今の自分を振り返ってみると、
洗うと毛がからみフェルト化して、切ってもほつれない布を織りたいという思いは
ずっと変らず持ち続けている
中学生の時、初めていとこに教えてもらって織ったマフラーは
手編み用の極細毛糸
手織りは楽しかったけれど、風合いは100%満足ではなかった
その後学生時代に大変な思いをして織った布が切ったらバラバラになるような布だった
それが満足できず、やがて英国で出会った石鹸と熱いお湯で洗い続けると毛布のようになった布に魅了さることになった。
失敗の体験のように聞こえるかもしれないけれど
この体験が無ければ、今の私は無いでしょう
だからタリフの糸しか織った事がない人には
試しに手編み糸で織ってみたらと薦めてみた
それが聞いただけでなく、実体験として、大きな原動力につながることもあるでしょう
色々な織り、色々なレベル、色々な素材、自分に合ったものを見つければいいし
ひとつの事だけに興味を持つ人もいるし、いろいろやってみたい人もいる
自分でやらないと満足しない人、全部他の人にどうしたらいいかを教えてもらいたい人
みんな違うし、違っていいと思う
そんな気持ちで講習を受けに来た方に合わせて教えてあげたいと思う
何かに導かれるように、次の道が開けるような気がする
2009年 2月 の投稿一覧
私が織っている布は・・・
昨日のブログにコメントをして下さった”じぇんね”さんの
私の織っている布を見てみたいという一言が
なぜか心に引っかかって、1日過ごしました
私が織っている布は、ツイード ウールの服地です
工業用の糸を使っているので、お店に並んでいるウールの生地と同じといえば同じ
近頃、ウール100%の服地で上質のものを見かけることが少なくなっているので
同じような布を見ることは殆んどありませんが・・・
工業用の糸というのは、機械で加工して仕上げをする、量産するための糸の事です
動力付きの織機で織れる糸を使って、工場に仕上げに出している服地
手織りにする意味があるのか?という疑問もあるでしょう
でも、手織りにした布は機械で織ったものとは違います
まずデザイン、自分で選んだ色を自分の好きな組み合わせにします
2つ目は、風合い 縦糸の密度、横糸の打ち込みなど、同じ糸を使っても人によって違います
3つ目は、そのどちらも同じものが2つと無いオリジナルであること
4つ目、これが一番重要で、織る人が楽しいということ
そして私が織っているのはスコットランドチェック
チェックも実は奥が深い
工房での講習で話してきた、小さいこと一つ一つをまとめてみたいなと思うようになった
チェックが好きで織りたい人は案外多そうなのに
どうして良いかわからない・・・
そんな人に役立つ本でも作ってみたいなあ~
服地用単糸の注文販売を予定しています
そろそろ糸見本の回覧を始めますので、ご希望の方はお知らせください
コメントの非公開をお使いください
ホントに私だけ?
今日、突然織り友だちのYさんが尋ねてくれた
欲しい糸を取りに来てくれたのだけれど・・・
いつも彼女との話は尽きない
あれこれと次から次へ・・・・・
『今日、生徒さんに色々な織りの話しをしながら気が付いたんだけど
タリフさんのしている手織りって、他にしている人もいないようだし
ひょっとしたら、とっても珍しい・・・1人だけじゃない???』
そうかもしれない
織り仲間も増えたし、織り仲間の仲間もいる
でも同じような織りをしている話は聞いたことが無い
スコットランドでも、もう多分習う事は出来ないだろう
手仕事としてツイードを織っている人もいないだろうし
私の先生ももう織りをやめてしまったし・・・
日本でウールの手織りが余り盛んにならなかったのは
良い糸が無かったから
手編み用の糸で織っても、糸の良い風合いが生きた良い結果は難しい
先日初めて体験講習を受けに来た方が
手編み用以外の目的の毛糸があるとは知らなかったと、驚いていました
決め手は糸 糸が違うのです
フェルトボール
今日は、小学4年生と一緒に手作りを楽しむ手芸クラブの日でした
小学生は2人お休みで参加が2人
今日の先生役のHさん 手織りや手編みを一緒に楽しんでいるTさんも飛び入り参加
次回仕上げを担当する娘のMちゃんもお手伝い
最初に羊毛を堅く巻いてニードルフェルト用の針でチクチク・・・
形をある程度整えてから、石鹸液をつけて手のひらでクルクル ゴシゴシ
ある時を堺に急にフェルトが堅くなるのは不思議です
洗剤を洗い落として、乾かしてから、
来月ビーズなど、好みのものを使ってまとめます
作りながら、『地球!』 三角や四角も作り 『おでん!』 ・・・
と物知りのHさんを軸にお喋りが楽しそうだった
物造りを楽しみ、よその大人と話し・・・程ほどわがままを言ってみて・・・
楽しい思い出を一つ増やせてもらえただろうか
初めてのチェック
地元の身体障害者の方々と手織りを始めてもう11年になる
週1回2時間半だけだけれど、ボランティアさんの手助けもあって
知らず知らず皆さんの意欲が増し、レベルも上がってきた
男性の方は糸とか風合いより、織機の仕組みや
縦糸と横糸の組み合わせ方で、柄や色の出方に興味がある様子
これは今回初めてこんなチェックが織り上がりました
娘さんから色と柄の指定があったそうです
丁寧に打ち込み、チェックのサイズを揃え、時間をかけて織り上げました
洗ったばかりで多少しわがあります
多少言葉がご不自由な方も多く、意思疎通に心を使います
いつも言葉以上に沢山のことを教えていただきます
超フル回転の2時間半、でもとっても充実している時間です
服地4点目
双糸で織るコート地の4点目を織り始めました
何となくイメージを持っていたので、少し整経してみてちょっと何となく違うなあ~
織機に通してある補助糸につないで縦糸をセットするので
その時点で色を少し替えました
巻き取りはちょっと大変でしたが、時間をかけて丁寧にしました
1mほど織りましたが、最初のイメージの色になりました
紺色に青、紫ピンクなど5色のチェックです
仕上がりが楽しみです
次はチェビオットの糸で、1年近く前から織りたかったチェックです
富士山
服地
先週仕上げにだした服地が戻ってきました
今回の服地は、マフラー用の双糸を使って柔らかい感じに織りました
仕上がりはとっても柔らかく、軽く、手触り最高です
ずっと撫でていたいくらい・・・・
秋に都内でする予定のスコットランドチェック展に向けての作品です
今回のチェック
1つ目はデザイナーさんと相談した時に出てきたリピートがとっても大きなチェック
無地の部分が20cm×23cmくらいあります
これは彼女の好きな形に仕立てられる事になっています
2つ目は前にデイビットがデザインしてくれたチェックの中から
紫と濃い緑のグレンタイプのチェック
緑の無地を織り足して、それを袖などに使ったかコートになる予定
多少の手直しをして希望した方に販売できるようにと思いましたが
結局、私のコートを作ることになりました
サイズを測ったら、
肩幅 『わーすごい、これまでで1番広い!日本人のサイズじゃないよ!』
背丈とか、袖丈とかはかったら 『このサイズ紳士物のサイズじゃない??』
背は高い方だけど、男の人みたいなサイズと言われたのは初めてでした
『お腹はちょっと減らさなくちゃね』
これはしっかり婦人サイズ
この2点は、少し変化のあるデザインにして見たくて
デザイナーさんの意見を尊重して試してみたいと思っています
今織っている3点目は思いっきり無難な色合い
でも大きなチェックがとてもいい
色違いをもう1点織りたいと、時間と体力の勝負です
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