糸口見つけた❣️

東京スピニングパーティーに出店を決めてから数ヶ月
多くの同じ楽しみを持つ方々と
直接会うことができる機会に何を伝えたいのか?
確かに「有る」のに形が見えずに、酷暑の日々。

多くが絡み合った何かをどうにかしたい💦
やっと、一度解いて整える糸口を見つけました。
糸口を見せてくれたのは、やっぱり糸‼️

最近、織った物の仕上げに洗う事を「縮絨」と言うことが増えていますが
「洗い」=「縮絨」ではありません ❌

「縮絨」の意味
 布をぬるま湯などで揉み洗いすることで、
 羊毛特有の変化する性質を引き出して、
 膨らみや風合いを引き出すこと。


専門的には正確ではないかもしれませんが、平たく言うと
洗うことで風合いを変えることができる「羊毛の紡毛糸」にだけ使える言葉です。

東京スピニングパーティーは羊毛を紡ぐ方々が始められたイベントです。
それに、2006年スコットランドの糸を持って出店した私の原点は
「洗うと変わる糸」 ズバリ 縮絨する糸です。

縮絨にこだわった資料や縮絨テーマの限定販売キットも用意しています。
画像ではなかなか伝えられない「縮絨」の極意を会場でお伝えします❣️
糸や布を、見て触って観察して、自分で確かめてください❣️
❣️そして私を見つけて質問してください❣️

続けて縮絨についてもう少し詳しくお伝えいたします。

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ツイードを織りあげました。



経糸をかけてから約3ヶ月
いつもなら、空き時間を見つけて早く織りたいと思うのに、
今回はいろいろあって、その気力が続かない💦
暑さに集中が続かない、、、
織りながらいろいろ思い巡らせるのが楽しむけど、
色々あってキャパシティを超えてしまって、考えたくない💦

でも最後はやっぱり楽しさを取り戻せて、次が織りたい❣️

手織りの服地の難しさは、緯糸の打ち込みを一定にすること。
4段〜8段毎に段数定規を当てて確認します。
大丈夫👌と思った途端にゆるくなったり、きつくなったり。

機械織りは設定通り少しずつ巻き取りながら打ち込むので必ず一定です。
だからチェックのサイズも必ず同じ。

でもゆっくり織り進める手織りは、高速の機械織りでは得られない風合いがあります。

油を洗い落として、縮絨するのは、ちょっと大変だけど
好みの風合いにできる楽しみも、、、
さて、いつ洗えるかなぁ〜


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夏休み終了



恒例のBBQで夏休みが終わりました。
父の晩年に始まった山岳部のお仲間とのBBQ
父はいないのに、未だに続いています。

やりたいことをたくさん考えて入った夏休み
結果は、ほぼ何もできずに過ぎてしまいました。

それでも鉄道の移動距離は約1100km
自分で運転した車移動距離も約1100km

初めて孫を1人で預かり
一緒にソフトクリーム食べたり、
花火をしたり、
もらった風邪で久しぶりに寝込み、まだ咳が時々出る
孫からもらう風邪菌は強い❗️

ゆっくり織りたいと考えていたのに💦
ミシンを出して縫い物をしたいと思っていたのに💦
新キットの紹介をしたいと思っていたのに💦

ほとんど何もできないで過ぎた“凄く暑い夏”

教室再開まであと数日
少しずつ活動始めます〜

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中古糸のタリフマーケット

高齢になられた染織りの先輩が、長い間人々が集まっていた仕事場を閉めるお手伝いで、大量の糸を引き取りました。
こんなにたくさんあるとは思わなかったけど
選ぶこともできず、車で3往復。。。。
長年複数の方々が持ち込んだとみえ、古い糸がたくさん‼️

教室の合間に約1ヶ月かかって、種類別に仕分けしたり、カセにして長さを出したり、洗ってみたり、、、

確かに古いけど、今は手に入らない糸もあります。
植物染色したウールや綿糸
ガサガサな麻糸やたこ糸、絹のキビソ
黒い糸はウール、絹、綿など色々
羊毛もあります‼︎

もう少し整理しながら、追って詳細をお知らせ致します
そんな糸を使ってみませんか?
多少の手間賃程度のお値段でお譲りいたします。

<< タリフマーケット >>
場所:手織工房タリフ 東京都清瀬市
日時:7月19日(土) 20日(日)
   10:30〜16:30 最終入場16:00
お支払いは現金のみ

なお、工房ではタリフの糸やキットのご購入もできます。
(事前にお知らせいただけると確実です)

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糸綜絖の作り方

織り始めて綜絖通しの間違いが見つかった時に
レース糸のような切れにくい糸で欲しいところに糸綜絖を作って直します。

このやり方を教えて欲しいというリクエストがあったので写真にまとめてみました。

ポイントは穴の位置を合わせること。

昔、細い針金やナイロン製の物が無い時は、強い糸を結んで作っていました。
スコットランドで見た古い織り機の糸綜絖は蝋でコーティングしてありました。

綜絖通しの間違いは直せるので、手間を惜しまないでくださいね❣️

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出張講習



1週間前ですが、タリフの最初の頃からの生徒さんが移り住んだ街で、1日講習をさせていただきました。
題して「糸は嘘つかない」

定期的集まって研鑽を積むお仲間たち
食い入るように見つめる眼差しが素晴らしい❣️

疑問の答えを何か見つけていただけたでしょうか?

