2011年 の投稿一覧

紳士ツイードジャケット


息子が自分で織った服地がジャケットになりました


仕立てをお願いしたのは京橋のテーラー・アスコット
タリフの糸で織った布をこちらのテーラーで仕立てた方が有ったそうで
1年くらい前に、「案内を送らせて下さい」と連絡が有りました

仕立てを頼みに行ったときに、ツイードの布見本を沢山見せてもらったというので
今日は一緒に行きました
手織りのツイード、気になるのはそのクオリティーですが
良い評価をしていただきました
量産品に対して、テーラーに依頼する方々は、布の質のみならず、
その布が持つストーリーに価値を評価されるとか・・・
***そのストーリーは任せてください***

現在の店長さんのお父様はツイードが大好きで
1990年には英国のBritish Wool Marketing Boardを訪ねられ
日本がバブルの頃、沢山のお客さんに英国のツイードの良さを紹介され
独自に研究され、資料を作られました
実際に布が貼られた資料の向こうに見えるのは
私も見慣れれている羊飼いのチェックや、グレンチェックの資料

今度、店長さんのお父様にお会いすることになりました
とっても楽しみ~~

またまたツイードが織りたくなりました!!!


その後、先日ご紹介した奥田実紀さんの
「赤毛のアンの世界 ~奥田実紀&水田彩生展~」を見てきました
プリンスエドワード島の写真はすぐ『アンの世界』を思わせる景色を捉え
また、スコットランドにも少し似ている
ハイランドの悲しい歴史の一端で、スコットランドの人々が数多くカナダに移り住んでいる
その人たちが、バグパイプやタータンをもち続け、そこから奥田実紀さんがタータンに出会い
スコットランドへと繋がって行った・・・

スコットランドや、タータンに興味が有る方にこの本はお勧めです


奥田実紀著
産業編集センター発行
スコットランド タータンチェック紀行

手織工房タリフにも置いてあります~

ちなみにこの展示会今日が初日、24日までです




収穫が沢山ある1日でした
感謝です~


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キハダ染めのご案内

5月にさくら染めをした群馬県に住む行松さんから
今度はキハダ染めの案内が届きました

絹、木綿、麻の染めサンプルも作れるというのも、たのしそう

涼しい所のようなので、夏休みのお楽しみにお出かけになりませんか?

キハダ染めのご案内
中之条町六合地区のキハダで絹を染めてみませんか?

キハダ(黄檗、黄膚、黄柏。学名 Phellodendron amurense)は、古くから生薬の黄檗として知られている植物です。薬用として、また染料として用いられてきました。
既に、六合で採取し、その樹皮をご用意しています。黄色に染まります。


場所:Kぷらんにんぐ(群馬県吾妻郡中之条町大字入山)
日時:7月21日(木)~7月31日(日)【27日(水)お休み】
   25日(月)26日(火)は個人でのお申し込みの方のみ
   他の日は、3名~5名さまのグループでお申し込み下さい。
   時間は、午前10時~2時間程度
申し込み方法:お電話でお願いします。0279-95-5571 行松まで
       お問い合わせもどうぞ。       
参加費用:絹スカーフ代(実費)+1000円
絹スカーフ
28cm×130cm    1100円
58cm×58cm    1100円
 絹ハンカチ     650円
ご自分で染めたい絹スカーフ(白)などがありましたら、お持ち頂いても結構です。
絹、木綿、麻の色見本を、別途500円で作れます。媒染剤としてミョウバン、酸化鉄、酸化銅の3種類を使用します。素材3種×(媒染剤3種+無媒染1種)=12枚の色見本ができます。(事前にお申し込み下さい。)


先日ろくろ式織機で綜絖3枚を下げて1枚上げるという記事をみて
『タイで見た織りにも、似た物がありました~』と知らせてくれました

いつか東京でも、彼女の話しを聞く会をしたいです
何度も言っていると、ほんとになるぞ~~

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さびた筬

きのうUPした写真、よく見たら筬がさびていますね~

使わなくなって長い間放置されていた物を、ずいぶん前に頂きました
私が使っている糸は油がついているので
織っている間に、段々きれいになってきます~


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スウィーディッシュ・レースと織機

中学2年で初めて手織りをしたのはろくろ式の織機でした

ろくろ式は踏んだペダルにつながれた綜絖が下がり、その反対が上がります
何もしないと経糸は織機の前後をつなぐ位置にあり
ペダルを踏むと経糸が上下に開くことから、両開口

