プロの先生への講習はちょっと緊張・・・でも楽しい


風合い工房の森田先生がこちらのチェック講習を受けに来て下さいました
先日受けた研修のお返しです~
通常2日間の講習を1日にまとめました

初めてプロの先生への講習、どう進めれば良いのかとちょっと緊張、
でも、さすが私よりもっと手織りの幅広く、経験豊富なので話が良く通じる・・・

話しながら、当然ご存じな内容、ご存じなかった事柄など
私にとっても、手織りに関して自分の立ち位置を示されたようなこともありました

組織図の書き方ひとつでも、人それぞれちがいます
多分初めて出会った書き方がその人が一番理解しやすいと思いますが
みなさんいかがですか? 
日本の場合、欧米様式や日本の書き方などがごちゃごちゃに混ざっているようで
多種多様な様です・・・

綜絖は奥が1?手前が1?
綾織りは手前から通す? 奥から通す?
ペダルは左が1?右が1?

織機も上開口と下開口では考え方が逆になりますし
経糸の密度についての表現も微妙に違います
寸、インチ、cmと筬もいろいろな種類がありますから、どれを基準にするか・・・

その方にとって一番わかり易い方法を基本としてきちんと覚えると
違う形式で書かれたものも理解できるようになります~

人に伝えるのは難しいですね~
良い体験をさせて頂き有難うございました

タータンやスコットランドの歴史の話なども、沢山話しました

そうやっているうちに少しずつチェックの魔法がかかったようです
どんなチェックが出てくるのか楽しみです

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スコットランドから糸が入荷しました

ちょっとした手違いで1日遅れた糸の到着

でも予定通り、今日スタッフ総出で計量作業をします

在庫が少なくなっている色の補充が出来て、これでしばらく安心~

でも工場に在庫が無くて、入荷できなかった色も・・・
追って詳細をお知らせします~


回数を重ねてチームワークも良く、1時間半で総計170㎏の糸を計量作業が終わりました
今回は色数が少ないのですが、1色の量を増やして在庫を確保しました

この後、販売担当の息子が整理をして奥の事務所に箱づめして収めました

自宅に糸の在庫を置いていたときは、即日この作業をしたので、とても大変でした
今回私は作業から外れ、講習をしていました
随分楽になったものです~
こちらの体力気力が落ちる分、子供たちは成長して頼もしくなりましたね

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白の素敵なレース

昨日の講習で、細い綿糸を引きそろえにして織っていたIさんが
丁寧に織ってきた白のハックレースの布を織りあげられました

4本引きそろえなので、レースのところの糸が平たく並んでリボンを織ったようです

無地では、沢山の経糸の数が混乱するので、デザインに薄茶のラインを入れました
お祝いの席で羽織るマーガレットに仕立てられる予定です



今日のお休みは来月のスコットランド旅行のために
国際免許証を取りに行ったり、テーラーを訪ねたり、
コートを仕立てて頂いた方の作品展に回り、車でぐる~とまわりました

車中から見える新緑がとてもきれい
八重桜もあちこちで咲いて、つつじが咲き始めているところも・・・
お花がきれいでした

毎回納期に悩まされている糸の輸入ですが
明日、入荷することがわかりました
在庫が少なくなっていた白もたくさん届きます~

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今日は1日講習・お客様も・・・

第2土曜日はリジットの1日講習と、生徒さん向けの開放日
中々事前告知が出来ず、外の方が講習にいらっしゃることは中々ないのですが
それでも、生徒さんの中でちょっと違うことをしてみたいという方が来てくださいます

昨日はHさんが咲き織りを使ってみたいと参加
箕輪直子さんの本からよろけの模様を選ばれて織りました

まずは本の通りの本数や織り方で・・・  いつも確実に進められるHさんです

タリフの糸を経糸にして、横はループ糸を加えて少し太くしました

実はこの技法、この織機ならやり易いと、生徒さんの1人から咲き織りをお借りしていました
思いつつもなかなか実行できずにいました
(アイディアはあっても出来ずにいると生徒さんが先にやってみて下さることが良くあります~)そして、遠く札幌からお客様がありました
昨年秋の札幌でのチェック展の時にお世話になったいとみちさんです
とても細かい手仕事をきれいにするいとみちさん
見せてくださった作品です~ どれも完成度が高く、素敵な作品ですね

これからの作品制作に双糸や単糸を少しずつ欲しいということで、ご自分で巻かれました
いとみちさんの手でどのような形に生まれ変わるのか、とても楽しみ!

