賑やかです

寒くなってきて、ウールを織る気になった方々が増えたようで
次々と糸の注文が入ってきます

工房では、ほぼ毎日1~2人の手織り講習をしていますが
その脇で、糸を巻いたり、注文の発送をしたり
直接工房に糸を買いに来てくださる方もありますから
色々な話を聞いたり、話したり・・・・
賑やかな日が続いています

その合間を縫って織っている細い単糸の服地がもうすぐ終わります
チェック展の為に織りたかった服地ですが、時間切れで後回しになってしまったもの
先週初めには、週末には終わるだろうと思っていたのに
次々用事が入るので、のびのびになっています
あしたこそ !!!

服地用単糸の糸見本回覧も始まりました
1番の注文書が届きましたよ

工房の目の前に郵便ポストがあるので、切手を貼って用意して
集めに来る赤い車を待ちます
ポストに入れられない物は手渡しで持って行ってくれるので助かりますね

今日は糸を買いにこられた方にとても素敵なチェックを見せていただきました
タリフのチェックキットをお買いになり、マフラーを1本織った後色を変えて織られたそうです
目立つ色で入れることが多いオーバーチェックを控えめの色に変えたり
打ち込みをゆるくしたため、遠目には縦縞っぽく見えます
使っている色も、違う色に見えます

スコットランド製のこの糸は1本に沢山の色が混ぜてありますから
その効果なのか、隣に持ってくる色によって
同じ色が違う色に見えることがしばしばあり驚かされます
これがチェックを織る楽しみでもありますね

このブログでチェック講習会のご案内をしたところ
名古屋のお得意様から、受けたいけど行かれないという声をいただきました
2週間おき3回の講習をまとめて連続2日に凝縮した
出張講習会が出来るかもしれないと相談しています
興味おありの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください

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ツイードの話

しばらく前に、ツイードの定義は綾織りなのに、
何でホームスパンは平織りが多いのだろうと
書いたのだけれど、そのことで今日一つ新しい発見がありました

今日は前からきっちり予定を立てて、
下北沢まですずきひろこさんの作品展を見に行きました
前にこの方にホームスパンを習っていらっしゃるJoyceさんが
私の所へチェックサンプルを織りに来て下さり、それ以来興味深く思っていました

作品の一つ一つにお人柄の暖かさがあふれているというのが第1印象
羊の暖かさを、そのまま引き出して糸にし、布に織られ
とても丁寧はお仕事ぶりを想像させる数々でした

そしてお客様が次々いらっしゃる合間にちょっとこの疑問をお聞きしてみた所
前にハリスツイードの布サンプルを見たことがあり、その中には平織りの物もあったとか・・・
時間が短かったので、その続きは工房にお邪魔させて頂いて伺うことになりました

また一つ、自分が知っていることが1部分のことで、
全てではないことを教えていただきました
どこまで真実に近いことが分かるかどうか、は別として
謙虚に歩みを進めたいと思った出来事でした

その後新宿で
私が講師で行っている福祉センターの為に糸を買いにSグループの東京ショップへ
こちらは、工業用の残糸(細い物が多い)を巻きなおして販売していて
ループなど変わり糸があるので、何本か合わせて織る時に重宝します
1年に2回ほど行くのですが、毎回面白い糸が減っているような気がします
日本での工業生産が減っているということが影響しているかもしれませんね

オカダヤさんへも・・・
色々な小物を見ながら売り場を上から下へ
別に興味が無いもの、ちょっと面白そうな物・・・
でも、当分の縫製材料はあるので余計な物は買うつもりは無なく
買ったのは、20cmの竹の物指し2本 織る時の横糸の打ち込み具合を計るのに便利です

そしてやっぱりウールの布地売り場へ足が向き、一通り触って、表示を見て・・・・
驚くことに、ここにもほとんどウール100%の布が無い
確かに風合いや色、柄などいいと思う物はあるのですが、
一般の人たちがウールの洋服を作りたいと思っても、これじゃ見つからないと
なんだかちょっとがっかりしました

でも発想を変えると、ウール100%の布を織る価値がある???

