工房自慢のおばあちゃま

工房にみえる一番の年長さんのKさんが今日から織りに来られました
後で聞けば、今日82歳になられたとの事、 
”おめでとうございます!”
織りの合間に話してくださるお若い頃の話には、ご苦労が見え隠れしています

先生に付くお金がなかったから、ずっとなんでも自分でやってみたという
その行動力は、想像もつきません

『あと10年早く始めたかった!
もう少し若かったら・・・
やりたい事がたくさんあるのに・・・』
口癖のように、いつもこうおっしゃいます
でも遅い事はありませんよ

何でも自分で縫って着たので、先日私が織っていた茶色の布をみて
『こんなコートいいでしょうねえ』
私が大きい織機で幅広を織り始めたのを見て
『私も服地を自分で織って仕立てて着てみたかった、早く始めていればねえ・・・』

かつて同じ夢を持っていた私
何とかこの願いを叶えさせてあげたいと強く思います
さて、どうするか!

夕方は隣の音楽教室からリッタが弾く『オペラ座の怪人』の曲が聞こえていました

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アイルランドのツイード

今日は、青山に『ヨーロッパのたくみ』という作品展を見に行きました
ある方のブログで紹介されていたのですが
アイルランドの手紡ぎのツイードを見ることが出来るというので、興味津々

スコットランドでは、紡績機が出来て手紡ぎで製品を作ることは無くなったと聞きました
事実、30年ほど前に沢山あったツイードを生産していた工場でさえ次々と閉鎖になっています

良い悪いは関係なく
スコットランドのツイードとは雰囲気が違いました
スコットランドのツイードは杉綾かチェック、綾織りですが
今日見たものは、チェックは少し、平織りのものが多く、糸が太めでした

案内状に『手仕事は土の匂いがしなくっちゃ』とかかれていました
なるほど、アイルランドは行ったことがありませんが、
彼らの生活感が伝わって来るような気がしました。

身近に羊が居る、毛が取れるから糸にして織って布にして、
寒い気候から身を守る・・・
こんな事が当たり前だった頃の風が吹いてくるような素朴な感じがしました
やっぱり作業をしている人たちに会って、生活の場所を見てみたいですね

一緒に行ったリッタは、お昼を食べた アンデルセンというパン屋さんの
デンマーク風オープンサンドの付け合せに、デンマークの味を思い出したとか
しばし故郷に帰った気分だったようです
リッタのミュージックルームのブログも合わせてご覧ください

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今年初の作品

前からカシミヤでチェックの服地を織ってみたいと思っていたので
1月からサンプルを織ったりしていました
でも、決定的なものが出来ず、何となく頓挫

それならと、もう一つ考えていた物に手をつけました
家では食卓の椅子に座っている事が長いのに、
座面が合成皮革で冬は冷たく夏は蒸れる、それにクッションが悪い
手持ちの硬めの糸で硬く織ってその布を織ってみたいと常々考えていました
そこで、昨年末評判が良かったチェックを茶系で織ってみました



続きで織りたいので、その前に縮絨の様子を見たいと
私にしてみれば珍しく織り終えた日の夜洗ってみました
糸が随分硬そうだったのに、洗ったら結構柔らかくなりました
次の朝アイロンをかけてみて、母に見せたら、スカートによさそう!という感想
服地には厚すぎると思っていたのですが、
81歳の母は『薄いスカートは寒い!いい色ね!』
『裏地用意して待っていてね、寒い内に作らなくちゃね』
というわけで、母のスカートになりそうです

先日縮絨についての問い合わせのメールを頂きました
残念ながら、挨拶も名前もありません
あわてて、書き忘れたのかもしれませんが
メールだからこそ、最低の礼儀は必要だと思っているので
返信をしていません。 次は気をつけてくださいね
ちなみに、一度縮んでしまったものは元には戻りません
縮絨は気をつけてなさってくださいね
(私にも数々の失敗がありました)

先日久しぶりの遠出で見た富士山はきれいだった!

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糸と色とたわむれて・・・

手織工房タリフで輸入販売しているスコットランド製工業糸を
前橋の羊の工房パオさんでも販売していただいていますが
先日からそちらへの補充の糸を用意していました
今回試しに同系色4色を50gずつ巻いてセットにしてみました (¥2300)

同系色のグラデーションはチェックや縞模様にしやすいので、好きな色を選んでもらえるでしょうか
また、少量パック(15gくらい)を用意したいと考えています。好きな色を5色くらいと、100gの玉一つで、好きな縞模様のマフラーが織れるでしょう。

どの色が好きですか?



