服地を織るこつ

前記の服地の直しの話にはまだ続きがあります

『なんだか否定的な書き方だね』と娘に駄目出しをもらってしまいましたが
続きで、どうしたら間違えずにきれいに織れるかのヒントを書きたいと考えていました
それを事前にKKさんと確かめられなかった私の反省点でもあります
チェックのマフラーや千鳥格子の服地も、いつも問題なく織られてきたので、
チェックを織るポイントを再確認しなかったのが一番の原因でした

私が自分の体験から学んだことで、織る時に気を付けていることを
少しずつご紹介したいと思います

経糸がきれいに張ってあり、たるみでシャトルが経糸をすくったりしないこと
これは、経糸がきれいにできてくることがポイントです

最初のステップは経糸を作る整経の作業が、スムーズにできることでしょうか
チェックの場合、デザインを把握し、色と本数を間違えずに整経できると、後がとてもいいです~

間違えてやり直すと、糸がからんだり、たるんだり・・・
間違えて解くときには、何かに巻き取りましょう~
単糸は弱っている場合もあるので、解いた糸は緯糸に使う方が安全ですね

糸が絡まずにするすると出てくるようにセッティングも大事です
似た色がある時は区別する工夫も・・・
青に入る黒は青と同じ左側、赤に入るこげ茶は赤と同じ右側・・・というように

私はシングル幅(出来上がり75cm幅)の服地約850~900本を5つに分けて整経します
どの様に分けるかは始める前に全部決めておきます
同じ本数というより、チェックのデザインのブロック単位で分けます
(A+B)X2+A  B+(A+B)X2 ・・・というように
これは巻き取りの時にペットボトルの重しを5カ所に吊るして巻き取るためです

画像がないので次にと思っている小管巻きの写真を入れましょう
私は紙を小管の芯に使っています~

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1日服地の直し作業しました

前記でご覧いただいた服地ですが
機から外して良く見ると、緯糸がくるりとループになって織りこんでしまった所や
経糸の通し間違い1カ所、1色6段だったために、
綾織りがきれいに織れていなかったところが数カ所
綾織りの1.2.3.4.1.2が1色 次が3.4.1.2.3.4に織るところ
色が変わって1から始めてしまったために1・2・3・4・1・2 の次にまた1・2・3・・・
経糸が少し長く出ているため、手にも触るし、洗うと絶対キズにみえる

ということで、昨日はKKさんと2人1日かけて直しました~
経糸の間違いは1本抜いて、1本をチクチク正しいところに縫い込みます

綾織りに織れていないところは、2本(間違いの両脇を2色1本ずつ)抜いて
隙間を針の先でごしごし、両脇から糸を寄せます

スケールを当てて確認しながら織っていたものの
打ち込みにバラつきがあったことや、4段や8段のところがあったり・・・
打ち込みがきつかったところは1色5段でも、他と同じように見えます

ということで時間切れで終わらなかったところは持って帰って仕上げることになりました

このことから、教えられたことがいくつか・・・

私もですが、やっぱり60歳過ぎると集中できる時間が短くなり
見ているつもりが見えていないことも多いですね
無理せず楽しめる織りを心かげましょう
私にも良い経験になりました~

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生徒さんの大作織りあがりました

2月から取り組んでいたKKさんの服地が昨日織りあがりました
ご主人にウールのシャツを・・・とラムウールの単糸で挑戦しました

チェックの柄は大好きなオレンジ系をいれた6X6のガンクラブ
ジャケットは背中心にハギ(縫い目)が入るのですが
シャツは1枚なので、織機目いっぱいの幅85cmで織りました
経糸密度は11羽/cm(インチの筬を使いました)なので、打ち込みも同じです

月3回では、どうしてもとぎれとぎれになるため、同じ調子で織り続けるのはかなり大変
1日に集中できる時間も限られてきますが、頑張りました~

KKさんと同じ位長く通われているTWさんは
ピーターコリンウッドの本に出ている綾織りのマットに挑戦しました
経糸の密度と緯糸の太さの関係が難しく、試織りのあと経糸密度を下げました


