何が正解⁇

先日の教室での話題をご紹介しましょう。
教室に通い始めた時から、整った物を織りたいという想いがブレないWTさんとの話です。

70代になって始めた手織り、織れるようになるために
「手織りのタータンチェック」掲載のデザインを始めから1点ずつ自宅で織られています。

チェックを織っていて、経糸が長めに残っても、最後は織り始めと同じにしなくてはいけないのか?

例えばAブロックBブロックの繰り返しで、最初がAなら終わりもAという意味ですね。
実際には、この大きな赤いチェック
片方は赤のブロック、反対側は青のブロックで良いのか?ということ。 正解はありません〜 
どちらでも自分が好きな方でOK それを最初から意図しているかどうか、も考えてみたいですね。

最初から計画無しに適当に始め、成り行きで考えながら進めるのが楽しければそれで良いし、
一応計画するもの、後は成り行きに合わせて、経糸の無駄を避けて織れるところまでで良いかも。
何が楽しく、何を目指すか⁇

個人的には、完成度が高い物を織りたいので、左右対象、上下対象が基本です。
だって私は成り行きで崩して織って、「とっても良い」と思えるデザインにできないから。
規則性を入れることで、すっきりまとまったデザインにするのが好きだからです。

ある織り教室では「通し間違えてもそれは柄のうち」と直すことはしないと聞いたことがあります。
それも、それが自分に合っているなら良いこと❗️
でも私的には最初から意図していないことは間違いなんだなぁ〜
大事なのは「あなたはどうしたいか」ということ‼️

今朝付けてすぐのラジオから聞こえてきた
「自分の未来をどうしたいかが大事だ」という言葉
自分で考えることが大事ですね

私の先生Davidの「織りに正解も不正解は無い」という言葉、
ホームスパンの清野新之助先生に言われた
「あなたが良いなら良いんじゃないの」という言葉
いつも自分が納得しているかと向き合って手織りを続けています。

お正月休みに始めたツイード、織り始めました。

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クラックル織り

教室の本の中にあるクラックル織りの洋書
それを見つけた生徒さんのリクエストで
自分では織ったことが無いのにお教えしてきました。
英文を詳しく読まなくてもわかる範囲ですが、、、、

今回、生徒さんがブランケットを織るときに経糸を長くかけていただき、初めて自分で織りました❣️
思っていたより楽しいなぁ〜

クラックル織りは通し方が違うけど、織り方は綾織りベース
模様の糸を太くして、間で入れる色を2色にすることで、模様の色の見え方が変わります。
模様の色は表と裏が反対‼️

これは生徒さん2人が織られたブランケットの表と裏

四角のサイズが違うのは織る段数の違いです。
糸の太さを変えたり、色の組み合わせでいろいろなことができそうです。

これを織りながら工夫したこと。
3種類の緯糸を1段毎に変えながら織るので、糸同士絡むことが多くなります。
シャトルを置く場所を決めて、糸を長く出し過ぎないことを気をつけました。
(1枚目の写真右下)
こんな小さな規則性が作業の効率upときれいな仕上がりにつながります〜

教室ではこれを織ったKさんが、経糸も同じように太さを変えたら?と気がついて
試してみることに、、、結果が楽しみです。

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ヤノフの絵織りの工夫

教室でヤノフの絵織り人気が続いています。
しばらく前に、生徒さんの残りの経糸で私が好きなモチーフを拾い集めたタペストリーを織りました。


それを皆さんも織りたいというリクエストがあって、続いています

大きな作品を織る時は、ピックアップの数を間違えることが多くやり直しが大変です。
そこで、経糸にガイドラインを入れることを思いつきました。

経糸を作る時に10マス分(2色で同時に往復整経なら10往復)作ったら、目立つ色の綿糸を1往復入れておきます。
それを綜絖に通す時に10マス目の色糸と白に分けて1本ずつ加えておきます。
(この糸は織りあげたら抜きます)

そして図案の10マス目の上に赤線を入れます。



このガイドラインを目安にすると、離れているところのピックアップも楽だし
間違っていないかの確認がし易いですね。
これの方法を取り入れてからピックアップの間違いがほとんど無くなりました。

