2日間の充実した時間に、すぐ反応できずに1日過ぎました
講習会2日目も、参加者10人、夫々の思いを持って集まりました
講師が紡ぐ手元を見つめる参加者達
2日目は経験を積んだ方が多く、また教える立場の人たちもあり、
狭い所なので、一人の発言に、みんなで話をしたり
あっちでこのこと、こっちでこのことと、夫々の話がとても楽しそうでした
これまでの活動はもちろんの事、生活環境、年齢など本当に様々な人たちが
百瀬正香さんの事をもっと知りたいという共通の思いで集まったというこの会
講師の話も、技術的なことは少なく、百瀬さんがどう生き、どう命の最後を過ごされたかの
一端を少し感じられるようなものでした
両日とも、お昼ご飯を食べて午後を始める前に
隣の音楽教室を借りて、20分ほどリッタの音楽を楽しみました
いつものワンコインコンサートを短くした感じで
紡ぎに夢中になって硬くなっていた心が、みんなで歌う事で、ほぐれたようです
後で、講師から、午後の少し重たい話にもみんなの気持ちがまとまって
とても話しやすかったという嬉しい感想をもらいました
午後の初めは、百瀬さんが晩年手がけたネパールでのボランティア活動について
そして、病を得ながらも、『羊の博物誌』の出版に情熱を持って取り組まれた様子など
晩年唯一紡ぎを教えてもらった講師が語られた事は、
生前関わりがあった方たちに伝えたかった、羊に対する熱い思いであったような気がします
技術は確かに必要だけれど、高い技術だけでは良くない
その上にその人の心が無いと、良いものにはならないと、
何度も百瀬さんの言葉として伝えてもらいました
茶目っ気が有って、話が面白かった百瀬さんに、やっぱり会って話がしてみたかった
(1度だけ展示会に行ってお会いしたのですが、予備知識が何も無く、お話できませんでした)
今度の講習会での私の大収穫についてはまた明日
未分類
スピニング講習会1日目
今日は、狭い工房が1日中、熱気がムンムンでした
「羊の博物誌」を書かれた故百瀬正香さんの話が沢山聞けました
技術的な話より、どう羊と関わり55歳で亡くなられるまでの、
生き方に少しだけですが触れる事ができたような講習会でした
紡ぎの技術はもちろんですが、その先は生き方が糸に出てくるという話は
夫々に羊と向き合いたいと思っている参加者に、広い視野を下さったような気がします
今日の参加者は、10人、明日も10人 様子は明日以降おしらせしましょう
お化粧直し
今年に入ってからずっとしたいと思っていたことをしました
それは、工房を始める時に、シルバーのリサイクルセンターから購入した椅子に
手織りの布をかぶせたいということです
マフラーには硬い毛質に暗い色、何かに使えないかと思っていた糸を眺めていて思いつきました
家の椅子もやり直したいし、工房の椅子も色々な柄があったら楽しいかも・・・
昨日、スピニング講習会のために織機を出して広くなった工房でこの作業をしました
お化粧直しをし手、椅子たちがなんだか生き返りました
1枚目の写真、白い物が、布を書ける前です
皆さん、この椅子たちに座りに来てください!
椅子の座面張替えました
ずーーと前から暖め続けていた事をやっと実行に移しました
ここへ越してきた時に、過去の怖い体験を思い出させる傷ついた椅子見るのが嫌で、安い椅子を購入
硬い上に人工皮革で冬は冷たく、夏は蒸れる
張りなおしたいとずっと思っていました
使ったのは、ツイードタイプの糸で手織りされたサンプルの布
7年前、英国の友人が亡くなったときに、形見分けにもらってきた彼女の手織りの布
横糸が飛んでいたり、縦糸が切れていたり、きっと直すの大変で置いてあったのでしょう
それをもらって、糸を適当に切って始末して、他の服地と一緒に仕上げに出してありました
4客の椅子のうち今日は2客仕上げました 後1客分の布が残っています
止めてあるホッチキスをドライバーを使ってはずし、
ホームセンターで買って来たウレタンのクッション材を回りに2cm程足して切り
まず綿の布でくるみました
その上からウールの布をカバーのように止めて、枠に取り付けて出来上がり
手伝ってもらって4本の手でしたら、とても作業がやり易く、
慣れてきて約1時間で1客できるようになりました
シルバーセンターのリサイクルで買って来た工房の椅子も
この間織った布を上にかぶせたいと思っています
珍しく4日間工房を開けませんでした
週末に予約が入っていなかったのですが、久しぶりに家で過ごす時間が長く
気になっていたことが少し出来ました
明日からは今2台の織機にかかっている縦糸を、織り上げて
週末に移動できるようにしましょう
国立ロシア美術館展
久しぶりの絵画鑑賞でした
今回は、時代の流れと、夫々の作品に簡潔な短いコメントがあり、どこをどう見て良いかわからない私には、その絵を理解する手助けになりました
一番の収穫は、本物の迫力を直に感じる体験をしたことでしょうか。
18世紀から時代を追って変っていく様子も何となくわかったし、
作者のこだわりが何となく・・・
特に庶民の生活を描いたものに惹かれましたが
その人々の生き様を長い時間を経て、私達の精神の元にあるものを引き継いでいるような気がしました
今の私達、自分や親だけで築き上げたものではないんですね
良くも、悪くも長い世代で、知らず知らず受け継いでいる
そんな事を、考えさせられる時でした
私がウールの織りにのめり込んでいる、それが楽しいと思えることも、御先祖のどこかで遺伝子に組み込まれていたのかもしれないと思うと、なんだか不思議!
