スピニング講習会のお知らせ

羊毛の手紡ぎ講習会の参加者を募集します

英国の羊を紹介したヴォーグ出版『羊の博物誌』の著者 故百瀬正香さんに
紡ぎを習った方を講師に迎えて、交流のある手織り仲間向けの講習会を企画しました
まだ少し空きがありますので、参加者を追加募集いたします

日程と募集人数
6月10日(日)1名★決まりました
11日(月)3名 ★2名決まりました
各日参加者定員は5名 4/27 お陰さまで定員になりました
        

場所 手織工房タリフ
講習料 9:30~4:30 ¥6000
(紡ぎ車持込可 その場合¥1000引き)

この企画をしようと思った経緯をお話しすると・・・
2年ほど前に買った北海道白糠のひま研こと、酒井さんのダウン種の毛を、
先日から少し紡いでいます。
紡毛糸向きの毛だと思うのですが、それが成りたい糸になっているのか?
紡ぎ方でもっと良い紡毛糸に成るかもしれないと思うようになりました
そこで、『紡毛に紡ぐのがうまく出来ると、かせにしたときに弾力性がある糸になる』と
前に今回の講師をお願いした友人が話してくれた言葉を思い出しました

そんな糸を作ってみたい!
原則的に紡毛糸はフェルト化(縮絨)する糸、梳毛糸は縮絨しない
という英国の本に書いてあったことが頭を離れずに糸にこだわってもう30年
これが私の紡毛糸にこだわる理由でしょうか
紡毛糸梳毛糸の言葉が意味するものが、国によって多少の違いがあるようです
自分の目で何処まで違いが解るのか、疑問ですが
でも一応やってみたいですね

手紡ぎの技術を習うというより、彼女が百瀬さんから教えてもらった事を伝えてもらう
そんな講習会にしたいと思います。 
百瀬さんも亡くなる前に彼女に、教えたことを他の人にも伝えてほしいというお気持ちを伝えていらしたそうです。 スコットランドの離島 セントギルダまでわたって、幻の羊の毛でホームスパンの服地を織られた百瀬さんの羊への向き合い方、羊毛の扱い方などを知りたいと、思いますが、これらを講師から引き出すのも参加者次第
もしこんな内容の講習会で良かったら、申し込んでください

連絡先 weaving@jcom.home.ne.jp

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生活さまざま

毎日工房で、色々な事があるのに、有りすぎると言葉にする作業が間に合いません

先日来、引き取り手を捜していた竹筬は、偶然ですが、夫々知り合いに引き取られる事になりました。 嬉しいですね。竹筬はもう作れる人がいなくなったと聞いて久しいのですが、どういうわけか、持っていた織機を手放したいという人のところから、竹筬が出てきます
かつては筬といえば全て竹だったということでしょう

今回竹筬のことでは、竹筬復興を目指している下村撚糸さんにご相談しました
せっかくのものだから、絹を織る方に使っていただくのも良いかと思ったのですが
竹の厚さは、その筬目にあわせて作ってあるので、それを組み合わせて目の細かいものには出来ないそうで、結局そのまま竹筬を欲しいという人にそのまま使ってもらのが一番良いのではないかということでした

この2・3年でステンレスの筬も値上がりしてびっくりですが
その裏には織物工業の衰退も関係しているそうで・・・
工場用の筬生産が減ると、材料の生産が減り値上がりするという構図だそうです
そう聞いて、なんだか世の中の問題とつながっていることが不思議な感じでした

家では、家族に甥が加わって、益々賑やか
子供が離れていく友人が多い中、家にいるのが好きな私達、当分料理の手が抜けません
(何時も手抜き料理しかしないけど)

6月に工房でスピニングの講習会を企画しています
技術を習うというより、『羊の博物誌』の著者百瀬正香さんに紡ぎを習ったという友人を招いて、百瀬さんがどのように羊と向き合い、羊毛をどのように扱われたかなどを伝えてもらう会にしたいと思います。彼女から何を引き出せるかは、参加者の腕?
詳細は追ってお知らせします

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竹筬をお売りいたします

竹筬が欲しい方いらっしゃいませんか?
  ・60cm 4/cm 天地9cm 厚さ6mm 深さ 10mm 未使用 
 ・45cm 35/寸 天地7.8cm 厚さ6mm 深さ8mm 未使用
 ・40cm 55/寸 天地9cm 厚さ5mm 深さ12mm  少し染みがあります
希望価格 1本8000円
 ★寸間の竹筬は引き取り手が決まりました
 ★こちらも引き取り手が決まりました
今は貴重品となった竹筬ですが、意せずしてこれらのものが私の手元に集まってきました
私自身は油の付いたウールを織っているので竹筬である必要もなく、出来れば竹筬を使いたいと思っていらっしゃる方にお使いいただきたいと思います

