3連休の最後の日、工房でスピンドルの講習が行われました
先生のブログもあわせてご覧下さい
宣伝不足で、参加者は3人、それも工房関係者だけで・・・
私が始めてスピンドルを手にしたのはかれこれ37年位前
毛糸の事を知りたくて行った講習会、ニュージーランドの先生で
大きくて重いスピンドルでした
実技講習はなかったので、その後手探り状態
上手く出来るようになるはずも無く・・・
その頃紡ぎの講習なんて、殆ど有りませんでした
それに比べ、今日のBaru先生の講習は、とても内容が濃く
羊毛や毛糸のことが良くわりました
先生には申し訳ないけど、人数が少ない分細かい所まで沢山教えて頂きました
初めからこのように教えてもらえれば私もスピンドルがもっと好きになっていたかもしれません
糸を作り始める前の下準備がいかに大事か
何度も聞いているのに、頭に留まるだけで手が動かない
でも比べてみると、スムーズに糸が紡げるのは丁寧に準備した羊毛
両方やってみて実感です
きれいにカードされた原毛も沢山売られているけれど
羊の毛を少しずつほぐして準備する作業は、とても心地良い
手編み様の糸にするときは糸として最後まで仕上げるやり方が良く
織りに使う場合は織ってから洗う仕上げをするので、撚り止めだけで良い
なんて、これまで聞いたことが有りませんでした
きっと聞く耳持たず、耳に入りながら理解していなかったんでしょうね
知っているようで本当には知らなかったなぁ・・・
タリフの糸は未完成の糸ですから、
形にしてから洗って完成させるという目的で作られています
それが手編み用の糸との大きな違いですね
だから手編み用の糸で織っても、その糸の良さを出すのがとても難しいのです
手元に残っている手編み用の毛糸を使うために織りをしたいと思っている方が多いと聞きました
しばらくしたら、手編み用毛糸とタリフの糸と組み合わせて、
簡単な織機で楽しめる手織りの提案をしたいと思っています~
Baru先生の協力で、9月にはニットのキット(ペットボトルカバー)を販売の予定
準備を進めています。お楽しみに~
やりたいことが多すぎて、さて、どうしましょう~
チェックを織りました
半年以上チェックを織っていませんでした
最後に織った服地2点はチェックのジャケット等に合わせる為の無地のスカート地
先日経糸をかけた服地が久しぶりのチェックです
でも、それを織り始める前に久しぶりに大きなチェックを織りました
太い糸のブランケットです
やっぱりチェックを織るのは楽しい!!!
随分前からこんなものを織りたいと思っていました
服地も織り始め、チェックが戻ってくるようです~昨日は講習が終わってから、アドバイザーのMさんを交えて
息子1も一緒に色々と仕事の打ち合わせ
次々と進める企画などを相談
えぇっっっ~~というほど、夏の間の仕事が沢山ありました
どこまで出来るかなぁ~
でも1ずつやりましょう!
月1回のニット
毎月第2水曜日の午後Baru先生に来ていただいて紡ぎとニットの教室をしています
今月の参加者は5名
自分で紡いだ糸を使って靴下2足目に取り組むWさん
Hさんは前回スピンドルで紡いだ糸でリストウォーマーを編みはじめました
Aさんは靴下を編み始めて2回目
何時も新しい編地に挑戦しているsさん
それに、まだかのんはぎベストを続けている私です~
その人、その人に合わせて教えて下さるので
夫々に楽しく手を動かしています~
この日Wさんが織ったジャケット地が工場から戻ってきて
みんなで見せてもらいました
テーラーに持っていっても上等のツイードに負けない出来映えです
手持ちのイラクサの糸を持ってきてハックレースを織ったHさん
私もイラクサの糸は知らなかったので、切れないか、毛羽立たないか、ひやひやものでした
丁寧に織られたHさんはさすがです。
少々たるんだ経糸は有りましたが、トラブル無く折りあがりました。
性質としては麻と同じそうなので、使っているうちに柔らかくなると思います
ちなみにイラクサ=からむしだそうです
スピンドル講習のお知らせ
お知らせが遅くなりましたが、休日に講習して欲しいという希望があり
3連休の最終日に帯刀先生におねがいしました
人数に余裕があります ご希望の方はお知らせ下さい
このポスターは工房があるビルの入り口に貼るために作ってくれました~
単糸の経糸について
最近チェビオットの経糸を巻き取るのがとても大変だったという話しを2人から聞きました
タリフの糸は油が付いていて毛羽立ちを抑えてあるので
とても扱いやすく、双糸は経糸の巻き取りも殆どトラブル有りません
そのつもりで単糸を扱うとちょっと大変だったのかもしれません
単糸は工場でコーンに巻き上げた後で程ほどの撚り止めはしてあるのですが
それでも、糸を緩めると、クルクル回ります
今日丁度服地の経糸を織機にかけ始めました
経糸を織機にセットする作業を簡単にする秘訣は
きれいな経糸を作る(整経) ⇒ それを崩さずきれいなまま織機にかけるの2点です
写真の経糸は960本織り幅86cm
糸が細いので、整経台には沢山かけられるのですが、全体を5つにわけて
約200本ずつの束にして、夫々に500mlのペットボトルを重しにします
クルクルなって巻き取り難いのはこのようにテンションをあげて引っ張ると解消します
経糸の本数が多くなって、複数を同時に引いて整経される方も有ると思いますが
大管などを使う場合も、均一な張り具合で扱えないようなら
手間でも1本ずつ整経するときれいに出来ます
経糸がきれいに巻き取れると、服地の出来上がりもスッキリしています
勿論織る時のトラブルも有りません
これらの糸は工業用で、機械で加工するためのものです
それが度々切れるような事が有れば、扱いがちょっと合っていないかもです
1本では弱くても束ではかなり強いので、工夫してみてください
これに関しての問合せにもお答えいたします~
明日、巻き取りをして、どこまで綜絖通しができるでしょう・・・
えびときゅうり 2
先日煮た海老ときゅうりは、
実は週末に両親を連れて八ヶ岳へ行くために両親向けに作った物でした
効果抜群、少々食欲が落ち気味?? 嘘でしょ~
2人ともよく食べました
毎日2人だけで顔を突き合わせて食べているのと違い
人数も多く、目先が変わるだけで、食欲がでたみたいです
そこで、この海老ときゅうりの話しがでました
そもそもの始まりは、やっぱり土佐出身の祖母から伝えられたそうで
庭で大きくなったきゅうりが沢山取れたときに川海老と一緒に煮たとか
川海老が無いから、海老を使いました
これはアルゼンチン産解凍生食用、これがお安い時にします~
という訳で、年寄りサービスの週末でした
一緒に過ごしてみて、思うこと多々、
父から若い時の話しが出て良かった~
平日昼間の帰りのドライブはとても快適でした
車中から今まで見たことがない様な富士山を見ました
富士山の下に断層が見つかったというけれど、将来この形も変わってしまうのでしょうか?
