ロンドンの南、サリー州にあるGarden Wisleyで出会った木
見た途端に、学生時代に耳にした『ハンカチーフの木』という名前が浮かびました
人の記憶というのは不思議なものです
ずーと前に小さな記憶のかけらとして心の引き出しの隅っこに入ったものが
一瞬にしてはっきりと出てくるのですから
ステキな名前です工房でもリネンや綿糸でハンカチを織るのが流行っています~
ルイス島の山と羊
短い滞在でしたが、紹介してくださる方があり
ハリスツイード・ヘブリディーズの工場を見せて頂きました
現在ここで生産されている布の80%以上が日本に輸出されているそうです
ハリスツイードについてまとめたいのですが、どうもこの暑さか、少々体力不足
スライドショーに向けてまとめているので、これはもう少し時間を下さい
ルイス島の南部はノース・ハリスで、山が多くあります
岩の山には草も生えていません
木も何もないということは、それほどの土が無いということでしょう
車で走っているとすぐそばに羊がいます
道を渡り始めたので私たちの車は止まって渡りきるのを待ちました
堂々としたスコッティシュ・ブラックフェイス
チェビオットでしょうか? 似た種類で違う名前の羊もいるようで、正確には解りません
ヘブリディアンは他の羊に比べて小さいですね
なぜかこんなに毛が抜けています
換毛するのは原種に違い羊なので、この羊もその血筋なのでしょうか?
このブログの看板羊が笑う羊に変わったこと気づかれましたか~?
ルイス島へ渡る
いよいよルイス島へ
初めてのフェリーでした
遠ざかっていくアラプール
とても良い天気でハイランドの山々がきれいに見えました
風もなく、とても穏やかな海 とても快適な船の旅でした
そしてストノーウェイに着きました
全く初めての場所、道の様子もわからなかったので、少々心細く
でも町中心街近くの駐車場に車を止めて、思わず出た拍手のことは以前書きましたね~
そしてハリスツイード・オーソリティーを捜し歩いて小さな街を3周したり
駐車場の時間を気にしたり、ツイードのお店を確かめたり・・・
余裕なく歩き回り、街の写真はこれだけ
スコットランドの特別な食材 ハギス が下がっています
これはお肉屋さんによって味がちがうそうです
この後、予約した宿が見つからず、同じところを車で行ったり来たり
最後には電話で問い合わせ、3度目にやっと見つけました~
目の前に海が見える素敵なところだったのに、これも写真無し・・・
皆さんに報告できるように写真を撮るのは結構大変ですね
ハイランドの風景1
インバネスから、北西にある小さな街アラプールまでは
木も生えていないような荒涼とした景色が続きます
何もない広いところに道路だけが真っ直ぐ伸びて、時々こんな風景に出合います
路線バスが通っているんですねベストショットはその日に紹介しました~
宿についてから、まだ明るかったので、お散歩に行きました
家があるところは少し土があり、木も生えています
イングランドでは咲き終わっていたブルーベルがきれいに咲いていました
実物はも少し紫色でしたが、どうもこのカメラは青くしか取れませんこの宿の朝ごはんは豪華でした~
前の晩に沢山のリストの中から自分の朝ごはんのリクエストをしますお魚を食べていたお隣の方に写真を撮らせてもらいました
Kipperというニシンの燻製です
スコットランド旅行の写真
旅行の報告の続きです
スコットランドへ来ると必ず訪れる織物工場Johnstons of Elginです
工場内のを見て回るMill tourもしたのですが、写真禁止のためありません
この会社はスコットランド製と高い品質にこだわり、
数か月前にプリンス・チャールズから王室御用達として認められたそうです
アパレルのトップブランドの布地の生産なども手がています
ビジターセンターもとても充実してますし、カフェで美味しいお昼を頂きました
お金があったら1日いてあれこれ買いたくなってしまいます~
このElginの街には食事できるところが少なく困っていたら
海辺の方へ行ったルージーマスというところにお魚料理を食べさせてくれるところがあると教えてもらっていきましたお魚は鮭とタラ、
