スコットランドの後半に訪れたのは
毛織物の街、ガラシールズ
現在は織物工場がありませんが、
2.3年前まで、シルキークに移転したロッキャロンがありました
なぜガラシールズに行きたかったか、
その理由は、28年前デイビットに服地の織りを習った時に使った糸がガラシールズの単位でだったから、その発祥の地に興味がありました
ちなみに英国羊毛の紡績には、糸の太さをあらわす単位がいろいろ有ります
ヨークシャーの単位、ガラシールズの単位、それに綿糸、毛糸、いろいろあります
ガラシールズの単位は1ポンド(453g)200ヤード(1ヤード約91cm)が1cut
現在は殆んどがメトリック表記(1kg、1000mが1Nm)になっています
ところでガラシールズの街の写真です
昔の織物工場の建物が、アパートになっていました Millは織物工場のことです
糸巻きをしています
金曜日にスコットランドから糸が届き、
双糸の整理が終わってから、服地用の単糸の糸巻きをはじめています
細くて巻くのが大変なので、今はアメリカ製の電動コーン巻き機を2台使ってしています
でも所詮家庭用、連続使用するようには出来ていませんので
1時間糸巻きをして、1時間休み モーターを冷やします
家にいる時間は、1時間巻き、冷ましている間に家事をして・・・・と
夜の時間もあっという間に過ぎていきます
欠品や不足があり、再度連絡のメールを送って、返事待ちです
待つのは、エネルギーが要りますね
そんな事をしているのでスコットランドの旅行のことを書く時間がありません
工房では、手織講習が次々あり、自分の織りが進みません
でも、皆さんとの出会いが楽しいですよ~
新しいチェック
9月のスピニングパーティーの出店が決まり
それに合わせて、新しいチェックのマフラーが織れるキットの新しいデザインを考えています
今販売しているのは、グレンタイプのチェック1種類の色違いなので
今回は、タータンタイプを考えています
でも余り数をこなしていないので、思うように色の組み合わせが出てこない~と
試行錯誤を続けていました
分量を出す為の試し織りも進めていますが、思うようなものが出来ませんでした
そんな日々が過ぎていましたが、
今日はふと『スコットランド旅行の印象をチェックにデザインする』ことを思い立ち
ふと並べた3色、とってもいいチェックが出来ました
木々の深緑、丸い山々に生える低木や草の赤紫、岩の薄茶の混じり色・・・
何気なく組み合わせた色がとても良いデザインになったりするんですね
今度の旅行の記念チェックにしたいと思います
服地にもしてみたいと夢は膨らんできましたが・・・・ 織れるかな???
このブログを読んでいて下さる方お2人と会いました
ありがとうございま~す
やっと来ました
今朝9時少し過ぎに、待っていた糸が届きました
いつも午前中の配達を希望しても夕方なので、
今回もそうだろうと思っていたら、1番に来てくれたようです
200kgを越す糸を1コーンずつ重さを確かめ、色番号をつけ
表にまとめると言う作業はいつも大変です
何時もながら子供たちが良く手伝ってくれました
でも、もう頭が働かず、続きは明日ですね
ネス湖畔のアーカート城
スコットランドの旅の前半は、アバディーンからスコットランド北東部、クランピアンを回りました
山も無く気候がそれ程厳しくないので、畑や放牧地が多く見られます
それに対し、山が多くある北西部は、ハイランドと呼ばれ
冬は天候が変りやすく厳しいと聞いています
そこにあるのは、ネッシーで有名なネス湖 この北端の町がインバネスです
Johnstons of Elginを訪ねた後、インバネス、ネス湖を回って、
エジンバラの南、スコットランドボーダーまで、一気に移動しました
その途中で、どうしても寄りたかったのが、アーカート城があるアーカート渓谷
白黒のチェックとして世界中で有名な、グレンチェックの発祥の地だからです
このチェック、正式にはGlenurquart グレンエアーカート アーカート渓谷という意で
この地域の領地のエステートチェックとして作られました
この日はたまたま土曜日でテーマパーク化したアーカート城跡ではイペントが模様されていました
知らずには行っていったら、昔の服装をした人たちが戦いを・・・・・・
気が付いたら引き寄せられるように、その人たちのそばへ急いでいました
そして、デモンストレーションが終わった人たちとの話に夢中でした
この人たちは、17世紀の格好をしてその暮らしぶりの再現を楽しみために集まってきたボランティア
話した人たちは、スコットランドの人ではなく、イングランドからやってきたとのこと
この日は1644年の再現だとか・・・
パンフレットを見てみると、この年が、この城の最後だったとか
歴史に初めて登場したのが紀元580年、その後幾度となく戦いの場となり
1692年に去った最後の兵士が、その後城として使用できないように破壊したそうです
と、城のことはいいのですが、このパンフレットの最後に
グレンチェックを領地のツイードとして採用したとされる
領主婦人のキャロライン・シーフィールドの名前が出てきました
タータンも昔はこのように長い布を体に巻きベルトで止めていたそうですから
タータンを持たない庶民もこのような衣服をまとっていたのでしょう
エステートツイードとして画一される以前はこのようにツイードを着ていたのですね
シングル巾(75cm)で7mの布だそうです
重そうですね、でも防寒には必要だったのでしょう
昔の人はたくましかった!!!!
