昨日タリフの糸巻スタッフのAさんが手伝ってくれて
入荷した糸を全部計量する作業をしました
入荷した毛糸は4種類45色
入荷の時に全て計量してアルファベットの記号をつけて記録
大きな箱に何が入っているのか解るようにしますが
これが大変な作業です
今日の工房は所狭しと箱と糸が一杯でした
色の数が多いので、在庫をどう収納するかが難しい
一番多く注文が入る白は20㎏の入荷です~
今日は息子と2人でチェビオットを全部在庫を含めて確認して
沢山ある物は予備を下の箱に、その他は上の箱・・・
ラムウールの単糸は一つのコーンが大きいので片手で持ち上げるのはちょっと大変
やっぱり腕や手が少々痛くなりました
ご注文に答えられるように、工夫をしていますが
工場で生産を止めてしまう色もあるので、お取扱いの色が少しずつ変わります
細かいご希望にもお応えしたいと思っていますので
何かあればお問い合わせくださいネ
糸のこと
糸がが届きました
昨日、スコットランドから糸が届きました
25㎏近い大きな箱が15個360㎏くらいです
配送のドライバーさんに2階まで運んでもらうのですが、だいぶ、息子も手伝いました
これまでで一番たくさん、色によっては2年分
教室がお休みの週末に全部出して計量、整理して収納の大仕事をします~
単糸で織るときの注意点
手織りのためのスコットランドチェックの本が販売されて2か月ほど
最近になって、問い合わせや糸のご注文を頂くことが多くなりました
今日、ラムウールの単糸で織り始めたけれど、
経糸が次々切れるということでお問い合わせを頂きました
単糸で織る時は少し注意が必要です
この糸は工業用に作られている糸ですから、簡単に切れる物ではないのですが
細くても切れない梳毛糸の糸とはちょっと違います
この糸は紡毛糸です
紡毛糸は比較的短いちぢれの多いタイプの羊毛を混ぜた状態で撚りをかけて糸にします
それに対し、梳毛糸は長く縮れの少ない羊毛を平行に並べて撚りをかけた糸です
繊維が長いので、切れにくく細い糸になります
タリフで扱っている3種類の糸は全て紡毛糸 織って縮絨する糸です
ラムウールの単糸、それを2本合わせた双糸(これがメイン)
それにツイード用単糸の3種類です
同じ単糸でもツイード用の糸は服地用ですから、そこそこ撚りもしっかりかかっています
ラムウールの単糸は言わば双糸のための単糸というところでしょうか
服地用というより、工場ではラムウールのマフラーやストールの生産に使用されています
単糸は少し伸びると、撚りが甘撚りになり切れやすくなります
そこへ経糸のテンションを上げるとすぐ切れてしまいます
なので、整経や機掛けの時になるべく糸を絡ませないように、撚りを取らないように
糸を触りすぎないようにする必要があります
絡んだ糸を何度も櫛掛けすると、その度に糸の撚りは取れて益々甘撚りになり、
切れる原因を作ってしまいます
1本はすぐ切れるのですが、束にすると強いので
糸が絡んだような時は束を持ってさばいてください
テンションをかけた状態で作業をすると良いと思います
タリフオリジナル冊子『千鳥格子のマフラーを織りましょう』で
このやり方の機掛けを丁寧に解説しています
タリフの教室では、双糸で基本を覚えたあと、細い糸は
まずカシミヤ(2/26)で細い糸に慣れ、
必要ならツイード用の糸でバック用の生地でも織って
それからラムウールの単糸を扱います
勿論、最初からトラブルなく織れる方もいらっしゃいます
切れてしまった時は別の糸を足しますが、
長めに用意して、綜絖から離れたところで、ほどけるように結びます
前にぴっぱてきた糸は少し撚り増しをして針で留めます
結び目が綜絖に近くなってきたら、元々の経糸が織っているところへ針で留められる長さになるまで
何度かずらして結びなおします
こうやって結び目を綜絖や筬でこすって再度切れてしまうことを避けます
経糸の張り具合も木綿やリネン、また絹を織られるようにピンピンに張らないでください
でもゆるすぎても絡みにつながりますから、ほどほど織り易いテンションを加減してください
と、今日はこんな内容の事をお知らせしました
その糸に合った扱い方をしてあげれば、大変ではありません
沢山切れるととても悲しくなりますね
大変でも糸始末をして洗うとわからなくなりますから、是非諦めずに仕上げて下さい~
以前の記事も合わせて参考になさってください
単糸は丁寧に
今日、というか、日付が変わったので、昨日ですが・・・
ツイード用のチェビオットという糸をお買い上げいただき、
服地を織る準備をしているという方から
お問い合わせの電話を頂きました
服地を織る準備で、小分けにするために枠に撒く作業中に糸が切れるので
経糸にしても大丈夫なんでしょうか? という内容
通常、絹糸や、梳毛糸など強い糸を扱っていらっしゃる方からすると
紡毛糸の単糸は強く引っ張ると切れてしまいます
繊維の長さは梳毛糸のように長くないので、
撚りをかける時に細くなってしまっているところが切れることは時々あります。
でも、ツイードの糸は工場で織られている物と同じ糸なので、
扱い方を気を付けると、切れて困ることは有りません~