美味しく頂きました
スコットランドでは1人前の量が多くて
たいてい食べきれないのですが
このお魚料理はちょうど良い位
でもスターターもデザートも無しの
1コースの食事です~
次の日に訪れたのはブルーディー城
訪れた人をグループにまとめて、一部屋ずつ解説をしながら案内して頂きました
1代前の所有者が水仙の研究をしていたそうで、水仙の城としても知られているそうです
水仙が咲く頃に来ると見事だそうです
コーダ城
個人が所有していて夏の間公開するために近くの村で暮らし、観光客が来ない冬はこのお城で暮すそうです。
公開しているお部屋を回っていると、現在使われている雰囲気が伝わってきました
お庭もきれいでゆっくり過ごすととても気持ちが良いのですが、私たちは先があるので
ほどほどで切り上げ、一路インバネスをめざしました
途中、スコットランド最後の戦いがあったカルデロンの戦場跡のそばを通りました
表向きイングランド対スコットランドの戦いだったけれど、実際にはイングランドになびいたスコットランド人たちが、ジャコバイトと戦ったという悲しい歴史がありますそしてインバネス ネス湖の河口の町、にぎわっていました
ここでキルトメーカーを見学して、夕食を取り、宿までちょっとしたドライブという忙しさでした
いよいよハイランドに入ってきました~
初めてのツイードジャケット
先日テーラーから息子のジャケットが出来上がったと知らせを頂いていました
息子の休みが取れて、今日受け取りに行ってきました
初めてのジャケットです
テーラーのご主人から
『まだジャケットに着られているから、気軽に着て体になじませてあげてください』と言われました
最近流行のスタイルに近く、でも長く着れるデザインだそうです
ズボンは紺でも、グレーでも、茶色でも
ジーンズでも合いますね
布から服になり表情が変わりました
長い間 戸棚にしまわれていたこの布がジャケットになってとても嬉しい
早く秋にならないかなぁ~
お仕立て情報です
今回仕立てて頂いたのは
三鷹にあるテーラーサクライ
仮縫い無しのイージーオーダーで
料金3万円弱
縫製工場での仕立てですが、出来上がりもとてもいいです~
私はシングル幅(75cm)で織っていますが、
大きな織機を持っていらっしゃらない方もあるでしょう
サイズにもよりますが、織りあがり幅60cmの布で
ギリギリ縫製工場で縫ってもらえるそうです
ツイードを織りたいという方、ご相談にのります~
スライドショーのお知らせ
ルイス島 カラニッシュ
今回のスコットランド旅行はは足を延ばして、北西部にある島、ルイス島へ渡り
ハリスツイードを見てきました。
時間が少なかったので、多くの織手さんを訪ねることはできませんでしたが
それでも、スコットランド本土とはまた違う風景に感動しました
工房の方々や友達に見せたいと思ってスライドショーを計画しました
他の方でも興味がある方はお出かけください~
日時 7月13日(土) 18:30~20:00
場所 清瀬市生涯学習センター 6F 会議室1
(清瀬駅北口 りそな銀行の隣に入り口があります)
参加費 無料
会場の都合で事前に人数を知りたいので、参加ご希望の方はお知らせ下さい
申込み メール weaving*jcom.home.ne.jp
*を@に替えてお送りください
又は鍵付コメントでお願いいたします ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
宅配料値上げのおしらせ
ウェブショップの発送にヤマト宅配便を使っておりますが
内税だった送料が6月から外税となりました
大変申し訳ないのですが、8月1日以降に受け付けたご注文から
消費税分を加えた送料とさせていただきます
どうぞよろしくお願いいたします。
機械で作る毛糸②糸になる
前回に続き、紡績の工程をご覧いただきましょう
この工場の機械が古い型のため2回カード機にかけられた後、篠状のまま巻き取られ
3回目のカード機にかけられます
左にあるのが巻き取られた羊毛、少しずつ機械に吸い込まれていきます
