私の母くらいの年代の方々(80才代)なら、グレンチェックとともに
ガンクラブチェックという名前を聞いたことがあるでしょう
このチェックは、Coigachという領地のチェックです
本によると、このチェックがアメリカ合衆国の銃のクラブのユニフォームに使われ、この名前の発音が難しかったので、ガンクラブと呼ばれるようになったそうです
チェック展の会期中に若者のほかにもう1人スコットランド出身の方が来てくださり
皆さんにどういう発音なのか聞いてみましたが、いずれもはっきりしたことはわかりませんでした
このチェックがオリジナルガンクラブチェックですが、後に同じような構成のチェックをまとめて、ガンクラブと呼ぶようですね
オリジナルは8本ずつのチェックですが、6本ずつ、4本ずつ・・・
またもっと大きなサイズもあるでしょう
このチェックの元になっているのも、前回書いた羊飼いのチェックです
スコットランドチェックも入り込むと、もっと奥が深いです
羊飼いのチェック
羊飼いのチェックと呼ばれているものがあるのをご存知ですか?
正確には、これはスコットランドの領地に属したチェックではありませんが
沢山のデザインの元になったチェック
本によると
スコットランド南部、イングランドと接する地域はスコットランドボーダーと呼ばれています。境目といういみですが、その地域にチェビオット(羊の種類)が沢山いたと聞いたことがあります。そこの羊飼いさんが見につけていたのが、この白黒のチェックの大き目の肩掛け(プレイド)です。
スコットランドの北西部、ハイランドに産業を興す目的でボーダーから羊を連れてきたときに、羊飼いも羊についてきたことから、この地域に羊飼いのチェックが伝えられました
そして、前に書いたグレンチェック、グレンアーカートは、このある程度大きな白と黒のブロックと、細かい模様を組み合わせてデザインされました
このグレンアーカートがデザインされたのが、1840年代というので、あまり古くありませんね
6月の旅行で初めてスコットランドボーダーに行きましたが、その折ガラシールズの街で始めてこのパターンが使われているのを見ました。ガラシールズは糸の単位に使われる程、かつて毛織物産業が盛んだった地域です
この羊飼いのチェックは他のデザインの元にもなっています
つづく・・・
今日はお休みを
スコットランドチェックのことを連続で書こうと思っていたのですが
今日は旅行に出る母を東京駅まで送り
その後、よせば良いのに欲を出して、浅草橋へ
色々見て楽しかったのですが、さすが疲れていたみたい
頭痛が治らず、今日はお休みします
さあて~ 片付けをしなければ・・・・
スコットランドチェックの話
私がずっと手織りで楽しみ、掘り下げてきた Scottish Estate Tweed
今回のチェック展で実物デザインと説明文を用意して紹介しました
作品展の間にこれらのパネルの前で
何度もお話したスコットランドチェックの話があります
それは
タータンは、氏族に属するチェック
氏族ではない領主が誕生して、自分のチェックが欲しい
でも氏族ではないので、タータンは使えない
それで自分の領地のチェックとして作られた1つが
世界中で有名な、グレンチェックです(画像一番左)
それぞれ名前が付いています
通称グレンチェックの発祥がスコットランドだということはご存知でしょうか?
グレン(Glen)とはスコットランドの言葉で、渓谷という意味
正確にはグレンアーカート(Glenurquhart)
アーカート渓谷に領地を持つ領主婦人が自分の領地のチェックとしました
デザインしたのは、その地に住む婦人
このデザインにもお話が付いているのですが、それは明日
今年の旅行で手に入れた子供のためのスコットランドの歴史の本を読んで
もう少し全体が見えてきて、短い説明で全体をつかんでいただく説明が出来るようになりました
日本では、タータンも含め、スコットランドチェック全般をタータンチェックという和製英語で一括りにすることが多いのですが、タータンは人に、エステートツイードは土地に属すという大きな違いが有ります
意味がわかると、もっともっと面白くなります
昨日紹介したサッカーのスコットランドチームの応援にきた若者たちです
彼らのご先祖はスコットランド出身、グラスゴー近くから来たそうです
1746年にイングランドとの戦いに敗れ、タータン、バクパイプ、スコットランドの言葉などが禁止された歴史に触れると、すぐさま『多くのスコットランド人が自国を離れ、アメリカやカナダに逃げた、追い出された』と言うことを話してくれました
だから、ハイランドのお祭りにカナダからバクパイプのチームが来ていたのですね
1999年に300年ぶりにスコットランド政府が認められ
最近はスコットランド人が自国の誇りをより大切に思うようになったそうです
キルトをはいている人を良く見るし、バクパイプを練習している若者にも出会いました
もっとスコットランドチェックに興味を持ってくれる人が増えるとうれしいですね
感謝 感謝 です
6日間の会期が無事終了しました
春からずっと追われるように様々なことが続き
作品展2日前と前日は疲れで思うように出来ない状況でしたが
台風が幸いしたのか、初日は開店休業に近かったので
その後、少々腰が痛かったものの、皆さんにエネルギーを沢山頂きました
この6日間に140人ほどが訪れてくださり
スコットランドチェックの話を沢山させていただきました
最後のお客さんは、なんとスコットランドの青年たち、1人はキルトをはいていました