それを今出来ているしあわせを感謝です
全ての事には時がある、
随分前に受け入れない選択をしたあることが、
時を経て再度実現に至る不思議を感じます
心頑なな時も、また必要があっての事だったと思えることがいっぱい有ります。
でも最後は、神様が決められたとおりにしかならない
自分と向き合う必要が特に多かったこの2ヶ月、
結論は、やっぱり、ここですかね
来週のスピニング講習会に向けて、準備を進めましょう
赤と緑の杉綾マフラー
毎週金曜の午後は障害者福祉センターの身体障害の方々に手織りの指導に行っています
中途障害の方が多く、夫々に好きなものを織られるのですが、やっぱり私の得意分野が良い結果が出るため、ウールのマフラーが多いですね
そんな中、今年度は、介護保険の関係の年齢制限のためにあと1年だけという男性がふたりいらっしゃいます。
お一人は、随分前からしていらして、マフラー専門。 お孫さんまでご家族はもちろんの事、奥様の友だちからも注文が来るのを、織っていきます。 家に持って帰って、ご家族に欲しいといわれるのは、とても嬉しいものですね
もうお一人は、始めるのは遅かったのですが、始める前に随分長い間何度も見学に見えていました。他の人から、散々進められても、なかなか始めなかった彼ですが、1度始めたら、何事もきちっとしたい性格なのでしょう、ご自分でデザインを考えてこられます
この方が、4月に始めた赤と緑の杉綾のマフラーを昨日仕上げられ、最後に洗いました
持ってきた色の希望を書いた紙には、全体えんじ、模様は緑とかいてあります
だから、織用の濃い赤を縦糸にして、横は緑のモヘアとループなどの組み合わせで織っている間中、緑が多いことが気になっておられました。
毎回、眺めてはどうしたものか考え込んでいらっしゃいました
『洗うと、赤の糸は膨らんでもっと沢山出てくるから』とお話しても、納得できない様子
でも、詰めすぎないようにという私の注意を良く守って、最後まで織られました
先週織り終わり、織機からはずしたのですが、今週房の始末をするためにひろげたら、
なんだか前より赤が出てきている!と何回もお話されました
『織っている時は、縦糸引っ張って細くなっているから、戻って太くなってきたね』と説明すると大きくうなずいて『納得!』
それを熱めのお湯に浸けてみたら、また変った!
