始めるにあたって

私たちは、在宅介護をするための好条件がいくつもありました

両親とは全ての生活が2世帯で分かれて、でも家の中の戸でつながっていました
これはヘルパーさんが働きやすい環境でもありました
介護者以外の世話はできないいので
洗濯や台所の片づけなど生活支援に他の人の世話が混じりませんでした

私が仕事をしているため、ヘルパーさんの支援が必要に応じて制限が少なく
また、私自身家を離れる時間があり
家族以外の人に会うことや、介護を考えていない時間が良い距離を保ってくれました
それでいて、会社勤務ではないので、ある程度時間の自由が利きますし
仕事場が歩いて10分だったので、ちょっと帰宅することもできました

始めは1人で病院の外来に行けた母が、家の中で転倒して在宅診療に切り替えました
その時に病院と家族の話合いがあり、在宅の看取りに向けて
家族の意思の確認も含めたっぷり時間をかけてくださいました

この時、すでに家族として心の準備はできていたように思いましたが
「介護は離れている息子娘も含め全員で担うべきで、実際の介護ができなければ、
している人に対価を支払うというのが介護の基本ですよ」と言われました
私は、近くにいて兄妹より多く両親に助けてもらったから
多くを担うのは当然かと思っていたのですが、兄妹間ではそれは関係がないことだと・・・
対価を払ってもらうことはありませんでしたが、考え方の大きな指針になりました

そこで介護経験者が考える一番大事なポイント
「実際に介護を担えない家族は、口をだすな!」
離れてみていて、「こうしたらもっと良い」「ちゃんと面倒を見ていない」「親が可哀想」と思っても
精一杯してくれていると信じて、労をねぎらってください

もうこれ以上できないと感じながらも、目の前のこと精一杯していて
それを兄妹に伝えても、解ってもらうまで随分長くかかりました
口をだされて(本人は口を出したとは思っていない)それなら、
「私は介護から降りる!」と思ったこともありました
「仕事を止めて一緒に住んで、介護手続きから、
食べられるものを作り、オムツ交換・・・全部やれ!」と
言いようない失速でした

だから「手を出せない人は口も出さない」が大事です
精一杯してくれている人がほっとすることを、してあげてください

今日はここまで
父へのスコットランド土産のマグカップが戻ってきました

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在宅介護の始まり

終わってから「よく在宅介護を決断してくれた」と家族から言われましたが
それは、私にとっては当然だと思っていました

私が小学6年生の1年間、曾祖母(同居していた父方祖母の母)と暮らしました
痴呆症で1世代上の人たちの名前で子供の私たちを呼び
何度も同じ少女漫画を読み、雑巾をチクチク縫い
人はボケるとこうなると子供心に深く残りました
私たち子供には「可愛らしいおばあちゃん」でしたが、
嫁の母は辛いこともあったようです

私の子供がまだ幼いころ、両親が祖母を自宅で1年介護、96歳で看取りました
近くに住んでいたので、度々その様子を見ていました
その少し前に、母方の祖父も叔父夫婦の在宅介護を受けて自宅で亡くなりました

兄は医学生の頃から終末期医療に関心を持ち、今は在宅医療に深く関わっています
私の身近にも在宅診療の先駆けとなったお医者さまがいらっしゃいました

学校卒業後の語学留学から帰国したばかりの頃
何もすることがなかったからと、日野原重明先生が開いていた
在宅介護の講習会にも行きました
何をどう習ったかは覚えていませんが
寝たきりの方のシーツやパジャマの交換の仕方はこの時知りました

という具合に、幼いころから両親を在宅で看取る準備が進んでいました

知らずに在宅介護を始めた訳ではないのですが
やっぱり、多くの犠牲が強いられました
父は、自分で望んでいた通り心不全で寝付くことなく逝きましたが
母は徐々に弱り、寝付いて4か月余り、時間的にも体力的にも大変でした

それでも、終わりを迎えようとしている母に寄り添わせててくれたのは母でした
この介護に多くを担ってくれた娘も
「おばあちゃんだからできるけど、おじいちゃんだったらしないよ~」
それほど、大事なおばあちゃんでした

憎たらしく思う人にやさしくはできませんね

先々優しく世話をしてもらいたいと思う方、今の自分を考えましょう~

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次のステージへ

在宅で介護を続けていた母が8日に永眠しました



昨年秋に寝付いてから、命を終えようとしている母に寄り添い
時を選んで終えていったようにも思えるタイミングでした
私が側にいたし、春の明るい陽射しの中でした

両親の側で暮らし、在宅で看取りをしたいと思っていたので
最初に心にあったのは、その願いが達成できた感謝です

介護中は辛いことも多かったし、離れて暮らす兄妹とのバトルもありました
でも、時々に多くの方に支えて頂き、
実際の介護は最良のチームワークでした
ヘルパーさん、訪問看護士さん、介護用品の貸し出しの担当者
そして在宅介護の軸になる訪問診療のお医者さま
長く在宅診療をしてこられた中島先生は、
診察の後いつも讃美歌と祈りで支えてくださいました
写真は看取りのために駆けつけてくださった時
私の大切な1枚になりました

