2010年 の投稿一覧

糸が入荷しました

明日になると思っていたスコットランドからの糸が
今日のお昼過ぎ届きました

今まで在庫切れになっていたNo7の薄茶が入荷しました
そのほか、黒もぎりぎりになっていたし・・・
これで定番で販売しているものは、全色揃い、しばらくは大丈夫でしょう

でも、単糸は注文してくださった色が工場の在庫切れのため
当初の製造完了予定に合わせて待ってみましたが
結局その予定が延び延びになり、やむを得ずキャンセルさせて頂きました

工業用の糸で、通常の販売は産業ベースで行うところに
私のような、多種類少量の注文はとても面倒な仕事でしょう
なので、余り無理も言えません

単糸の糸巻きがあと数色、それと糸見本を終わらせて
私も、織りに集中したい・・・

3月14日(日)14:00~ 『ガテマラの織』お話会をします
話してくれるのは、先月グアテマラに旅行した中村靖子さん
手織り目線で集めてきた布の数々を持ってきてくださいます
興味がある方はお出かけください
場所は清瀬駅北口アイレック会議室 入り口の案内にはチェック講習会と書いてあります
チェック講習会のために糸も持って行きますので、見てみたい方もどうぞ

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色を組み合わせればチェック?でも・・・

4月3日(土)4日(日)の2日間に名古屋で企画した
手織のためのチェックデザインの講習会は、
お世話役の努力に反して反応が無いまま日が過ぎました

でも、一生懸命努力して具体的にした企画を止めてしまうのはなんとも残念
お世話役と、スエーデン在住の彼女の友人の熱意に答えて
お世話役のお宅を会場にこじんまりとした講習会をすることになりました

チェックが好きという方は多いのに、何で反応が無かったかいろいろ考えてみました
好きな色を組み合わせればチェックを織れるというのも確かです
が・・・  

興味が無いわけではなさそうなのに、受講に至らなかった要因は2つだと思います

1つ目は、糸
スコットランド製のこの糸で織ったチェックは、他の糸で織ったチェックとちょっと違います
毛染め(羊毛の状態で染める)の多色を混ぜて1つの色を作っているので
隣に持ってくる色によって、ひとつの色が違って見えます
単色でもきれいですが、他の色を隣に持ってくることで、その色がもっと映えます

2つ目はスコットランドチェックは伝統、法則があり
それを踏まえてデザインすると、スッキリ見栄えのするチェックになります

常々私が感じ、そして今度のお世話役が感じた
『チェックに2日間の講習をするような内容があるの???』というリアクションは
この2つのことをご存知ない方々の反応のような気がします
それは悪いことではありませんから、
気長にチェックの楽しみを広げて行きたいとおもいます

昨年スコットランドに行った折に手に入れた
『子供のためのスコットランドの歴史』の本を読んで
スコットランドの14世紀初頭のヒーロー、ウィリアム ウォレスを映画にした
ブレイブハートを見て、それからスコットランドの歴史に関する日本語の本を2冊読みました
ブレーブハートもそうだけれど、ずっと続く戦いばかり・・・・
殺戮を娯楽としていたり、血の気が多い人種らしく、平和な時代はほとんど無い
そんな中、産業革命と時をほぼ同じく、人々が戦いから豊かさを求める傾向を強め
毛織物産業も盛んになってきたようです
そんな時期にアーカート渓谷の領主さんが自分の領地に属したチェックが欲しいとデザインしたのがその後世界中で有名になるグレンチェック 1840年代のことです
タータンもエステートツイードも発達したのは割りに近年になってのこと

エステートツイードを調べたいと思ったら、結局タータンとかかわりが多いようです
そんな私が調べて納得した説をまとめてみたいとおもいます

一両日中に第2弾の糸がスコットランドから届きます
今回は在庫が無い色をいくつかキャンセルさせて頂きました
今、単糸の糸見本を一生懸命作っています
もう少しお待ちくださいね

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ブログ村に登録しました

他の方のブログを読ませて頂いていたら
日本ブログ村なるものが有るのを知りました

もっと沢山の人にスコットランドの糸の良さを知って頂きたく
思い切って、登録しました

こんな時代の暮しを覗いてみた~い

これからも応援よろしくお願いいたします

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グアテマラのお話会

月曜日にちょっとお知らせしたグアテマラの話を聞く会のお知らせです

先日3回目が終わったチェック講習会ですが
3回目の課題タータンタイプの作品を持って集まる日が決まり
会場を確保していました

その後の時間を使って、中村靖子さんに
グアテマラで手織り目線で見てきたことを話して頂きます
持ち帰った布も沢山見せてもらいました
木の棒だけで、どうしてこれだけ複雑な模様を織り上げるのか
刺繍とも見える柄が、織られた物というのは驚きでした