絹糸のように滑りませんから複数の経糸を同時に整経される方は気を付けてください
私はチェックを織るので、千鳥格子の時は4本で整経することもありますが
1本や、2本で800~900本位の服地用の整経をします
糸に慣れていらっしゃる方は大丈夫な方もいらっしゃるでしょうね
しない方が良いという事ではありません~
ちなみに工場では部分整経、コーンをたくさん並べて大きなドラムに50本60本と巻き取って整経します
単糸はふんわりさせておくと、撚りが戻ろうとして糸がからみますから
なるべく束で扱い、束の単位で引っ張ってさばくと、比較的糸を触らずに通す作業が出来ます
コツはほどほどのテンションをかけて作業をすることです
それで、織る時ですが、絹糸よりはテンションは緩いとおもいますが、
経糸がふんわりするほどではゆるすぎます
(大きな織機の立派なレバーハンドルで力いっぱい巻き取ったら、
硬すぎて少し緩めました)
私は絹を織ったことがないのですが、きっと絹はピンピンに張って織るのでしょうね
糸の性質をわかって扱ってあげると、結果が良いようです
タリフの糸が上手く扱えなくて困った時などお問い合わせください~
ちょっとしたコツをお教え出来るかもしれません
スピニングパーティーの会場においでになったらぜひお声をかけて下さいね
よく、『先生はいつも誰かと話して忙しそうだった』といわれますが
遠慮せずに割り込んでください
楽しみにしています~
糸が入荷しました
春早くに注文を出していた糸が届きました
早くに発注して、夏までに全て揃えるという話が、やっぱり2色欠品です
教室が休みの今日、糸巻を手伝ってくれるMさんAさんも来てくれて
糸を全部並べて、端から計量、個別にA・B・C・・・・とつけて記録をとって
お兄さんが事務所の奥の糸の箱に順番に収め・・・ 結構大変な作業です
とりあえず在庫切れになりそうな色が入りました
これからウールの季節、皆様のご希望に添えるように頑張ります~
18日には印刷に回った本ですが、そろそろ見本の物が出来るそうです
ワクワク待っています~
発売は9月4日と聞いていますが、タリフに届くのは9日頃だそうですから
タリフのウェブショップにご注文頂いた方々には、9日か10日に発送を予定しています
既に60冊以上のご注文を頂きました
皆さんから届く『楽しみにしています~』の言葉がとっても嬉しい~
送料無料サービスを9月末まで延長致しました
東京スピニングパーティーにも持って行きますので
中を見てからと思われる方は、是非おでかけくださいね
糸の油
年末に向けて、大口のご注文が続いて
皆さん年末年始のお休みに織りたいという方々の熱意が伝わってきます~
ご注文を頂いた色を間違えないように、担当の息子も頑張っています
年末は27日(金曜)の午前中までに頂いたご注文は年内に発送致します
その後棚卸作業等をしますので、その後は年明け発送になります
工房は自宅ではありませんので、何かありましたら是非留守番電話にメッセージを残してください
自分の物を織りに行ったりしますので、お急ぎならその時に連絡することが出来るかもしれません最近、『洗っても少し油のにおいが残る』と聞こえてくることが多くなりました
タリフで扱うスコットランド製の工業用の毛糸には製造時8~10%の油と水を混ぜたものがついています。
これは、羊の毛を染色のために脱脂、その後ブレンドや解毛のためにかけられるカーディングの工程で毛が痛まないように油と水を混ぜたものを吹きかけます。その油がついています
保管中にかなり乾燥していきますが、通常のお洗濯の洗剤の量ではその油はおとせません
お湯の温度も大事ですが、しっかり洗剤を使ってください
私は弱アルカリ性の液体洗剤を使います。正確に分析・計算したことは無いのですが、通常のお洗濯に使う洗剤量のざっと10倍以上要るでしょうか・・・
毛糸100gに対して液体洗剤を大匙1杯(15㏄)
動物性繊維にアルカリ性の洗剤は毛が痛むのですが、油を落すためには有効で、ゆすいでいる間に中性になりますし、心配なら最後の濯ぎに食酢をほんの少し加えて下さい
お湯の温度が高く、洗うお湯の量が少ないと、どうしても揉むようになってフェルト化してしまうので注意してください。たっぷりのお湯で泳がせると、毛糸がふっくら膨らんでくれます。織る時に糸が膨らむ隙間をのことしておくのも、ふんわり柔らかい布になる大事なことですね
この時点でしっかり油を落し毛糸を変化させておくと、その後の洗濯時にセーターを洗うようにぬるま湯の中で泳がせるように洗えば風合いは変わりません。
洗った後で油のにおいが残ってしまったけれど、風合いは良いのでそれ以上フェルト化(縮絨)させたくないという場合は、ドライクリーニングに出してください。ドライクリーニングは油を使うので、一緒に残った油を落してくれます。
余談ですが、マフラーで使って飽きてきたら、熱いお湯で揉んで思い切りフェルト化させてバックを作ったり、リメイクするのも良いですよ~
彦根愛さんに糸を提供させていただきました
11月末にルックナウ社から彦根愛さんが新しい本を出版させれました
