カシミヤの服地

昨日織り終わったカシミヤの服地の写真です
知り合いのデザイナーさんから、既成のカシミヤ服地は硬く織ってあるから
手織りなら柔らかいのがいいと言われたのが頭にあり
打ち込みを緩めにと思っていたら、随分チェックが縦長になってしまいました

手持ちの色だけで組み合わせたのですが、結構気に入っています
糸のお陰で、とても丁寧に安定して織れたような気がします
とても楽しかったですが、仕上げをしたらどうなるでしょうね
旅行から帰ってきてからのお楽しみです

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素敵な出会い

暑い、暑い毎日の後で来た、涼しい1日
今日はエアコンは使わず、1日工房の入り口を開けっ放しにしていました
ほかに窓が無いので、そこから涼しい空気が入ってきて、中も涼しくなります

そしてその開け放した入り口から入ってきてくれた方が有ります
初対面ですから、お互い探り合い、少しずつ相手の反応を見ながら
伝えたい事などを話題にしていきますが、
しばらく話したら、何となく同じ波長でものづくりをしていらっしゃるように感じてきました

話の中に、『イルガラン』、とか、『草木染』とか、カシミヤでマフラーを織ったとか・・・
脇でマフラーを織りながら聞いていたTさんは、その様子を
『何だかお互い次々引き出しから物を引っ張り出して、楽しんでいましたね
理解できない事がいっぱい有ったけど楽しかった』と言っていました

絹がとっても好きで、その糸を触っているのが、とても嬉しい という言葉
私のウールが好きで、触っていると、心がゆったりしてくるのと、全く同じ
蚕から始めるのだけれど、繭をはき始めて1日たったくらいの透けて見える蚕をみているのが
とっても楽しい・・・ 

私の頂き物の絹糸を見てもらって、ちょっとアドバイスを頂き
そして、アンゴラ毛糸についてちょっと発見をしたと言われた彼女
『こうやって少しずつ、色々なことがわかってくるのよねえ』
絹の事を聞ける仲間が出来て嬉しい日でした

そして、横浜からお友だちを訪ねるついでに工房に寄られたNさんから
美味しい手作りピーチジャムとブルーベリージャムを頂きました
とってもお忙しい方なのに、良く出来るなあと、関心しています

そして、講習しながら、自分のカシミヤの服地を織り上げました。
単糸に双糸をつなげたがために、最後は絡まるトラブルに見舞われ
結局、最後28cmの縦糸を残してギブアップ

旅行まで後4日、やることいっぱいあって、どうしよう

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出店準備

9月17日18日と晴海埠頭客船ターミナルで開催される
東京スピニングパーティーに今年も出店します
昨年は最初にスコットランドチェックのレクチャーをやらせていただきました
今年は、糸屋に徹するつもりです

先日から、手伝ってくださる2人と
チェックキットのために色と分量を確かめながら糸を巻いていました
今日はプリントもそろえて、3人でキットをセットしました
チェックのタイプはこれまでと同じグレンチェックタイプ
今回新色を4つ用意しました

そして、スピニングパーティーだけの特価販売品も用意しました

私のスコットランド製の糸販売も始めてやっと1年
まだ割引など出来る状況ではありませんが
スピニングパーティーに来てくださった方だけに何かいい事があってもいいかな?
と思って、100gの玉を巻き取って小さくなったコーンを取っておきました
100g~200gのもの、42色60本を少し割引して販売したいと思います
詳しくは、後ほどホームページでお知らせします

それと秋の企画
10月から12月まで期間限定でブランケットの講習をします
これも近日中に具体的に決めてお知らせする予定です

スコットランドの工場から糸を輸入していますが、
所詮素人だし、世間知らずで、社会勉強を沢山しています
でもやりたいと思ったら、かなりの事ができるものですね
今や、約250kgくらいの在庫を持つ身となりました

大きな織機にかけていたカシミヤの服地を織り始めました
準備と平行して織進めたいと思います
暑いけれど、やりたいことがあると元気です

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スコットランドチェックの本

先日スコットランドに注文してあった
Scottish Estate Tweedの本10冊が無事届きました
丁寧に梱包されていて、きれいな状態です

これから1冊ずつエアマットで包んで
スピニングパーティーに持っていく準備をします
スピパ限定の特価品も考えています 勿論糸!

工房ではチェックのキットを作るための糸巻きが終わりました
でも、少し新しい物が出来ないか
今頃になって、サンプルを織る用意もしました
時間との勝負???