これからを担う若者たちに本物を知るチャンスを作らなくちゃね

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手織りのためのスコットランドチェック講習会のお知らせ

今年春に続き、手織りのためのチェック講習会をいたします

縦じまの縦糸に、横じまの横糸を組み合わせれば、チェックは織れますが・・・・
ちょっとした法則でデザインすると、すっきり見栄えの良いチェックになるでしょう
スコットランド製の毛糸は1本の糸に沢山の色が混ざっています
その効果でしょうか、隣に持ってくる色によって同じ色なのに、違って見えます

そんな色の組み合わせを楽しみながらオリジナルチェックデザインを作りませんか?
2週間の間に実際に織ってみることで、役に立つ講習になるでしょう

日時  1回目1月17日(日)
     2回目1月31日(日)
     3回目2月14日(日)会場は未定(1回目までに決定します)
時間  10:00~16:00
場所  清瀬市松山市民センター(手織工房タリフを通り過ぎて約200m)
参加費全3回 ¥23,000 
(講習料の他、糸の代金各回200g合計600g分を含みます)
参加条件3回連続参加可能な人・綾織りが出来ること
募集人数6名
講習予定内容
1回目英国織物事情・スコットランドのツイード関連の話
    糸の特徴、簡単な縦糸のセッティング方法など
    スコットランドチェックの基本、千鳥格子 
    色の組み合わせ方を中心に学びます
2回目世界中のチェックの原点 グレンチェック
    基本と応用、色を加えてより複雑なチェックへ
    ツイードの代表 ヘリンボーン(チェックではありませんが・・)
3回目タータンタイプチェック
    タータンについて
    大きなチェックのデザインの作り方のヒント
    組織織りにチェックを組み合わせる 

工房からスコットランド紡績糸全70色を持ち込みますので、それらの色の中から
各回テーマに沿ったオリジナルデザインを作ります。それを次の講習までに織り上げてください。

1回目2回目3回目のブログをご覧ください

お問い合わせ、申し込みはメールをお送りください

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紡績糸の手織り服地

30年ほど前、初めてスコットランドへ服地の手織りを習いに言った時、工場で織るのと同じ糸で手織りにしても、工場に仕上げに出した物は工場生産と余り変わらない、なんて思いました。でもオリジナルデザインが出来るし、何よりも織っていて楽しい。 ずっとそう思っていました。3年前にスコットランドから紡績糸の輸入販売を始めても、その考えは余り変わっていませんでした。多くの女性が自分で織った物を着たいという願望を持っていて、それをホームスパンほど手をかけずに、しかも質の良いウールの服地が織れるということで、十分満足できる、と思っていました。 

最近、手織りはしないけどツイードが好きでという男性がスコットランドチェックの本を買ってくださり、先日のチェック展にも来てくださいました。そこで聞いた、『昔ながらのツイードが好きで集まる仲間がいて一昔前の服地を探したりする・・・ 昔の物はスロープロセスだから布も良い、寝かせてあった布は良いんですよ・・・』という話。 目にも止まらぬ速さで動く織機より、ガッチャン、ガッチャンと杼が行ったりきたりする織機の方がスローだし手織りはもっとスロー

手織りにして工場で仕上げをしてもらった布が、市販の布と違うのは、質が劣る?と頭の隅っこにありました。どこかで工場生産の布の方が質が高いと思い込んでいたようです。でも市販の布のようにする必要は無く、同じ糸で織っても身体になじむ手織りの風合いが良いという事を知りました。

そこで前にも増して自信を持って、紡績糸で服地を手織りにすることをお勧めします !!

