オリジナルデザイン

あっという間に10日も経ってしまいました

1週間前には、以前手織り教室に通ってその後地元に戻られたOさんが
上京されて工房に寄ってくれました

私は体験講習の方もいらして、ゆっくりお話は出来なかったのですが、
当時一緒だった方々と楽しそうなお喋り、嬉しくなりました~

そしたら、次の用事があるからと帰られたOさんからこんな写真が届きました

隣に写っているのは、昨年から教室に通われているSさん

Oさんと会ったこともないはずなのに、何でこの2人???と思ったら、
Sさんが首に下げているのは前日遅くまで頑張って織りあげた緑のマフラー

そう、出会ったのはアイルランドのお祭りセント・パトリックデイの会場
アイルランドのイメージカラーが緑で、
集まる人は思い思いに緑のものを身に付けて集まるそうです

そういえば、Sさんはアイルランドが大好き、
Oさんも緑の帽子とマフラーを付けていたな~

タリフの糸で織ったチェックが結んだ出会いでした 
スコットランドチェック、バンザイ!!!この頃、物作りを生業としている仲間と会うと出る話題は、
オリジナルデザインを真似されることを危惧する思いです

より良い物にしたいと時間をかけて思考錯誤を繰り返して作り上げたものを
キットにして販売したら、買った人が作り方の流用と作品をフリマで販売されたとか、
目の前で道具の形を紙に写し取られたとか、
確かにタリフのチェックキットのマフラーを展示会で販売されたこともあります

でも、それって著作権侵害?

法的な縛りはありませんが、
他人のオリジナルの物で商売するのは確かにルール違反ですね

手芸の本は個人が楽しむために作られているので
その中に出ている作品を作って、売るのはダメでしょう
でも、その本を使って教えることはOKだそうです

では、タリフでも販売しているキットは?
個人が楽しむために販売しているので、友人に譲る程度はよいとしても
それを作品展に出して、売るというのは、遠慮して頂きたいですね

キットのデザインを参考に色を変えたり、自分なりにデザインしなおせば、
それはその方のデザインですから、堂々と販売してください

真似をされることを避けるために、
ブログにアップする画像もちょっと考えます~電話でのお問い合わせや、工房見学などの折りのご質問には
可能な範囲でお答えしますが、
教室に通われる方は講習料を頂いてお教えしているので
同じようにはお教えできません

ケチるわけではありませんが
習っている方々の権利を侵害することが無いためですから、ご理解くださいね

・・・とこの頃、仕事としての手仕事とその責任を色々考えます
写真は無いのですが、カード織講習も月に1回のペースで続いています
先生の工夫一杯の講習に、驚くことがいっぱい

解った~といい気になって、つい間違えてしまい戻れなくなって
つくづく集中力の大切さを思い知りました

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タータンチェックとチェックデザイン

殆ど誰でも見たことがあるタータンチェック
これがスコットランドのものであるということを知っている人はどの位いるでしょう
その中でも、一つ一つのデザインが登録されていることを知っている人はとても少ないと思います

タータンチェックというのは和製英語で、英語ではタータン Tartan 
これはタリフで販売しているチェックマフラーのキットの画像ですが、これはタータンでしょうか?

正確にはデザインをスコットランドのタータン登録所に認められて、タータンになります

それっぽい物でも、登録されていなければタータンではありません

だから、私が織った物はタータンタイプのチェックということです
では登録されているタータンはそのデザインに関してどのような条件がついているのでしょう?

2種類の登録条件があります

一つは登録した個人また会社等のタータンの所有者のみ使用できるもの
他の人から注文があったからと言って工場は生産して売ることはできません
元ダイアナ妃のためにデザインされたダイアナ・メモリアルタータンは
布を製品にしたもののみの販売が許され、
売上の一部がダイアナ基金に寄付されることになっています

もう一つは注文があれば工場で生産して販売しても良いというもの
布や製品として販売されているものは、この種類の登録ですね

どちらも、そのデザインを勝手に生産して販売することはできません

ご存知でしたか?

日本でも有名なスチュワートのタータンは、とても人気があり、
スチュワート・タータンもどきは沢山ありますね

例えば白地にチェック柄が入ったスチュワート・ドレス 
ドレスという名前が付いた物は、白が使われていてご婦人のドレス用のタータンです
スチュワート家といえば、スコットランド氏族の家柄、
その家族のご婦人のドレス用に作られたこのタータンは特別なもので
日本では女子高生のマフラーなどで良く見かけますが
現地スコットランドでは、一般的に目にすることは少ないと思います
(これまで意識して観察したことが無いので、次回確かめてみましょう)

