旧ブログ

やる気満々、81才

友人から譲り受けた織機があり、どうしてもそれで織ってみたいと
通りがかりに工房に寄られたKさん、先月初めて織りに来られ、
ピンクの千鳥格子のマフラーを織られた
お歳だとは思っていたけれど、話はとっても前向き、顔や手もつやつや・・・・
去年、節目を迎えたという話に70歳だと思ったら、何と80歳を迎えられたとか・・・
80歳の手には見えない!
やりたいと思ったことはやらずにはいられないという意気込みがすばらしい

それからしばらく、どうしていらっしゃるかと思っていたところへ
昨日、ひどい雨の中を用事があって近くまで来たからと、工房へ寄られた
自分の息子さんが織機を使えるようにセッティングしてくれたけれど
どうやって縦糸を取り付けたか、もう全部忘れてしまった・・・・
そうでしょう !
若くたって、縦糸をかけて織れるようにするまでの工程を覚えるのはかなりかかる
『じゃあ、縦糸だけかけに行って上げましょうか?何処にあるの?』
織機は長野の別宅だとか。それじゃ簡単に行ってあげられない
『でも長野の何処?』だって長野県も広いから
『上田のそばの・・・』   えっ???

今日は月に1回 上田から織りに来るお嬢さんが来ている!!
何と不思議はめぐり合わせでしょう
彼女がしっかり覚えて、手伝いに行く事だってできると、お互いの可能性が一機に広がりました
前回工房に来たときもまた、偶然織りに来ていた方から織機を譲ってもらう話が決まり
今回はその織機での試し織り
今、これからを模索中のこのお嬢さん、どうやって道を切り開き進んでいくのだろう
自分に素直に向き合い、織りに反映させて欲しいなあ
前に転がったり、逆戻りしたりの玉も、自分から1歩進み出た事で
意せずして前に転がり始めている
大丈夫! ごまかさずに、無理せずに、自分の歩みを進めれば、必ず戸が開き
進む道が示されるだろう。 駄目元で、戸だけは叩いてみよう

そうやって、今模索中の友人がもう一人
長期休暇を取って、その準備に来日中のR 昨日は一人で都内まで出かけ
デンマーク大使館、日本語学校2校を、問題なく訪ねてきた
滞在ビザを取るのが難しいと散々言われてきたが、
彼女のこれまでのキャリア、先週来日してからすでに『子供達と歌う』集まりをし、
老人ホームを訪ね、これから中学校や高校を訪ねるアポイントもあり、
秋の大使館でのイベント参加を頼まれた・・・
そんな事実を集めて、現地大使館に申請すれば、可能性はあると聞いてきて
『今日はいっぱい戸を叩いてきた!』と嬉しそうに帰ってきた
一度帰国し、秋から活動開始予定だ

夜に、そんな気持ちをこめて買ってきてくれたケーキを喜んでご馳走になった

関連記事

『英語で歌おう』企画の結果

先週個人的にデンマークの友人のために企画した『英語で歌おう』という会
1回は児童センターで、もう1回は地域センターで
どちらも、蓋を開けてみなければ誰がどれだけ来てくれるかわからない状況で
児童センターと子供劇場の協力も取り付け、ポスターを貼ったり、チラシを配ったり・・・
結果は、児童センターに幼稚園生を連れた親子が3組と知り合いの大人2人
チラシの効果は期待できず、やっぱり口コミでしょうね

予想外に子供の年齢が低かったため、急遽内容変更で『英語で歌う』ではなく
リズム遊びのようだったが、手をつないでダンスをしたり、とても楽しかった 

最初、離れていた子供達がどんどん近づいてきた
場所の都合で今度は木曜日に集まることになった

地域センターは知り合いの大人2人・・・・大人だけで簡単な歌を楽しんだ
デンマークについていろいろな話が出来たのも、良かったかな?

