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フジコ・ヘミングの演奏

昨晩、パソコンをしている時に何気なく手に取ったフジコ・ヘミングのラ・カンパンネラのCDをかけました。 隣で、メールの返事を書いていたRの手が止まり、この演奏は???と
前にテレビでフジコ・ヘミングの生涯をドラマにしたものを見たときに
同じものを見た父が聞いてみたいと買ったCDだった

『彼女の体から感情が演奏に伝わってくる』
『小さな音まで丁寧なきれいな音で演奏されている・・・』
『このような演奏をする人にはめったに出会えない』
『このCDのプロデューサーは彼女の特別な音の違いをよくわかっている・・・・』

など、私にはわからない音の違いを聞いているRはデンマークの音楽の先生
いつもはとても物静かな彼女、一端指導を始めると、すごいパワーでぐいぐいひっぱていく
10月から通い始めた日本語学校でも、マニュアル通りに進める新米先生に
『解らない』と言って、解る授業を求める彼女 先生を育てている

人には違う能力が与えられている
人に解る違いが、私には解らない事がたくさんある。
私にも、他の人が見えない違いが見えることもあるとは思うが、多分少ない
見えない、解らない、これもいいことだと思う
一つを掘り下げて楽しむ人、一つを浅く楽しむ人、浅く広く楽しむ人
どれもいいことだと私は思う、要は自分にあった楽しみ方をすればいい

Rの弾くピアノの音、何が違うか私には解らないけれど、何かが違う
その心を和ます音が私は大好きだ!

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工房の様子

赤城のチェック講習会のことを書いてからもう1週間
毎日があっという間に過ぎるという感じです

この2週間の間に、大きな織機が無いのでとブランケットを織りにきた方、
組織織のサンプルをされた方が2人、
手織りを初めてするという方1人、2作目の方2人、何度も来ている方2人
それに織り経験はあるけれど、綾織りチェックは初めてという方・・・
短い間に多くの方が工房を訪れてくれました
今日はお2人の入れ代わりがあったものの、ほぼ4人の講習で
狭い工房に身動きが取れないような状況
何時もは間で自分の織りをしたりしますが、今日は全く出来ませんでした
お茶を入れる時間も無いほど・・・・ でも入れました

夫々に、興味がある部分、理解の仕方、理解のスピード、手が早い人、遅い人と
又、手織の経験も、違うものを持って工房を訪れます
手織りの講習だから、私が教えているのだけれど、
そのお一人、おひとりから色々なことを教えていただいているように感じます

写真は、サンプル織りとグラデーションを入れた杉綾(ゆくゆくはこれもキットしたいとひそかに・・・)


特に組織のサンプルは、基本的パターンの中から、5~7つを選び
夫々に色を選んで組み合わせていくので、その人だけのサンプルが出来ます
どのようにパターンを選ぶか難しいので、ちょっとしたアドバイスをするけれど
その言い方などが結構影響する事もあるのです
一人にすればそれしか知らないから、満足してくださるけれど、
次々見ている私は、毎回反省が残ります
夫々何を面白い模様と感じるかが違い、
たまたま横糸に選んだ色と縦糸のバランスがよくて、きれいに見えるパターンもあるから
全部成功と言う事はきっと無いと思うのです
思うように模様が出てこなかったものも、気をつける点を教えてくれるので
意味があるのだけれど、そんなものが続くと楽しくないし・・・・
スコットランドの先生のテキストをそのまま使っていたが、今回勉強しなおしました

そして、このところ工房ではグレンチェックのマフラーが流行っていて
お互い会うことのない方でも、グレンチェックのようなものが織りたいと言われ
2人が2作目で、オーバーチェックが入ったグレンチェックのマフラーに挑戦
一生懸命取り組んで2日間で織り上げました

以前、私は平織りは楽しめない、つまり私は平織りが好きではないと書いたけれど
その後、そのように書いて反感をもたれてしまうのではと心配してくださった方がありました
でも、私が平織りが楽しめないと書いた裏には、私は綾織りが好きだから
きっと平織りが好きという方がいらっしゃるだろうという気持ちがあるということ
自分なりに、かなりこだわりを持って手織りをしてきているので
私と違う事にこだわりを持っている人の気持ちがよくわかり、
反するこだわりでも、素直に認めることが出来るのだと思っています

