もうちょっと、手編み用毛糸で織った結果報告です
平織り
経糸が引っ張れて細くなっていますが
それを無視して、織り機の上で経糸の密度と同じ密度に打ち込んでみました
4/cmの密度では、機から外しても糸が膨らむ隙間があまりないので
縦方向に少し縮み、四角が若干横長な感じになりました(左側下辺り)
そのあと、経糸が縮むことを考えて、縦長になる様にしたら
機から外して経糸が元に戻り、四角が正方形になりました
3/cmの密度は、織り機の上で経糸がかなり空いています
それと同じように緯糸を入れて、やはり横長になりました
この糸、織ったものを使う時の柔らかさを考えると3/cmですが
織る時にかなり気をつけないと打ち込みが入ってしまいます
面白いのは、打ち込みがきついと幅の縮みが多いことでした
緯糸を同じ様に入れているのに、どうしてでしょう?
多分、織る時に引っ張られている経糸が曲がる
(緯糸に合わせて縦方向に波打てない)ことが出来ず
その分緯糸がピンと張った経糸で横方向に曲がる(波打つ)ので
長さを取られて、幅が縮むのではないでしょうか
これは編み物用毛糸に限ったことではありません
糸は嘘をつかないので、心地よい布織ってあげたいものです
今日は季節外れの雪でした
清瀬はこんな感じ、、、せっかくきれいに咲いた桜はどうなったでしょう
織り
手編み用毛糸で織る 2
手編み用毛糸で織って解ったことがいくつかありました
使った毛糸は、メルノウールの柔らかい並太の毛糸でした

手編み用毛糸は引っ張るととても伸びるし細くなります
その糸をどんな密度で織るか、、、が難しい
今回試したのは4/cm と3/cm
織っている時にきれいに見えるのは多分4/cm
織った物を使う時の風合い重視なら3/cm
写真は筬に通してテンションをかけていない状態です

もちろん、平織りと綾織では適した密度が違います
それぞれに、緯糸の打ち込む密度や、織り機から外した時の様子が違って
これをきれいに織るのはとても難しいというのが、感想です
織っている時、経糸は伸ばされて細くなっているところへ
緯糸は伸ばさず太いまま、、、
織り機から外すと当然経糸は元に戻ろうと縮んで
結果的には緯糸の密度が下がる、、、
でも、緯糸が隙間無く打ち込まれていると、縮む事ができない、、、
もう一つ解ったのは、他の教室で習った方々が
打ち込む時に、何気なく次の綜絖の開きにしているのを不思議に思っていましたが
この手編み用毛糸もツルツルで、経糸を開いたまま打ち込むと
筬を離すと緯糸が逃げていってしまいます
打ち込むと緯糸が細くなって、いくらでも打ち込める感じです
なので、私は、緯糸を入れて布端を整えたら両手でそ〜っと定位置まで打ち込み
そこで次の開きにペダルを踏み変えて筬を離しました
手編み用毛糸で織って満足できなかった方々
ぜひタリフの糸で織って、洗ってみて下さい
先日も、織り経験がある方が講習に来られ、この糸の扱いやすさ、
洗った結果の良さに驚かれていました
手編み用毛糸で織る 1
手編み用毛糸でサンプルを織ってみました タリフの糸は市販されている手編み用の毛糸とは違うので
織り上がりの風合いが違います
手編み用の毛糸は、手編みにして風合いが良くなるように作られています
ほとんどが梳毛糸で、編み地が柔らかく伸縮性があります
糸は伸縮性があるので
経糸を作ったり巻き取りの時に均一にするのが難しいです
苦労された方もあるでしょう
伸縮性があるということは、引っ張ると細くなり
テンションを緩めると縮んで太くなります
左下の写真は、テンションがかかって細くなった経糸とふんわり入った緯糸
右下の写真の様に糸の長さが揃わなくても
最初に同じ長さに作ってあるはずなので、先を揃えて引っ張って大丈夫
太い糸だし、100本の小さなサンプルだからすぐ終わる…と思いましたが
手編み用の毛糸で織るのは、難しかったです
でも、わかったことも色々あり、これから役に立つでしょう
新しい仲間入り
久しぶりの投稿になってしまいました この間、コロナウィルス感染の状況は日々変化して
あっという間に世界中の一大事になっています
タリフの教室は人数が少ないので、講習も続けていました
新しく体験講習に来られる方も続いて
それぞれに合わせて説明する私の頭はフル回転です!
そして、昨日中古の織り機が1台仲間入りしました
お母さまが愛用されていた織り機を譲り受けました
少し手を加えてタリフ仕様にします〜
何度も織って思考回路構築‼︎
このところ、ヤノフ村の絵織りをしたいというリクエストが続き
経糸を通し始めました
久しぶりの記事になってしまいました
今日は半分まだ物置き状態ではありますが
外は雨がざあざあ降っています
4枚綜絖の基本は綾織り
参考になりますか?
