工業用のアイロン&デンマークの毛糸

先週まとめて織ったバック用の布を洗いました
すごくホコリっぽいにおいがしていたので、洗剤を多めにし
集めのお湯につけたら、色落ちもあると思うけど、真っ黒の水になりました

ゆすいで、軽く脱水してから、乾燥機に入れてみました
ガスの家庭用としては大きな乾燥機なので、7枚の布をまとめて入れて約10分
まだかなり湿っているけれど、縮みすぎても困るので取り出しました
堅めの糸なので、目だってフェルト化はしていないけれど布としては確かに縮んだ様子

その後、服地を自分で洗っていたときの事を思い出して
母が持っている工業用のアイロンを使ってプレスしてみました

設定温度は高温(リネンや厚手の綿がきっちり伸びる温度ですからかなり高い)
ウールですが、布がぬれているので焦げません
最初ジューーという感じですぐ湯気が上がります
大体乾くまで、表、裏、表と3回かけました
糸がなじんで布になり、バックに仕立てるのが楽しみです

もう一つの話題は、デンマーク製のナチュラルの糸の事
25年ほど前に手に入れたデンマークの小さな紡績工場で作られた糸です
おとといから、大きな織機でひざ掛けを織り始めました
綿糸が通してあるので、同じ色をまとめて整経してからつなぐのですが
こげ茶と白の伸び・縮み具合が全く違います

整経台の上では同じなのに、こんなに違います
気をつけて巻き取れば、まとめて使わない限り影響はありませんが
皆さん、この違いは何が原因だと思いますか?

実際糸も見ていないし、触っていないので、ちょっと無理かもしれませんね
同じ番手でも、糸の太さが違ったりしているので、
毛質の違いだと思います

ずっと紡毛糸、梳毛糸の違いにこだわってきて思うのは
きっと、紡毛糸になりたい毛は、弾力性のある糸に
長めで張りのある毛は梳毛糸に似た、伸び・縮みの少ないきれいな滑らかな糸になるという事
技術で変えられる毛もあるけれど
かなりの部分、原毛が持っている性格は変えられないような気がします

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素敵なできごと

先日、息子の大学文化祭に出かけた時の事
乗換えで電車から降りて改札口に向かっている時
5mほど先の人の背中に目が釘付けに・・・・

杉綾のジャケットを着た白髪の男性です
その杉綾の綾織りの斜めの線の角度が、45度以上平らな感じにな
んだか違和感があります
背中心の縫い目は何となく波打っているし、明らかに手作りでしょう

少しずつ近くへよっていって、もう少し見たいと思いましたが
何せ、人混みのこと あまり近くへは行かれませんでした
私の観察では、多分手紡ぎ、手織り、素人の方の仕立てでしょう

人混みにまぎれる直前に一瞬、目にしたその方の様子が
その手作りのジャケットを着て楽しんでいらっしゃるように感じられました

ともすると、技術的なことばかりが一人歩きしかねない状況がありますが
この方のように楽しめる織り、それもとてもうれしいと忘れずに居たいものです

沢山の人の中で、誇らしく歩いていたこの方がまぶしかったです

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トートバックを作る布

先週1週間の間に集中して織っていたトートバックを作るための布が6枚出来ました

綿糸を通しておいた同じ組織の色違いです
何時も単純な綾織りで織っているチェックとは少し違いますが
目立つ派手な色を入れることで、一味違う面白い模様が出てきて
まだまだ色違いを沢山やってみたいチェックです

使った糸は毛質の硬い糸なので、マフラーの糸のようにフェルト化しないでしょう
前から聞いていて、やったことが無い乾燥機を使った縮絨をしてみようと思っています
表と裏で少し柄が違うので、洗ってからどちらを使うか決めます

3日には息子の大学文化祭にみんなで出かけました
キャンパスが広く、坂が多いので、歩き回って疲れました
人が多く、にぎやかな様子に、若いエネルギーを感じて帰って来ました
そんな中で、やりたいことを見つけて勉強している息子は
いい時を過ごしているとうれしくなりました
1人暮らしで料理も頑張って、つましく暮らしている彼に、
買い物をして作り置き出来る料理を作り、少し母らしいことをしてきました
兄弟3人の楽しそうな姿も見れて、充実した1日でした