私の体験が、介護中の方、これから介護が始まるだろう方に
役に立つことがあるかもしれません
少しずつ発信していきたい(今度こそ有言実行!!)と思います
忘れないうちに・・・

次のステージへ向けて進みます

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フェアアイル帽子の講習会

3月の定例第2水曜日のニットレッスンで、フェアアイル帽子の講習会をします

タリフの糸でフェアアイル帽子のキットを製作中ですが
先月の教室でメンバーからリクエストがあり
最終調整が終わっていませんが、先行して講習会をすることにしました

元のデザインはシェットランドのデザインブックから
タリフの糸を使って、編んでみました



3月13日(水)13:30-16:00
講師 帯刀貴子
糸セットとテキスト¥2800  講習料¥3000 
テキストはまだ暫定的な段階で今後さらに手直しを加えます
なので、完成時には値段が上がるかもしれません

希望者には1号又は2号40㎝の輪針を¥830を用意しました

色は、茶系(写真上)と紺系(写真下) 
8色使いますが、全部2色で編むこともできます

募集人数 5名
申し込みはタリフまでお願いいたします
その時に、色と輪針が欲しいかどうかをお知らせください
(編む時、手がゆるい人は1号、きつめの人は2号がお薦めです)

フェアアイルの編み込みは、輪で表編みだけで
柄を見ながら編めるし、模様が出てくるのが見えるのでとても楽しいです
特にこの古くからあるデザインは、規則性があるので編みやすいです
8色使うといっても、編む時は2色だけ

テキストが完成したら、キットの販売も始めますので
編める方はもう少しお待ちください
(季節外れになってしまったらごめんなさい)

オーバーショット冊子をたくさんの方に買っていただいています
先日このブログにも質問が届きましたが
この冊子を使っての講習会も考えています

かなり文章の読解力があり、
数学的な思考回路をお持ちの方ならすぐ解るかもしれませんが・・・
初めての方は、見ただけでは解らないと思われるのは普通です
私もお教えできるようになるまで随分間違えてやり直しました

講習のリクエストがあれば遠慮なくお問合せください

人がアクションを起こすのを待つのでなく
自分からアクションを起こしすと喜びが大きくなります
形にこだわらず、希望に沿った講習を目指しているので
何でも、ダメ元でお問合せください
(お名前が無いお問合せには対応いたしませんのでご注意ください)

思い切って自分からやりたいことを始めましょう~

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楽しいひと時でした

2月最後の土曜日に開催しているタリフマーケットですが
今年は小規模、でもとっても楽しい時を過ごしました
写真は前日会場の用意ができたところです



糸などの売り物は少し、お客様も少ない会でしたが
それだけにお茶を飲みなが、初めての方も交えてらいろいろな話ができました
ブログを見て初めて工房に来てくださった方もあり
また新しい1歩が踏み出せたような気がします
少々エネルギー不足状態でしたが、娘Mが頑張ってくれました

スポット講習はOさんお一人でしたが
自分で織ったマフラーをを持参されて、質問がいくつか・・・
オーバーショットは、初めての人のための試し織りを持ってこられ
それをコースターサイズに変える組織図書きを講習しました

冊子を見ただけでは解らないと思われた方は
今回のスポット講習のようなことをしますので
遠慮なく、お問合せください

また、こんな機会を作りたいと思います

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タリフマーケット

タリフマーケットのお知らせが遅くなりました

今週土曜日 23日 10:30~16:30
オープン工房も兼ねていますから、遊びにお越しください
手仕事やお昼を持ってのんびり~~ も歓迎です

このマーケットの当初の目的として
自分ではもう要らなくなってしまった糸などが
他の方にはお宝かもしれない
そんなお宝交換の場として始めたのですが
今年は、介護片手間の毎日で事前準備が例年のようにはできず
お宝提供者がそろいませんでした
楽しみにしてくださった方、ごめんなさい~

でも、教室に来られた方や近くの方々が少しずつ持ち寄っています
(すでに教室内のマーケットが始まっています!!)