最初は私が拾い集めた手書きの図を繋ぎ合わせた図を作ったのですが
ずれが生じて、見かねたパソコン担当がエクセルで作ってくれました。

教室でまだまだ続きそうです〜

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新年おめでとうございます。


祖母や両親がいた頃は、それなりにお正月らしいことをしていたけれど、
今年は、何故かやりたくない、、、
ちょっと疲れ過ぎてしまったのかも、と引きこもっていました。
縫ってあったぬいぐるみに綿を入れ、洗っていなかった服地を洗い、ずっとできないでいたベストを4着縫い、最後にツイードの服地の経糸を織り機にセット。
そうそう、夜の時間にかぎ針編みで膝掛けを編みました。

これだけできたのに何故かパッとしない。
何が引っ掛かっているのか自分でも解らないけど
楽しいと思うことをしているうちに何か見えてくるでしょう。
幾つか計画は決まっているし、、、
皆さんにお伝えしたいことも色々あるので、ぼちぼち書こうと思います。

地震や航空機事故で大変な思いをされている方々に心よりお見舞い申し上げます。
多くに方の心の痛みを忘れずにいたい。

今年もタリフをどうぞよろしくお願い申し上げます。

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教室がお休みの工房


教室が無ければ自分の時間‼️と思いきや
普段やり残している用事が色々。
在庫が無くなっていた編み込み帽子キットの糸巻き作業をしました。
色々な色を周りの並べて、これも結構楽しい❣️

少量ずつなので、1色玉巻機のハンドルの70回巻き。
重さだと長さの差が出るためです。

糸巻きの向こうでは、教室の生徒さんの元へお嫁入りが決まった織り機のメンテナンス中。
自分たちの手を離れる機を良い状態で、という機の調整担当者のこだわりです。
担当者と言っても、彼は販売担当、経理、在庫管理などを兼務。
でも、多分こんな作業が一番好きかも。

用事が山積な時ほど「一仕事、一片付け」
使った物を元の場所に戻す努力が要りますね。

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手織りの服地

随分長くかかりましたが、今日服地が織り終わりました。

糸はラムウール単糸
経糸1124本、織り幅93.8cm、経糸密度12/cm、整経長7.5m
経糸を作り始めたのが8月始めだったので、3ヵ月半もかかってしまいました。
なかなか自分の織りの時間が取れませんでした。

4段か8段織っては段数定規を当てて、打ち込み具合をチェックします。
段数定規はチェックデザイン通り、色と密度を元に作ります。
今回は、色によって若干太め、細めがあるために
糸によって若干打ち込みの強さを変える必要がありました。
でも、洋服になってチェックが合って欲しいので、気が抜けません‼️

経糸の最後は25cmまで織りました。

残りが短くなってくると、同じ打ち込みでは織れないのですが
洗う時やプレスなど、始めと終わりは同じにできないこともあるので
この部分があると安心です。

最近、工業用の糸で手織りの服地を織る意味を再度考えることがありました。
まず思い浮かべるのは、
自分の好きな色とデザイン、風合いを織ることができる。
世界に1点だけの服地。
織っていて楽しい❣️

自分のために織るならこれで充分。
でも買ってもらうために織っている私には、それだけでは説得力が足りない。
この答えを出すには機械でどう織っているかを知る必要がありますね。

産業革命後、1900年代に活躍したドブグロスという織機は
1分間に100段織れるそうです。

その後もっと効率良く織れる織機が発明されて、1分間に400段織れるとか。

1分間に400段も織る、ということはそのスピードで経糸を上下させる、
それには経糸をかなり引っ張る必要がありますね。
経糸がまっすぐで緯糸が曲がる??