そして、今までで一番幅広に挑戦はKMさん
布を横に使ってロングの巻きスカートを作りたいと縮も考えて110cm幅に挑戦です
幅は広いけど、それほど長くないので、時間をかけてゆっくり丁寧に・・・・


☆手織り教室に空きが出ました

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グラスハートさんのオープンアトリエ

思いがけなく講習がキャンセルになり、ふと空いた木曜日
帰って来たばかりの娘とグラスハートさんのオープンアトリエに行って来ました

アットホームな雰囲気にすっかり、リラックス
初めて会う方々とのんびりお話し、楽しかったです~
だから様子が解るような写真がありません!

糸くず手帖にもっと写真があります~

日本では海外のギルドのような組織がなく、
同じ楽しみの人たちが繋がれる機会が少ない
『そんな思いで、1人で交流を続けているのよ~』という
小柄ながらエネルギーが溢れてくる主催者Y先生は、
羊毛のように何でも受け止めてくれるようで暖かい!

今日が最終日 
初めていらっしゃる方は表札に小さく『グラスハート』と書いてあるだけですから
気を付けていらしてくださいネ
(私達、近くを一回り、あちこち路地を入りました)

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スピニングパーティー 出店とレクチャー

東京スピニングパーティー2016に出店が決まりました
加えて、1時間のレクチャーをさせて頂けることになりました

日時 9月10日(土)11日(日) 10:00~17:00
場所 すみだ産業会館 JR錦糸町駅徒歩1分

通販のお客様が多いタリフですが
実物を見て頂ける機会として、特別商品を色々と持って行きます

*通常は販売していない定番以外の色を主に、双糸の50g巻き
*ちょっと変わった、でも織りはシンプルなマフラーのキット
  織体験もこのデザインの予定です 
  今試作中なので、詳細は後日お知らせします
*1色約5g巻きの10色セットとイベント限定全色パックなど
*チェックの本に掲載されているチェックが織れる糸セットなど
*通常販売のチェックキットも持って行きます~

限られたスペースのため、通常販売の双糸100g、200g、単糸100gは
たくさん持って行かれません
事前にお知らせいただければ準備していきますので、どうぞご検討くださいね

スコットランドの織りを紹介するレクチャー(スライドショー)
2日目の11日の15:30~16:30 

消滅の危機から再起を果たした小さな織物工場の歴史を通して
産業革命前の手仕事のことや、スコットランドのことを紹介いたします
『スコットランドチェック』の本には入れられなかった画像もお見せします~

2日目の最後ですが、お買い物が終わってお帰りの前にぜひお立ち寄りください

スピニングパーティーでは沢山の方々とお話しできるのが嬉しいイベントです
『これを見て!』とお気に入りを持ってくる出店者のみなさんなので
知りたいことは何でも聞いてみましょう~
タリフでも出来るだけ色々なお話しをしたいと思います~
『他の方と話されていたので、声をかけずに帰りました』とお聞きするとがあるのですが
一緒にお話しできることもたくさんありますから、遠慮せず割り込んでください~

・・・とこんなことを書いていたら、テンションあがってきました~

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自然の中で過ごした週末

週末は緑がとてもきれいな八ヶ岳で過ごしました

行きたいなぁ~と思っていたところに、家の修理完了の知らせをもらい
『しめた!』とばかり、金曜日に行ってきました

草刈りをしてきました

広いところは草刈り機で、岩や杭、切り株の周りはカマで、頑張りました~

普段余り運動をしていないので、体が硬くしゃがんでの草刈りはかなりきつい!
でも、暑くも寒くもなく、体の疲れは心地良いですね 

『とっきょときょかきょく 特許許可局』と鳴くホトトギスが近くにいたようです
カッコウやウグイス、キツツキがコツコツたたく音、高い音で鳴いている鳥もいて
さわやかな風と新緑の中で、時間も、ゆっくり流れるようです
都会の暮らしで忘れていたものを気が付かされたような時でした

