手編み用毛糸で織る 2

手編み用毛糸で織って解ったことがいくつかありました
使った毛糸は、メルノウールの柔らかい並太の毛糸でした


手編み用毛糸は引っ張るととても伸びるし細くなります
その糸をどんな密度で織るか、、、が難しい
今回試したのは4/cm と3/cm
織っている時にきれいに見えるのは多分4/cm
織った物を使う時の風合い重視なら3/cm
写真は筬に通してテンションをかけていない状態です


もちろん、平織りと綾織では適した密度が違います
それぞれに、緯糸の打ち込む密度や、織り機から外した時の様子が違って
これをきれいに織るのはとても難しいというのが、感想です

織っている時、経糸は伸ばされて細くなっているところへ
緯糸は伸ばさず太いまま、、、
織り機から外すと当然経糸は元に戻ろうと縮んで
結果的には緯糸の密度が下がる、、、
でも、緯糸が隙間無く打ち込まれていると、縮む事ができない、、、

もう一つ解ったのは、他の教室で習った方々が
打ち込む時に、何気なく次の綜絖の開きにしているのを不思議に思っていましたが
この手編み用毛糸もツルツルで、経糸を開いたまま打ち込むと
筬を離すと緯糸が逃げていってしまいます
打ち込むと緯糸が細くなって、いくらでも打ち込める感じです
なので、私は、緯糸を入れて布端を整えたら両手でそ〜っと定位置まで打ち込み
そこで次の開きにペダルを踏み変えて筬を離しました

手編み用毛糸で織って満足できなかった方々
ぜひタリフの糸で織って、洗ってみて下さい
先日も、織り経験がある方が講習に来られ、この糸の扱いやすさ、
洗った結果の良さに驚かれていました

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彦根さんの手織り組織図事典

世界中が新型コロナウィルス感染で, 日常の暮らしが出来なくなっていますが
このブログの読者の方々はいかがでしょうか?
この難局を乗り越えるのは、人間力ではないでしょうか
家から出られなくても、手仕事が有る!
月末のお休みが続いて静かな工房でそんなことを考えながら、糸を触っています

ずっと待っていた彦根さんの本が完成して、今日届きました 素晴らしい‼︎


出版してくれるところを探していらした頃から
お話しは伺っていました
洋書にしか無かった組織が、系統立てて織り見本の写真と掲載されています
私もじっくり見ないと解りませんが、どれも織ってみたくなります

写真に写っているのは、本に先立ってタリフの糸を使って織って下さったサンプルを送って下さったものです
丁寧な手書きのお手紙も感激でした

例年1月に発注して輸入している糸の入荷が遅れています
コロナウィルス感染でUK全土で3週間の外出禁止の指示が出て、
その影響で工場も閉鎖されてしまいさらに遅れそうです
現段階で出来ている糸だけ輸入の選択肢もありましたが
非常時で輸送費が高騰するかもしれないとのことなので
世界が落ち着くまで待つことにしました
在庫が少なくなっている色もあり、ご迷惑をおかけしいたしますが
ご理解いただけますよう、お願いいたします

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手編み用毛糸で織る 1

手編み用毛糸でサンプルを織ってみました タリフの糸は市販されている手編み用の毛糸とは違うので
織り上がりの風合いが違います

手編み用の毛糸は、手編みにして風合いが良くなるように作られています
ほとんどが梳毛糸で、編み地が柔らかく伸縮性があります
糸は伸縮性があるので
経糸を作ったり巻き取りの時に均一にするのが難しいです
苦労された方もあるでしょう


伸縮性があるということは、引っ張ると細くなり
テンションを緩めると縮んで太くなります
左下の写真は、テンションがかかって細くなった経糸とふんわり入った緯糸

右下の写真の様に糸の長さが揃わなくても
最初に同じ長さに作ってあるはずなので、先を揃えて引っ張って大丈夫

太い糸だし、100本の小さなサンプルだからすぐ終わる…と思いましたが
手編み用の毛糸で織るのは、難しかったです
でも、わかったことも色々あり、これから役に立つでしょう

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新しい仲間入り

久しぶりの投稿になってしまいました この間、コロナウィルス感染の状況は日々変化して
あっという間に世界中の一大事になっています

タリフの教室は人数が少ないので、講習も続けていました
新しく体験講習に来られる方も続いて
それぞれに合わせて説明する私の頭はフル回転です!