人数的には成功とはいえないものの、秋からの活動のための良い体験になり
気が付かなかった沢山のことを教えてもらうきっかけになった
その1 デンマーク人が英語で歌うように日本人には歌えない
その2 楽譜なしで耳で聞いて歌を覚えて歌うデンマークの人たちに比べ
     何度聞いて歌っても、なかなか覚えられないし、音もとりにくい
その3 普段歌う事をしていないため、簡単では有っても2部で楽しむのは難しい?(私だけ?)

その他いろいろ・・・    
その結果、まず彼女に日本の歌を教えてあげることにした 
曲は、『四季の歌』 楽譜とCDがあったから、そして季節性もないし、良く知られているから
いつか日本の歌で、彼女の指導を受けられるだろう
                                              

関連記事

お客さんが2人

昨日は、朝からとても蒸し暑かった
真夏でのウールを織る我が工房では、エアコンは欠かせない
空気の入れ替えをして、早速スイッチを入れた

最初は一人だった工房も、昨日の続きを織りに見えた方が一人
通りがかりに熱心に覗いている方に、声をかけて、少し中で涼んでもらったら・・・
と思ったら、織りに興味があり、色々と話をした

今日の『英語で歌おう』という清瀬児童センターでの資料作りの作業をしにきた
デンマークの友人Rを交えて短時間で作った間に合わせのサンドイッチのお昼を食べ
お昼からは、糸巻きを手伝ってくれているAさんが来てくれて
帰る間際に、もう一人工房を訪ねてくれた初めての人・・・・
そうそう、先日工房に寄られた方の紹介で新しい方の予約も入った
 
と、昨日はにぎやかな工房だった
初めてお会いする方に、私がしている事の中から、その方の興味に合わせて話をするのはとても楽しいけれど、とてもエネルギーが要る
何を話しているかは理解できないRも、
ここはとってもいい雰囲気だね、と言ってくれた

人の輪は、こうやって一人ひとり広がっていくのだろう

一人暮らしを始めた息子もやっとネットが出来るようになり、
このブログで家族とのつながりが持てる
彼の様子は何もわからないけど・・・

関連記事

息子のギターにピアノ伴奏

昨夏デンマークの友だちが滞在した時に家にいなかった長男
娘はこの間の旅行で仲良くなっているので何となく、
私達の仲間に入れないでいた様子
でも前は戸を閉めてギターを弾いていたのに
彼女が来てから、暑い事もあって、いつも戸を開けたままギターを弾き歌っている

今日の夕食前、頼んでやっとスカボローフェアーを聞かせてもらった
2回目は彼女のピアノ伴奏付き
初めて合わせたので、テンポが上手くいかなかったものの
コードの事を聞かれて、答えがわかっていながら、自分で見つけるまで
じっと待っていた彼女。さすがだなあ
息子もすっかり溶け込んだ
これから彼女にレッスンもしてもらえるだろう
私の夢は、ファミリーコンサート
娘も、クリスマスにして、みんなでクリスマスソングを歌いたい! 
彼女のおかげで気持ちが広くなってきた

もう一つうれしかったのは、松山から私のホームページを見て
糸についての問い合わせが有ったこと。  
やはりウールの紡毛、しかも紡績糸そして服地が織りたい
私がしている事にぴったり当てはまる質問に、
やっぱりこだわっている人がいるとうれしくなった
出来るだけの糸の供給を考えたい
まだ正式にホームページに出してはいないが
昨日袋に入れた糸見本と、織りサンプルを送る事になった

関連記事

早速・・・

デンマークからの友だちが昨日無事到着
日本着が、デンマークの夜中過ぎだというのに、
飛行機の中でも眠らず、映画も見ず、何もせず、
リラックスして瞑想にふけっていたとか
我が家についてからもずっと起きていて
結局寝たのは、私達が寝る11時頃

というわけで夕食後早速私の糸見本作成を手伝ってもらった
普段こんな事をしないからか、適当に楽しそう
先日作った30組の糸見本を組み合わせてラベルを貼った袋に入れ終わった

デンマークでは音楽の先生を長くしてきた彼女
今週金曜には清瀬の児童センター(4時~)で、日曜には竹丘市民センター(3時~)で、
子供達を集めて『英語で歌おう』という会を計画している。
指導力抜群の彼女が日本語なしで何処まで子供達とコミュニケーションできるか?
きっと彼女の魅力に引きもまれていくだろう
簡単な英語と日本語を組み合わせた歌を作って来たらしい
お近くの方、ぜひ覗きに来てください!

