生徒さん方の作品

教室では、外出自粛中にもご案内した
ウールと絹の市松模様が続いています
紫の単糸と絹の組み合わせは
以前、赤の絹糸を使って織ったMMさん
堰を切ったように集中して織られて、きれいに織れています
ご自宅でも織られていて、最近随分と腕を上げています
右は織り機から外したところ
これはウールが膨らんでいますが、縮絨すると逆になります

紺色はTTさん 使った絹糸が白に近くパキッとしたチェックになりました
整経時と巻き取りの時のちょっとした手違いが重なった部分があり
経糸を通すところで予想外の手間がかかってしまいました

前のブログでお知らせしたプロジェクト2の絹糸がまだ2セット分残っています
チャレンジしてみたい方、ぜひご連絡下さい!

右下は、3作目に挑戦のMMさんの経糸
今度の絹糸はどこかから流れてきた黒とグレーの杢糸
撚り合わせてはありますが、ほとんど生糸に近い伸び縮みがほとんど無い絹糸です
整経台から外した途端に絹糸がたるみバラバラになりたい…
それをだましだまし巻き取ります
気を使いますが出来上がりは繊細なシボがステキです

奥の大きな織り機ではKKさんがお父さまのブランケットを織っています
細いモヘアとラムウールの単糸の引き揃えです
幅が広いので丁寧にゆっくり織り進めています

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スピニングパーティー取り止めのお知らせ

毎年大勢の出店者とお客さまが楽しまれるスピニングパーティーですが
今年はコロナウィルス感染の為、中止することが決定いたしました
七夕のように1年に1回皆さまに会える機会でもありますが
3密は避けられないという判断です

お会い出来ないのは残念ですが、代わりのことを何かしましょう〜

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7ヶ月ぶりの八ヶ岳

3月後半にコロナウィルス感染が広がり外出自粛となり
いつものように、山の家の春の支度に行かれずにいました
私の休みと天気を見て、昨日思い切って日帰りで行って来ました
往復ともノンストップ、買い物にも寄りません
冬の始めから7ヶ月ぶりでしたが、家も問題なく一安心


ボウボウに伸びた草を息子が刈り払い機で
ライラックやナナカマドの苗の周りの草を、私がカマで刈ってスッキリしました
1年前は弱々しいくらいだったヤマボウシが大きくなっていました


心地よい風と鳥のさえずりに癒されました
何となくやる気不足を感じていましたが、心機一転心が動き始めました!

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手紡ぎ糸の作品

6月に入って、教室を再開しました
タリフの教室は全て予約制なので、1日に人数を2〜3人です
来られた時の手の消毒、マスク着用、昼食は離れて食べるなど、注意しながら、でも楽しく過ごしています
やっぱり他の人たちと会うのは一番良い活力ですね

このところ手紡ぎ糸で織る方が続いています

経糸の巻き取りが終わったところでお休みに入ってしまったCMさん(写真左上)は
ゴットランドの毛を紡いで、一度は編み作品にしたものの着ないのでと解いた単糸です
毛にとても張りがあり、モヘアのような風合いです

元生徒さんのKMさんは、外出自粛が始まってすぐに、タリフの糸でモチーフ編みを始めて、ステキなベットカバーを編み上げました
今度は、手紡ぎした糸を織りたいと、単発講習に来られました
手紡ぎの糸はどうしても糸の太さや撚りが均一ではない為に
経糸を作る時になるべく混ぜて平均させたいですが、これがちょっと難しい…
という訳で、あれこれ考えた末に整経を一緒にして持って帰られました(右上)

お2人とも、baru先生に手紡ぎを習われているので、とてもきれいな糸に紡げていて
それぞれのカセに番手の差が少なく、ほとんど差を気にすることなく良い作品になるでしょう

もう一つの作品は、タリフの長年のスタッフAAさん
子供のように可愛がっていた愛犬2頭の残した毛を紡いでもらった糸を織りました

犬の毛を糸にするのは、とても難しいので、羊毛が半分ブレンドしてあります
糸に紡いだのはひつじやさん
費用はかかりますが、思い出が詰まっていますね
色に変化が無かった為、経糸は手元に会った太めの紡毛糸を使いました
色を変えることで、2頭の区別もできて良かったです

紡ぎを楽しみつつも、糸ばかり溜まっている…という方も
タリフの糸と組み合わせて織る方法もあります
自粛生活で固まってしまった思いを少し動かしてみませんか?