楽しかったけど1週間経って疲れが出てきた⁇
やっぱり歳は嘘つかないなぁ〜

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布の縮みと風合い

講習会で使うためのサンプルを用意していて
感覚で話していたことが見えました。

「洗うと油が落ちて糸が膨らみ、毛が絡んで布になります」
これまで何度、そう言ってきたか、、、
ただ洗うだけでなく、もっとふんわりさせる洗い(縮絨)を加えると、厚みも増します。
写真は同じ14枚を重ねたところ。

小さめの布でのデータなので、目安だけなのですが、サイズも縮んでいます。

写真の布端は切り方が揃っていないので見た目は変わりませんが、切る前のサイズの計測です。

タリフで扱っているスコットランド製ラムウールの糸が
なぜこのように洗いで変わるのか⁇
この糸は工業ニット用の紡毛糸です。
毛質は縮れて短い、糸に作る過程で羊毛を保護するために加えられた油分が残っています。
工業使用の場合、油が付いていることで毛羽立ちが少なく切れ難くなります。
織りやニットの加工後に洗って風合いを出して製品にするわけです。

石鹸液に漬けると油が落ちて、毛が広がり毛と毛が絡まって布になります。
これは紡毛糸の特徴で、梳毛糸の布はこのような変化は出ません。
洗いはタリフのHPでご確認ください。
更に膨らみを出したい時は、石鹸液の中で振り洗い
又はティーバッグをカップの中で上下させるように、
石鹸液を布に含ませては持ち上げることを繰り返します。
これをやりすぎるとこの糸はあっという間にフェルト化しますから
様子を見ながら、繰り返すのがポイントです。

幅の広い物を洗う時は、布の中央から多く縮むので布端がひらひら伸びているなんていうことになりかねません。
そんな時は布を縦に半分に折り、そのまま石鹸液に漬け、まず布端の部分を軽く揉み洗いします。
最初に布端を少し縮ませ、それから全体を洗う様にすると良いようです。
干す時にも中央部分が縮み気味なので縦に引っ張って整えて乾かします。

これが絶対ではないけれど、長年この糸で織って、洗ってきた私の経験です。
洗って変わる布に魅了されてかれこれ50年
この糸を使うようになって20年、未だ飽きません〜

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布端をきれいに織るコツ

手織りで皆さんが気になることの一つが布端をきれいに織りたいということですね。
きれいにするためにどうしても緯糸を引っ張り気味になるために
チェックなのに経糸くっ付き縞模様になっていませんか?
2つ前の4月14日の投稿参照
では、どうしたらちょうど良い具合に緯糸を入れられるのか?

織り始めは幅が縮む要素が無いので、ほぼ筬の幅のままですが、
10cmも織ると両端はつぶれていないのに、少し幅が縮んできます。
それは緯糸が経糸の間をうねうね曲がるために出てくる縮みです。
端がつぶれずにきれいに織るために、
ちょうど良い緯糸の緩みが入れられれば良いのですが、
なかなか難しいのが現状ですね。

ちょっとしたテクニックを紹介しましょう。
これは綿糸、120cm幅のテーブルクロスです。


この弛んでいる長さが、緯糸の必要な長さですから、そのまま打ち込みます。
ちょっと手間がかかりますが、布端がきれいです。
織り幅に引っ張って織る伸子という道具もありますが、
使わなくても適度な状態で織れるので、私は使っていません。
ちなみに緯糸が弛み過ぎていると、布に凸凹に出てしまいます。

糸、密度、織り幅など条件によって違うので、良く観察して工夫してみてください。

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モヘアの服地

連休の前半は教室がお休み
進んでいなかった服地を織っています。

今回は経糸ラムウール太めの単糸
緯糸にウール単糸とモヘアの引き揃えです。
太めのモヘアなので管巻きにできず、H型杼が活躍しています。

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手織りのタータンチェックがUKへ


イギリス湖水地方で手織りを教えているJanさんのグループの方々が
私の本を取り寄せてくださいました。
タータンの本場で受け入れられて嬉しい❣️

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