月曜日にちょっとお知らせしたグアテマラの話を聞く会のお知らせです
先日3回目が終わったチェック講習会ですが
3回目の課題タータンタイプの作品を持って集まる日が決まり
会場を確保していました
その後の時間を使って、中村靖子さんに
グアテマラで手織り目線で見てきたことを話して頂きます
持ち帰った布も沢山見せてもらいました
木の棒だけで、どうしてこれだけ複雑な模様を織り上げるのか
刺繍とも見える柄が、織られた物というのは驚きでした
その一つ一つの布にこめられた彼女の思いは、布の数以上
社会情勢から、布の背後にある人々の暮らし
今の日本にはなくなってしまった何かがある国
興味がある方はどなたでもどうぞお出かけください
日時 3月14日(日)14時から
場所 西武池袋線 清瀬駅北口 りそな銀行が入っているビルの4階
改札を出て左、駅を出て右手の階段を下り、バス停の先の正面にある
男女参画センターアイレック会議室
(入り口の表記はチェック講習会)
参加無料
気軽にお出かけください
未分類
ゆっくりですが・・・
いつも追われているようですが
昨年の決算が出来て、確定申告も税務署に郵送しました
余り記入する項目がないので、どうにか自分でしています
決算が出来たので、ずいぶん待たせてしまった帽子のやり直しに取り組みました
ずいぶんん長い間待って頂きました
縫ってからアイロンをかけるときに伸びでしまって
型紙とはずいぶん尖がってしまっ手、どうしても形が悪い
残っている布でやっともう1つ取れたので、丁寧に伸びないように注意して
やっと思ったような形に出来ました
2・3日中に取りに来てくれるそうです
気に入ってくれるといいな~
1つ軽くなったところで、今日は月1回のレッスンを受けに行きました
8枚綜絖の組織をStudio Tessileの中村靖子さんに習っています
織り始めて2回目、平織りベースのパターンを織っています
バリエーションが沢山あるのでそれを順序良く織っていきます
自分で織っているものとタイプが違うので、たのしいですね
教える立場から教えてもらう立場になる貴重な時間でした
この中村さんが最近グアテマラに織を見に行かれました
今日は持って帰った布の数々を見せながら沢山話を聞かせてもらいました
織の技術はもちろんのこと、その背後にある人々の暮し
歴史も大きく関わるグアテマラの手織り事情
もっとみんなに聞いてもらいた~い
という訳で、報告会をしてもらいましょう
詳細は明日か明後日・・・
服地の仕上げ
春のような天気になりました
寒い間縮こまっていた身体が、伸びた~いとうずいてきますね
今日は講習の予約がなく、車でお出かけしてきました
服地の仕上げを工場に出してしてもらっていますが
工場長さんに直接聞いてみたいことがあり、織り上がった服地を送らずに置いてありました
それを持って行った先は、八王子織物工業組合
初めてスコットランド製の毛糸で織った服地の仕上げをお願いした時は
スコットランドの工場で教えてもらったことや、自分で服地の仕上げをした時の事を
詳しくお話して、引き受けてもらいました
糸の販売を始めたこともお話してあったので
『タリフさんの糸を使って織った様な服地の依頼が増えてますよ』といわれました
うれしいですねぇ
仕上げの依頼をする時の注意を受けました
タリフで販売しているスコットランド製の糸は、日本製に比べ油が沢山ついています
日本製なら特別油を落とす洗いは必要なく、縮絨工程から始めるそうですが
スコットランド製の糸で織ったものは、油を落とすための洗いが必要です
工場のほうでも気をつけてはいるけれど、気がつかずに油が残ってしまうことが有るそうです