彼が夢中になっていること・・・

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迷惑メール対策

ホームページをしているアドレスに毎日あきれるほどの迷惑メールが届いて
うんざりしていましたが、最近サーバーが新しいサービスを始めたと
息子が教えてくれました

というわけで迷惑メール撃退サービスの自動振分機能を設定いたしました
サーバーが判断して迷惑メールを一時的にサーバーに作ったホルダーに
割り振ってくれるということで、入ってくるメールは必要なものだけになりました

しかしながら、機械もミスをするので、2・3日返事が無い時は再度お願いします
先日も、問い合わせの返事や妹へのメールがどこかへ行ってしまいました

今週一杯の予定で、バック用の布を織っています
1昨年スコットランドの閉鎖になった工場から手に入れた糸の中に、少量ながら硬い毛質の糸があり、それを使って、トートバック一つ分を色違いで何枚か・・・
私にすれば、結構珍しい色の組み合わせで、でもとてもきれいに出てきました
洗うのが楽しみです

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工房へのお客さん

話はおとといになりますが
工房に英国人のお客様がありました
私の妹は社会人対象のデンマーク体操のグループをいくつか指導していますが
都内の広尾に一つグループがあり、そこへ英国の人が来ていることは聞いていました
その方が、1年半の滞在をもうすぐ終えられるとのことで、その前に尋ねてくださいました
それは、ずいぶん前に妹にあげた植物染色、手紡ぎのマフラーを見て
それと同じようなものがほしいと思ってくださったようです

まだ織り機が広げられずにいたころ、手当たり次第に植物染色をしていた時期があります
身近にあったブタクサで緑を次々染めたら、グラデーションができて
それを杉綾に入れて織ったものです

2年程前には、思わず買ってしまった原毛のコリデールのグレーを
白と混ぜる割合を変えて紡いだ糸をグラデーションに入れてマフラーを織りました
それを気に入ってくださいました
案内して一緒に来てくださったSさんも、
デンマーク製毛糸を使って織ったブランケットとを気に入ってくださいました

Sさんはデンマーク体操クラブ”アンセル”のメンバーで
デンマークから体操チーム受け入れをしたり
デンマークで開催されるの体操の大会に参加したりしている方
その糸は、彼女も知っている体操学校の隣にあった工場で作られたもの
自然色で、デンマークの羊特有のパリッとした風合いです
それを手に入れたのはもう25年位前、その工場はもうありません

短い時間でしたが、講習を受けに来ていたHさんも交えて楽しいおしゃべりをしました
『日本で、怒られたり、声を荒げられたり、という経験は一度もなかった 
 やさしいいい人ばかり・・・  』と言われたウェンディーさん
それは、彼女の穏やかな暖かい持ち味で、周りの人をやさしくしているからと言うのが私たちの共通した思いでした
私たちもそうありたいものです

思いもかけず、いくつかの作品が売れていったので
これから、クリスマス時期のデパートの1坪ショップ出展に向けて
講習を減らして、作品つくりに没頭することにしましょう

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フジコ・ヘミングの演奏

昨晩、パソコンをしている時に何気なく手に取ったフジコ・ヘミングのラ・カンパンネラのCDをかけました。 隣で、メールの返事を書いていたRの手が止まり、この演奏は???と
前にテレビでフジコ・ヘミングの生涯をドラマにしたものを見たときに
同じものを見た父が聞いてみたいと買ったCDだった

『彼女の体から感情が演奏に伝わってくる』
『小さな音まで丁寧なきれいな音で演奏されている・・・』
『このような演奏をする人にはめったに出会えない』
『このCDのプロデューサーは彼女の特別な音の違いをよくわかっている・・・・』

など、私にはわからない音の違いを聞いているRはデンマークの音楽の先生
いつもはとても物静かな彼女、一端指導を始めると、すごいパワーでぐいぐいひっぱていく
10月から通い始めた日本語学校でも、マニュアル通りに進める新米先生に
『解らない』と言って、解る授業を求める彼女 先生を育てている

人には違う能力が与えられている
人に解る違いが、私には解らない事がたくさんある。
私にも、他の人が見えない違いが見えることもあるとは思うが、多分少ない
見えない、解らない、これもいいことだと思う
一つを掘り下げて楽しむ人、一つを浅く楽しむ人、浅く広く楽しむ人
どれもいいことだと私は思う、要は自分にあった楽しみ方をすればいい

Rの弾くピアノの音、何が違うか私には解らないけれど、何かが違う
その心を和ます音が私は大好きだ!