それに対し、ジャッキ式、天秤式といわれるものは
ペダルを踏んでいない時、経糸は下にあり
踏んだペダルに繋がっている綜絖が上がる上開口

バランスを取りながら綜絖が動く ろくろ式の織機では
綜絖1枚下、3枚上の開きがあるスウィーディッシュ・レースは織れないと思っていました

それが、2.3年前にろくろ式でも1:3と開くものも織れることを聞き、試してみました

今回が2回目、新発見が有りました

綜絖4枚の内1枚だけを下げた開き
開きが少なく、3段になるので経糸をすくいそう・・・


それに対し、綜絖3枚を下げた開き
大きく開いてとても織りやすい

私は綾織りの時も綜絖1枚を1本のペダルにつなげているので
3枚を下げる時は2本の足で3本のペダルを踏む事になる
でも、とっても織りやすい
お試し下さい~

工房が狭く、手織り講習が出来るのは1度に2人まで
その範囲で講習の予約を受けていますが
7月は体験希望者が3人、
織機のやりくりをして、毎日にぎやかな工房です~




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模紗織りストール

工房で初めて綿糸で織ったWさんの作品が出来上がりました

レースの部分をアップで
手織りの本の中にこれを見つけて、
工房には綿糸がありませんから、その為に綿糸を購入して・・・
張りが有る、シルキーコットンの糸なので
打ち込みが結構大変でした

先日受けた半幅帯の講習をきっかけに、
少しずつみんなの興味が他の素材に向き始めました

今日は着付けグループの仲間に入れてもらって
目黒区にある民芸館にいきました
着付けの先生Kさんとグループの若手Tさんが着物で参加
暑さに頭が働かず2人の写真を撮り忘れてしまいました
残念!
Tさんはとても可愛かったし、
Kさんはとっても自然に着ている~

民芸館の特別展は 芹沢銈介と柳悦孝-染と織のしごと-
民芸の草分けとして良くお目にかかるお名前、
でもまだちゃんと作品を見たことがなく・・・

どれも、身に着けてみたくなる様な温かみが有ります

花織 浮織、吉野格子・・・
絹が主でも、ウールでも出来そうな組織を見つけては
『これできるかしら~』とみんなでわいわい楽しんできました

皆さんに『先生これ織れますか~?』と聞かれますが
自分でもしたことが無い
これから一緒に勉強です!!


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工房の日よけ

今年の夏は日本中が節電です
工房は奥に窓が無いので、風が全く通りません
道に面した大きな窓は午後から陽が沢山差し込んで暑くなります~
前から日焼け防止の為にスクリーンを使っていました

でも、窓に陽がじかに当たると部屋の中の気温が上がるので
今年は、日よけに外の幌から布を下げる事にしました

娘の言葉がきっかけでした~
『昔の店先に屋号が入った大きな布が張ってあるでしょう・・・
 あんなの作ったら?』

私が縫った布に、今日娘が屋号を書いてくれました

パソコンで打ち出した文字を下書きにして
耐水性があるポスターカラーで・・・ 上手にするものですね

曇りの予報だったのに陽が差してきて
出来上がった日よけを早速かけました

これで工房の中が見えなくても
外から見て、分かりますねぇ

度々中断したり、眠くなって思ったほど織れない日が続いています
                 (これっていつもの事!!!)
今日一つ終わり、明日から次にかかります~



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昼夜織りサンプル

先週末にみんなで伺った風あい工房で教えて頂いた
昼夜織り半幅帯のサンプル織りを始めました

糸はウールの梳毛糸 毛質の固いもので太さは2/20
大管に巻くことと6本引き揃えで整経するやり方を体験させて頂き
経糸を工房に持ち帰って参加された方々が
少しずつ織れるように考えてくださいました

といっても、問題が・・・
一つの経糸を複数の人がしたこと
複数の糸を引き揃えて整経すること、その綾の取り方が始めてで
糸をいじりすぎてしまったこと
おまけにとても暑くて手に汗をかいている・・・
当然、糸が先生の予想以上に毛羽立ってしまいました

帯が目的ですから当然のことなんですが・・・
経糸密度がとても高い

というわけで、結構大変な思いをして経糸を巻き取りました
このタイプの糸から始まった私の手織り経験
どう扱ったら良いのか多少の知恵が・・・
ウールで良かった~~ 
(木綿や絹じゃどうしたら良いのかわからない!)

木曜日に机上講習に来たKさんが一番に織りました
1段ごとにきちんと開くようにしながらでは有りますが
こんなステキな柄になって満足でした~

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赤毛のアンはお好きですか?

以前このブログでの紹介したタータンについて書かれた本
スコットランドタータンチェック紀行

タータンの専門書は読む量も多くちょっと大変
でもこの本は自分が旅行をしているように
スコットランドの歴史・文化に触れながら
タータンについての知識が得られる
読みやすい本です
(手織工房タリフにも置いてあります)




この本を書かれたのが奥田実紀さん
実は大の”赤毛のアン”好き
アンの世界からカナダへ、そこでカナダのタータンに出会われたのが
上記の本を書かれるに至った経緯だそうです
18世紀末スコットランド(ハイランド)から多くの人たちが世界中に移住
これにはとても悲しい歴史があるのですが
カナダにも沢山の人が移住、本土で禁止されたスコットランドの文化を持ち続けた人たちがいるのです