一度縮絨にかけてからもう一度洗って油を落とさなければならないということは
縮絨し過ぎてしまうことになります
なので、スコットランド製の糸を使って織ったものであることと
布の使用目的を明記して仕上げの依頼をしてください
仕上げをしてもらえるサイズですが、この工場は割りに細かい作業に慣れているということで
幅は30cm以上、長さ2m以上とのこと
少量の仕上げのために大きな機械を40分もかけて暖めることはできない
他のものが溜まってきてから作業をすることもあるので
時間に余裕がほしいということでした
もちろん個人でも受けてくれますが、なるべく沢山まとまるといいですね
ビニールの袋に入れて保管していたら油のにおいが出てきたという苦情があったそうですが
それは、糸についていた油が落ちきっていなかったか、又ウール特有のにおいだったか・・・
一度洗って油のにおいが取れていないようなら、ドライクリーニングに出してください
油と油でよく落ちるようです
今日聞きたかったことは、スコットランドの工場で同じ糸で織った服地の仕上げとどう違うかですが
やはりプレスでした
服地の仕上げで家庭で出来ないのは高温のプレスですが
大きな機械で圧力をかけてプレスをすると表面が滑らかな仕上がりになりますね
そのためのいくつかの機械がありました
広い工場にあるいくつもの大型機械、動いているのはわずかでした
仕事も減ってきているそうで、何とかこの工場にもがんばってほしいと思います
それにしても、素人相手の面倒な作業をしてくださるので感謝です
社会情勢が私の周りでも・・・
私が学生のころからずっと愛用してきた御茶ノ水の黒岩スリッパが昨年秋に弊店したそうです
ちょっと値段が高いのですがフェルト底と大きなサイズがあるのでとっても良かったのに・・・
そして父が車に乗り始めてからずっと行っていたガソリンスタンド
そこも、2月末で廃業だそうです
溜まったポイントで最後のワックス洗車をして来ました
なんだかあるのが当たり前になっているお店がなくなるのは、さみしい
それと一緒に長く培ってきた技術が消えていくことも多く、残念です
かれこれ1年、心の隅っこに何か重たいものがずっとあります
その正体が見えず、でも無くならず、様々な折に人に話しても見えてこない
それがちょっとしたことで判りました
何が原因でそんなに重かったのか・・・
多分重さは変わらないでしょう
でも姿が見えるようになったので、少し楽になりました
身体のチェック
昨日は、春に受けようと思いながら先延ばしになっていた日帰り人間ドックに行ってきました
次々番号で呼ばれて様々な検査するのですが
検査をしてくれる保健婦さんには、本当に関心しました
何人もの人たちに、同じ説明を丁寧に、繰り返し繰り返し・・・・
受ける人にすれば、初めてだったり1年ぶりだったり
その一人ひとりに合わせての対応は、頭が下がる思いでした
その割りに唯一人の手と頭を必要とする診察してくれた先生は
いかにも「バイトに来ています」という感じのお医者さん
形式的な診察でした
まあ問題ないからなのかなぁ
一番気が重かったのが胃カメラでしたが
喉の麻酔で、とろ~ん となり
横になって静脈麻酔注射であっという間に眠ってしまい
先生の顔も見ず、入れたのも出したのも知らない・・・
他の人より少し長く休ませてもらい
なんとも気楽な検査に終わりました
家に帰ってからもまだ麻酔が切れず、しっかりお昼寝して
身体が休まりました 気持ちよかった~
結果が出るのは3週間後
国民健康保険が助をしてくれのをご存知ですか?
