月に1回くらい工房に織りに見える、若いお嬢さんがいます
今回彼女が持ってきた細かいチェックのバックがとても素敵で
チェックも面白く、2人で針片手に、色、本数、組織を紙に書き出してみました
本数と、組織が不規則に変化していて、その通りするのは難しいのですが
そこからアイデアをもらい、マフラーにしました
要するに色の組み合わせは ①②①③の繰り返し、それに組織が3通り、これを順番に繰り返して・・・
横は綾織りだけど、たてと色を替えて①②①③の繰り返し・・・
洗うともっと模様がきれいに出てくると思います
つい型にはまった事しか考え付かない私にはいい刺激です
夜なべ仕事で進めていた糸見本30組が出来ました
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ガンクラブチェックという名前
最近、私の周りでガンクラブチェックが流行っているようです
始めてこの名前を聞く方も、見てみればきっと『これかー』と思われるでしょう。
一つ前の書き込みに載せたHさんの2枚目のブランケットもガンクラブ
そして先日机上講習を受けられたTさんが早速織り上げたのもガンクラブ
ここでこの名前の由来をお話しましょう
スコットランドには、氏族で受け継ぐタータンチェックの他に地域で働く人たちの
ために出来たエステートチェックと言われるものがありますが、
このガンクラブチェックは、その一つです
これが、ガンクラブチェックの元となったチェックです。
スコットランドの北西部の西海岸にCoigachという小さな地域が今もあります
その地域のチェックでしたが、詳しい事はわかりません。Johnsotnsという
織物工場が生産したという記録が残っているそうです。その後特定は出来ないものの
1874年頃に、アメリカのガン(銃)クラブのユニホームとしてこのチェックが
採用されましたが、このオリジナルの名前が発音しにくかったため、
それからガンクラブチェックと呼ばれるようになったそうです。
(参照:Johnsotnsから出版されている『Scottish Estate Tweed』)
このチェックはこの地域で使用されるに留まらず、その後の織物業の発達に
大きな役割があったとか。 多くの人に好まれていることからもわかりますね
このオリジナルガンクラブチェックは、1色8本のチェックですが、このほかに
4本ずつ6本ずつ、又もっと大きなサイズのとバリエーションが有ります
今日は時間切れでこの辺までにしましょう
これらのチェックの共通点はなんでしょう???
これらのエステートチェックを詳しく紹介した上記の本を工房で販売しています。
又2泊3日のチェックを織る講習会をパオさん企画で10月に予定しています
詳しくはHPからメールでお問い合わせください
http://members.jcom.home.ne.jp/weaving
ブランケットの講習
期間、課題限定の講習として始めた、ひざ掛け(ブランケット)を織るという講習ですが
これまでに織られた方は4人
デンマークのナチュラルの糸(染めていない糸4色)を織られた方が2人、スコットランドの閉鎖になった工場から分けてもらったものの中にあった太い柔らかい糸を使われた方が2人、その2人目のHさん、今日2枚目を仕上げました。
Hさん1枚目 一つのブロックが大きなチェックです
Hさん2枚目 4本ずつのガンクラブチェックです
自分で小さな織機は持っていても、なかなか大きな織機で織る機会はないでしょう
嘗ての私もそうでした。
亡くなった祖母から戻ってきた私が織ったひざ掛けも、50cm巾織って真ん中で接いであります
80cm巾の壊れそうな織機を手に入れたのは、随分たってからでした
そして、それでは出来ない事がやりたくなり、今の110cm巾、8枚綜絖の織機を友人の妹さんから譲ってもらったのは、子育てのブランクの後再会しようとしている時でした
6月で終わりにしようと思ったこの講習、8月のお盆休みも予約が入り、Hさんも後2枚織りたいと、しばらく続きそうです。
『連れて行って』
今日は、ちょっと糸の話から離れて、娘がニードルで作った羊の話です
1度講習を受けて作った羊ですが、それから自分なりに作っています
実物にこだわる息子、自然に持ち味が生かされて表情を持つ羊を作る娘
夫々に、作り出す楽しみを知っています
この子羊たち、『連れて行って』と訴えてくるように私は感じます
彼女が飼っているウサギもお腹がすいたり、遊びたくなるとこんな顔をします
平均寿命を超えて、おじいさんになったウサギ、
命についてたくさんの事を教えてくれます
私の好きなトケイソウが咲き始めました
去年は毎日20~30の花が毎日、2・3ヶ月咲き続けましたが今年は少ないです
イギリスの友人宅で、1、2輪咲いていたのがかわいくて植えたのですが
暖かい東京では、すごく茂りました
気温が低いイギリスにあったのに、零下が続く北海道では育たないようです
糸巻き、頑張っています
サンプルを織る合間にコーンで来た糸を100gの玉に巻いています
時々手伝いに来てくださる方もあるのですが、何時までも大きなコーンを積み上げておくわけにも行かず、とりあえず、各色1つずつあるコーンから3個ずつ巻いています
100gの玉を色番号を書いた紙をつけて一つずつ袋に入れています
これが結構楽しい仕事なんです
箱1杯できました
少しスリムになったコーンを棚に並べていますが、全部終わったら、色順に並び替えて、写真をとりたいと思います。今は手当たり次第に並べたので、色がばらばらです
今日は試し織りのマフラーをしながら、合間に糸を巻きました
手は疲れるけれど、単純作業をしながら、色々と新しいアイデアが浮かんできます
色数が多く、同系色を選んであるのでいいグラデーションが組めそうです