その一つ一つの布にこめられた彼女の思いは、布の数以上
社会情勢から、布の背後にある人々の暮らし
今の日本にはなくなってしまった何かがある国

興味がある方はどなたでもどうぞお出かけください

日時 3月14日(日)14時から 
場所 西武池袋線 清瀬駅北口 りそな銀行が入っているビルの4階
         改札を出て左、駅を出て右手の階段を下り、バス停の先の正面にある
         男女参画センターアイレック会議室
         (入り口の表記はチェック講習会)
参加無料

気軽にお出かけください

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ゆっくりですが・・・

いつも追われているようですが
昨年の決算が出来て、確定申告も税務署に郵送しました
余り記入する項目がないので、どうにか自分でしています

決算が出来たので、ずいぶん待たせてしまった帽子のやり直しに取り組みました
ずいぶんん長い間待って頂きました
縫ってからアイロンをかけるときに伸びでしまって
型紙とはずいぶん尖がってしまっ手、どうしても形が悪い
残っている布でやっともう1つ取れたので、丁寧に伸びないように注意して
やっと思ったような形に出来ました

2・3日中に取りに来てくれるそうです
気に入ってくれるといいな~

1つ軽くなったところで、今日は月1回のレッスンを受けに行きました
8枚綜絖の組織をStudio Tessileの中村靖子さんに習っています

織り始めて2回目、平織りベースのパターンを織っています
バリエーションが沢山あるのでそれを順序良く織っていきます
自分で織っているものとタイプが違うので、たのしいですね
教える立場から教えてもらう立場になる貴重な時間でした

この中村さんが最近グアテマラに織を見に行かれました
今日は持って帰った布の数々を見せながら沢山話を聞かせてもらいました
織の技術はもちろんのこと、その背後にある人々の暮し
歴史も大きく関わるグアテマラの手織り事情
もっとみんなに聞いてもらいた~い
という訳で、報告会をしてもらいましょう

詳細は明日か明後日・・・

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服地の仕上げ

春のような天気になりました
寒い間縮こまっていた身体が、伸びた~いとうずいてきますね

今日は講習の予約がなく、車でお出かけしてきました
服地の仕上げを工場に出してしてもらっていますが
工場長さんに直接聞いてみたいことがあり、織り上がった服地を送らずに置いてありました
それを持って行った先は、八王子織物工業組合

初めてスコットランド製の毛糸で織った服地の仕上げをお願いした時は
スコットランドの工場で教えてもらったことや、自分で服地の仕上げをした時の事を
詳しくお話して、引き受けてもらいました

糸の販売を始めたこともお話してあったので
『タリフさんの糸を使って織った様な服地の依頼が増えてますよ』といわれました
うれしいですねぇ

仕上げの依頼をする時の注意を受けました
タリフで販売しているスコットランド製の糸は、日本製に比べ油が沢山ついています
日本製なら特別油を落とす洗いは必要なく、縮絨工程から始めるそうですが
スコットランド製の糸で織ったものは、油を落とすための洗いが必要です
工場のほうでも気をつけてはいるけれど、気がつかずに油が残ってしまうことが有るそうです
一度縮絨にかけてからもう一度洗って油を落とさなければならないということは
縮絨し過ぎてしまうことになります
なので、スコットランド製の糸を使って織ったものであることと
布の使用目的を明記して仕上げの依頼をしてください

仕上げをしてもらえるサイズですが、この工場は割りに細かい作業に慣れているということで
幅は30cm以上、長さ2m以上とのこと
少量の仕上げのために大きな機械を40分もかけて暖めることはできない
他のものが溜まってきてから作業をすることもあるので
時間に余裕がほしいということでした
もちろん個人でも受けてくれますが、なるべく沢山まとまるといいですね

ビニールの袋に入れて保管していたら油のにおいが出てきたという苦情があったそうですが
それは、糸についていた油が落ちきっていなかったか、又ウール特有のにおいだったか・・・
一度洗って油のにおいが取れていないようなら、ドライクリーニングに出してください
油と油でよく落ちるようです

今日聞きたかったことは、スコットランドの工場で同じ糸で織った服地の仕上げとどう違うかですが
やはりプレスでした
服地の仕上げで家庭で出来ないのは高温のプレスですが
大きな機械で圧力をかけてプレスをすると表面が滑らかな仕上がりになりますね
そのためのいくつかの機械がありました