残りは、『あなたは大黒柱だから』と父が援助してくれることになりました
みなさんも健康診断受けてくださいね
チェック講習会終了、そして・・・
1週間前の日曜日は、チェック講習会の最終回でした
前回の課題はグレンタイプのデザイン
みなさんの作品が集まりました
それぞれが好きな色を組み合わせて、自分らしいチェックが織れました
3回目の課題は、タータンタイプのデザインでした
タータンはスコットランドの北部、
イングランドの影響が受けにくいハイランドで発達しました
ある本によると、始めはその地にいた《みすぼらしい羊》の毛を洗わずに
毛先をそろえて梳毛糸に紡ぎ、染めて織られていたそうです。
みすぼらしい羊・・・原種に近いソイという羊がもともとハイランドにいたということですから、
毛は細く短い、部位の差もあり、1頭から取れる羊毛も少ない、
そんな毛を、もちろん手紡ぎにしたのでしょう。
時代からするとフライヤー付の紡ぎ車ではないでしょうから多分スピンドルで・・・・
途方もない様な時間と手間をかけて細い細い梳毛糸を紡ぎ、
糸染めしてタータンを織ったのでしょう。だからタータンの糸は無地です。
正式にタータンというのは、タータンとして規定を満たして登録が出来た物を指します
日本で、一般にスコットランドチェックを総称してタータンチェックと呼ぶことが多いですね
千鳥格子やグレンチェックの様に細かく色が混ざるチェックに対して
大き目の無地の四角があるタイプをボックスチェック、
またはタータンタイプチェックと呼ばれています
アンダーチェックとオーバーチェックの組み合わせですが
色を加えていくことで、どんどん複雑なチェックになります
でも手織にするには縦糸の本数が限られているために
余り複雑にすることが出来ませんがバリエーションから組み合わせで
いろいろな作品が織りあがるでしょう
終わり近くに第1回の講習会に参加されたKさんがタータンタイプの作品を持って来てくださいました
1ヵ月後にタータンタイプの作品を持って集まることにしました
この講習会から得た事が沢山ありました
長くチェックばかり織ってきて、工房でもチェックを中心に講習しているので
1つずつ組み立てていく基本と応用は当たり前になっていますが
初めてチェックを織る方にどのような講習内容が良いのか・・・
手織のためのチェックデザインについてテキストを作りたいと思っているので
その内容も、これからの講習もまだまだ試行錯誤がつづきます
考えの整理がつかないまま、気になっていた昨年の決算に取り掛かりました
溜めずにパソコン入力すれば簡単なのに、時間がたつと益々時間がかかりました
どんどん複雑になっていく帳簿に、でも、みなさんが応援してくださることに
沢山力をいただいています
洗うと膨らむこの糸、織ってから洗うと切ってもほつれない布になるこの糸
それが好きで、沢山の人に楽しんでもらいたい・・・
そう思って続けています
これからも応援よろしくお願いいたします
鶴の恩返し
先日の工房での話しです
この日は、MさんとKさんが織機を並べて、
珍しく整経から同時進行で、マフラーを織りはじめました
これも珍しく、お二人とも同時に4本と、6本を一度に整経することに・・・
一生懸命計算したのに、どういうわけか二人とも整経で縦糸を多く作っている・・
と、こんなことはいいのですが、ワッフルを織り終えたばかりのMさん
Mさんに進められてこの日ワッフルを始めたばかりのKさん
Kさんは手織りがお仕事とまったく違うタイプの作業だから
気分転換にとってもいいと言われます
「集中して、自分の世界に入っている様ね」と私
『そうなのよ~ 退職したら家に織機を持ち、部屋にこもって手織りをしたいと思っているんだけど、邪魔されたくないから《織っている時は覗かないでね》、と夫に言ったら《見て、いなくなってしまったら困るから覗かないよ》と言われたのよ~』とKさん
久しぶりにお腹が痛くなるほど笑いました
やっぱり、日本人の織りのルーツは『鶴の恩返し』ですね
先週水曜に届いた糸の糸巻き作業を一生懸命しています
工房では、糸巻きを手伝ってくれているMさんとAさんが在庫切れになっていたものと
定番に加える新色の5色を100gの玉に巻いてくれています
デジタル秤を使うようになって、手を止めずに分量が把握できるようになり
作業のスピードがアップしました これは完全な手作業です
家では、電動のコーン巻き機を2台使って、単糸のコーン巻きをしています