ありのままの自分を素直に認めることが出来て
初めて他の人のありのままを認めることが出来る
これを不登校や引きこもりを経験した子供達に教えてもらいました
それが出来るようになるまで、かなりの時間がかかりましたが
でも好きな手織りを通して自分と向き合い助けてもらいました

今日うれしかった事
『工房のホームページを楽しく見ました。明石さんらしさがあふれていた』いわれた事
長期滞在中の友人Rが夕食をご馳走してくれた事、
美味しかったし、私は食事作りを、彼女は後片付けをしなくてよかったから・・・・

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3日間のチェック講習会 続き

2日目の朝食後、まっすぐ会場となっているプレールームへ直行
前日少し残ってしまった筬通しをして、チェックを織り始めました
最初は縦糸と同じ色を使って端から順番に縦横同じ組み合わせのチェックを織っていきます

細かく変る色の順番でチェックが出来ていきます
思わぬ色の効果が出てきて、時間が知らぬ間にどんどん過ぎますね

この日は地元前橋からリジットを持って参加されたKさんが到着した所で
先日のスピニングパーティーでしたチェックについてのレクチャーの抜粋でお話しました
詳しく話したかったのですが、それに時間をとってしまうと織り終わらなくなってしまうかと・・・
皆さんとても熱心に聴いてくださいました










リジット持参のKさんは、2本取りの平織りでグレンチェックに挑戦です
1本ずつ整経して綾棒を通したまま巻き取る事で撚りがかかるのを防ごうというつもりが
わたしがぼっとして、巻き取る前に綾棒を抜いてしまうハプニングも。
でも、パオさんが手伝ってくれて1本ずつ拾い、無事巻き取り完成
手間はかかるけど、リジットでもそれなりのチェックが織れますね

出来上がったチェックサンプルとショール










3日目は地元の方々 SさんとMさん リジット経験者と初心者、お2人とも千鳥格子のマフラーに挑戦。途中まで織って後はパオさんで織り上げる事に・・・

片付けと、掃除をして、予定通り5時に無事終了しました
その後で近くのパオさんへ寄って、それからパオさんと夕食をいただきながら反省会と次回に向けての話をして、家に着いたのが10時半でした
夜行で大阪に帰えられたIさんも、その日のうちに帰り着けないと3日目の昼食後に帰られたHさんも、ショールを織り上げて2日目の10時ごろ車で帰途に着かれたAさんも、夫々無事家へ到着されよかったです。 ちょっと不便な所だけど、宿泊費がかからず安い食費で済み、織りを楽しむ良い場所だったともいます
とてもいい経験をさせていただきました 何時もながら、教える側が一番勉強する必要性を教えられた講習会でした。 ありがとうございました

パオさんへ行く途中、日暮れの景色のすばらしさにしばし車を止めました

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3日間のチェック講習会

1週間前に赤城青少年交流の家で行われたチェック講習会の様子をお知らせします
会場となった建物と、そこからの景色

前日の激しい雨と打って変わって、自然に囲まれて秋らしい気持ちのいい3日間を過ごしました

前日にパオさんが織機を運び込んでいてくださり、着いてすぐ私が持っていった織機や糸をおろして、準備完了
まず、大阪から夜行バスで5時半に前橋に着いたというIさん 9時に着くバスで到着したFさんの2人で始めました。全く初めてのFさんは、千鳥格子のマフラー、Iさんはチェックのサンプルに取り組む事になりました。

その後、道に迷いながら秩父から車でやってきたAさん、前日の残業をこなしてから、豊橋から駆けつけたHさんの2人がお昼から加わりました。
Aさんはチェックのストール、Hさんはチェックサンプルをする事になりました

紙にチェックの組み合わせや色の順番、本数を書き込み、色選び・・・
色が沢山あるので、その中から選ぶのはなかなか大変ですが、最後には自分らしい色合いになっていくのは不思議です。選んだ色をどう並べるかを確認、整経を始めます
夢中になっていると、あっという間に時間が過ぎるものですね