そして気になるのがオリジナルデザインについてです
タリフで販売している物は、個人が手織りを楽しむための物ですから
織られたものでの御商売はご遠慮ください~

長くなりましたので続きは次回にしましょう

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松本の小さな展示会

週末にちょっと長いお休みにして、両親を連れて八ヶ岳へ行って来ました
お休み、といっても、間の1日は松本ゲストハウス東屋での作品展初日でした

私たちにとっては初めて和室に展示でしたが、パネルの準備もあって
スッキリとまとまりました

メインはスコットランドのエステートツイードの背景に関するパネル展示
日々見慣れているチェックが実はスコットランド発祥という内容です

最近新しい作品は織れていないので、マフラーのキット見本を持って行きました

この小さなスペースは作品です

今回の展示会につなげて下さったMさん、松本在住のウェブショップのお客さん
毎年夏に八ヶ岳でお会いする父の友人のご家族もお話会に来てくださり
皆さんとても熱心に聞いてくださいました

最近スコットランドが話題になることが多く、興味を持ってくださって嬉しいです~
色々な面からスコットランドの事を知って頂きたいと思っています八ヶ岳から松本まで高速を使って約1時間
塩尻のトンネルを抜けたらすごい霧でした


そして、帰宅したらスコットランドからとても悲しい知らせが届いていました

スコットランド手織コースの会場だった農場のご主人ブルースの訃報
穀物貯蔵庫で倒れているのが見つかったとのことです

この、エリザベス女王とのツーショットは昨年8月タリフショーにおいでになった時
この写真のクリスマスカードが届いたのがついこの間の事の様です
奥さんから1年程前の病気から快復、スキーが出来て良かった
というメールをもらったのはつい10日ほど前です

彼を知る人の言葉がネットに出ていました
「彼の歩んできた生涯で出会った人々全てがブルースを失ったことをとても悲しみ
ご家族、友人そして地域の人たち、彼を知る全ての人々の心に大きな穴ができてしまったでしょう」
私もまた、同じ思いです

いつも、優しく、楽しそうに、色々な人と話している姿が思い出されます

ご家族をはじめ多くの方々が哀しみにつつまれていることでしょう

遠く日本から
神様の大きな慰めが与えられますよう心からの祈りと共に
スコットランドの皆さまにお悔やみをお送ります

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色の組み合わせ

最近 よく
「色の組み合わせが難しい~」
「色の合わせ方が解らない~」という言葉を耳にします

そこでちょっと周りにある色を注意して見てみました
自然の景色では無く人が作った物・・・
例えば、あちこちで目にする看板やのぼりを歩きながら、
でも色の組み合わせの仕組みを紐解くように・・・

気が付いたのは、2色の組み合わせが多いこと それに無彩色の白や黒を加えている

例えば、
緑に少しオレンジが入っていて、白い文字
暗い青と明るい青は同じ色と認識、それに黄色
黄色の地に青と黒の文字

ちょっと目を引く看板など 色を分析してみて下さい
いいなぁ~と思わせるのは何なのか?
それを真似してみてはいかがでしょう?

チェックの色合わせも同じこと、
同じ色の濃淡に刺し色は、無難だけど 間違いのない組み合わせですね

そんなところからお試しください~時々工房を見学に来て下さる方があります
不定期に休むこともありますので、必ず事前にご連絡下さい~

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所沢 ともえ屋さん

夕方に出かけるついでに、所沢のギャラリーともえ屋さんへ寄りました
タリフの糸を気に入って頂き、素敵な作品の片隅に10色セットを置いてくださっています
今日は追加の分の納品でした

糸を買って下さったお客さんが編んだ作品を持ってきて見せてくれたのよ〜 と
嬉しそうな店主のともえさん
次々とアイデアが集まって、情報交換があって、情報嬉しいですね
私の織りも少し置いて頂いています


これはともえさんの作品
木を削って少しずつ3年位かかって仕上げたそうです
暖かい雰囲気のお雛様ですね~


全体の写真を撮り忘れてしまったのですが
ステキなオーナーのお仲間たちの作品も心が伝わるステキなものばかり
時間がなくてじっくり見れなくてちょっと残念
お雛様が沢山ありました

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小さなスコットランドチェック展in松本

松本のゲストハウス東屋のトネリコ広間にスコットランドチェックの展示を致します

領地に属しているスコットランド独特なツイードの文化がある事をご存知ですか?

毎日どこかで1度は目にするグレンチェック(写真の左下)はスコットランド発祥
そんな良く目にするチェックの持つストーリをご紹介します

会期中会場にはいられませんが、パネルで説明をお読み頂けます
初日にはお話会も致しますので、お近くの方は是非お出かけください~会場
ゲストハウス東屋
〒390-0874 長野県松本市大手4丁目5−1
☏070-1379-8080