スコットランド紡績糸の服地用単糸の注文販売をいたします。
2種類の糸の色見本を回覧して注文を頂き、その分を輸入、販売します

この春の輸入がトラブル続きだったことから、今後基本的に年1回この時期に注文を受けることにいたしました。 この次は1年後になりますのでご検討ください。

詳しくはこちらをご覧ください

分からないことなど、ホームページからお問い合わせください

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1歩進めて・・・

人と話をしている時に
『今度会いましょう』『今度一緒にあそこへ行こうね』『次は時間を作ってゆっくり・・・』
とよく言いますが
その今度は、誰かが具体的にしないと、全体に実現しないことがほとんどですねぇ

いつも、そう口にする度に、『絶対に実現させるぞ~』と思い ます
だって、社交辞令で言っているわけではないから

最近、これを実行に移しました
『いつか習いに来るからね』といい続けていた織友達Yさんに講習予約を入れました
教えることばかりではなく、自分も習ってみたいとずっと望んでいました
8枚綜絖の組織だけをしっかり教える彼女の講習は、1日5時間、講習料1万円
当時の私には出せませんでしたが、私も教えることが安定して来たので
今ならどうにかなりそう・・・と唯一完全に休みにしている月曜日に予約を入れました
決めないと、進めないので動かせない予定が入らない限り第1月曜

もう一つは先日のチェック展のためにコートを仕立ててくれたデザイナーさんの洋裁教室
縫うことは一応出来るので、デザイン、型紙、裁断を中心に教えてもらう為に
これも他の月曜の午後予約を入れました

もともと家でのんびりするのが好きだったので、予定を決めなければ何も出来ません
1人に与えられた時間は、24時間しかなく、一生も一度だけ
そしたら、考えて進めないと、やりたいことが出来ない・・・というところに来たように感じます

体力は落ちるばかり、探し物は増えるし、やり直しも多くなり・・・
でもその分、自分らしいということに自信をつけ、とっても自由です

違うタイプの人たちとの交流を楽しみ、
好きなことを追求している友達とはお互いの楽しみ、喜びを分かち合い
自分らしく生きることへのエネルギーをもらっています

素直な気持ちで楽しんでいることをメールに書いてくれたYさん
こちらも素直な気持ちで、うれしくなり、そのまま書いたら
『120%わかってくれて、うれしい~』の返事

自分の心を偽るより、傷つく方がよっぽど良いと思えることもありました
自分の心に正直に、素直に・・・ と願っています



 

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タリフの糸で出来ること

スピニングパーティーで、タリフの糸を買ってくださったOさん
チェック展にお母様と来てくださいました
その時に足りない分ということでまた糸をお買い上げくださいました

そしたら、先日の彼女のブログで素敵な作品を紹介していらっしゃいました
ご本人の了解をいただきましたので、ここでも見ていただきましょう

作者のブログはこちら

色使いがとても素敵で、割りに地味な色合いな一つ一つの色合いですが
とても華やかなマフラーですね
私はかぎ針が出来ないのでなんだか不思議
またこの糸の新しい一面を見せていただきました

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この1週間

1週間があっという間に過ぎていきました
毎日、これを紹介したいなぁと思いながら、書けずに時間だけ過ぎてしまいました
それほど沢山の体験があったということですね
幾つか手短にご紹介しましょう

24日(土)は、手織り講師をするようになって12年目の障害者福祉センターの文化祭
手織り講座は、毎年織機2台に綿糸も縦糸をかけて、手織り体験を提供します









少しずつ完成度が上がり、家族から注文が来る様になった方、
図書館で、本を見つけてそれに近い物を織るためにこつこつ努力をなさる方
黙々と丁寧に作業を続けて仕上げていく方
作品を一つ仕上げる毎に、少しずつ心を開き穏やかになって来た若い障害者の男性

中途障害の方々がほとんどですから、初めから手仕事や手織りに興味が有った方々ではありませんし
男性の方が多いのですが、糸をさわり、線が面になって行く工程を繰り返し
出来上がった物が人を喜ばせる体験をして、生き方も前向きになってくるという
喜ばしい変化を経験させていただき、手仕事の意味を教えていただきました

25日(日)は友人が出店している『デザインフェスタ』に出かけました
家で縫い物をする予定でしたが、娘の誘いがあり来年休みとは限らない・・・と予定変更
広いビックサイトに所狭しと様々な手仕事、アートが並び
ルートを決めて歩き、気になるところで止まって見るという事しか出来ないくらい
出店数の多さと人の多さ