自宅の屋根裏部屋が糸屋さんになりました

この週末で、糸が入ってきた大きな箱を細工して、100gの玉に巻いた糸を整理する棚を作りました。 今日は糸巻きなどを手伝ってくれるAさんと一緒に棚に糸を入れました。


ずっと前から、ダンボールで棚などを作るのが好きで
大きな箱が有った時にストックしておいて、カッターと木工ボンドを駆使して
使いやすいものを考えて作ります
一つ計って切ったら、それを当てて他のものを切ったりするので
大きさが多少違ったりするのですが、それも相手がダンボールなのでどうにかピッタリになったりします。足りなければボンドをたっぷりつけて重しをしてくっつけてしまったり・・・
ちょっとぐらぐらしますが、当座の役には立つでしょう

前なら箱の中をかき回して糸を捜していましたが、
早速入った糸の注文も、今日はあっという間にそろえることが出来ました。

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先日の約束

先日このブログに書いた
リッタのミュージックルームと言うブログ、始めました

まだ少しですが、これから時々書き加えて行きたいと思います
とはいえ、自分のブログ、ホームページの手直しをしなければならず・・・

工房では、売れてしまったキットを作ったり、糸を100gの玉にする作業をしています
早い所、昨年の決算をして、すっきりしたいものです

昨日は娘の兼ねてからの希望で、祖母、母、娘の3世代、それにリッタの4人で
東京タワーに行きました
高い所から大東京を眺め、なんだか不思議な気持になりました
これだけの街に、何と多くの人が住み、それぞれに生活があり、人生がある
『すべて神様が決められたとおりにしかならない。それを知らないだけ。だから生きていける。』
と母が言いました。
81年生きていた母の実感なのでしょうね
大都会の中のちっぽけな1人、でも、地球より重い1つの命。
その命を精一杯生きましょう

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チェックの色合わせのヒント

先日初めてチェックを織られる方が続いたのですが
自分は長年やっていて、当たり前になっていることが
初めての方にはぴんと来ない(当たり前!)ことを再確認させていただきました
そしていつも難しいといわれるのが色の組み合わせ

ということで今日はちょっとしたヒントを差し上げましょう
チェックは2色以上を組み合わせて織るのですが
それを、3色、4色・・・・ と増やしていく事もできます

色が増えればそれだけ全体の色が複雑な色になってきますし
チェックの面白さも出てきます
でも色の数を増やせば増やすほど組み合わせが難しい

私が大好きなチェックもグレンチェックにオーバーチェックとボーダーの2色を足して計4色です
その色合わせのヒントは、使う色を2色に抑える事です
 ♪4色の内3色まで一つの色の濃淡、そしてもう一つをその色の補色の色にする
 ♪濃淡を2色ずつ組み合わせる
 ♪メインにしたい色を先に決めて組み合わせて、それに他の色を加えていく
 ♪色の分量を考え使う部分を決める
 ♪同じ強さの色は組み合わせにくい
 ♪同じ色調の組み合わせは3~4色でも割りによく調和する
 ♪スコットランドチェックは、左右対称が基本です
                                 などなど

色の明暗、彩度を考えて組み合わせると始めからいいのでしょうけれど
私はまだ感覚と、経験で組み合わせてしまいます
要は、たくさんチェックを織ってみる事! 

皆さんオリジナルのチェックを織ってくださいね

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1日講習会

昨日は、前から企画していた『1日手織り講習会』でした
平織りで織るチェックというリジット織機、または同じような織機を対象とした講習でした

決めてから、次々と他の用事が続き、宣伝不足のまま参加申し込みは知り合いの2人のみ
近くの市民センターの1室を借りてありましたが、糸などを運ぶのが大変なので
急遽工房での講習に切り替えました


きてくださったのは、昨年9月の東京スピニングパーティーで知り合った『もねさん』
ブログを書いていらっしゃいます)
と母の友人のお2人

今回の講習をしてみての結果は、これで良かった!です
1、リジットに糸をかけることが予想以上に手間取りました(人数が多かったら大変!)
2、チェックの事を伝えるのに、色々なものを引っ張り出し、説明に時間がかかりました。
3、工房でしたので、興味にあわせて色々なものをお見せする事ができました
4、お茶の用意など、いつも使っているので、手間をかけずに出来ました
他の事に時間が取られなかったので、講習に集中できたと思います

なので、短時間に複数の講習はやり方を考えないと・・・

今日は、夕方から2回目のRのホームコンサート
なじみのある曲の数々を、曲の説明をしてもらって、ピアノで聞かせてくれます
1回目では、『こんな音楽の楽しみ方があったのか』と新しい体験でした
それでも控えめだったとか。もっとみんなを引き込んで楽しみたいと
彼女の熱意がムンムン伝わってきます。
今日は聞くだけでなく、今回は『千の風』を一緒に歌いたいと思っています
近い内に『リッタのミュージックルーム』としてブログを始める予定
お楽しみに!
(公表したらやらねばならぬ!)