以前出版された2冊の本を1冊にまとめ、基本構成は変更ありませんが、応用作品をすべて新しい作品に入れ替えて新しくなりました。
この準備段階で、糸提供のお声をかけていただき、今回3点タリフの糸を使ってくださいました
織経験が豊富な彦根さん、さすがチェックの色合わせもとても良く、スコットランドの雰囲気を出してくださいました。
チェックのひざ掛けはプリントが実物と色が少し違うのですが、この色もあります
本の色で織りたい方はNo17ではなく、No20の青をお使いください~
今週はWebshopなどへご注文をたくさんいただき、発送担当の息子は大忙しでした
しばらくなかった手織り体験への申し込みも2件いただきました
京都での講習会の後、人数が集まればやりたいという出張講習のお話も頂き
少しずつチェックの魔法(手織りも)が広がりつつあります~
昨年夏に与那国島に移り住んだKさんが上京されてみんなが集まりました~
短時間で島の人たちに受け入れられていった様子を伺うと、以前言われた「失敗は何も怖くないの~」という言葉を地で生きてこられたたくましさを感じます
ちょうど娘の誕生日、自作のケーキでお祝いしていただきました
1年前の誕生日を考えると、大きく成長した彼女です~
みなさん、ありがとう
急ぎ足でやってきた冬に体がついて行きませんが
縮こまっていないで、動かさなくちゃね
スコットランドから入荷しました
今回届いたのは18色
在庫が少なくなってきていた人気のW-023 や W-033 が届いて一安心
昨年末に移転するまで、糸の在庫は自宅のロフトにストックしていました
届くのはもちろん自宅の居間
生活空間がなくなるので、届いたらその日の内に計量して
ロフトに運び上げるのが大変でした
その作業を心配そうに見ていた老犬を思い出します~
もうその子もいないし、新工房は広いので急いで作業する必要もありません
手伝ってくれたMさんと私は2人で組んで計量と記録を・・・
息子1が妹に手伝ってもらって、手際良くしまってくれました
どの箱に何色が入っているのかをきちんと書いておかないと
足りなくなったときに出せないのですが
紙に書いたり数えたり・・・息子1が一番信用しているのが妹のようです
糸の輸入を始めた頃は私が一人でしていましたが、
今は頼もしいスタッフしてくて大助かりです
さて、現在参加者を募集している京都でのチェックデザイン講習会ですが
実は、お問い合わせ1件、申し込まれた方はお1人という現状です
これまで糸を販売した方などから関西でしないのですか~と言われていたことから
1年以上温めていた企画だったのですが
どうしたのかしら???と原因をあれこれ考えてしまいます
やはり伝統工芸が根付いている土地柄、ほかのことが入る隙間が無い?
チェックを織る講習は魅力が無い?
締切までまだ日がありますが、ちょっと考えなければ・・・と思っています~
松本でご覧いただけます
今週末松本で開催される松本クラフトピクニックに出店される風あい工房の森田先生が
タリフのキットなどを持っていってくださいます
最近販売を始めた編みフェルトのペットボトルカバーキットなどを見ていただけます
それに、これ!定番として扱っている51色5gずつ巻きました
少量ですが、全色です!
作るのがとても大変なので、たくさんも出来ないし、度々も出来ないので
時々の特別販売です~
キットの準備など何時も糸巻きを手伝ってくれているMさんAさんと娘が活躍してくれました今日は月1回のBaru先生のニットの日
午前中は、編みフェルトの講習1名
午後はレギュラーメンバー3人、時間がかかって編み続け、出来上がると嬉しいですね
「もうやりたくないな~と思っても、先生の顔を見るとやろうと思うから続けられます」とMさん
もうすぐ完成です~
これは随分長い間かかって出来上がった私の「かのんはぎ」のベスト
次男が着てくれることになりました
分量が色々の残り糸を使うために編み始めました
糸を洗ってから編むと
*・*・* スコットランドチェック展in札幌のお知らせ *・*・*
先日、編みフェルトのペットボトルカバーキットをご覧になった方から
「糸の油の臭いが気になるので、洗ってから編むとどうすか?」というお問合せを頂きました
そこで試してみました
洗う前 洗った後
ここで、油が付いたまま編んだ物と、それの洗った後を比較したかったのですが
同じ条件で撮った写真が無くてお見せできません
少し時間が要りますが、やってみたいと思います
結果としては、糸を1度洗ってから編んでフェルト化させることは可能ですが
やはり油が付いた状態から一気にフェルト化させるより、フェルト化しにくいし
出来上がりも少し違うように感じます
洗ってから編みたいという方がいらっしゃったら、お問合せください
玉巻きではなく、糸をカセで用意して洗ってお送りしますお陰様でキットも少しずつ売れています~
太い糸の「ネット」は割りに速く編めますので、是非お試し下さいね
Webshopで扱っております~
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