会期 
3月8日~22日(不定休)
時間 午後~ 
  フェイスブックでは16時~となっていますが、
  間違いの様ですので、確認できたら改めてお知らせします

お話会 
3月8日(日)14:00~15:30

以下ゲストハウス東屋のフェイスブックでのお知らせです

世界中のアパレルに、これほど貢献したチェックは無いと言われるグレンチェック。ネッシーで有名なネス湖のほとり、アーカート渓谷の領主夫人が、領地のツイードとしてデザインしたのは1840年代のこと。現在、街に出れば1度は目にするこのチェックが、スコットランド発祥ということは意外と知られてはいません。このような領地に属するチェックをご紹介します。
合わせて、スコットランド製糸使用の手織りのツイード生地や、手織りのためのチェックキットなどもご用意致します。
一枚のチェックのツイード、その模様が持つスコットランドの歴史と文化の片鱗をお楽しみ下さい。

今日スコットランドから糸が入荷しました
随分長く待ってやっと注文の物が揃ったのですが
まだ来なかった色が3色
前回お知らせした W-033 の赤紫は工場からの情報に間違いがあったようで
今回は入りませんでした
まだ少しありますからしばらくしのげるでしょうか???

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糸が入荷します

長〜い間待っていた糸が、来週スコットランドから入荷します
在庫が無くてご迷惑をおかけしていた
W-019 ターコイズブルー
W-033 赤紫 が届きます

今回届く色の中には昨年6月に注文したものも有ります
生産過程にあるという工場からの情報に基づいた発注でしたが
工場の手違いで、こんな時期に・・・・

日本の工場ならこんなこと無いよ〜 なんていうことも
スコットランドの工場だと想定内
そう思っていないと、ストレスがたまるだけ
糸の輸入を始めて8年目、6年過ぎた頃から学習しました

今回の仕入れは円安で、仕入れ値が跳ね上がりました
少しずつ仕入れたのでは輸送料など経費がかさむし、難しいところです
現在の価格でどこまで頑張れるか??

今日工場から集荷され、週末に飛行機に乗って来る予定だそうです
輸送は日本の会社なので大丈夫でしょう

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最近の私の織り

大変遅れましたが、羊パレットに出展した赤のコートをご覧ください

2012年10月、札幌での作品展の時に、布で見て頂きました。

この、大きなチェックを友人が仕立ててくれました
後ろにも、大きなちぇえくがバイヤスに出ています~

これはサイズ対応がとてもよく、楽に着られるデザインです
ボディーが着ているより、実際にどなたかに着て頂く方が、見栄えするので、不思議

まだ戻って来ません~
そして、11月の展示会以来お待たせしていたご注文の物、
先日来話ばかりだったストール  気に入って頂きました 良かった!!!

グラデーションはきれいになったけど、経糸のデザインちょっと懲りすぎました
大判のストールです


こちらは、お好みのオレンジやサーモンピンクを使ったチェック
余力があれば、もっといろいろ試したいと思うのですが、あまり長くお待たせできないので
思い切って3点送って選んで頂きました。

自分からは組み合わせないようなものでも、
リクエストを頂くと色々考えるので、新しいデザインへつながることもあります

まだ、後数点残っています
あたたかくなる前にお届けしたいのですが・・・

生徒さん方のステキな作品もたくさんできています~

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『色々な綾織り』第2版

昨年11月に出版した2冊目の小冊子『色々な綾織り』
1版で200冊作りました
2か月で180冊ほどが旅立っていき、そのあと少しずつご注文を頂き完売しました

本日から第2版の発送となります
個人が作った物が、このように買っていただけるとは思っていませんでした
有難うございます~

1版は印刷が出来上がる前に間違いを発見、届いてから訂正のシールを貼っていましたが
第2版ではそれも全て訂正しました
少しずつ口コミで広がっているのでしょうか?
買ってくださる方々の期待を裏切っていないといいのですが・・・・

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カード織り

マリア・オリバさんに来て頂いてカード織りの講習をして頂きました
共有する友人たちがいたり、スピニングパーティーでお会いするうちに親しくなった仲間です~

本を見て、その通りにはどうにかできるのですが、人に説明は出来ないし
もう少し詳しく知りたいと思っていたこともあって、タリフでの体験講習をお願いしました
結果、生徒さんのほとんどの方が都合をつけて集まりました~
6人と、7人の2回で13人です~

独学で研究して、一つ一つ丁寧に理屈もわかるように説明して下さるのが、とても良かった!

『人によって理解の仕方が違うので、何度も同じことを言いますよ~』の言葉がとっても嬉しい!

オリジナルで造られたボードやカードへの工夫も、一つ一つがとても生きている
太い色の違うロープを使っての説明はとてもわかり易かったです~


夢中になって過ぎる時間はあっという間
先生が提案してくださった3種類の中から選んで織った作品です

体験をしてみないと、その先を習うかどうかわからない~ と言っていたみなさんですが
上手なご指導と応用で織れる様になる見本をたくさん見せて頂いて、
すっかりやる気満々
早速2月後半に2回目、その後月1回の応用編の講習をすることになりました
やりたいけれど今は仕事の都合で・・・という方もあるので、
しばらくこの講習が続きそうです

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