夏休みの手芸クラブは、1人ずつ来て、マフラーを織ります
一番は昨日と今日のハルちゃん
昨年はリジットで、毛糸2本取りの平織りマフラーでした
今年は、4枚綜絖で千鳥格子のマフラーに挑戦です
ハルちゃんが選んだのは黒とピンク
ピンクがとてもかわいらしい色に見える、はっきりしたいい色の組み合わせですね
124本の綜絖通しはかなり忍耐の要る作業だったようですが
織り始めたら、どんどん進め、とうとう1日で織り上げてしまいました
それを可能にした要因が2つ
一つは途中から船杼が使いたいと言うので、板杼から船杼にかえたこと
糸が出すぎたり、引っ張れたりしなくなりました
(船杼の方が便利では有りますが、講習ではまず板杼を使ってもらうようにしています)
2つ目は、ハルちゃんが偶然見つけた新しいステップ
左から、2本ずつ、それを一つずつ右にずらして、べダルを踏みます
通常2本の足で、1と2 一つ右にずらして左足が2右足が3・・・とずらして行くのですが
時々、何処を踏んでいたのかわからなくなったり、右だけずらして左を忘れ、平織りになったり・・・
春ちゃんが見つけたステップです
2つ目のステップで足を交差させるのがポイント
踏み木を間違える事がずっと少なくなるでしょう
大人がこれでずっと織るとチョット足が痛くなるかもしれませんが
ハルちゃんは迷うことなく、このステップを踏み、リズミカルに織り上げました
これからこの、『ハルちゃんステップ』は工房で教える一つになるでしょう
近々私自身試してみるつもりです~
2009年 7月 の投稿一覧
紡績機ミュール
しばらくお休みしてしまったスコットランド旅行記の続きです
スコットランドボーダーにある、ニューラナークを訪れました
この小さな谷間に嘗て2500人もの人が住み、子供まで工場で働いていたそうです
後にロバート・オーエンという人が、劣悪環境で働く労働者、子供たちの生活に問題を見
子供たちに教育をし、労働者の生活の改善を行ったという所です
現在は嘗ての状況を知る為のテーマパークのようになり
中に、ホテルなどの観光の為の施設が出来ています
偶然結婚式をしている人たちも・・・
バグパイプ演奏を外で聞くことも出来ました
ここで、150年もの間活躍した紡績機ミュールが動いていると知って
今回の旅行の目的にひとつにはいっていました
古いカード機
このようなカード機(現在のはもっと大きい)で作られたロービングに撚りをかけるのが
ミュールです
動画もyou tubeにアップしました
この旅行で訪ねた小さい工場では、まだミュールを使って糸を生産している工場がありました
糸を半分発送しました
7月3日にスコットランドから糸が届いて以来、
続けていた単糸の糸巻きの作業が終わり
昨日、注文して下さっていた半分の方に発送しました
一部間に合わなかったものや、欠品不足の為、1・2点が揃わずに
まだお送りできないでいる方々のものが残っています
問い合わせをしているのですが、まだ少し時間がかかりそう・・・・
日曜日にした手芸クラブの作品
引き続き細編みの練習
合間に、子供たちが興味を示した、糸のきれっぱしを重ねてフェルトにする事も試しました
織ったときの結び目など、短い糸も残してあり、
それを根気良く石鹸水でこすると布になります
今回は糸が足りずに穴が開いてしまったので、
次回芯に羊毛を入れてすることになりました
夏休みは、4人のメンバーが一人ずつ来て、手織体験です
忙しい合間ですが、子供たちとの関わりは楽しいですね
沖縄から祖父母を訪ねてきた甥がおばあちゃんに出したリクエストは
ナスのはさみ揚げ
今回は、自分で出来る様になりたいと、自分で挑戦しました
勿論私たちもお相伴に預かりましたよ~
なすの間にハンバーグの種をはさみ、衣をつけてあげます
ガラシールズ
スコットランドの後半に訪れたのは
毛織物の街、ガラシールズ
現在は織物工場がありませんが、
2.3年前まで、シルキークに移転したロッキャロンがありました
なぜガラシールズに行きたかったか、
その理由は、28年前デイビットに服地の織りを習った時に使った糸がガラシールズの単位でだったから、その発祥の地に興味がありました
ちなみに英国羊毛の紡績には、糸の太さをあらわす単位がいろいろ有ります
ヨークシャーの単位、ガラシールズの単位、それに綿糸、毛糸、いろいろあります
ガラシールズの単位は1ポンド(453g)200ヤード(1ヤード約91cm)が1cut
現在は殆んどがメトリック表記(1kg、1000mが1Nm)になっています
ところでガラシールズの街の写真です
昔の織物工場の建物が、アパートになっていました Millは織物工場のことです
糸巻きをしています
金曜日にスコットランドから糸が届き、