広い工場にあるいくつもの大型機械、動いているのはわずかでした
仕事も減ってきているそうで、何とかこの工場にもがんばってほしいと思います
それにしても、素人相手の面倒な作業をしてくださるので感謝です

社会情勢が私の周りでも・・・
私が学生のころからずっと愛用してきた御茶ノ水の黒岩スリッパが昨年秋に弊店したそうです
ちょっと値段が高いのですがフェルト底と大きなサイズがあるのでとっても良かったのに・・・

そして父が車に乗り始めてからずっと行っていたガソリンスタンド
そこも、2月末で廃業だそうです
溜まったポイントで最後のワックス洗車をして来ました

なんだかあるのが当たり前になっているお店がなくなるのは、さみしい
それと一緒に長く培ってきた技術が消えていくことも多く、残念です

かれこれ1年、心の隅っこに何か重たいものがずっとあります
その正体が見えず、でも無くならず、様々な折に人に話しても見えてこない
それがちょっとしたことで判りました
何が原因でそんなに重かったのか・・・
多分重さは変わらないでしょう
でも姿が見えるようになったので、少し楽になりました

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身体のチェック

昨日は、春に受けようと思いながら先延ばしになっていた日帰り人間ドックに行ってきました

次々番号で呼ばれて様々な検査するのですが
検査をしてくれる保健婦さんには、本当に関心しました
何人もの人たちに、同じ説明を丁寧に、繰り返し繰り返し・・・・
受ける人にすれば、初めてだったり1年ぶりだったり
その一人ひとりに合わせての対応は、頭が下がる思いでした
その割りに唯一人の手と頭を必要とする診察してくれた先生は
いかにも「バイトに来ています」という感じのお医者さん
形式的な診察でした
まあ問題ないからなのかなぁ

一番気が重かったのが胃カメラでしたが
喉の麻酔で、とろ~ん となり
横になって静脈麻酔注射であっという間に眠ってしまい
先生の顔も見ず、入れたのも出したのも知らない・・・
他の人より少し長く休ませてもらい
なんとも気楽な検査に終わりました
家に帰ってからもまだ麻酔が切れず、しっかりお昼寝して
身体が休まりました 気持ちよかった~

結果が出るのは3週間後
国民健康保険が助をしてくれのをご存知ですか?
残りは、『あなたは大黒柱だから』と父が援助してくれることになりました

みなさんも健康診断受けてくださいね

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チェック講習会終了、そして・・・

1週間前の日曜日は、チェック講習会の最終回でした
前回の課題はグレンタイプのデザイン
みなさんの作品が集まりました

それぞれが好きな色を組み合わせて、自分らしいチェックが織れました

3回目の課題は、タータンタイプのデザインでした
タータンはスコットランドの北部、
イングランドの影響が受けにくいハイランドで発達しました
ある本によると、始めはその地にいた《みすぼらしい羊》の毛を洗わずに
毛先をそろえて梳毛糸に紡ぎ、染めて織られていたそうです。
みすぼらしい羊・・・原種に近いソイという羊がもともとハイランドにいたということですから、
毛は細く短い、部位の差もあり、1頭から取れる羊毛も少ない、
そんな毛を、もちろん手紡ぎにしたのでしょう。
時代からするとフライヤー付の紡ぎ車ではないでしょうから多分スピンドルで・・・・ 
途方もない様な時間と手間をかけて細い細い梳毛糸を紡ぎ、
糸染めしてタータンを織ったのでしょう。だからタータンの糸は無地です。

正式にタータンというのは、タータンとして規定を満たして登録が出来た物を指します
日本で、一般にスコットランドチェックを総称してタータンチェックと呼ぶことが多いですね
千鳥格子やグレンチェックの様に細かく色が混ざるチェックに対して
大き目の無地の四角があるタイプをボックスチェック、
またはタータンタイプチェックと呼ばれています
アンダーチェックとオーバーチェックの組み合わせですが
色を加えていくことで、どんどん複雑なチェックになります
でも手織にするには縦糸の本数が限られているために
余り複雑にすることが出来ませんがバリエーションから組み合わせで
いろいろな作品が織りあがるでしょう

終わり近くに第1回の講習会に参加されたKさんがタータンタイプの作品を持って来てくださいました

1ヵ月後にタータンタイプの作品を持って集まることにしました

この講習会から得た事が沢山ありました
長くチェックばかり織ってきて、工房でもチェックを中心に講習しているので
1つずつ組み立てていく基本と応用は当たり前になっていますが
初めてチェックを織る方にどのような講習内容が良いのか・・・
手織のためのチェックデザインについてテキストを作りたいと思っているので
その内容も、これからの講習もまだまだ試行錯誤がつづきます