なんだか語調が変ったのは、英語で話す事が多くなったため?
私の中の英語の世界は、日本語の世界とちょっと違う
英語で話すと、日本語感覚から少しずれる
英語であいまいな表現が少ないので、考えをはっきりさせなければ話せない
それが、心の整理にとても役立っている
ずっと、英語の世界にいる事を望んでいたような気がするが
最近両方楽しめるようになった

関連記事

Mさん15作目

昨年秋から織りに来ているMさん
要領よく覚えて、進んでいくタイプではないけれど、千鳥格子を色違いで繰り返し織り
最近は縦糸にグラデーションを入れた杉綾にはまっている
私が織ったものを見て、こんなのを織りたい!と2作目はこんなのをやってみた

千鳥格子のマフラーに丸まる2日かかっていたのですが、今日は、前回整経してあった
縦糸を9時半からお昼をはさんで3時に織り終わってしまった
次のピンク系のグラデーションの糸を並べて、眺めながらお茶休憩
小1時間かけて整経を終わらせて帰られた。次は予定が合わずに8月末にみえる
細かくグラデーションを入れられるのは工房に織りにみえる方の特権
秘かに、私が同じようなキットを作ろうと考えているに先を越されてしまった???


そんな合間に、チェックキットと、スターターキットのために試し織りを進めている
糸巻きも、少しずつ・・・・
今日はスターターキット12色の400gコーンが1セット出来上がった

まだホームページに掲載するほどに準備が出来ていないけれど
この400g×12色に、好きな色の100gの玉12個 合計6kgで
今回限り、25%引きで販売したいと思っている
400gコーンではなく、100gの玉4個にして、みんなで分けるのも良いかもしれない
母に融資してもらって輸入した今回の糸、零細商売のためにこれからの割引は出来ない
この糸が売れなかったらやめるしかない?? 


長い間一人でしていた手織がここで一気に広がりを見せている
この間、色々な事があった。
事情で、引きこもりや不登校などの子供3人連れて離婚もした
広がってきた織り仲間でも、全ての人と上手く行ったわけでもない
自分を生きるため、未熟な思いで、不愉快な思いをさせてきた事もあっただろう
この10年、夢中で、良いと思われることは出来る事全部やってみた
もちろん失敗も数多くある、反省もある、でも、後悔はしていない
いつも精一杯だった事は偽りがないから

10年前の私は、引きこもっていた息子と一緒に心が固まっていた
少しずつ自分を取り戻し、声を出して笑えるようになった私の経過を
2・3年ごとに来日する度に見てきた友人がいる
家庭を持つ前は親しくやり取りもしていたけれど、大変な状況では
詳しく状況を話す機会もなかった
その彼女が昨夏に2週間の予定で、いつも一緒に来る妹の友人と我が家に滞在した
その時に私が”自分を生きている”と感じた彼女の心に変化をもたらし
彼女も自分を生きたいと、長期休暇を取って、明日来日する

5年引きこもった息子は、1年遅れで通信制高校を卒業、北海道の私塾で2年過ごし
今は多くの意味で社会復帰を目指しスーパーの早朝アルバイトに励んでいる

関連記事

チェック応用編

月に1回くらい工房に織りに見える、若いお嬢さんがいます
今回彼女が持ってきた細かいチェックのバックがとても素敵で
チェックも面白く、2人で針片手に、色、本数、組織を紙に書き出してみました

本数と、組織が不規則に変化していて、その通りするのは難しいのですが
そこからアイデアをもらい、マフラーにしました
要するに色の組み合わせは ①②①③の繰り返し、それに組織が3通り、これを順番に繰り返して・・・
横は綾織りだけど、たてと色を替えて①②①③の繰り返し・・・
洗うともっと模様がきれいに出てくると思います
つい型にはまった事しか考え付かない私にはいい刺激です