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工房の様子

赤城のチェック講習会のことを書いてからもう1週間
毎日があっという間に過ぎるという感じです

この2週間の間に、大きな織機が無いのでとブランケットを織りにきた方、
組織織のサンプルをされた方が2人、
手織りを初めてするという方1人、2作目の方2人、何度も来ている方2人
それに織り経験はあるけれど、綾織りチェックは初めてという方・・・
短い間に多くの方が工房を訪れてくれました
今日はお2人の入れ代わりがあったものの、ほぼ4人の講習で
狭い工房に身動きが取れないような状況
何時もは間で自分の織りをしたりしますが、今日は全く出来ませんでした
お茶を入れる時間も無いほど・・・・ でも入れました

夫々に、興味がある部分、理解の仕方、理解のスピード、手が早い人、遅い人と
又、手織の経験も、違うものを持って工房を訪れます
手織りの講習だから、私が教えているのだけれど、
そのお一人、おひとりから色々なことを教えていただいているように感じます

写真は、サンプル織りとグラデーションを入れた杉綾(ゆくゆくはこれもキットしたいとひそかに・・・)


特に組織のサンプルは、基本的パターンの中から、5~7つを選び
夫々に色を選んで組み合わせていくので、その人だけのサンプルが出来ます
どのようにパターンを選ぶか難しいので、ちょっとしたアドバイスをするけれど
その言い方などが結構影響する事もあるのです
一人にすればそれしか知らないから、満足してくださるけれど、
次々見ている私は、毎回反省が残ります
夫々何を面白い模様と感じるかが違い、
たまたま横糸に選んだ色と縦糸のバランスがよくて、きれいに見えるパターンもあるから
全部成功と言う事はきっと無いと思うのです
思うように模様が出てこなかったものも、気をつける点を教えてくれるので
意味があるのだけれど、そんなものが続くと楽しくないし・・・・
スコットランドの先生のテキストをそのまま使っていたが、今回勉強しなおしました

そして、このところ工房ではグレンチェックのマフラーが流行っていて
お互い会うことのない方でも、グレンチェックのようなものが織りたいと言われ
2人が2作目で、オーバーチェックが入ったグレンチェックのマフラーに挑戦
一生懸命取り組んで2日間で織り上げました

以前、私は平織りは楽しめない、つまり私は平織りが好きではないと書いたけれど
その後、そのように書いて反感をもたれてしまうのではと心配してくださった方がありました
でも、私が平織りが楽しめないと書いた裏には、私は綾織りが好きだから
きっと平織りが好きという方がいらっしゃるだろうという気持ちがあるということ
自分なりに、かなりこだわりを持って手織りをしてきているので
私と違う事にこだわりを持っている人の気持ちがよくわかり、
反するこだわりでも、素直に認めることが出来るのだと思っています

ありのままの自分を素直に認めることが出来て
初めて他の人のありのままを認めることが出来る
これを不登校や引きこもりを経験した子供達に教えてもらいました
それが出来るようになるまで、かなりの時間がかかりましたが
でも好きな手織りを通して自分と向き合い助けてもらいました

今日うれしかった事
『工房のホームページを楽しく見ました。明石さんらしさがあふれていた』いわれた事
長期滞在中の友人Rが夕食をご馳走してくれた事、
美味しかったし、私は食事作りを、彼女は後片付けをしなくてよかったから・・・・