若い人が多い中で気になったのは、まだ人に見せるということが意識できていない作品たち
未熟であっても、人に見てもらうという意味を考えてみて欲しい
そんな中で友人Hさんが仲間の1人と出店したのはフェルトの作品
ブースに紡ぎ車を持ち込んで糸を紡いでいるのが回りの人たちの興味をひきつけていました
楽しんでしている人たちに人が集まりますね

26日(月)には、講習が無い間にと思って
11mのブランケット用の縦糸を作りました
残っている色々な色をつかった縦糸・・・ 昨年に続き2回目です

土曜日に予定していた方の前に、娘が1枚織りました
(若干の余裕がありますので、これを織りたい方ご連絡ください)

そして今週の講習スタート
織機を持っていて1人で色々やってみたけど、ちゃんと習ってみたいという手織り体験の方
仕事の合間に1日とって、織に来た方、2年ぶりくらいにマフラーが織りたいと来た方
糸を購入がてら工房を訪ねて見えた方2人・・・
1人は地方から上京されたのを機に、半日の机上講習
沢山の色を組み合わせるチェックサンプルのプランを作って勉強しました

先日のチェック展の為にコートを仕立ててくれた友人の自宅アトリエでの作品展に行きました
何時もいつもあふれるアイディアで驚かせてくれる彼女たち

羊好きにうれしいポケットですね  いつも触っていた~い

最後は織友達の1人が訪ねてくれて沢山おしゃべり

お土産に頂いた12種類のマフィンセット、すでに一つ選ばれてお皿の上に・・・
紅茶と良くあって美味しかったです  ありがとう~ 

いつも後をしをしてくれる織友達からは、限りなく展開し続ける彼女の織に対する興味につながる状況を知らせてくれたメールもあり、沢山エネルギーをもらいました
少し多すぎて言葉にするのに時間を要して書けなかったのかもしれませんね

自分と向き合う機会が沢山あって、感謝です

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名脇役

今週、初めて手織りをするという方の体験講習がありました
その色選びをしていて、一つ気がついたことがあります

英国を中心に発達した毛織物、ツイードは
原毛を染めて複数色を混ぜて作った紡毛糸で織られたもの
その流れか、現在タリフで販売している工業用の糸は
ほぼ全色が、複数の色を混ぜて作られています

その良さは、他の色との相性がとても良いこと
たとえば、少し濃いピンクが混ざっている紺は、赤系の色と相性がバツグン
なのでチェックを織ると、一つの糸が、色々な顔を見せてくれます

沢山の色がある中で、合わせる色によって見え方に違いがある事は気がついていました
これは、9月にマフラーキット発売を始めてから人気が有るチェックです

このチェックでとてもきれいな色を出している濃いモスグリーン
今年になってずっと人気があって、工房での講習に何度も登場しました

今週体験講習をしたTさんが選んだのはこの緑ともう少し明るい同系色の緑
でも、これで織ってみたらなんだかきれいな色に見えません
横糸に他の色をいれてみたら、沈んでいた色がきれいに見えてきました
この色は、名脇役ですねぇ

そういう目で、他に色を見回したら、同じような脇役が沢山いました
その反面、主役にしかなれない色も・・・・

色の不思議を体験した出来事でした
だからチェックを織るのは止められない・・・限りない組み合わせです

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まとめ

数日お休みしてしまいました
工房で手織り講習が始まり、糸の注文が入ったり
忙しい日常が戻ってきました

今日は、私がしているウールの服地を織ることに関することのまとめにしたいと思います

続けて読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが
私が興味を持っている織りは、英国の1800年代です
産業革命で紡績が出来るようになり、それまで手紡ぎ糸を買って手織りをした人が
紡績糸を買って服地を生産したり、
また織物工場の大きな機械で布を生産もしていた、そんな時代でしょうか・・・