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糸が入荷しました

毎年お正月休み明けに糸の注文をして、全てが揃ってからまとめて輸入しています
欲しい色が全て工場のストックにはないので
生産予定があるものについては、出来上がるのを待つ訳です
今年は3月末からコロナウィルス感染のロックダウンで工場もストップ
5月中旬に少人数で稼働を始めたというところで
間に合わなかった2色を取りやめて輸入に踏み切りました
それでも、飛行機の運行状況が厳しく費用と時間が増えました
全てがスコットランド流の工場相手はいつも忍耐を強いられます

待っているものが届くと嬉しいですね
織り機を寄せてスペースを作って計量作業をしました

在庫切れ間近だったW-002シルバーグレーも間に合いました
新しい色も入れてみたので、追ってお知らせいたしますね

コロナウィルス感染状況が少しずつ落ち着き、活動が戻って来つつありますね
気持ちも動きはじめたのか、止まっていたウェブショップへのご注文が増えてきました
何か知りたいことがあったら、遠慮なくお問い合わせください

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想いはスコットランド

明日から再開する教室を前に、重い腰を上げて息子と2人で片付けに奮闘しました
もっと早くすれば良いのに、尻尾に火がつかないと動き出せない性格ですね

教室で使う織り機や、筬などを置いている道具置き場の糸を一部2階の部屋に移動して
皆さんが使うコート掛けなどが使いやすいようにしたい考えていました
それには物置状態の2階の部屋の片付けが必要!
まだまだ両親が残した物が沢山残っています
昨年は1階を片付けるのが精一杯で、手をつけていない物入れもあり
手前から出していくと、、、、
父の昔の年賀状が段ボール箱2つ、写真用の額が入っていた空き箱も沢山
大きなサイズの写真をプリントした時のボール紙の芯や袋、、、
要らない物が沢山出てきました

手織り復帰1作目に、細い梳毛糸のチェックを始めました
3年前のスコットランドツアーの時に買ってきたタータン用梳毛糸の残糸です
いつも織っているのは紡毛糸なので、いつか梳毛の布を織ってみたいと思っていました
16/cm   65cm幅の織り機に1000本越え
この糸を触りながら、スコットランドを思い出していましたが
父の写真の中から2005年に一緒にスコットランドへ行ったときの写真を見つけて
こんな写真を撮ってみました


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「服地」手織りと機械織りの違い 2

社会全体が少しずつ活動を広げていますね。
タリフでも、裁縫室を片付けて、手織り教室へ戻す準備をしています。

この思いがけないお休みに、久しぶりに自分で織った布を縫うことを楽しみました。
その感触から離れてしまう前に、もう少し機械織りの布との違いを考えてみたいと思います。

布の風合いは、大きく分けて3つの要素の組み合わせで決まると思います。
1.  基本となる糸      素材の持つ性質と糸の形状
    張りがある羊毛は、腰がある糸になりますが、ラムウールのように柔らかい羊毛は細くて柔らかくしなやかな糸になります。紡毛糸や梳毛糸また繊維の持つ性質、その糸の持つ性質を織りなどの加工で大きく変えることはできません。

2.  織る時の密度(英語で言うsett) 
毛質が硬めの糸でも密度(経糸の密度と緯糸の打ち込み)を下げて織ると、柔らかな布になり、密度を上げるとしっかり腰がある布になります。 しかしながら、私がツイードの手織りを習った1980年代、工場では生産コストを抑え、量産のため、密度を下げた布が多く織られていました。その時代に、衣服の丈夫さより軽くする方向へ変化していたのも影響しているかもしれません。私の織りの先生Davidが「折角の良い糸なのに隙間だらけの布が多い」と話していたのを思い出します。

3.  布の仕上げ加工
織った布は洗いとプレスで表情を変えます。粗く織られた布でも、仕上げの仕方で当面パリっとさせることができますが、元々布が持っている腰では無いので、やがて形崩れしてきたりします。その点、しっかりした密度で織ってあれば、長く着ていても変わりません。

そんなあれこれを考え合わせて、適度な密度で織られ良い仕上げをされている服地が良いということに行き着きます。前にも書きましたが、タリフで販売している“チェビオット”の糸は、ツイード用に作られた糸で、密度10/cmが手織りで打ち込める良い風合いです。私が織ったこの布を本場のプロが「良い布だ」と褒めてくれました。 この頃生地屋さんで、以前のような良い服地を見ることがほとんどなくなりました。布に腰が無いので、全面接着芯を貼って仕立てることが多いのでしょうか???