さあ仕事モードにスイッチを入れましょう
ウェブショップへボチボチとご注文を頂き、有難うございます
これから秋に発売できるように織りやニットのキットの準備に入ります~
えびときゅうり
珍しく料理の話題です
夏はきゅうりがとても安く、手に入りやすくなります
普通きゅうりは生で食べ、煮ることはないと思いますが
海老のだしで青シソと煮たきゅうりは美味しいです
作り方
海老(有れば小さくても有頭海老)を砂糖と醤油に少し水を入れてさっと煮る
煮すぎると硬くなるので、火が通ったら取り出し
輪切りにしたきゅうり、その上からざく切りにした青じそを散らして
10分くらい煮ます 煮すぎるときゅうりが崩れるので少し歯ごたえが残るくらい
えびを食べるのにどうしても手が汚れますが
食欲が無い時にあっさりとして、また暑い時に冷たいきゅうりがおいしいです
お試し下さい~
家庭を持つ前、これは年寄りが食べる物と思っていましたが
それを美味しいと思うような歳になったということでしょうか・・・
偶然BSで英国関係の番組を見ました
杏の英国ロイヤル物語~エリザベス・ダイアナ・キャサリン 愛に生きたプリンセス~
途中タータンチェックの話しが詳しく紹介されていました
興味深かったです
再放送ないかなぁ~
最近の作品2
糸が細くても大丈夫、Hさんのスウィーディッシュレース
細いので織るのに時間がかかるのですが
1日で織り上げました
凄い、集中力です~Iさんの綿糸の作品
平織りですが、経糸、緯糸とも太さが違い効果が面白い
先日組織サンプルを織られたYさんの1つを使わせてもらいました
バックに仕立てられます~
そして息子さんのジャケット地を織っていたWさんが織り終りました
この時を楽しみに、頑張って織られました
5mの経糸をかけて
織り上がり4.5m
工場に仕上げに出して、紳士ジャケットの用尺4mに充分足りますね
洗い、縮絨、高圧高温のプレスの加工でテーラーのツイード地に劣らない服地になります~
ロンドンの子供たちから被災地の子供たちへ
スコットランド手織コースでお世話になった農場の奥さんケイトの尽力で
今年4月 東日本大震災の被災地の子供たちへ、
ロンドンの小学校からメッセージカードが届きました
震災の時に日本滞在中だった娘のリサから様子を聞いて支援の申し出をしてくれました
リサの友人が先生をしている
ロンドンの小学校の子供たちが書いてくれました
英国では小学7年生(日本の6年生)で日本のことを勉強します
そして昨年は震災や津波のことを勉強したそうです
時間が経ってしまったために、現地の小学校へ伺い交流するというような支援は返って迷惑、
その時期は過ぎていました
でも、一生懸命書いてくれた子供たちの心を無にすることは出来ないと
唯一手織工房タリフのお客さんで被災されたIさんのお父様が
学校へ届けてくださることになりました
どのカードも書いた子供らしさがよくわかって、一生懸命さが伝わってきます
文章が書かれているものは、活字にした英文と日本語をつけました
インターネットで英文を翻訳して、一生懸命真似をして書いてくれた物もありました
受け入れて下さる方や学校に負担にならないように
掲示板にでも張って頂きたいとカードを厚紙に貼って飾りました
家族やタリフのスタッフの力をかりてこの作業をして、今日発送しました
見えない形での支援も頂き、感謝です
震災直後、願いつつも何も出来ずに固まってしまったので
何かさせて頂けて少し嬉しい
これからロンドンオリンピック、テレビで英国関係の番組も多く
子供たちが何か興味をもってもらえるといいなぁ~
最近の作品
長い経糸を織機にかけて順番に織ったブランケット
この写真はAさんのもの
緯糸は夫々違うので、同じ経糸でも雰囲気が変わります
1人分経糸2mで1日で終わらない方が多い中、Aさんは朝始めて3時ごろには織り終わりました
幅広の織が楽しそうでした
これはMさんの作品
ウールの色々な糸をあわせました
レースのような風合いです
もう一人のMさんは8枚綜絖で2重織り
最近のコメント▼