作品のこと、手仕事のこと、居合わせた娘もアイディアをいろいろ頂きました~
お土産に下さったコーヒー羊羹は以外でしたが、美味しかったです~
コーヒーとよく合いました

Knit for Japanの被災地支援のモチーフ編みも
いとみちさんが札幌でなさったのがきっかけでした
東京滞在中ケストラーさんに会われるということで、手元にあった7枚を託しました

みんなが作業をする脇で、私も筬通し・・・

綜絖通しより早くできるので、夕方までに終わり、少し織り始めました

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試してみました

前から温めていた服地に取り掛かりました

いつも1から2本で整経していますが
今回は、先日の風合い工房での体験を踏まえて、まず4本どりでの整経に挑戦
デザインがグレンチェックなので、とてもやり易い
もちろん、整経にかかる時間も半分になりました
綾もちゃんと間違えずに取れました

そして今日は生徒さんが1人、それも前回の続きの織りをすすめられるので
その脇で経糸の巻き取りをしました

途中で中断することが多く、また今回は2着分と長かったので
結局1日かかってしまいました
引きそろえの糸の中にたるみが多く、少々トラブルの元に・・・
次回の改善点もわかってきて、早く織りあげて試してみたい~

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ハイランドの民族衣装キルト


みなさんもご存じ、スコットランドを代表する衣装です
スコットランドでも北西部に位置するハイランド発祥で
タータンは世界中で愛されています

先日、キルトと言われても良くわからない
パッチワークのキルトではないのか・・・と聞かれたという話を聞きました

日本語では、キルト で同じですが
英語では Quilt と Kilt と別の言葉です~
全くの別物・・・でも日本語では同じ発音 

タータンチェックというのも和製英語、英語ではタータンです
でも、タータンが意味するのはあのチェックだけでは無く・・・

スコットランド発祥のグレンチェック、ガンクラブなどはタータンではありません
チェックデザイン講習会の度にこの話をしますが、
話した直後からタータンチェックという言葉がみなさんの口から出てきますから
それだけ、根付いている言葉なんですね

それほどタータンチェックは魅力的ということでしょう

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スコットランドから雪の便り


スコットランド、タリフに雪が降ったと写真が届きました

一部の畑にはすでに大麦の種まきが済み、仔羊もたくさん生まれてきているけど
まだ水仙は咲いていません
これが、素晴らしい夏もたらすと信じましょう~ とのケイトからのメールでした、

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大作が織りあがりました

転勤を前に集中して講習に来ていたTさんが、10日間かかって大きなサンプルを織りあげました

夏には造形大学の通信課程で着物を織るけど、その前に織経験を積みたいというご希望で、通常の組織サンプルより大きなサイズで挑戦しました経糸に組織10パターン、緯糸は初めに平織の色サンプル、綾織りベースの組織を約20パターン、最後は間に細い糸の平織を入れたパターンと平織ベースのサンプル
Tさんは間に綿糸で平織を入れて、3つに分けられるようにしました
色をあれこれ選び、丁寧に、楽しそうに織られていました~この色合わせは糸屋をしているから出来ること、1つ合わないとすぐ他の色が選べます~
決まったパターンではなく、いつも織る方が選んだパターンや色を組み合わせるので
私はいつも、沢山勉強です
今日織り終わったAさんは3作目のグレンチェック
2色からいきなり4色になって、とても集中して取り組みました
打ち込みも気を付けたので、チェックのサイズがそろってますね

経緯を同じ密度に織るというのが、チェックの基本です~


そしてもう一つ織りあがった大作はMさん
クラックルという織り方です

札幌の展示会の折りに見せて頂いた作品がきっかけでを買いました(洋書です)
それを見て、これも色を楽しまれました
厚地なので、布として仕上げて何かを作られるそうです