これらのことは、私が本格的な勉強をした訳ではなく、長年あちこちで聞いて、見て、触って確かめた事ばかりで、専門家の意見は多少違うかもしれませんね。

今回私がベストを縫ったのは、ラムウール双糸、又はそれに近い糸で織った布で、服地用に仕上げていない物もあったので、少し解れ易くていじり過ぎない注意が必要でした。それでも、縫う時の若干のズレや伸びも全てきれいに飲み込んで整うのは、手織りの布ならではだと思います。

マフラーはもう沢山織ったからもういい‼︎ という方、少し織る量を増やしてボレロ風のベストでも縫ってみませんか?  
ラムウール双糸  密度6/cm   柄合わせ無し 仕上げ後の幅40cm  長さ2.5m あれば出来ます
詳細はメールや電話でお問い合わせ下さい

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6月から教室を再開します

全国的に緊急事態宣言が解消されたのを受けて
手織り教室を6月から再開することにしました

人数を少なくして、マスク着用や食事のときに距離を取る工夫など
感染に気をつけて、手織りを楽しみたいと思います

室内の換気のために、玄関にロールの網戸の設置しました

夏はこの家の中で玄関が一番涼しく、ここを開けると風がよく通ります
以前の工房の入り口に使っていた物のサイズを調整しました
それに先立ち、ドアクローザーも交換
こんな時にとても頼もしい息子です

今週後半に全体の大掃除をして、皆様をお待ちいたします

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手仕事の続き

ベストに付けるボタンを探していて
すぐに縫えるようにしてあったエプロンを発見!
確かこの羊柄を手に入れたのは10年以上前
一緒にミシンをかけるためのピン打ちまでしてある巾着袋を見つけて
すっかりハマってしまいました

巾着袋は布が2枚重ねになっていて、縫い代も袋縫いでしっかりしています
ピンを打つだけで縫うのですが、「細かいところは見ないで〜」という出来栄え
何かを作った後の残り布なので、取れるサイズが色々で
大きさも色々出来ました

その巾着袋に通す紐を沢山ある刺繍糸を使おう、、、と
今度は刺繍糸の整理にハマってしまいました

この引き出しは私の祖母が使っていた物です
祖父が亡くなり60才で上京、刺繍を習い始めました
祖母が亡くなった後、母の手仕事置き場に仲間入り
子供たちがいっ時流行ったプロミスリングを作るためにもらったり
母が時々使ったり、欲しい人が勝手にもらうばかり、、、
色分けも、引き出しの中も混ざっていました





それを全部出してきて整理しました
以前、前の工房の大家さんにもらった刺繍糸も加えて
色数は、ちょっとしたお店が出来るほど沢山になりました
左は混ざっていた短い糸と、糸に混ざって残っていた刺繍糸についている帯
刺繍糸ではダーニングはしないのかしら?

祖母が丁寧に仕分けしてあった様子が見れて懐かしい〜
母方の祖母も細かい編み物や刺繍糸が上手でしたから
私や娘の手仕事好きは両方の祖母と母からもらったようです

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「服地 」手織りと機械織りの違い

先日のベストの仕立ての記事の最後に
既製の布は縫い易いと書きました
それは、私の手織りの布が縫い難いということではありません

では、何が違うのでしょう?
わざわざ機械で織る糸を手織りにする意味は何でしょう?

機械で織るメリットは何と言っても、織るスピードと、均一な布ということでしょう
1700年後半に飛躍的に発達した工業化(産業革命)で生産効率は上がりました
そして紡績と機械織りはより生産性の高い機械が発明されきました
1900年代に活躍した、1分間に100段織っていた織機 
それが400段織れるスピードの織機ができれば同じ長さの布が短い時間で降り上がります

でも、1分間に400段ということはそれだけの回数経糸が上下に開く、、、
絡まないようにするには、経糸のテンションを上げないと対応できません
そのため、経糸は撚りと張りが強く、横糸が緩やかになり
布になった時の経糸と緯糸の状態が異なります 

その分、手織りはゆっくりですから経糸をそこまで引っ張る必要もありませんし
緯糸もゆったりと織り込まれていきますから、言わば「両曲がり」
マットのように経糸が見えない様に緯糸を入れて行くのが「  緯 曲がり」
リップス織りの様に経糸しか見えないのは「経 曲がり」
両曲がりの服地は身体に馴染む洋服に最適だと思います

タリフで販売している糸の中で「チェビオット」というのが
機械で織るためのツイードの糸です
腰がある羊毛を使い、撚りがしっかりかかっているので
切れ難く扱い易く、しっかり洗いとプレスの仕上げでとても良い布になります
仕上げに関しては、工業用の糸ということで、専門の工場にお願いしすると
手作り感が残る服地では無く、テーラーに並べても引けを取らない布になります
それでも、機械で織った服地と手織りの服地の違いが解る人は多くはないようです
神戸のテーラーが、それを知って手縫いで仕立てて下さいました
「手縫いは違う!」と何度も聞いていましたが見せて頂いて、初めて違いを知りました
手織りの服地のミシン仕立てでも充分素晴らしいのですが
その柔らかな仕上がりが、もっと素晴らしい!

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