双糸の整理が終わってから、服地用の単糸の糸巻きをはじめています
細くて巻くのが大変なので、今はアメリカ製の電動コーン巻き機を2台使ってしています
でも所詮家庭用、連続使用するようには出来ていませんので
1時間糸巻きをして、1時間休み モーターを冷やします
家にいる時間は、1時間巻き、冷ましている間に家事をして・・・・と
夜の時間もあっという間に過ぎていきます
欠品や不足があり、再度連絡のメールを送って、返事待ちです
待つのは、エネルギーが要りますね
そんな事をしているのでスコットランドの旅行のことを書く時間がありません
工房では、手織講習が次々あり、自分の織りが進みません
でも、皆さんとの出会いが楽しいですよ~
新しいチェック
9月のスピニングパーティーの出店が決まり
それに合わせて、新しいチェックのマフラーが織れるキットの新しいデザインを考えています
今販売しているのは、グレンタイプのチェック1種類の色違いなので
今回は、タータンタイプを考えています
でも余り数をこなしていないので、思うように色の組み合わせが出てこない~と
試行錯誤を続けていました
分量を出す為の試し織りも進めていますが、思うようなものが出来ませんでした
そんな日々が過ぎていましたが、
今日はふと『スコットランド旅行の印象をチェックにデザインする』ことを思い立ち
ふと並べた3色、とってもいいチェックが出来ました
木々の深緑、丸い山々に生える低木や草の赤紫、岩の薄茶の混じり色・・・
何気なく組み合わせた色がとても良いデザインになったりするんですね
今度の旅行の記念チェックにしたいと思います
服地にもしてみたいと夢は膨らんできましたが・・・・ 織れるかな???
このブログを読んでいて下さる方お2人と会いました
ありがとうございま~す
やっと来ました
今朝9時少し過ぎに、待っていた糸が届きました
いつも午前中の配達を希望しても夕方なので、
今回もそうだろうと思っていたら、1番に来てくれたようです
200kgを越す糸を1コーンずつ重さを確かめ、色番号をつけ
表にまとめると言う作業はいつも大変です
何時もながら子供たちが良く手伝ってくれました
でも、もう頭が働かず、続きは明日ですね
ネス湖畔のアーカート城
スコットランドの旅の前半は、アバディーンからスコットランド北東部、クランピアンを回りました
山も無く気候がそれ程厳しくないので、畑や放牧地が多く見られます
それに対し、山が多くある北西部は、ハイランドと呼ばれ
冬は天候が変りやすく厳しいと聞いています
そこにあるのは、ネッシーで有名なネス湖 この北端の町がインバネスです
Johnstons of Elginを訪ねた後、インバネス、ネス湖を回って、
エジンバラの南、スコットランドボーダーまで、一気に移動しました
その途中で、どうしても寄りたかったのが、アーカート城があるアーカート渓谷
白黒のチェックとして世界中で有名な、グレンチェックの発祥の地だからです
このチェック、正式にはGlenurquart グレンエアーカート アーカート渓谷という意で
この地域の領地のエステートチェックとして作られました
この日はたまたま土曜日でテーマパーク化したアーカート城跡ではイペントが模様されていました
知らずには行っていったら、昔の服装をした人たちが戦いを・・・・・・
気が付いたら引き寄せられるように、その人たちのそばへ急いでいました
そして、デモンストレーションが終わった人たちとの話に夢中でした
この人たちは、17世紀の格好をしてその暮らしぶりの再現を楽しみために集まってきたボランティア
話した人たちは、スコットランドの人ではなく、イングランドからやってきたとのこと
この日は1644年の再現だとか・・・
パンフレットを見てみると、この年が、この城の最後だったとか
歴史に初めて登場したのが紀元580年、その後幾度となく戦いの場となり
1692年に去った最後の兵士が、その後城として使用できないように破壊したそうです
と、城のことはいいのですが、このパンフレットの最後に
グレンチェックを領地のツイードとして採用したとされる
領主婦人のキャロライン・シーフィールドの名前が出てきました
タータンも昔はこのように長い布を体に巻きベルトで止めていたそうですから
タータンを持たない庶民もこのような衣服をまとっていたのでしょう
エステートツイードとして画一される以前はこのようにツイードを着ていたのですね
シングル巾(75cm)で7mの布だそうです
重そうですね、でも防寒には必要だったのでしょう
昔の人はたくましかった!!!!
一番興味があるのが、この時代なので、嬉しかった~
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