話したとおり、縦の赤い糸が膨らんで、モヘアで膨らんでいた緑が落ち着き
はっきりしていなかった赤の杉綾の線がはっきり出てきて、まるでマジックです
その結果にとても満足のご様子。
何度も干してあるマフラーの前に座って、眺めている彼の様子はとてもほほえましい姿でした
うまくいくときばかりではありませんが、許されて続けさせて頂き、ありがたいです
このでの3時間、気になること全て忘れて過ごす、とてもいい時間です
ボランティアさんに恵まれ、リッタの生演奏つきの手織り講座、
ゆったりした時間を過ごしています
心の届くピアノの音
前に両面テープで貼り付けていた15gパックを使った色見本
朝工房に行くたびにいくつか落ちていて、その度に付け直していました
しばらく前から考えていたケースを作りました
とりあえず袋に入ったまま入れましたが、先々袋から出した物を用意したいと思います
これで、落ちてくる事も無く、イベントなど糸を売りに行く時に見本に使えます
写真をトケイソウに替えました
東側の窓一面に茂っているトケイソウにつぼみがいっぱいつきました
よく見るととても不思議な花ですね
英国南部に住む友人宅で2・3輪咲いていたのが良くて植えてみたのですが
気温が高い日本では、とてもよく茂ります
これから本当に暑くなるまでの1ヵ月半ほど、少なくても10個位が毎日咲きつづけます
リッタにフジコへミングのソロリサイタルに連れて行ってもらいました
彼女の演奏についていろいろと話してくれたお陰で、そのすばらしさを言葉にして残す事が可能になりました。 何事も言葉にして認識しないと、何も無いに近いですね
フジコへミングの演奏を目をつぶって聴いていると、まるでそこでオーケストラが演奏しているかのように聞こえてきました。初めての体験でした。
リッタの『フジコへミングの心がステージの外へ出てくる』というのが解った様な・・・
超低空飛行だったのですが、とてもいい気分転換になり高度が上がってきました
やっぱり羊・・・
色々心のエネルギーを使うことが続き、エネルギー切れになって
自分で考えて進める仕事が滞り気味になっています
久しぶりに何も予定の無い日曜日
元気になるためにしたのは、やっぱり羊毛
今度スピニング講習に使いたいと思っている原毛の
ゴミ取りをしながらほぐしました
ふわふわの毛を触っていると、なぜか少しずつ心にエネルギーが増えていきます
まだ充電しきれていませんが、後は毎日少しずつ改善していきたいものです
しばらくは、めずらしく講習の予約が入っていません
こんな時こそ織りたいと思っていたことを次々やれる時
パソコンの仕事と組み合わせて楽しみたいですね
母の日の花
この頃、工房と自宅の間を行き来する他に体を動かす時間が取れずに
朝早くからだがかたくなって目が覚めたので、思い切って起きて外へ歩きに行きました
最初は少々ギクシャクしていたのが、15分もすると楽になってきました
周りにも歩きに出てきた方がチラホラ・・・
朝6時過ぎに駅前のお花屋さんが沢山お花を並べているのにびっくり
そういえば母の日でしたね
工房から帰ってきたら、お花が届いていました
上京した甥が一緒に暮らしているのですが、それに伴う母親業をねぎらってくれた
兄夫婦が送ってくれたものでした
もう一つは、お母さんを頑張っているからとリッタがくれたもの
この週末も2人織りに来ました。 一人は全く初めて織るという方ですが、編み物をしているということで、何となく人の扱いに慣れているのでしょうか。一つ一つの工程を丁寧にこなし
オレンジと若草色の千鳥格子を織り上げました
もう一人は、前からよく織りに来ているRちゃん
親子ペアーのマフラーを織りたいと、前から好きなゴッシッククロスという複雑な地模様を入れてまず小さい方から織りました。 自分でも織機を持っているので、殆んど自分でどんどん進めることが出来手、織るのも早く4時ごろには織り上げてしまいました。
でもちょっと待って! 広げてみたら、1箇所真っ直ぐ間違っている???
長時間かけて間違いのわけを見つけ、明日にでも明るい所で通しなおしをする事になりそうです
複雑な模様なので、針でチクチク直すのは大変ですが、やってみましょう
そうすれば間f違いがない、いいものが出来るでしょう
スピニング講習会申し込み締め切ります
先日ここでお知らせしたスピニング講習会の参加者募集ですが
各日、紡ぎ講習の方が5名、話だけ参加の方2名ずつが決まりましたので
申し込みを締め切らせていただきます
場所を変えて人数を増やす事も考えたのですが
初めての事で、どちらかと言うとこじんまりとした会の方が、
満足度が高くなるような気がして、今回は狭い私の工房ですることにしました
借りた会場より親近感があるようで・・・
私は人を訪ねた時に、客間に通されるより、
家の人が暮らしている居間に入れてもらうほうが好きですね。
その人を近くに感じる事ができるからでしょう
散らかった我が家に人を呼ぶのを母は少々気にしますが、
(散らかっている事ではなく、片付けようとしない私を気にしている)
片付けなければ人を呼べないとなると、何時までたっても呼べませんから・・・
それを気にするより、一緒に過ごす事を楽しみたい
だって、逆の立場だったら、どっちが嬉しいですか?
小さい頃に心に植えつけられた、『人にされたくない事はしない、して欲しい事をしよう』
という考え方が、ずっと続いています。
そういえば、親も、それを教えてくれた祖父もそう暮らしていましたね
だから、どう人と接しようか迷った時は、『自分がして欲しい』を基準に行動します
悩みは、こちらがすると喜んでくださるのですが、なかなかその逆がないことです
話しは、それましたが、スピニングの講習狭い所でするのでそのつもりでおいでください
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