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年頭のご挨拶状

年末からの疲れを引きずり、それに加え600枚を越える父の年賀状印刷をしてあげたため
それが終わった頃には自分の年賀状を書く気力は失せて、そのままどんどん時間が過ぎました。
その後お年賀状を頂いた方達には、どうにか返事を出したものの、
年頭のご挨拶を送りたいと思っていた方々は、延び延びになっていました
次々押し寄せる用事に流されて、とうとう月末
ブログも後回しにして、『1月中には出すぞ!』と自分にノルマを課し、
そして今日、寒中お見舞いを出しました。


明日は、平織りで織るチェックの1日講習会です
近くの市民センターを借りていましたが、参加者が2人、それなら工房でも講習できます
ずっと、これからの講習の練習になるから、市民センターでしようと思っていたのですが
押し迫って、やっぱり疲れがたまっているのか、何かとしんどいので
やっぱり工房で講習することにしました。

この講習会をしようと思ったのは昨年11月だったでしょうか、それから色々な事があり、
思ったように宣伝などが出来ませんでした。
最近ではデンマークの友人Rのために音楽系の企画まで試みているのですから・・・
忙しいけど、結構楽しんでいます

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思いがけないプレゼント

昨日、思いがけないプレゼントが、寒い北海道から届きました

2003年の夏に、長いさなぎ期間から蝶に変り始め、飛び立とうとしていた息子を連れて
北海道白糠のひま研事、羊丸ごと研究所の酒井さんを訪ねました

べ~~と酒井さんが泣き声を揚げると、離れた所に居たブラックフェイス達がこちらを向き
一斉に メ~~と答える様は、その絆の強さに、とても感動しました
それまで余り心動かされる事がなかった息子が、話の輪の中に入ってきました。
そして本物にこだわって作る酒井さんの羊に興味を示しました。 
昨年ニードルフェルトで羊を作った息子、酒井さんの影響か
本物と同じ形に、とてもこだわっていました。

今でもおじさんが苦手な息子、この酒井さんを訪ねた短い時間に頂いた思いをあたため、
高校を卒業して、北海道で2年過ごしました。
昨年9月の東京スピニングパーティー会場でお会いした時は、
握手した手をしばし離してはいただけず、
酒井さんの心の熱さを、周りに飛び散らしている存在感に心動かされました

その暖かさが伝わってくる羊達です
スコットランドから届いた羊の置物達、北海道の羊達、そして娘が作ったわが町の羊達
少し工房を片付けて『羊牧場』を作りましょうか??

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今年初めての講習

この週末に、今年初めての手織り講習をしました
前から来ているHさんが大きな織機でブランケットを織りました。

昨年春から期間限定で6月末までの予定が、そのまま続いていたのですが
通してある綿糸が短くなって使えなくなったのと、
大きな織機で他のものを織りたいので、これで今回は終了としました。

通してある綿糸とは、大きな織機だと最後に織れない縦糸が結構長く
ブランケットだと糸も太いので、重さにしてマフラー1本分程も無駄になってしまいます
先に他の糸(私の場合綿糸)を綜絖と筬に通しておいて
筬の手前で毛糸を結び、男巻きに縦糸を巻き取ります
このいとを『みちびき糸』と言う方もありますね
初心者の方にはお勧めしませんが、とても役に立つ方法です。

又時機を見て、期間限定でこのブランケットの講習をしたいと思っています
3羽/cm 328本 と言う設定です






今年に入って、この本が4冊も売れていきました。
今日工房を訪れたHさんのお友だちが、NY在住でアメリカで探したけれど無かったとか。
1時帰国された折に買いに来てくださいました
この本についてはこちらをご覧ください

スコットランドとは又違うチェックの話が聞けて面白かったです



スローペースの始まりですが、今年もよろしくお願いいたします。

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