この機械の最後で、薄い膜になった羊毛が溝にそってリボン状に細く分けられていきます、
リボン状ですが、まだ撚りがかけられていないので切れやすいために
ゴムが上下に挟んで左右にこすって毛をまとめ、巻き取られます
この工場は2段分の糸ですが他の工場では4段にわかっれていました
それだけ新しい方が効率がいいのでしょうね
そして撚りをかけるのはミュール (この写真は他の場所で撮影したもの)
錘(つむ)が回転しながら機械が手前に動いて撚りがかかっていない羊毛を引出し
一定の撚りがかかったら、糸の位置を下に下げて巻き取りながら機械が後方へ動く
この動作を繰り返して撚りをかけて毛糸が出来きます
(スピンドルで糸を紡ぐ時の動作と同じ理屈です)
現在は効率の良いリング紡績がほとんどですが、このノッカンドーのように一昔前の工場を保存しているところなどまだ動いているところがあります
これは、紡毛糸を作る工程です
長い繊維が平行に並んで糸なる梳毛糸はまた違う工程で作られるのでしょう
というのも、まだ梳毛糸の紡績を見たことがありません~
スコットランドで初めてこの工程を見たときはとても面白いと思ったのを覚えています
皆さんはいかがですか?
機械で作る毛糸①カーディング
羊毛の手紡ぎをなさる方なら皆さんご存知ですが
毛刈りされた原毛を洗ってフワフワにきれいにする工程をカーディングと言います
そのカード機の写真を小さな織物工場で撮らせてもらいました
フル稼働向けて準備を進めているこの工場は機械がまだ動いていませんでした
機械が動いていると、こんな近くで写真を撮らせてもらえません
~~お休みなのに来てくれて案内してくれたヒューのお蔭です
ありがとうございました~~
他の工場で原毛を洗ってフワフワに解されて届きます
少しずつ上へ運ばれ、決まった量が決まったタイミングで投入されます
投入された毛が少しずつカーディングの機械に吸い取られるようにローラーに絡みついていきます。 このロールの一つ一つに、ハンドカーダーについているような針が沢山ついています。
ぐるぐる回っているローラーを進むうちに少しずつきれいな綿状になってきます
1つ目のカード機の終わりで、ローラーに触れている板状のものが
ローラーから毛をこそげ取り、それを篠状にして次のカード機に進みます(左奥)
毛の向きを変えるために篠状の毛を横に折りたたんで、2回目のカーディングに入ります。
毛の上に見えている木の板は、まるで手でふわふわの毛をパタパタ落ち着かせるような動きをします。
2回目のカーディングが終わると、この機械は篠状のまま巻き取っていました。
現在、主に稼働している機械は2回目が終わったところで糸にする工程に入ります
この機械は古い形だそうで、この後もう一度カーディングをしてから糸になります
カードされて薄い膜になった羊毛が糸になります
続きは次回にさせて下さい~
旅行の後、まだ底力が戻ってきません
小さな織り工場を訪ねる
スコットランドの報告
タリフで懐かしい友人たちと過ごした後、いよいよ織物関係の所を回る旅が始まりました
道順を考えて、まず行くことにしていたのは、
古い小さな織物工場を保存、再稼働に向けて動き始めたKnockandow Wool Mill
4年前に訪れた時はこんなところ
保存のために基金を立ち上げて多くの人の思いを集めて再建された工場は
こんなきれいになっていました
時々送られてくるメールで、カフェやショップも開設されていると聞いていました
とても落ち着いていて、気持ちの良いショップとカフェ
センスの良いツイードの布やブランケットなどが並んでいます
街からかなり離れたところにあるのに、3組がランチに来ていました
若い人たちが気持ちよく働いているのが嬉しかったですね
日曜日でお休みなのに、織担当のヒューが来てくれました
4年前に一度会って、後忘れた頃のメールのやりとりだけなのに覚えていてくれて、もうすぐ作業が始められるところまで来た工場内を案内してくれました
次回は、この工場で糸が出来る工程の写真をお見せしましょう
最近のコメント▼