一番興味があるのが、この時代なので、嬉しかった~
ジョンストンズにて
スコットランド手織コースの時に必ず訪れたのが
インバネスの東約50kmの所にあるElginという町になるジョンストンズという織物工場です
カシミヤの紡績と織り、ニット、をしている大きな会社です
工場内のツアーはいつ見ても、楽しいものですね
今回はカシミヤの布を洗ってからブラッシングする工程を見ることが出来ました
回り始めたら、綿埃が舞い上がりました
大きなドラムにびっしり付いているのは、ティーズル
この写真のものは、もう随分使っているのでしょう、毛が沢山付いています
少し離れた所に、次のものが用意されていました
手織のカシミヤの布はこんな引っかかりやすいティーズルは使えません
私はワイヤーブラシを使って起毛します
今回のジョンストンズの訪問で事前に特別お願いしていたことがありました
それは、1874年から工場に残る生産記録アーカイブを見せていただくこと
その中にある布を着ていた人たちのことをちょっと考えました
私が織りたいと思っているのがこの頃のチェックなので、感激!
ず~っと昔と思ったけど、1874年から2009年、たった135年なんですね
タータンを含むスコットランドチェックが発達したのは産業革命の後、
1700年代の終わり頃からです
手芸クラブ
今日は、月1回の手芸クラブの日でした
集まったのは小学校5年生の女の子たち3人
前回はかぎ針編みの練習で鎖編みを沢山しました
さて今日は・・・
10目の細編みに挑戦 なぜか1段8目の細編みになり
正方形に近くなってなぜか横方向に編み進み・・・・
計画変更して、そのままぐるぐる進めることに・・・・
やっていたら、ボール状にしたいというので、減目をして原毛を入れて
お湯と石鹸でゴシゴシ洗ったら、不ぞろいな編み目が見えなくなりました
私は型にはまって、本の通りにと思っていたけれど
様子を見ながら、手伝いながら、その時々の発想でつくっても
編みぐるみが出来ると教えてもらった、体験でした
上手にきれいに作るが目的ではなく
飽きずに、作る楽しさが心に残るを、目標に楽しみたいですね
食べ物
前より、英国人の食べ物が美味しくなったような気がします
安い白いパンのサンドイッチばかりだったのが
全粒粉のパンにはさんだものや、バケットのものなど、選択肢が増えていました
スコットランド独特の食材、朝食に付くブラックプディング
穀物や動物の内臓を使って作られたもので
昔 食材が乏しかったスコットランドでは貴重な栄養素だったことでしょう
フライパンで焼いたトマトとマッシュルームがとても美味しい朝ごはんでした
スコットランド製スモークサーモン
小さな漁村のパブで食べた、スターターの1品 厚切りで美味しかったです
田舎のパブの食事やレストランでも
メインに茹ですぎた野菜類の付け合せという英国風料理から
歯ごたえの残る付け合せ野菜になったり、生サラダが沢山ついていました
スコーンとお食後2種類 甘かった~
編み物
今日の話題は編み物
タリフの町にある手芸屋さん、前に行った時はたいした毛糸も無かったのに
今回、インチとセンチも両方着いたテープメジャーを買いに行ったら
毛糸が沢山有って驚きました
田舎の町の手芸屋さんにこれだけの糸があるのを見たことがありませんでした
一番左にある250gもある大玉の毛糸が右にある写真
中細くらいの太さで、やっぱり、アクリル100%だったり、ミックスだったり
ゆっくり見る時間が無かったので、詳しく見たわけでは有りませんが
中々純毛の毛糸を見ることはありませんね
お洗濯の関係で、化繊の方が手軽でいいのでしょう
旅行中に編んでいた、アラン模様のセーターです
帰るまでに後ろ身頃が殆んど出来ましたが・・・・つつきは何時になることやら
ちなみにこの糸は20年近く前に手に入れていたPatons(supun in scotland)のダブルニッティングです
糸のこと
今朝、スコットランドから糸を発送したというメールが届きました
最後には、問題なく届く事はわかっているのですが、
待っている時はいろいろ、考えてしまったりしますねぇ
糸が届くと仕事が沢山あるので、忙しくなるけど、楽しみです
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