織り間違いはチクチク直します
織り上がって必ずするのが、織り間違いが無いかのチェックです
ペダルの踏み間違いや、経糸をすくっていたりしていることがあります
時に、経糸の通し間違いが見つかることも…
生徒さんも一緒に直す作業をしますが
慣れないと、どう直したら良いのか解らない場合が多く
私がお手伝いします
先月末から、その直し作業が続いていました
手元に明るいスタンドを置いて、大きく見えるメガネをかけて
ひたすらチクチク…
自分で織った物もまさかの通し間違いが3ヶ所見つかりました
1、2、3、4 と通さなければならないのに4、3、2、1 に通していました
しかも見つけたのが、洗いから戻ってきてから…
時間をかけて全部直しました
もう一つ通し間違い
Seedの通しを、なるべくチクチクを少なくするために
2色の綿糸を通して間にチクチクして直しました
どうしても緩みが少なくなるので、今は直したところが目立っていますが
洗うとほとんどわからなくなります
この作業、嫌いじゃない… どちらかというと楽しいのですが
今回はチクチクやりすぎて右手の親指の付け根が痛くなりました
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昨日は月1回のbaru先生の紡ぎとニットの日
紡ぎはお休みの方があり1人でしたが
ニットの方々も午前中から混ざって、織りに来た方もあり
なかなか賑やかな工房でした
終わる頃にTessile のYさん、生徒さんのTさんが来て
baru先生、M と5人で遅くまで、糸紡ぎや羊の話に盛り上がりました
疑問や知りたいことをしつこくあれこれ考え続ける仲間です〜
服地の仕上げ
今日は、服地の仕上げをお願いしている八王子の大恵さんを訪ねてきました
タリフでスコットランドから輸入している糸は工業用で
チェビオットという名前の糸は機械で服地を織るための糸です
機械で織った服地を仕上げるのと同じように
手織りの服地も工場での洗いと仕上げをしてもらうと完成度が上がります
染めもせず、手で織っても工場で仕上げてもらう・・・
それでは手織りの服地の意味がない???
そうではありませんが、その話は次回にしましょう
ラムウールの糸で織った布の仕上げが
思ったよりフェルト化して戻ってくることが続いたので
工場へ話を聞きに行ってきました
大恵さんは工場生産品の仕上げを主な仕事としていらっしゃり
洗いは大きな洗濯機でしています
そのためある程度の量をまとめる必要があり
ツイードの布も、ラムウールの布も一緒に洗うために
ラムウールの方はどうしてもフェルト化が進んでしまうとのことでした
別にして扱っていただける程の量をお願いできないですね
ラムウールの布でフェルト化させたくなかったら自分で洗うのが良さそうです
洗ったあと、湿っている間に、布が乾くまでアイロンをかけてください
自分で洗った布をプレスだけお願いすることもできるそうです
工場での蒸気をバキュームしながらのプレスは有効です
興味深かったのは、同じ糸を機械で織った布も、
工場や扱った人が違うと仕上がりが微妙にちがう仕上がりになるので
それを微妙に変えて同じにするのが自分たちの仕事だということでした
それなら手織りの布は、同じ糸でも織った人によってかなりバラつきがありますね
仕上げて欲しいと集まってくる色々な布を、
それぞれに合わせて洗って仕上げる手間をかけてくださっています
でも、いつも同じ仕上げにはできないそうです
そんな面倒な仕事を引き受けてくださるのは有難いですね
最近タリフの糸で織った布の仕上げの依頼が増えているそうです
『皆さんの思うような布になったでしょうか?』と気にしていらっしゃいました
いかがですか?
何か思ったように仕上がらないことがあったら聞いてくださいね
手作りの道具
1年前に友人のお母さまが使っていらした織り機を頂いたのですが
その時、材料や紡ぎの道具が少ししかありませんでした
この連休、いよいよ家の片づけも大詰めになり、
大量に毛や糸、紡ぎの道具が出てきたというので
昨日娘とお邪魔してきました
このままでは全てゴミになってしまうかもしれないという中から
可能な限り拾ってきました~
この片づけが終わったら、紡ぎと織りをしてみたいという友人に
小さな織機と紡ぎ車とそれに使える道具を選んで残しました
それから、車いっぱいに積んで、小さなお店をしているソウイさんへまわって
原毛や糸、道具で役に立ちそうなものを沢山引き取っていただきました
まだ沢山残っていますが、少しずつ仲間に使ってもらいましょう~
道具の中に使い方が良くわからないものもありました
お店で売っているようなものではありません
清野工房に通っていらした方だったので問い合わせてみたら
当時の生徒さんのために新之助先生が手作りで道具を作っていらしたそうです
自分で使いやすいものを考えて作っていらしたのですね
清野工房にお届けすることになりました
染めた原毛や、カードをかけて紡ぐ前の状態のもの
紡いだ糸、手を付けていない様子の糸や原毛もありました
子育てを終えたあと、楽しい時を過ごされたお母さまを知って
友人も嬉しかったそうです
私たちも楽しい時をお裾分けしていただきました
そんな古いものが愛おしいのどうしてでしょう???
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