暑いときはすぐモーターが熱くなってしまって、休み休みなのですが
今は寒いので、ほとんど休む時間が必要なく進められます
注文の分量にあわせて巻きますが、ここでもデジタルの秤が活躍します
20人ほどから注文をいただきました
今回間に合わず、2便で届くものがいくつかあり、まだお待たせする方もあります
6人分の用意ができたので、順次発送の準備に取りかかります
もう少しお待ちください
チェック講習会2回目
遅くなりましたが
1月31日のチェック講習会2日目の様子です
1回目の課題、千鳥格子のマフラーや色サンプルを持って集まりました
それぞれに好きな色、好きなサイズに織った作品です
思いかけない色の組み合わせに、ほかの方の作品から色のヒントを交換していました
この日の課題は、グレンチェックの基本と応用
グレンチェックの正式名はGlenurquart ネッシーで有名なネス湖の畔にあるアーカート渓谷を所有していた領主さんのチェックで1840年代にデザインされたといわれています
グレンとは渓谷という意味で、他にもたくさんグレン・・・という名前のチェックがあります
これは、世界中のファッション界に大きく貢献したチェック・・・と本に書いてあります
外出すれば、必ず一人はこの柄を着た人に会いますね
今日も、明るいグレーと黒のグレンチェックのスラックスをはいた紳士を見かけました
基本は2色、これに色を加えたり、織りたいサイズに合わせて微調整する方法などを勉強しました
このリピート全部は入らないから、ここを半分、残りをこっちへ・・・
などと、左右対称に見えるように、出来上がったものがスッキリ見えるように注意します
あれだけ何度も見直したはずのテキストに間違い発見
他の考え方にも気づき、まだまだ勉強です
次回はタータンタイプのチェックデザインが課題です
・・・とチェック講習会の余韻に浸る暇無く、スコットランドから糸が届きました
再度、通関手続きのために必要な送り状が届く前に、成田から連絡が入りました
航空貨物会社は24時間、週7日、365日営業しているのに、
情報を送ってくれる工場は週末休みで、現地の始業時間はこちらの夕方5時
というわけで、250kgほどの糸が55cm角の箱10箱、小さめ2箱で届きました
まだ欠品があり、2週間ほどで再度送ってもらいますが
国民性の違いもあり、こちらが知りたいことに返事をもらうのが大変です
1日かけて重さを量りチェックをして、今晩から少しずつ単糸を巻き始めました
注文してくださった方々、もう少しお待ちくださいね
ちょっと一言
昨日フェルト講習の報告を娘が書きましたが
なんでタリフさんの娘さんが? と聞かれましたので
ちょっと一言
この企画にタリフとしては直接関わっておりません
でもこのブログという発信できる場をもっているので
紹介をさせて頂き、報告も彼女が書いたというわけです
私も、チェック講習のご報告をと思いつつ
今日は私が織講習を受けに出かけておりました
そして、糸が成田についたという連絡も入り
多分水曜には工房に届くと思われます
また忙しくなります~
フェルト講習会 in 清瀬
フェルト講習会 in 清瀬
フェルト講習会 in 清瀬の第1回目が、昨日行われました。
このフェルト講習会は、私、タリフの娘、牧子が発起人の1人だったりします。
去年10月末に母と2人デザインフェスタへ行った祭に、羊仲間のHさんと一緒に出展していたなかむらさんと作品に出会い、なかむらさんに是非清瀬で講習を~という事になったのです。
受講者の中には初めて清瀬にこられた方もいらっしゃいましたが、手織工房タリフから2名と私、計7人が参加しました。
1人今後の予定がわからないということで単発での参加となりましたが、隣の部屋から三味線が聞こえる中談笑しながらフェルトのシートの制作が始まりました。
1回目は30×30㎝のフェルトシート作り。
まずは模様作り。ねじったり、巻いたり、毛糸を使ってみたり。
模様が決まったらその上に、白いメリノ30gを少しずつ縦横交互に重ねていきます。
この時中村さんが言われたのは、何層重ねたかではなく、どれだけの羊毛を使うかが大事、ということ。
人によって一層に並べる羊毛の量にはばらつきが出る、だから4層並べてもgにはばらつきが出る、ということでした。
薄く並べれば並べるほど出来上がりは滑らかになり、綺麗に仕上がるそうです。
模様がちゃんと白い毛についたか確認しながらゴシゴシ。
その後はプチプチごと棒に巻いて1分~2分体重をかけてローリング。