興味がある方はご連絡ください 
Email weaving@jcom.home.ne.jp

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今年の春は、初めてこの時期を日本で過ごしているリッタのお陰で
いつもより、春の花を沢山楽しんでいます

桜はきれいですが、所狭しと人が集まり、桜より人を見に行くような結果になるので
余りお花見に出かけることはありませんでした
先週、月曜の工房休みの日に出かける予定を、雨の予報だったため
早めて、日曜の4月1日に、新宿御苑に桜を見に出かけました

開園直後の9時過ぎに千駄ヶ谷門から入りましたが、
人がまだ少なく、長いレンズをつけたカメラをのぞく、中高年の方々が印象的
桜の種類が多く、どれもとてもきれいでした

歩いている間に、どんどん人が増え、温室を一回りして出た時にはすごい人でした
新宿門から出た11時前には駅からは人の行列  帰りでよかった!

そして、昨日は国立に行く用事があり、そこでも見事な桜並木を楽しみました
心地よい風が吹いて、花びらが雪のように舞っていました



そして、春を楽しむ我が家の9歳半のウサギ
おいしそうにタンポポを食べ始めたら、そばにいた犬がうらやましそうに近づいてきました
昨年秋から何度命拾いしたでしょう
獣医さんの診たてが上手で、娘の介護がすばらしく
今回も感染症を起こした足の腫れもひき、フードも食べるようになり、元気になりました。

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楽しかった講習

今週は60代の方が火曜日から3日間マフラーの体験講習を受けられました
前にも他のところで手織りを習ったそうですが、
絹が専門のかなり厳しい方だったようで、知りたいことも聞けなかったとか・・・
今回はウールの織りを楽しまれました

私の先生、Davidに倣って『織りに正しいも間違いもない』を持論にしていますが
手織り経験のあるかたは、前のやり方をそのままする方が楽ですから
綜絖を通す順番(奥からか、手前からか)足の踏む順番(タイアップを替える)などを
その人に合わせて替えます。
始めは、『先生のやり方にあわせます』と言っていたこの方も
前にやり慣れたタイアップに変えて、織られました
合間のお喋りも、何かほっとさせてくれて、私も楽しい時間を過ごしました
何がそう思わせるのでしょうね

最近工房の前を通りがかりに覗いてくださる方が増えています
春、季節が良くなって外を歩いたり、何か始めたいと思われる方が多いのでしょうか?
今日も、毛刈りされた羊毛を洗ったり染めたりしたけれど、
その先がわからないという方と色々な話をしました
その間にもう一人講習の事を聞きに見えた方が・・・・

2月末から織っていた一連の布を織り終えて今日仕上げに送りました
出来上がりが楽しみです

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ニードルフェルト講習会

今日は、前から企画していた、羊の工房パオさんから
講師を迎えてのニードルフェルトの講習会でした。

参加者は全部で5名、初めての方が、小学生を含め3人でした
人数が少なかったので、『羊、熊に限らず好きなものを作っていいですよ』といわれて
みんなフエルトの本を見て 犬やペンギン、熊を作りました

熊はサイズが他のものに比べ大きいので、時間もかかります。
白の毛で形を作り、後で黒っぽい毛で覆っていきます

ここまで出時間切れ、後はもって帰って黒っぽい毛で覆っていきます
作った人にどこか似ていますね

4日つから小学2年生のお嬢さんもお母さんの隣で犬に挑戦

所々講師に手伝ってもらいながらも、どんどんかわいい犬になっていきました
初めてのお2人は本に出ているペンギンの赤ちゃんが気に入り、これに挑戦

人数が少なかった分、のんびり楽しい時を過ごしました

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オーバーショットの講習

この2日間にオーバーショットの講習をしました
この織は組織が複雑で、デザインを作ったり、
本からのパターンを実際に合った組織図を起こし、
綜絖通しと、織るのにとても時間がかかります
なので、作品ではなく、技法を覚えるためのサンプル織をしました