夜なべ仕事で進めていた糸見本30組が出来ました

関連記事

ガンクラブチェックという名前

最近、私の周りでガンクラブチェックが流行っているようです
始めてこの名前を聞く方も、見てみればきっと『これかー』と思われるでしょう。

一つ前の書き込みに載せたHさんの2枚目のブランケットもガンクラブ
そして先日机上講習を受けられたTさんが早速織り上げたのもガンクラブ


ここでこの名前の由来をお話しましょう
スコットランドには、氏族で受け継ぐタータンチェックの他に地域で働く人たちの
ために出来たエステートチェックと言われるものがありますが、
このガンクラブチェックは、その一つです

これが、ガンクラブチェックの元となったチェックです。
スコットランドの北西部の西海岸にCoigachという小さな地域が今もあります
その地域のチェックでしたが、詳しい事はわかりません。Johnsotnsという
織物工場が生産したという記録が残っているそうです。その後特定は出来ないものの
1874年頃に、アメリカのガン(銃)クラブのユニホームとしてこのチェックが
採用されましたが、このオリジナルの名前が発音しにくかったため、
それからガンクラブチェックと呼ばれるようになったそうです。
  (参照:Johnsotnsから出版されている『Scottish Estate Tweed』)

このチェックはこの地域で使用されるに留まらず、その後の織物業の発達に
大きな役割があったとか。 多くの人に好まれていることからもわかりますね

このオリジナルガンクラブチェックは、1色8本のチェックですが、このほかに
4本ずつ6本ずつ、又もっと大きなサイズのとバリエーションが有ります



今日は時間切れでこの辺までにしましょう
これらのチェックの共通点はなんでしょう???

これらのエステートチェックを詳しく紹介した上記の本を工房で販売しています。
又2泊3日のチェックを織る講習会をパオさん企画で10月に予定しています

詳しくはHPからメールでお問い合わせください
http://members.jcom.home.ne.jp/weaving

関連記事

ブランケットの講習

期間、課題限定の講習として始めた、ひざ掛け(ブランケット)を織るという講習ですが
これまでに織られた方は4人
デンマークのナチュラルの糸(染めていない糸4色)を織られた方が2人、スコットランドの閉鎖になった工場から分けてもらったものの中にあった太い柔らかい糸を使われた方が2人、その2人目のHさん、今日2枚目を仕上げました。


Hさん1枚目 一つのブロックが大きなチェックです

 

Hさん2枚目 4本ずつのガンクラブチェックです








自分で小さな織機は持っていても、なかなか大きな織機で織る機会はないでしょう
嘗ての私もそうでした。
亡くなった祖母から戻ってきた私が織ったひざ掛けも、50cm巾織って真ん中で接いであります
80cm巾の壊れそうな織機を手に入れたのは、随分たってからでした
そして、それでは出来ない事がやりたくなり、今の110cm巾、8枚綜絖の織機を友人の妹さんから譲ってもらったのは、子育てのブランクの後再会しようとしている時でした

6月で終わりにしようと思ったこの講習、8月のお盆休みも予約が入り、Hさんも後2枚織りたいと、しばらく続きそうです。

関連記事

『連れて行って』

今日は、ちょっと糸の話から離れて、娘がニードルで作った羊の話です
1度講習を受けて作った羊ですが、それから自分なりに作っています

実物にこだわる息子、自然に持ち味が生かされて表情を持つ羊を作る娘
夫々に、作り出す楽しみを知っています

この子羊たち、『連れて行って』と訴えてくるように私は感じます

彼女が飼っているウサギもお腹がすいたり、遊びたくなるとこんな顔をします
平均寿命を超えて、おじいさんになったウサギ、
命についてたくさんの事を教えてくれます

私の好きなトケイソウが咲き始めました
去年は毎日20~30の花が毎日、2・3ヶ月咲き続けましたが今年は少ないです

イギリスの友人宅で、1、2輪咲いていたのがかわいくて植えたのですが
暖かい東京では、すごく茂りました
気温が低いイギリスにあったのに、零下が続く北海道では育たないようです

関連記事