それが終れば濯いで、形を見ながらタオルだけでローリング。
できあがりは、私のもので3割縮みました。
今まで人づてに聞いていた話とはまた違う、フェルトの歴史やなかむらさんの経験に裏づけされた作り方の話などが聞け、とても充実していました。
最後に全員の作品を並べて・・・
やはり性格が作品に出ますね。
次回から新規の方は募集する予定はありませんが、また講習の様子をお知らせできればと思います。
講師のなかむら いづみさんのブログはこちら・・・IZUMIN. wool craft
by タリフの娘 牧子
織って洗いました
先日からシリーズでお知らせしている紡毛糸と梳毛糸の比較です
綾織にして洗って比較しました
とっても、とっても面白い結果が出ました
まず織り
番手は大体同じでも、太さ(ボリューム)が違うので
糸の見た目の太さに合わせて密度を決めました
Z撚りのレース糸を補助糸に使って縦糸をつないで巻き取り、綾織にしましたました
梳毛糸は8本/cm 30cm幅で240本
脂が残っていて少し開きにくい感じはありましたが
織るのには問題なく、縦糸が切れることもありませんでした
紡毛糸は梳毛糸より少し太いので6本/cm 30cm幅180本
撚りが甘いところがあるので、切れるかとちょっと気になりながら織り始めましたが
1ヶ所糸のつなぎ目がす~と抜けただけ
織り上がった2枚を並べてみました
左が紡毛糸、右が梳毛糸
糸にかなり脂が残っているので、触っての風合いの違いは思ったほど出ないかなぁ~という感想。でも写真を見たら、画像のほうが違いをはっきり見せてくれました。
この2枚を洗いました
練りモノゲンを溶かしたお湯につけたら、見ている間に風合いが変わってきました
梳毛糸のほうが撚りがきつかったのか、糸が波打って布が縮みみたいになりました
今回は、糸を混ぜて織ることはしませんでしたので、縮みが一定ではありません
そして、もっと面白かったのは、残った糸をかせにして洗った結果
すっかり脂が取れたら、梳毛糸の方がくりくりに縮んでしまいました
この糸をつむいでくれたbaruさんのブログを読んでくださった方はご存知だと思いますが
撚り止めのために洗った後は、紡毛糸のほうが縮んでいったということでした
でも、今度は梳毛糸がお湯に入ったとたん、くりくり状態になりました
この後、baruさんと電話でいろいろ意見交換をしました
梳毛糸の方が撚りがきつかったからくりくりになった。もう少し撚りがゆるいほうがいいのかなぁ、でも紡毛糸に比べ梳毛糸は撚りがちゃんとかかっていないと糸になりにくいのも事実でしょう。梳毛糸の場合双糸にすることで、単糸の撚りが取れてゆるくなるし、やわらかい風合いになるのだろう
その点、紡毛糸には、毛と毛がバラバラにならないようにつなぎとめているバインディングファイバーが混ざっていることもあって、甘撚りでも切れにくい??ホント? 撚りが甘いと太さも出るし空気をたくさん含むので暖かい。暖かくて軽い布になりますね。
次のチャレンジとしては、この羊毛がなりたい太さの梳毛糸(今回より細め)を紡いで頂き、単糸と双糸で織って比較すること。これはもう少し先になります
ちなみに、梳毛糸の布はまず双糸で織られていると思います。タータンの本を拾い読みしていて、大昔、スコットランドにいた原種に近い小さいみすぼらしい羊の毛を細い梳毛糸に紡いでタータンを織っていたという内容に興味を持ちました。以前ある博物館で見た、朽ちかけたタータンの布は細い梳毛の双糸で織られていました。大昔からお金持ちの豪華な衣服は薄手で光沢がある梳毛糸で織られた布。今でも正装はそうですね。晩餐会に紡毛糸で織られたツイードを着ていく人はいないでしょう。どうして、あれほど寒いスコットランドで暖かい紡毛糸で織られた布の方を珍重されなかったのか、それは、創造の粋を出ませんが、多分手間をかけられて作られる梳毛糸の布の方が価値が高く、身分の高い人たちは暖かさより高い価値を好んだのかもしれない、と思ったりします。古今東西これは変わりませんね
紡毛糸・梳毛糸の比較は、とても面白いヒントをたくさんくれました
体験から、羊毛産業の事がわかったような気がします
昔の人はきっとこうやって、技術を発達させていったのでしょう
あ~あ 楽しかった
長々読んでくださってありがとうございました
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