1982年に初めてスコットランドに服地の織りを習いに行った時
教えてくれたデイビットは、ハタスリーという機械のような織機で服地を織っていました
それをクラフトフェアーに出店して売ったり、また夏に観光で訪ねて来る人たちに
自宅でデモンストレーションをして見せて売って生計を立てていました
まだほんの少し残った昔の名残なんでしょうね
2001年に彼もやめてしまい、小さな織物工場も次々閉鎖されて行きました

横道にそれました
紡績糸を使って手織りにする服地 これを1800年代のものとすると
日本でスコットランドから伝えられたと言われているホームスパンは
それよりかなり古い年代のものと言えるでしょう

最近一つ疑問が出てきました
英国の毛織物(ツイード)は必ずあや織りなのに、
最近目にするホームスパンの服地は平織りの物がほとんど、
平織を好む日本になじんでしまったのでしょうか???
今度ホームスパンの大先生に伺ってみましょう

そして、私がデイビットから紡績糸で織る事を習って以来、この服地のメリットは
自分の色のオリジナルデザインで織ること、手織りを楽しむことだけと思っていました
織工場の機械で織るのと同じ糸を使って、手織りにして工場に出して仕上げをしてもらう
ホームスパンに親しんでいる方々からすると何が手織り???と思われるだろうと勝手に思っていました

しかし、今回ツイードが好きで布を見に来てくださった方から
スロープロセスの良さがあるとを教えていただきました
なるほど、服地を織っていて解いた時にその糸が随分伸びてくることに気が付きました
横糸がゆったり入っているという事でしょう

そうすると、ひと昔前の動力の織機は、杼が比較的ゆっくり動いているのに比べ、
私は手で杼を入れているのでもっとゆっくり、
新しい機械は杼も使わず目にも止めぬ速さで織っていくのとは比べ物にならないのは、明らかでしょう。 

そんなことを知ってますます服地が織りたくなった
今、チェック展前に織るのをあきらめた物を織って、楽しんでいます

長々読んでいただきありがとうございます
私が服地を織っている糸も、販売していますので興味が有る方は問い合わせください

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1800年代

漠然と、好きで織っていたチェックが、その背景がわかってきて
全体が見えるようになった気がします

スコットランドは、歴史の中で度々イングランドに攻められ、多くの戦いをしていましたが
1745年から1746年の戦いで、完全に破れ、イングランドに統治されることになりました
その時に、統治を完璧なものにするために、イングランド政府はスコットランド特有の文化、タータン、バクパイプ、スコットランドの言葉などを全面的に禁止しました

この時に多くのスコットランド人がスコットランドを離れ、カナダやアメリカに移住したそうです
先日チェック展の最後に来た青年たちの言葉を借りれば、追い出されたという感じでした

その後、1837年に即位したビクトリア女王がスコットランドが大好きで
バラモーラル(アバディーンの南西)に保養のための城まで建て、スコットランドの文化復活に至った・・・
その頃から、氏族のタータンという考えが画一されてきて、発達していきました

前にも書きましたが、その頃氏族ではない領主が自分のチェックを決めるようになり、これもエステートチェックとして、タータンと一緒に発展してきました。

ちなみにタータンには、決まりがあり、正式にはその条件を満たしたデザインがタータン協会に認められて初めてタータンと呼ばれます。現在では氏族に限らず、何か大きなイベントの記念にデザインして登録したタータンや、日本の私立高校の制服にタータンをデザインして登録したようなものもあるそうです。6月の旅行の折りにタータンの織物工場の人に聞いた話では、新しいデザインを登録するのは、とっても難しいそうです。 沢山あるデザインの中に同じものが無いかを調べるだけでも、かなり大変だとか。

日本では、グレンチェックのようなものもひとまとめにして、タータンチェックと呼んでしまう時もありますね
それは、ちょっと残念

これらのチェックが発展したのは、産業革命後、1800年代、19世紀で、それは音楽や文学、絵画などの他の文化も大きく発展した時期と重なります。 量産が可能になってきて、生活がレベルが上がってきた時代なんでしょうね。

すごく大雑把な見方ですが、大体の感じは掴んで頂けるかと・・・・

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