スピナッツに出してもらう広告につける糸サンプルを送りました
それが届いて、『きれいな色のサンプルで、楽しくなりそう
きっと人気が出ますよ』と留守番電話にメッセージを残してくれたポンタさん

仕事として優先してしまいそうですが
自分が楽しんですることが基本だと思うので
準備も、楽しみたいと思います

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公園で広げた羊たち

1週間前になりますが、前にスピニングの講習を受けに来てくださった方が
今度は、羊から刈り取った毛ををスピンドルで糸にするまでの講習の始めとして
1頭分を部位で分け、洗うという講習をすると聞きつけて、出かけていきました

講習することが多かったのですが、教えていただく側になるのもいいものですね
今回、一番の収穫は、講師の嬉しそうに羊の毛を扱う姿勢、扱い方、生き方・・・・
全ての工程が、嬉しい、楽しいという気持ちがあふれて、参加者にまでこぼれてきました

近くの公園の大きなケヤキの木下に、シートを広げて夫々のフリースを広げました
私は、随分前に買ったものの、手付かずでおいてあったヘブリディアン1頭分850g

欲しくて注文したくせに、届いた頃には工房を始めてそれどころではなく、
初めて広げてもらったフリースもかわいそうでしたね

次に嬉しかった事、それは、5人の参加者の中で、私以外は国産の羊だったこと
私がはじめて原毛を手にしたころは、英国から工場で洗浄された
かなり痛んだ毛しかありませんでした
それが、30年余りの内に、随分普及しました
それも、夫々に丁寧に育てられて、いい状態のものばかり・・・
これから、羊を自分で見に行って毛を購入というのも夢ではありませんね

これは、国産の羊の毛、なんと4kg以上あります
汚いようだけれど、洗うと白くなります

そして講習の本題、ソーティング
前にも部位の違いについては教えてもらったことはありましたが
今回は実際に使う段取りのアドバイスまで付いています
それがもう一つの収穫
首の周り、肩、背中、サイド、腰、お尻、夫々に毛質が違うのですが
果たして、私に何処まで違いがわかるのでしょう
『広げたフリースの上に乗って、触って確かめて・・・』と言われて何度触ってみても
どうも私にはわかりません 
ネックと肩の境目なんて、わからないと思っていたら、
講師は、触っていると何となく、こちらとあちらが違うとわかってくると言うのです
示されれば、何となくわかるものの、自分ではわからない・・・
きっと、沢山フリースに触っているとわかってくるのでしょうね

通常紡績糸で織っている私は、原毛にそれほどのめりこむ時間も無く
毛質の違いがわかるまで修行を続ける気も無く
今もっている原毛を消費するために、
必要なら今回の講師にお願いしてソーティングをしてもらおうと考えています

そしてそんな話が通じる講師だったことがまた嬉しいですね
これまでの記録をちゃんと整理をして、ファイルにしていらっしゃるのも
とてもすごい、宝物です

羊好きが集まったこの講習会、
初めてなのに初めてじゃないような仲間との出会いも素敵です。
何かと習い事をすると必ず師弟関係、その周りの関係に縛られる事が多い現状で、
しがらみ無く、夫々のままに手仕事を楽しむことが出来る、それが最高かな
羊がくれる、何かでしょう

9月にまた同じ講習をされるそうです。希望者がいらっしゃいましたらお知らせください
email:weaving@jcom.home.ne.jp

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あっという間に1週間

時間がどんどん過ぎていくというより飛んでいくようです

先週の金曜日には、珍しく福祉センターをお休みして、自分の勉強に出かけました
それも、私の中では趣味の部分に入る、フリースの扱い方の講習です
沢山のものを頂いて帰ったのですが、それを整理する時間無く
日曜から涼しい所へ行って、夏バテを解消してきました

嬉しい事に、そこにテレビも電話もネット接続も無い!
静かで、のんびり、何時も出来ない事をするゆったりした時間でした
天気が悪く、標高1070mでは寒いくらい
夜良く眠れて、美味しい野菜をいっぱい食べて、元気になりました

そして犬が足を痛めたため、1日早く帰ってくることになってしまいました
リードなしで、好きにお散歩できるのでお散歩が大好きなのですが
ちょっと彼女(犬)にとっては、お散歩が長すぎたのかもしれません
もうすぐ10歳 老犬でしょうか???

近日中にフリースの講習会の事を書けるようにしましょう

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TESCO そして 糸

昨日は、家族でハリーポッターの映画を見に行きました
当初車で行ける所を考えていたのですが
あいにく、車は運転席の窓の上げ下げの具合が悪くなってしまい、予定外の入院!
というわけで大泉学園まで電車で行きました
ハリーポッターは、日本語版や映画が出来る前から英語で読んでいました
英国の情景が目に浮かび、しばし英語の世界に入り込んで楽しみました
(といっても全部わかるわけではなく、何が起きているかわかる程度の流し読みです)
刊を重ねるごとに本は厚くなり、読むのが大変です
先日発売になった最後の本も買いましたが、何時読み終わるやら・・・
我が家では英語で読んでも、日本語版が出版されるまで、内容は話せません
楽しみが減るからだそうです しばらくは私一人で楽しむ世界です