そして、昨日中古の織り機が1台仲間入りしました
お母さまが愛用されていた織り機を譲り受けました
少し手を加えてタリフ仕様にします〜

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3月になりました

いろいろなことがあった2月が逃げるように過ぎて行きました 世の中を騒がせているコロナウィルス感染ですが
大変な思いをしていらっしゃる方はありませんか?
私たちは電車通勤も無く、工房でいつも通り過ぎせて有り難いです

29日に予定していたタリフマーケットですが
知らずに来られる方も無く、静かな工房でした

創立130年を記念してタータンを作りたいという学校からの依頼で
デジタルのデザインを布に織る依頼があり、この作業を進めています


単糸で、540本、いくつかのデザインを経糸をつないでいます
5点は出来上がり、気に入っていただけたようです
4月から学生さん方とデザインを練るそうで、どうなるか楽しみです

月曜は教室は休みですが、工房は作業の日
いつも手伝ってくれるAさんが、お掃除をして下さり、スッキリしました
午後からは、双糸の糸見本を作る準備をしました


約50色に糸見本は、今も全て手作りです
台紙を作るのは几帳面な販売担当者、1回に6セット分ができます
1枚に付ける14色を1束にして板杼の長さに切って、
6セット分まとめておいて、在庫が少なくなったら
それを台紙に付けます
これが500円の販売では採算が取れないのですが
多くの方々にこの糸を知って欲しいので
楽しんで糸見本作りをしています

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タリフマーケットを中止します

今週土曜日に開催予定のタリフマーケット
新型コロナウィルス感染の現状に考慮して中止いたします


ずっと、新型コロナウィルス感染が気になっていました
あまり大きな会ではないから、昨日までは大丈夫だと思っていました
でも、今朝の報道でこの1、2週間が正念場と聞いて
やっぱり少なくてもリスクは避けようと思います

大勢には、こんな小さな努力の積み重ねが重要であると考えます
楽しみにしてくださった方々には申し訳ありませんが
タリフに来る代わりにお家で手仕事を楽しんで下さい

今後の状況を判断して、後日改めて開催いたします
これからもタリフの応援よろしくお願いいたします

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ミニワークショップ

今週末のタリフマーケットでミニ講習、ミニワークショップをします
baru先生は、ハンドカードの使い方のコツをワンポイントレッスン
他に知りたいことに対応した講習も歓迎とのこと

羊の工房パオさんは
枠織りとニードルフェルトで小物を作るという提案をいただいています

タリフは、
チェック柄のコースターを織るワークショップ (限定2名さま)
スピニングパーティーの時の経糸が2枚分しかありません
先日ご紹介したかぎ針でチェックを編むのもいかがですか?


というわけで、みんなで手仕事を楽しむコーナーになりそう‼️
いずれも予約などありませんから、良い時間にお越し下さい

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チェックを編む!

表参道での作品展で珍しいチェック柄と出会いました
毎朝ギャラリー内のお掃除などをしてくれるオーナーがしていたマフラーです

外して見せていただきました
随分前に、お年寄りの方の手編みをいただき
暖かくて気に入って大切に使っているものだそうです


先週のニットのレッスンでbaru先生に教えていただきました
かぎ針編みの長編みと鎖編みでネット状のものを編んで
その穴を一目ずつ太い毛糸をチクチク通すだけ
簡単だけど面白いですね

右が編んだ後と洗った後
早速ティーポット敷きに使っています

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タリフマーケットのお知らせ

2月最後の土曜日に開催しているタリフマーケット



今年は、前橋から羊の工房パオさん、ニットのburu先生、
いつも、タリフのイベントに顔を出してくれる織り仲間のsatomiさんを迎えて
かつてのお宝たちを並べます

私も、寝ずに手を動かし続けても形にできないほどの材料の山を少し減らしたいと思います
直前の飛び入り参加もあるかもしれません~

お宝もさることながら、工房に来て手仕事の話を楽しみませんか?
役に立つ情報、やる気にさせてくれるアイディア 
そんなお宝を見つけられるかもしれませんね

もし良かったらご自身のSNSなどでお知らせをお願いいたします
画像から、PDFもご利用いただけます
(このブログのアクセスは多くはありませんから・・・)

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タリフマーケットのお誘い

2月に入って、今日は格別寒い1日でしたが 皆さまお元気でいらっしゃいますか?

2月29日土曜日にタリフマーケットを開きます
かつて、何かを作りたいと手に入れた物でも
時が経って興味が移ってしまって、しまい込んでしまっていた
そんな物を持ち寄って、今欲しい方へ使っていただこうという趣旨です

最近では、手仕事ができなくなったお年寄りから
手編み用の毛糸がたくさん回って来たというような話も耳にします
昨年、私も友人の亡くなったお母さんの物をたくさん引き取りました
私も自分のストックを少し整理してみようと思います
(ちょっと暖かくなったら…)

こんな趣旨で参加してみたい方がいらっしゃったら
ご連絡ください


展示会の後、新しい方々が工房に来られています

1人は初めて手織りをする若い方
ゆっくりですが、丁寧に楽しみながら
千鳥格子のマフラーを織っています

もう1人は、手織り経験が豊富ながら、ウールの織りを習いに来られた方
単糸のマフラーを1本織ってから、ウールのコート生地を織るのが目的です
タリフは初めてながら、基本的な事は出来るので
初めての方とは講習の内容が違います

手織り、手仕事経験や理解の仕方、楽しみ方はそれぞれ違います
その方に合わせた講習がタリフ流
刺激をたくさんいただきました
ありがとうございます!

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