考えの整理がつかないまま、気になっていた昨年の決算に取り掛かりました
溜めずにパソコン入力すれば簡単なのに、時間がたつと益々時間がかかりました
どんどん複雑になっていく帳簿に、でも、みなさんが応援してくださることに
沢山力をいただいています

洗うと膨らむこの糸、織ってから洗うと切ってもほつれない布になるこの糸
それが好きで、沢山の人に楽しんでもらいたい・・・
そう思って続けています
これからも応援よろしくお願いいたします

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鶴の恩返し

先日の工房での話しです
この日は、MさんとKさんが織機を並べて、
珍しく整経から同時進行で、マフラーを織りはじめました
これも珍しく、お二人とも同時に4本と、6本を一度に整経することに・・・
一生懸命計算したのに、どういうわけか二人とも整経で縦糸を多く作っている・・

と、こんなことはいいのですが、ワッフルを織り終えたばかりのMさん
Mさんに進められてこの日ワッフルを始めたばかりのKさん
Kさんは手織りがお仕事とまったく違うタイプの作業だから
気分転換にとってもいいと言われます

「集中して、自分の世界に入っている様ね」と私
『そうなのよ~ 退職したら家に織機を持ち、部屋にこもって手織りをしたいと思っているんだけど、邪魔されたくないから《織っている時は覗かないでね》、と夫に言ったら《見て、いなくなってしまったら困るから覗かないよ》と言われたのよ~』とKさん
久しぶりにお腹が痛くなるほど笑いました

やっぱり、日本人の織りのルーツは『鶴の恩返し』ですね

先週水曜に届いた糸の糸巻き作業を一生懸命しています
工房では、糸巻きを手伝ってくれているMさんとAさんが在庫切れになっていたものと
定番に加える新色の5色を100gの玉に巻いてくれています
デジタル秤を使うようになって、手を止めずに分量が把握できるようになり
作業のスピードがアップしました これは完全な手作業です

家では、電動のコーン巻き機を2台使って、単糸のコーン巻きをしています
暑いときはすぐモーターが熱くなってしまって、休み休みなのですが
今は寒いので、ほとんど休む時間が必要なく進められます


注文の分量にあわせて巻きますが、ここでもデジタルの秤が活躍します

20人ほどから注文をいただきました

今回間に合わず、2便で届くものがいくつかあり、まだお待たせする方もあります
6人分の用意ができたので、順次発送の準備に取りかかります
もう少しお待ちください

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チェック講習会2回目

遅くなりましたが
1月31日のチェック講習会2日目の様子です

1回目の課題、千鳥格子のマフラーや色サンプルを持って集まりました

それぞれに好きな色、好きなサイズに織った作品です
思いかけない色の組み合わせに、ほかの方の作品から色のヒントを交換していました

この日の課題は、グレンチェックの基本と応用
グレンチェックの正式名はGlenurquart ネッシーで有名なネス湖の畔にあるアーカート渓谷を所有していた領主さんのチェックで1840年代にデザインされたといわれています
グレンとは渓谷という意味で、他にもたくさんグレン・・・という名前のチェックがあります

これは、世界中のファッション界に大きく貢献したチェック・・・と本に書いてあります
外出すれば、必ず一人はこの柄を着た人に会いますね
今日も、明るいグレーと黒のグレンチェックのスラックスをはいた紳士を見かけました

基本は2色、これに色を加えたり、織りたいサイズに合わせて微調整する方法などを勉強しました

このリピート全部は入らないから、ここを半分、残りをこっちへ・・・
などと、左右対称に見えるように、出来上がったものがスッキリ見えるように注意します

あれだけ何度も見直したはずのテキストに間違い発見
他の考え方にも気づき、まだまだ勉強です
次回はタータンタイプのチェックデザインが課題です

・・・とチェック講習会の余韻に浸る暇無く、スコットランドから糸が届きました
再度、通関手続きのために必要な送り状が届く前に、成田から連絡が入りました
航空貨物会社は24時間、週7日、365日営業しているのに、
情報を送ってくれる工場は週末休みで、現地の始業時間はこちらの夕方5時
というわけで、250kgほどの糸が55cm角の箱10箱、小さめ2箱で届きました
まだ欠品があり、2週間ほどで再度送ってもらいますが
国民性の違いもあり、こちらが知りたいことに返事をもらうのが大変です

1日かけて重さを量りチェックをして、今晩から少しずつ単糸を巻き始めました

注文してくださった方々、もう少しお待ちくださいね

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