そうなると、私の好きな、グラデーションを入れた杉綾のキットも良いかと・・・・
沢山の人に、このきれいな色を楽しんでもらえたら、と思っています
チェックの机上講習
昨日は、前橋から、チェックを織りたいという方が机上講習を受けに見えました
材料屋の 包 (パオ)さんです
様子は、彼女が上手に書いているのでこちらにゆずります
http://www.link-jp.com/diarys/scr3_diarys.cgi?cat=677paopao
タータンチェックと違い私が織っているのはエステートチェックです
タータンは、氏族に属するもの、エステートチェックは、その地域で働く人たちが着ていたチェックです。
千鳥格子、グレンチェックなどは良く知られていますね
綾織に色を加えていくとチェックが織れるのですが、
意外とこの事をご存じない方が多いでしょうか
この、簡単そうで難しいのが色の組み合わせです
毛糸を並べて良いと思っても、実際織ると思っていたのとちょっと違ったり・・・
順を追っての説明に理解して付いてこられて、ついこちらも夢中になりました
このスコットランド製工業用紡績糸、チェックを織るのとっても合うようです
パオさんとは、この秋の《チェックを織る》講習会が具体的になってきました
スコットランドでの講習会が出来なくなったので、今度は近くでやりましょう
昨晩は、子供達とロードオブリングの王の帰還のDVDを見ながら糸見本つくりをしました
長かったから結構はかどりましたが、 映画館で見た時のように、座り疲れました
また、チェックにはまっています
新しい糸のサンプルとして織り始めたチェックですが
沢山のきれいな色に、再びチェックにはまってしまいました。
当分の間、抜け出せそうにもありません
でも、織ると同時に糸巻きや、キットの用意を始めなければ・・・
チェックを織り始めたら、手織教室向けに考えていたスターターキットの組み合わせなどに対する気持ちが少し変ってきました
やっぱり、この糸でチェックを織って欲しい
それには、10色+白、黒では足りないでしょう。
1色400gにして、希望の色を100gの玉で10個選んでもらう、というのも良いかもしれません
早速、チェックのキットについての問い合わせが入り、準備にも力が入ります。実際に織ってみると、思っていたものと少し違ったりするので、なるべく実物を織ってから組み合わせたいと思っていますが・・・
今日は工房は休み。しっかり家事をこなしておかなければ・・・
他の日に手抜きが出来るようにネ
でも残念な雨降りです
こんがらがった糸
手織講師としていっている障害者福祉センターに毛糸の寄付がありました。手編みをしている人が、残った糸をまとめてあったようです。その中にきれいな色のものがあったので1部を使いやすいように玉に巻きなおそうと思ったら、変な状態だったのですっかりこんがらがってしまいました。
でも、それを解くのが無類の楽しみ。
夜なべ仕事にともって帰り、中細くらいの太さの糸を100gくらいほどきました。随分時間がかかっているのに、ぜんぜん飽きないのは、やっぱり糸が好きなんでしょうね
その作業をしながら心の中の整理もしていたのかもしれません
昨日、あるグループのお世話役の方と話す機会がありました
とってもいい活動をしているし、共感する考え方をする方々だとは思ったのですが、どうしてか、一歩引いてしまいます。
一緒に活動しましょうと熱心に誘われると、かえって引いてしまうものですね。
自分も反省です。糸がどれ程良いかを力んで話せば話すほどきっと引かれてしまったのでしょう
良いかどうかはその人の判断に任せるとして、これからなるべく事実を、わかりやすく伝える事にしましょう
スコットランドからの糸の全色です
これが、スコットランドから届いた工業用紡績糸の全色です
とりあえず糸サンプル5セットを作るために、糸を色番号順に並べました
何時も大きなコーンを並べるのは大変なので、少しずつ巻いたのがこれです
これからは必要な時に、この箱を持って帰れるので、夜なべ仕事で出来るでしょう
チェックのキットのために試し織りも始めました
このところちょっとチェックから離れていましたが、
新しい糸を見たらむくむくとやりたくなってきました。
今週は、小さい織機しか持っていないという方が大きな織機でブランケットを織りに見えています。デンマーク製のナチュラルカラーの太い糸を使ってのスコットランドチェックですが、
同じデザイン、同じ糸でも、織り手が違うと、違う表情を見せてくるのがとても不思議です。
さあ、工房ももう少し糸を片付けて仕事場に戻さなくては・・・
糸があちこちにあり、倉庫みたいです
思い返して・・・
始めてみたものの、思うように進められないでいますが、
しばらくは、思いつくまま書いていこうと思います。
昨日は手織講習の予約の方が、急な事でやむを得ずキャンセル、その代わりに届いたばかりの糸を見に来た織り友達と、長~いお喋りをしました
お喋りといっても、お互いの織りの事、糸の事、その結果、その周りで関わる事など、様ざま。
それにはどうしてもお互いがここまで来た経過は無視できません
彼女はイタリアで工業デザイナーに多重綜絖の組織を学び、私は英国の織り・・・
2人とも、夫々に取り付かれたようにのめり込んでいます
手織りをしてきた長い年月 私は殆んど1人でした
それが、この2・3年急速に広がり始めています
その中には、自分を教えてくれる材料が多く、ありがたいことです
自分を見失わず、自分らしく進めて行きたいと思っています
(自分で自分に言っているのですね、きっと)
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