映画館までの途中で見つけたTESCO(英国のスーパー)を覗いてみたら
テスコブランドのものが少し置いてありました

それに、輸入しているというのに安い
ジンジャービスケットが129円 ミルクティーに良くあって美味しかったです
ショートブレッドが199円 近かったらいいのにね

そして、7月7日にスコットランドに注文した糸が今日届きました

今、工房では東京スピニングパーティーで販売するチェックキットの用意の最中
糸がたくさん置いてあると、他の仕事も出来ないので
今日の午後から、全て重さを計ってチェック、ABC・・・の番号を全てに入れて記録
夕食後に家族の協力で、自宅に運び、全て整理をして箱に詰めなおしまで終わりました
すごーーーいマンパワーです

これで各色ほど程のストックが持てたので、安定供給が可能となりました
沢山の人にこの糸の良さを体験してもらいたいです
手織りが始めての人でも、程々のいい風合いに出来上がるし
何と言っても、洗った後の毛のからみ具合が最高です

汗をいっぱいかいて働いた1日でした

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3頭の羊

ご近所の方からのご希望があって、先生役をHさんにお願いして
工房でニードルフェルトで羊を作る講習会をしました


胴を作り、足4本を同じくらいのサイズに合わせて作って胴につけ
頭を作り、それに耳と目をつけて胴体に付け
最後に体にクリクリの毛をつけて完成です

私は皆さんのおしゃべりを聞きながら、織り上げなければならないマフラーを織っていました
段々形が整ってくると、皆さんの気持ちも、自分の羊に一段と愛着が出てきて
話もたのしそう

こんなこじんまりした講習会もいいですね

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工房営業時間

先週から織っている服地がなかなか進まず
このところ、6時過ぎまで織ったり、ボビンに糸を巻いたりしていました
そしたら、5時過ぎくらいから、工房を外からのぞいて、話をしていく人たちが何人かいました
『電車から見て、ずっと気になっていました』と
大学でテキスタイルを勉強している青年も寄ってくれました。
待避線に電車がいないときは
上り電車が清瀬駅に停車するためにスピードを落とし始めるあたりで工房が見えます

その方たち、どうも仕事帰りなどだと5時過ぎで、工房がもう閉まっている
今日来た方は、『失礼ながらもうやめてしまったのかと思っていた』と言われました
そうでしょうねえ

これから、出来る時は少し遅くまで仕事に精を出しましょうか
織りたいものもいくつか有りますが、
9月に予定している東京スピニングパーティーの出店の準備も進めなければ・・・
7月7日に注文したスコットランドの糸が、もうすぐ飛行機に乗るようです
来週始めに届くかな???

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スコットランドのツイードについて

インターネットで簡単に様々な情報の検索が出来るようになって
手軽に調べる事ができるようになってきました
ちょっと調べてみると
スコットランドのツイードについても、多少ズレのある見解があるようで
私のHPで下記のように紹介しているのも、その一つと思ってください

スコットランドで本物のツイードの基本的な条件は、紡毛単糸であることと
ハタスリーという足踏み式の織機を含む、
電気などの動力で動かされてはいない織機で綾織りにされていることだそうです。
使われる糸は荒く重みがありシャリとしていて、2色以上の原毛を混ぜて紡がれています。
本物のハリスツイードはハリス島で手織りにされたものだけです。
ご存知のように17世紀半ばに起こった産業革命ですべて手作業によって
行われていたことが動力化され量産されるようになりました。
1764年水車動力で綿糸の紡績が始まり1769年から羊毛の紡績が始まりました。
1779年には、スピナッツ54号にあったミュールという紡績機が発明されています。
ハリス島では現在でも、熟練した職人によって色や風合いが吟味された糸が作られ、
デザインされ縦糸をバックビームに巻いた状態で織手に渡され、
織りあがった布は工場で仕上げされます。
そして織りあがった布は厳しくチェックされて認められ、ハリスツイードになります。
                                 情報提供:David Gurney

写真はハタスリーという織機でネクタイ地を織る若い頃のデイビット 

英国製の糸についての詳細はこちらをご覧ください

最近デイビットからのメールにハリス・ツイードも経営が難しく、
経営者のデザインをいくつかに減らすという意向と織手の意見が合わず、
ストライキをするとか その後どうなったでしょう

私がツイードを織りに行った25年前は、あちこちにあった織物工場が、次々閉鎖になり
今ではツイードの需要が無いため、工場が無くなり、いとも手に入らないという現状が有ります
閉鎖に伴う後処理をしていたある人は、羊毛のブレンドのすばらしい技術が途切れてしまうと
とても残念がっていました
しかし、彼と『いつかは自然繊維に戻ってくる』ということでは意見が一致
それまで、手間がかかる繊維と向き合って行きたいものです

2枚目の服地を織り始めて、1枚目の通し間違いを見つけました
すぐは出来ないけど、毛糸針を使って、チクチク直して、洗いに出そうと思います
それにしても、通し間違いは皆無に近かったのに・・・
だから2枚目は、ゆっくり丁寧に織り進めています

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