食事のしたくも、後片付けもせずに、織りに集中できる時間はとてもうれしいですね
時間がずれてお風呂も私達だけの貸切状態
修学旅行を思い出すように、和室に布団を並べてぐっすり眠りました
部屋からの前橋の夜景がとてもきれいでした

つづく・・・・

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赤城での講習会終了

3連休に赤城青年交流の家で行った、チェック講習会が無事終了しました
参加者は7名、2泊3日一人、1泊2日3人、1日だけの方3人 
大阪や、豊橋、秩父から参加された方々、道中が大変でした


帰ってきてすぐ又工房での講習が始まっています。
留守にした間の家事のcatch upもあり・・・・・
詳しくはちょっとお待ちください
パオさんの日記はこちら
http://nikki.pao-hituji.com/

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3種類の織り方

この間から試していた、2本取りの平織りと1本取りの平織りのサンプルが出来上がり
綾織りのものと合わせて写真を撮りました

機会があったら、いつも綾織りで織っているものを
本数そのままで、2本取りにして平織りにしてみようかと思います

明日から初めての出張講習です
遠くから来てくださる方もあり
来てよかったと思ってもらえるような講習にしたいと思います

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連休のチェック講習会

今週末、前橋のパオさんの企画で
赤城青少年交流の家で2泊3日のチェックの講習会をします

スピニングパーティー以後の相談で、ここでもご紹介したように
平織りで織るチェックも講習内容に加えました

8日の午前中には、先日、スピニングパーティーでの
英国の織りとスコットランドチェックについてのレクチャーもする事になりました
レクチャーだけの参加も出来ますので、
東京まで来られなかったお近くの方、よかったらお出かけください
内容はこちら
http://members.jcom.home.ne.jp/weaving/workshop/spiningparty.htm
詳しくはお問い合わせください

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綾織り そして平織り

リジットで、2本取りの平織りを織っていましたが、やっと1枚目が出来上がり、
2枚目は1本取り、センチ4羽に通しなおして1日かけて織りました

やっぱり私は平織りは好きじゃないようです
しばらく織ったら、面倒に感じてきました

随分前にあるところで2枚綜絖の織機を4枚綜絖にする事について聞いたら
『手織りの最後は平織りが一番いいというところへ行き着くのですよ』と言われたことがあります
一番いいのが平織りだから綾織りは必要ないとでも言いたそうな勢いでした
でも誰が何と言おうと私は、綾織りが好きです

もし平織りしか出来ない織機で織っていて、楽しいと思えない様になった人がいたら
どこかで、綾織りをしてみてください
そっちの方が好きかも知れませんから・・・・
ちなみにスコットランドチェックは綾織りです

写真は洗う前
早速夫々のサイズを測って洗ってみました
2本取りの、バスケット織りにしたものは、綾織りに近い風合いになりました
1本取りのものも洗ったら表面は柔らかくなりましたが、
風合いはやはり硬い感じ、ふくらみがありません

近い内にリジットの織りをまとめてホームページに出したいと思いますが
2本取りで織る時のちょっとした工夫をご覧ください

2本の間に指を入れて板杼に別々に巻き取ります
こうしておけば、普通に織っても殆んどよじれません
お試しください

今週末の赤城での講習会、リジットでの受け入れもします
お近くの方々、覗きにきてくださいね

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リジットで織っています

先日のスピニングパーティーでブースに寄ってくださった方のなかで
平織りしか出来ないけど・・・ とか リジット織機しか持っていないけど・・・
チェックが織りたいという話を多く耳にしました

リジットの平織りだとグレンタイプのチェックは出てきませんが
スコットランドの糸の風合いを生かすために2本取りで荒く平織りにする提案をしました
なので、自分でもリジットに糸をかけてやってみています









なるべく2本の糸がねじれないように、1本ずつ縦糸を作り綾棒を通したまま、
巻き取りました
この糸は毛羽立ちが油で抑えられているので、綾棒をつけたまま巻き取る事が出来ます