表参道通りに出してあった看板を片付けに行った息子が
『キルトをはいている人がいるよ~』といっていたら
その人たちが、ギャラリーまで付いてきました
サッカーのスコットランドチームの応援で来日、応援の時はみんなキルトをはいていたそうです
200人も来ているとのこと
会期中にお客様から『新宿で見た』『原宿にいたよ~』と聞いたわけがわかりました
スコットランドの話を15分程して帰られました
写真と内容はあした
会場に足をお運びくださった皆様、ありがとうございました
これから皆様に頂いた色々な、そして貴重な宝を他の人たちと分かち合い
お返ししていきたいと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
PS コメント認証式にしたのに、わけがちゃんとわかっていませんでした
コメントくださった方々、失礼いたしました
以後気をつけます
休日の表参道
皆さんご存知のように休日の表参道、原宿は、本当にたくさんの人がいます
今、チェック展をしているギャラリーは表参道通りから少し中に入った所
でも、中の細い道を結構たくさんの人が入ってきます
表参道通りにだしてあるギャラリーの看板を見て、路地に入ってくる方々もあります
今日はそんな通りすがりの方々と楽しいお話をしました
初めてスコットランドの人が・・・・
もちろん知っている方々もたくさん来てくださいました
妹が指導している体操グループの人たちが、オープンクラスの後来てくださいました
長く体操をしている方々で、私も顔見知りです
皆さん、とっても元気、とてもにぎやかな時がうれしかった
図らずも、偶然来てくださった若い方々と心のことを話す機会がありました
お嬢さん2人とも、まっすぐ私の目を見て話をする
心を開き、何かを求めているのが伝わってきます
スコットランドや織りの話からはずれ、生きることの話に・・・・
彼女たちの心に触れ、心に届く話が出来た(自己満足????)様に感じました
若い魂、自分らしく、自分をしっかり持って幸せに生きて欲しいものです
それを聞いていた長男、何か得る物があったでしょうか???
話していて私も再確認
私が手織りを通して皆さんに伝えたい『あなたはあなたでいい』
自分と向き合いつつ、出会い、出会った人たちの心、大事にしたい
ツイードが好きな人たち
昨日は、男性のお客様が3人ありました
そのうち2人は通りすがりに、ポスターに誘われて入って来てくださいました
1人目は体格が立派な外国の方
『どちらからですか?』と英語で聞けば、日本語で『島根です』
モスクワから島根県の大学に来て20年経つとか、
島根県はモスクワより寒い(暖房が違うそう)から温かいマフラーが欲しいと・・・・
チェックキットの見本としてあった赤いマフラーがお似合いでしたが、
決定するまでにはならずに帰られました
2人目は、他の人が持っていないものが良かったらしく
しばらく、一つ一つの作品を見てくださり、前の方と同じ赤いマフラーを首にかけ・・・・
とてもお似合いでしたが、最後の決め手に欠けたのか、
会期は何時までですか?と聞いて帰られました
そして3人目は暗くなってから着てくださった、
ジャケットを着たいかにも服地に興味が有りそうな様子の方
しばらく前に、手織りはしないけどツイードが好きでとチェックの本を注文してくださった方でした
ほかの方とはちょっと違い、服地だけを熱心に見て、眺めて、触って・・・
エステートチェックの話をひとしきりし・・・・
英国でも少ないのに日本にツイードを織っている人がいるとは驚きだと言われ、舞い上がる私
その中で伺ったのは、ツイードが好き、でも最近は手に入りにくいので眠っている布をさがして
仕立ててきているマニアックな人たちのお仲間がいるという話
服地も寝かせて熟成させると、とても良くなる・・・とずっと眠っている服地に光が当たりそうです
昨晩はスコットランドの先生Davidに電話で報告、喜んでくれました
会期はあと2日
どんな出会いがあるか、楽しみです
半分終わりました
1日があっという間に過ぎていきます
毎日、ちょうどいいお客様の数、
それぞれにお話できるのが、とてもうれしいです
都内までなれない通勤??で帰りが毎日遅くなります
二人のデザイナーさんに仕立てていただいたジャケットとコートの評判がとてもよく、
織った布が形になるうれしさを体験できました
服地が欲しいという方はまだいらっしゃいませんが
かけてある服地を見て、どういう形で服にしたら良いか、なんて考えています
ブログを見てきてくださった方があり、うれしかったです
スコットランドの歴史や文化と多くから見合っている、エステートチェック
ぜひ見にお出かけください
始まりました
心配していた台風の被害もほとんど無く
今朝は、雨も止んでいたし、風が少し強いくらい
でも山手線をはじめJRが止まっていたので
お客さんの出足は少なかったようですが
それでも、羊つながり、織りつながりの友人たちが来てくれました
連日の準備で疲労がピークに・・・
詳しくはまた、改めて
今日はもう寝ましょう
前日搬入してきました
ギャラリーに連絡したら
「前日でもいいですよ〜」と言われて、急遽搬入してきました
気になっていたディスプレイもかなり出来て楽しみです
雨が強くなって来ました
明日の朝ひどくなりませんように…
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