前置きが長くなりましたが
奥田実紀さんが7月に銀座で「赤毛のアン展」をされます

「赤毛のアンの世界 ~奥田実紀&水田彩生展~」
2011年7月18日(月)~24日(日) 11:00~19:00(最終日は16時まで)
月光荘画材店・地下ギャラリー(中央区銀座8-7-2)
入場無料。
プリンスエドワード島に暮らして撮った写真と、赤毛のアン関係の著書、
そして水田彩生さんの繊細な絵画でつづる、愛すべきアンの世界。

読書が好きではない私も10代の頃、アンシリーズは読みました
今もあの世界をあこがれる人たちも多いでしょう

ぜひ出かけくださいね~


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ブレ無いだけ・・・

最近、ブログを見てくださった方や、久しぶりにお会いした方から
『パワフルですね』とか『バイタリティーが有って・・・』といわれることが続きました

私はといえば、体力は無く、すぐ疲れるし、疲れると思考は停止するし
美味しいものを前にしても、気が利く一言も出てこない・・・
思うように出来ない~~と本人は思っているのだけれど
周りの人には、何かがむしゃらに突き進むように見えるのだろうか???

多分、そのように見えるのは、
自分で何がしたい、何を他の人たちに伝えたい
何が好きで、人との関わりで何を大事にしたいか・・・などが
はっきりしているからではないでしょうか

何の為に手織りをし、手織りを教え、糸を輸入販売しているのか
答えはとても単純
この糸が好き、この糸で織る事が好き、人との関わりが好き

でも、これらを本当に楽しむためには
自分をしっかり持つことが不可欠だと感じる

自信を無くす時も少なくない
そんな時は、つい他人と比べたくなる・・・・
でも堂々巡りをして帰る着くのはいつも同じ自分
自分以上でもなく、自分以下でもない (当たり前!)
だからブレ無いのか・・・

就職活動中の息子にも、
『ブレ無いものを持っている母さんがうらやましいよ~』と言われた
これから最終の面接に行くという彼に
会社勤めの経験が無い母は
『面接する人も、その道のプロ、表面取り繕っても見抜かれるから、ありのままの自分を見せておいで~』
くらいしか言ってやれない

自分を知っていること、なりたい自分を持っていることが
他の人にパワーが有ると感じてもらえるのかもしれない

この下地は学生時代、馬鹿らしいと思いつつも続けた小さい事から来ていると気がついた


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半幅帯のグループ講習

工房の8人で風あい工房の森田先生に半幅帯の講習を受けました

事の始めは
今年初めからKさんを先生に4人で続いている着付教室
色々な物を織っているKさんに刺激されて
ウールやチェック以外の手織りに興味をもつようになった方たち
『半幅帯が織りたい~』という声になりました

私は、和装も絹・木綿の事はあまり知らないので
森田先生にお願いしました
始めは4人だったのに、段々増えて昨日は8人で
神奈川県二宮まで行って来ました

先生や生徒さんが織った半幅帯を見せて頂き、オリエンテーション

森田先生がこの日の為に用意してくださったのは
4種類(風あい工房のブログで紹介)の綿絹と違う糸違うデザインの縦糸
それを一つずつみんなが織って体験させて頂きました

その一つを織って見せてくださる森田先生

裂き織りですが、端をきれいに、また帯の固さに織る為にちょっとしたテクニックが・・・

服地タイプの織りをしている私たちにとっては
経糸の密度がとても高く、経糸の織である帯は初めての体験
踏み木を踏んでも簡単に経糸は開かない
横糸の太さ固さによっては、縦糸がうねってしまう




梳毛のウールで大管を使った整経も教えて頂きました
6本一度の整経で綾を取る方法・・・全員が試しました
(この経糸は工房に持ち帰り順番に試し織りをします)


みんなが楽しみにしていたもう一つは
森田先生手作りのマクロビオティックのランチ

『美味しい』とこっちから、あっちから
いつものお教室でもこの人数でしていらっしゃるとか
しゃべりながら、食べるのが遅い私は美味しいパンを最後まで”もぐもぐ”

数年前に橋本でのワークショップイベントに参加した時に頂いた手作りお弁当も美味しかったし、うれしかった事を思い出すなぁ
さりげなくおもてなしをなさる森田先生のお人柄が暖かい

実際に織るための講習を希望していた5人は夫々に使いたい糸を分けていただいたり
染めをお願いしたり、織り計画を持って帰ることが出来ました
既に用意された糸を使って織ってきた皆さんには
染め、カセの糸を巻くことなども初めて見る道具も多く
得るものも多かったでしょう

これからは、工房を始める前に私がしてきた事も経験してもらいましょう
『糸紡ぎや染めもやってみたくなってきましたねぇ~』とT.Wさん
・・・やりましょう・・・

曇り/雨の予報だったのに、天気がよく暑かった1日
大きく開け放った窓から海が近い心地よい風が吹く中
大汗をかいて、夢中になって、みんなでわいわい、楽しい時間でした

工房に通われている方々これだけ一同に集まるのは初めてのこと

沢山、沢山、宝を頂きました



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