それに合わせて、ちょっとした講習も企画しました
これは他の先生もお誘いして、時々開催したいと思います
講習申し込みも入っています

まだ発信できる形まで至らない現在進行形のこともあり
アイディア、ヒント、織り機、布、仕上げの話など
日頃の疑問の答えが見つかるかも・・・

お待ちしています

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色遊び

訳ありの糸を経糸に織っていたものがようやく仕上がりました



織りあがったのは正方形のストール
両脇に綿糸の経糸を使って四方が短いフリンジです

残っている糸を組み合わせるので、規則性が作れないのですが
タリフの糸は色がたくさん入っていても不思議とまとまってくれます

120㎝幅の織り機は最後の織れない部分が長く要るため
細い糸を使う時以外は、このように綿糸を補助糸として通しておき
その先に経糸を機結びでつなぎます

一番右はウールの単糸と細いモヘアの2本どりで織ったタリフのスチュワート
洗って軽くブラシをかけてふわふぁ軽いストールになりました

最初に教室に来られたKさんにかけてみていただきました

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タリフマーケットでスポット机上講習

毎年恒例 2月最終土曜日のタリフマーケットのお知らせです

今年は少々準備不足でこれまでのようなマーケットはできないのですが
集まった品々を並べ、希望者にスポットで机上講習をしたいと思います

タリフの工房はどんなとこ?とのぞきに来てくださるのも歓迎です
来てくださった方とのおしゃべりも楽しいでしょう~

出店者については調整中ですが 
確定しているのは
sanbongeのタリフの糸を使ったニットと”お直し”なんでも相談
他は追ってお知らせします

スポット机上講習について
1コマ 30分 講習料500円

講習内容 例えば、
1コマ:織りに関するちょっとした疑問
1コマ:毛糸のこと、布の風合いのこと
2コマ:オリジナルチェックデザインを作る講習 
3コマ:オーバーショットの組織図を書く  
などなど、私が知っていることなら何でもお教えします
(知らないことも多々あるので、そんなときは一緒に考えさせていただきます)

ご希望内容で下記の枠からコマ数の予約を入れてください
1. 10:30-11:00 * *予約済み
2. 11:00-11:30 *
3. 11:30-12:00 *
4. 13:00-13:30
5. 13:30-14:00
6. 14:30-15:00
7. 15:30-16:00
講習内容と時間のご希望をメールでお知らせください


これを思いついたのは、先日の教室でした



しばらくお休みしていたMさんと手持ちのカシミヤで織るチェックのデザインをしました
使いたい色はこれとこれ、こちらを多めにしたい、出来上がりのサイズはこれ・・・と
条件をあれこれ考えあわせて、少しずつ完成デザインへと調整していきます

私も久しぶりでしたが、これがとっても楽しい!
というわけで、オリジナルチェックのデザインをしてみたい方歓迎です
タリフの糸のデザインなら、それが織れるように糸もセットできますし・・・
使いたい糸があればお持ちくださいちょっと落ち込むことがあって、察した娘が母の世話を申し出てくれて
(いつも、手伝ってくれているのですが、この日は私がする日だった)
休みの工房で服地の織りを楽しませてもらいました
ずっとかけっぱなしで進まなかった服地がもうすぐ織りあがります

 

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もう2月

容赦なく日が過ぎて、気が付けば2月に入ってしまいました

文字にできずに過ぎましたが、日々の暮らしはそれなりに進んでいきます
★お正月休みにセットした幅120cmの経糸を少しずつ織り
 正方形のストール5枚を織りあげました
 まだ洗えていませんが、良い感じ♡
★長く懸案だった次の車を決めました
 ずっと父の車を乗ってきましたが、20年過ぎ、車検が近くなって
 身の丈(身長ではありません!)にあった車と出会いました
 次男のあれこれ親身なアドバイスがありがたい!
★教室ではしばらくご家族の事情でお休みしていた生徒さんが2人復帰!
 服地を織る方も増えて、大きな織り機が活躍しています
★ヤノフ村の絵織物を織り始めた生徒さん方
 まだ説明が下手で回り道させることも・・・
 回数を重ねて教える側も上手になりたいところです
 理屈を考えずに図の示す通りにできれば織れるけど
 いつも理屈をしっかり教えているので、そこで引っかかると
 どうしてこうする?こうなる?・・・と
 どこにいるのか?迷子になりますね
★母の介護の継続中
 

2月最後の土曜日にタリフマーケットを開きます
今年は余力が無く、出店者をまとめられず、例年のような会にはできませんが
オープン工房のように、「誰でも遊びに来てください~」にします
詳細は後ほどお知らせします

今年は超低空飛行からのスタートですが、どうぞよろしくお願いいたします

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2019年よろしくお願いいたします

新しい年を迎え、すでに1週間過ぎてしまいました
遅くなりましたが
新年おめでとうございます
今年も、手織工房タリフをよろしくお願いいたします

11月後半に体調を崩して、お医者さまに後1,2週間かもしれないと言われた母が
薬、点滴など使わず自力で回復して1か月半
前と同じではありませんが、命をつないでいます

お正月には兄妹が来て、交代で介護をして母も嬉しそうでした
妹は母を元気にするスイッチを持っているようで
意識もはっきり、よく食べる状態が続きますが
2人が帰宅したら、静かになった家で飲まず食わずで眠りました
どちらも、母にとっては良いのでしょう~ここまで様子を見ながら先延ばしにしていたことを
少しずつ具体的にしようとしていますが、思うように進みません
自分の”楽しい”を少し混ぜつつ歩みを進めたいと思っていますので
応援よろしくお願いいたします

気分転換に少しずつ編んでいた帽子が大きすぎてお茶帽子になりました


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