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3日間のチェック講習会 続き

2日目の朝食後、まっすぐ会場となっているプレールームへ直行
前日少し残ってしまった筬通しをして、チェックを織り始めました
最初は縦糸と同じ色を使って端から順番に縦横同じ組み合わせのチェックを織っていきます

細かく変る色の順番でチェックが出来ていきます
思わぬ色の効果が出てきて、時間が知らぬ間にどんどん過ぎますね

この日は地元前橋からリジットを持って参加されたKさんが到着した所で
先日のスピニングパーティーでしたチェックについてのレクチャーの抜粋でお話しました
詳しく話したかったのですが、それに時間をとってしまうと織り終わらなくなってしまうかと・・・
皆さんとても熱心に聴いてくださいました










リジット持参のKさんは、2本取りの平織りでグレンチェックに挑戦です
1本ずつ整経して綾棒を通したまま巻き取る事で撚りがかかるのを防ごうというつもりが
わたしがぼっとして、巻き取る前に綾棒を抜いてしまうハプニングも。
でも、パオさんが手伝ってくれて1本ずつ拾い、無事巻き取り完成
手間はかかるけど、リジットでもそれなりのチェックが織れますね

出来上がったチェックサンプルとショール










3日目は地元の方々 SさんとMさん リジット経験者と初心者、お2人とも千鳥格子のマフラーに挑戦。途中まで織って後はパオさんで織り上げる事に・・・

片付けと、掃除をして、予定通り5時に無事終了しました
その後で近くのパオさんへ寄って、それからパオさんと夕食をいただきながら反省会と次回に向けての話をして、家に着いたのが10時半でした
夜行で大阪に帰えられたIさんも、その日のうちに帰り着けないと3日目の昼食後に帰られたHさんも、ショールを織り上げて2日目の10時ごろ車で帰途に着かれたAさんも、夫々無事家へ到着されよかったです。 ちょっと不便な所だけど、宿泊費がかからず安い食費で済み、織りを楽しむ良い場所だったともいます
とてもいい経験をさせていただきました 何時もながら、教える側が一番勉強する必要性を教えられた講習会でした。 ありがとうございました

パオさんへ行く途中、日暮れの景色のすばらしさにしばし車を止めました

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3日間のチェック講習会

1週間前に赤城青少年交流の家で行われたチェック講習会の様子をお知らせします
会場となった建物と、そこからの景色

前日の激しい雨と打って変わって、自然に囲まれて秋らしい気持ちのいい3日間を過ごしました

前日にパオさんが織機を運び込んでいてくださり、着いてすぐ私が持っていった織機や糸をおろして、準備完了
まず、大阪から夜行バスで5時半に前橋に着いたというIさん 9時に着くバスで到着したFさんの2人で始めました。全く初めてのFさんは、千鳥格子のマフラー、Iさんはチェックのサンプルに取り組む事になりました。

その後、道に迷いながら秩父から車でやってきたAさん、前日の残業をこなしてから、豊橋から駆けつけたHさんの2人がお昼から加わりました。
Aさんはチェックのストール、Hさんはチェックサンプルをする事になりました

紙にチェックの組み合わせや色の順番、本数を書き込み、色選び・・・
色が沢山あるので、その中から選ぶのはなかなか大変ですが、最後には自分らしい色合いになっていくのは不思議です。選んだ色をどう並べるかを確認、整経を始めます
夢中になっていると、あっという間に時間が過ぎるものですね


食事のしたくも、後片付けもせずに、織りに集中できる時間はとてもうれしいですね
時間がずれてお風呂も私達だけの貸切状態
修学旅行を思い出すように、和室に布団を並べてぐっすり眠りました
部屋からの前橋の夜景がとてもきれいでした

つづく・・・・

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赤城での講習会終了

3連休に赤城青年交流の家で行った、チェック講習会が無事終了しました
参加者は7名、2泊3日一人、1泊2日3人、1日だけの方3人 
大阪や、豊橋、秩父から参加された方々、道中が大変でした


帰ってきてすぐ又工房での講習が始まっています。
留守にした間の家事のcatch upもあり・・・・・
詳しくはちょっとお待ちください
パオさんの日記はこちら
http://nikki.pao-hituji.com/

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