それに比べて、手織りはゆっくりなので
経糸をしっかり張っても、機械程ではない。
緯糸もゆったり入る。
経糸も緯糸も曲がって布になります。

着物も、機械織りより手織りが良いと言われるのと同じですね。

タリフで販売している「チェビオット」という糸は
機械織り用のツイードの糸で撚りがしっかりかかっています。
密度 10/cm 綾織りで手織りならではのしなやかなツイードになります。
「ラムウール」双糸は工業ニット用
私は単糸で服地を織りますが、この糸は撚りが甘く機械では織れないし
切れやすいので、慣れない方にはお勧めできません。

糸を選べば、良い服地が織れます‼️
糸のこと、もっと知りましょう〜


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11月の編み会

編み会の様子をお伝えしたいと思いつつ日が過ぎてしまいました。

参加されたのはbaru先生を加えて6人
久しぶりに会う方々が楽しくおしゃべりしながら過ごしました。
前回ずっと前に紡いだ糸を双糸にしたMさんは
手が痛くて編めないけど、、、ととりあえず撚り止めした糸を玉巻に。

最近かのんはぎの編み方を知ったKさんは
色々試し編みをしてきて、ベストを編むために先生の講習を受けられました。
自分で考えて工夫して新しい模様が編めていてすごい❣️

常連さんのMさんはbaru先生の手染めの毛糸で
長い輪針を使って、同時に両方のソックスを編み進めています。

Iさんは、アクリルの残り毛糸を持ってきて可愛いモチーフ編み
色が鮮やかできれいですね。

私はかのんはぎで孫のベストを編み始めています。
色の配色が上手くいかず、編んでみたり、解いたり、、、

先生は合間にスピンドルでクルクル糸紡ぎを楽しまれていました。

12月は13日(水)です

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編み会のお知らせ



先週は秋休みをいただき、自然の中で手仕事をしながら過ごしました。
天気が良く、例年より暖かいので、お散歩も快適❣️
良いリフレッシュになりました。

毎月第2水曜日はタリフの編み会です。

毛糸が心地よい季節になりましたので
おしゃべりしながら手を動かしましょう❣️

希望者は帯刀先生の講習も受けられます。

118日 10:3015:30  出入り自由
参加費1,000
先生の講習+2,000

おしゃべり楽しみたいけど編む物が無いという方は
タリフのハンパ糸でかぎ針モチーフを編みませんか?
たくさん集まれば繋げて膝掛けにできるかも、、、

参加ご希望の方はお知らせいただけると嬉しいです。

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織った布で

夏休みの終わりに、縫い物をしました。
今頃になってやっとそれにボタンホールとボタン付けをして仕上げました。
気温が下がってウールの季節になったからでしょうか?


茶色のチェックは40年くらい前にスコットランドで織った布
オーソドックスなチェックだけど、仕立てたら可愛い!

グレーのストラップは、ラムウールとモヘア
箱に入ったクレヨンみたいで、お気に入り
とっても軽くてカーディガンのように着られるジャケット

緑とチェックのベストは、ラムウールとモヘア

焦げ茶のベストは経糸緯糸とも紡いだ糸
経糸は焦げ茶の無地
緯糸は白や焦げ茶が混ざったジャコブをそのまま紡いだ凸凹の糸
経糸も緯糸も比較的甘撚りで柔らかい布

今は見本だけど、誰に着てもらえるかなぁ〜と思っています。
焦げ茶の手紡ぎはすでに教室で大人気

手織りの服地は色々ありますが、私はきちんと仕立てられる布が好きです❣️

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ベストとバッグのお仕立て

タリフのベスト用生地キットで布を織ってくださったお客さまから
お仕立てのオーダーをいただきました。

定番の形で、サイズ確認のため別布で縫った見本をお送りしました。
定番の形で、サイズ確認のため別布で縫った見本をお送りしてサイズ確認。

若干チェックの不揃いはありましたが、許容範囲❗️
脇線を後ろにずらして、背中心の剥ぎがない着丈の3倍の用尺でベストができて
まとまった布が残りました。

ベストは私が、残った布でバッグを娘が縫いました。
気に入っていただけて良かったです。

右下はこのベストシリーズの元になった母が縫ってくれたベスト。
子育ての中断から初めて紡いだ糸で織った布。
用尺が足りず肩に革を使っておしゃれ❣️ 
ちょっと寒い時に、エプロンの上からすぐ着られるし、暑くなれば脱げるし

今の時期、とても重宝します。

マフラーはもう要らないという方、ベスト生地を織ってみませんか?

詳細はwebshopの「ベスト用生地キット」をご覧ください。
このキットはラムウールではなく、もう少し太い腰がある羊毛の糸です。
型紙の販売のページにお仕立てについても書いてあります。

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