いつも綾織を織っているので、ちょっと勝手が違いますが
板杼に巻き取る時に2本の糸の間に指を入れて別々に巻き取るようにしたら、
織る時にそんなに気を遣わなくてもひどいねじれがなく織れるようです
洗った結果が楽しみです

先日のレクチャーを聴いてくださり、講習の予約をしてくださった方から
『あのレクチャーが聞きたくて行きました。知りたいと思っていたことでした。』
というメールをいただきました。
又工房を訪ねてくださったかたが、居心地が良くて・・・と言っていただき
とてもうれしかったです 大きな励ましです ありがとう

これから、10月はじめの連休に予定している2泊3日のチェックの講習会の準備です
まだ人数に余裕があります 詳しくはこちらをご覧ください
http://blog.goo.ne.jp/paohituji0111/e/90cff45f44dd339817a6396157d84d83
会場は赤城青少年交流の家 宿泊費が殆んどかかりません
お近くの方是非覗きに来てください
(リジット持参の講習もいいかもしれませんね 企画者のパオさんと相談してみます)

PS1 リンクがちゃんと出来ていませんでした。やり直しました。ごめんなさい
  2 チェックの講習会でリジットでの講習受け入れが決まりました
    詳しくはパオさんか、タリフまでお問い合わせください 

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スピニングパーティーでのレクチャー

どんどん時間だけが過ぎていく、そんな感じがしています

先日の東京スピニングパーティーで初めてやらせていただいた
『私が体験した英国の織り』というレクチャーですが
会期の一番最初、それも会場とほぼ同時にレクチャー開始とあって
始めは少し少なめ??と思いましたが、その内に50人くらいの方が集まってくださいました
自分ではその方たちを見る余裕が無かったのですが
周りで見ていた手伝ってくれた人たち、そして司会をしてくださった方が
皆さんとても熱心に聴いていらしたと教えてくれました

ここでの最初のハプニングは、マイクが無かった事
前日の確認では、無くても大丈夫だと判断されての事だったそうですが
やっぱり会場や周りに人が入ると、わさわさ・・・ざわざわ・・・
私の声では聞こえないと、メガホンを持たされる事になりました

口に近づけないと聞こえない、近づけると原稿が見えない
正面を向けばピーという音がするし、それに初めての経験
最初は聞いている方の反応を見ながら色々付け加えてと思っていたのに
結局原稿をほぼまる読み状態でした
マイクについては、次のレクチャーから、急遽借りに行って揃えたので
主催者側から何度も謝っていただきました 
予想外な事だったけど、でも、ここまで用意されたご苦労を知っているので・・・・
来年もう一度やらせてもらうかもしれません
今度はもっと内容を練って、準備をして!

肝心なレクチャーの内容ですが
まず、恥ずかしながら持ち出してきた、織を始めて間もない頃に織った
国産の甘撚り梳毛糸を染めて織ったひざ掛けと、
デンマーク製の紡毛糸で織ったひざ掛けの風合いを触って比べてみてもらいました
毛質はもちろん違うのですが、布のふくらみ感がはっきり違います
なにが・・・とわからなくても違いは判ったでしょう

そして、私が英国の織りに、工業用紡績糸(紡毛糸)にのめりこむきっかけの布を見て頂き
これまでの経緯をお話ししてから、スコットランドチェックにまつわる事をお話しました。

白黒のグレンチェックと、この模様の元になっている、2by2 4by4(千鳥格子)のマフラーです
日本でも長い間変らない人気のグレンチェック
正式名は、Glenurquart(グレンエアーカート)
グレンというのはスコットランドの言葉で渓谷の意味、色々なチェックについています
Glen Moriston、Glenfinna など・・・・
これらのチェックを紹介しているのが、『Scottish Estate Tweed』という本です
http://members.jcom.home.ne.jp/weaving/workshop/checkbook.htm

最後に、マフラーと同じように織ったものを皆さんの前で洗ってその変化の様子を見てもらいました

この辺で、時間切れ・・・  後日続きを書きましょう
ちなみに一番人気は、手織工房タリフの人たちがかけていた、この12色のポーチでした

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