今回はご希望で本からブルーミングリーフモチーフを連続模様にしました
少しずつサイズを変えていくので、出てくる模様はとても目を引く魅力的なものです

前もってデイビットのテキストを読んでいたものの、実際に組織図をいじり始めたら
テキスト通りには説明が出来ず、まず、自分では出来たのに教える難しさを実感
『教える人が一番勉強する』とはよく言われることですね
合間の時間を使って、自分なりのテキストを作りました
何時も、織に来る方に気が付かなかった事を教えていただき、ありがたいです
自分でもオーバーショットを織ってみたくなりました

先日スコットランドに注文した約80kgの糸が、成田空港に届き発送に回ったそうなので
今日届くかもしれません 工房がまた糸でいっぱいになりそうです
在庫がなくなった色もあり、少しずつ糸巻きを進めます

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チェックサンプルの講習

先週末から、3日間でチェックサンプルの講習をしました
何時もサンプルの講習をする時に気をつけるのは
色使いにその人らしさが出てくる事と、サンプルを織って楽しかったと思えること

私自身はサンプル織はあまり好きではありませんが
思わぬ所に面白い模様が出てきたりすると、宝物を見つけた気分ですね

Sさんは織の経験は少ないと聞いていましたが、
計画の段階から、てきぱきと進め、織っているときも、細かい事を言う必要も無く
とても楽しそうでした

そして、友人同士でもある、Nさんは、綾織り2作目で杉綾のバック用布を織りました
リジットで織っていたNさん『やっと綜絖が柄につながることが解ったみたい!!』
と好きな綾織の斜め線を嬉しそうに見ながら織っていました

簡単そうで、以外にちょっとしたひねりがあるスコットランドのヘリンボーンです

来週はオーバーショットの講習をします
そして週末はパオさんを迎えてニードルフェルトの講習会
あまり参加者が集まりません
次回は仕切りなおしをすべくパオさんと相談しなければ・・・

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3人の影

数日前、一人暮らしを始めた息子が66kmの道のりを、自転車で帰ってきました
高校3年間片道35分を毎日自転車通学した彼は、
シティーサイクルの自転車で、鎌倉や、埼玉群馬の県境まで行ったり
大学の近くで一人暮らしを始めるために引っ越した時も、自転車は自分で乗っていきました

今回の自転車帰宅の目的は、ジブリアニメの『耳をすませば』の舞台になった
聖蹟桜ヶ丘まで兄弟3人、自転車で行く事でした

久しぶりに帰宅した彼を中心に兄弟3人楽しそうでした
心も体も固まっていたもう一人の息子が、
11年後、こんなに生き生きしいるとは想像できませんでした
兄弟の存在は大きいですね
一人で3人の子供の成長と必死で向き合ったこの時間と、楽しそうな3人が、私の宝です

今朝自転車でアパートに戻っていった息子は
殆んど休みなしで5時間余りかかって帰り着いたという
たいしたものだよ! 

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おばちゃんパワーに元気をもらって

今日は、前々から約束していたSさんのチェックサンプルの講習でした
初めて工房に来て、時間の都合をつけて講習を受けに来るという話になったのが昨年6月
その思いを実現させて、今日の講習となりました
昨年6月にはまだ綾織りをしたこともないと言っていたのに、
これまでの間に他の学校での講習で綾織りもしてきたそうで
チェックサンプルの説明も理解している様子、
その後の整経、綜絖通しも間違いなく出来ました
今日は、412本の縦糸を織機にかけるところまでで、次回にチェックを織りはじめます

そしておとといと今日、二組の高年の織り友達同士が工房を見学にみえて
どちらも講習の申し込みをされました
いずれの方も、ほかでの織り経験があり、今度は少し違う事がやりたいと
チェックに目を留めめられたようです
その前向きな思いにエネルギーをもらいました
あと10年してあのようにパワフルな生き方をしていられるでしょうか?
やる気が出ない若い人に見せたいですね
どなたも、話の端々に見せてくださる
少女のような、目をキラキラさせている表情がとても印象的でした

唯一スコットランドの糸を委託販売している羊の工房パオさんからも、
糸の追加注文があり、急遽用意をして発送しました

明日予定しているRのワンコインコンサート、もしお誘いした方々がみんな見えると
今日のようなおばちゃんパワー一杯の楽しい時になるでしょう
明日午後2時から手織工房タリフの隣の音楽教室です
今回はデンマークの曲をたくさん聞かせてくれる予定で、
デンマークの文化に触れる事ができると思います
時間を作って、是非お出かけください

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