私も織ってみたい~
まだどの様に色が出るのかつかみ切れていません・・・


机上講習を受けて自分で織っているKTさんから写真が届きました
大好きなチェックでお子さんの幼稚園入園準備で作るバックです

さすが、お洋服を縫うお仕事をされているだけあって仕上がりがきれいですね
なぜか子供が小さかった頃の自分を思い出しました
私も、いろいろ作って楽しかったなぁ~

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研修から学んだこと

風合い工房の研修からあっという間にもう1週間
ピザパーティーをしたり、八ヶ岳へ出かけたり・・・
昼間は講習、夜は6月の英国旅行のための問い合わせのメールなど
思うように事は運びません~

さて、先週を思い出して、研修の成果をまとめましょう
研修って言っても、ただ現状を変えて遠くへ行きたかっただけ?
でも、確かにいつも教える立場から教えて頂くのはとても良い経験です

私が一番大きな成果だったとおもうのは
「慣れているやり方が一番楽!」ということ
確かに絹の様にすべりが良く、でもウールほど収縮性がない糸と
油がついていてもすべりが悪く、でもほどほどの収縮性と
絡み合って束にまとまっていてくれるウール
太さや扱う本数の違いもありますからその糸に適した扱い方はありますが
それに増して、その人がやり慣れた方法が、楽に機掛け出来るということだと思います

だから、不都合な点は変えるとしても、
何度でも同じやり方をあきらめず繰り返して慣れるまでやって下さい~

今回はあえていつも使っているラムウールの単糸を持って行きました
同じ糸での比較をしたかったからですが、
やはり、糸によって適した扱い方がある事、
私の布に対する考え方は洋からきていることを感じました

例えば布の風合いと糸密度の関係
私は経と緯の密度は基本的に同じです
だから柔らかい風合いにしたい時は経糸の密度を下げ、横も同じにします
通常タリフで販売している双糸は5/cmの密度で綾織をお勧めしています
もっとフワフワにしたければ、4/cmで織るという風に考えますが
実際にはガーゼを織っているように隙間だらけなので、織りにくいです

でも、森田先生から教えて頂いたのは経糸の密度はそのまま
緯糸の打ち込みを少なくして柔らかい風合いにする方法

どちらも正解! 織り易いのは緯糸の打ち込みを少なくする方でしょう

注意点はチェックを織る時 
経糸緯糸の密度を同じにしないとチェックの見え方が変わってしまいます

組織図の書き方も違うし、同じ到達点にたどり着く道筋も少し違うみたい
でも、「何が正解、何が間違いは無いから、夫々でいいね」というのが
今回森田先生と様々な情報を交換してお互いが認めた思いでした

使わせて頂いたレラ・オ・レラは布を織るのに、ストレスがなく良い織機でした~
細めの糸をたくさん織る時に欲しいなぁ~と思いますが
今すぐは先立つものが無くて・・・
複雑な組織が好きなら外国の織機かもしれませんが、
布を織りたい方は日本人の体格に合った織機がお勧めです~

<<ちなみに、行き先を探している昔の着物用の幅が狭い織機の情報あります>>

長い経験をお持ちの森田先生には沢山引出があり、その引出に様々な情報が沢山~
次はウール以外の糸で教えて頂きたいと思っています

6月のスコットランドの旅行がとても楽しみです
初めて、ルイス島に渡り、ハリスツイードを見てきます

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春の八ヶ岳

今年の冬は寒さが厳しく、あまり雪が降らない小淵沢も雪が多かったそうです
やっと暖かくなり、山の小さな家の春支度をするために行ってきました

笹子トンネルの事故のために冬支度は自分達で出来ず、地元の方にお願いしました
さすが水道屋さん、水道管が凍ることもなく、感謝!


冬前にしたいと思っていた枯葉などのお掃除をしました5月の連休に草が沢山伸びている方がいいと、庭の落ち葉も掃き寄せました

東京ではなかなか体を動かすことがないので、気持ちがいいですね
昨日の朝は山がとてもきれいでした


さあ、今日からまだ元の暮らしです~
次は研修の続き・・・

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