ずーと前、登山に行かないと聞くことが出来なかったホトトギスが里まで下りてくるのは
他の動物が人々の生活圏に出没するのと同じ原因でしょうか
町のお知らせで、『イノシシ退治に猟友会が活動します』というのも気になります
被害がでているそうです

確実に人と暮らしが増えているこの地域、
人間が野生動物の生活圏に入り込んでいるのでしょうね

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整理が終わりません~

昨日タリフの糸巻スタッフのAさんが手伝ってくれて
入荷した糸を全部計量する作業をしました

入荷した毛糸は4種類45色

入荷の時に全て計量してアルファベットの記号をつけて記録
大きな箱に何が入っているのか解るようにしますが
これが大変な作業です

今日の工房は所狭しと箱と糸が一杯でした

色の数が多いので、在庫をどう収納するかが難しい
一番多く注文が入る白は20㎏の入荷です~

今日は息子と2人でチェビオットを全部在庫を含めて確認して
沢山ある物は予備を下の箱に、その他は上の箱・・・
ラムウールの単糸は一つのコーンが大きいので片手で持ち上げるのはちょっと大変
やっぱり腕や手が少々痛くなりました

ご注文に答えられるように、工夫をしていますが
工場で生産を止めてしまう色もあるので、お取扱いの色が少しずつ変わります
細かいご希望にもお応えしたいと思っていますので
何かあればお問い合わせくださいネ

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糸がが届きました

昨日、スコットランドから糸が届きました
25㎏近い大きな箱が15個360㎏くらいです
配送のドライバーさんに2階まで運んでもらうのですが、だいぶ、息子も手伝いました

これまでで一番たくさん、色によっては2年分
教室がお休みの週末に全部出して計量、整理して収納の大仕事をします~

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染めてみました

スコットランドの糸以外のを使うことが時々あります
カシミヤは生徒さん方の希望も聞いて、1㎏コーンを買って分けたりします

見本で見たときはいい色だと思ったのですが、コーンが届いたら思ったより派手な感じ
という訳で、染めてみました


グレーを重ねて染めて、少しくすんだ色にしました (染料:イルガラン)
下のグレーは白のモヘアを一緒に入れたものです 

染める前と染めたもの、両方の色を楽しめますね~

細いモヘアとウールの単糸を引き揃えて織りたいと、少しずつ揃えていますが
色がウールと合わないものもあり、これも染めてみました

初めてみたら、薄い色はわりに楽にできることがわかったので、時々やりましょう~ちょっと違う話しですが
40km制限の道路を20から22km位で走り続けるのは、嫌がらせでしょうか???

夕方、近くの制限速度40kmの○○街道と名がつく道の帰り道、
なんと2㎞くらいの道のりを前の車は20km位ののろのろ運転 
最初は前に車の列が見えていたのですが
そのうち、その列も消え、でも前の白い車はそのままのスピード
私の後ろに列が出来ているのがバックミラーから見えます~
最初は赤信号が青になるタイミングで通過していたのが
そのうち、その車が黄色になる直前に通過
後ろの車もぴったりついて黄色で通過・・・
もう我慢できないよ~~と思い始めた頃、私は脇道にそれました
何とも気分が悪いドライブに後味が悪かった~

やっぱり意図した嫌がらせだったのでしょうか?

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浅草橋へお出かけしました

昨日は午後から先日作品展に伺った はたおと の浅草橋のお教室に
カード織りの oliva さんと伺いました

いつも気さくに受け入れて下さる先生とのおしゃべりはいつも楽しく
新しいことに気が付かせて下さいます~
オリジナル織機も面白い! その背景を伺うと教室の原点にある桐生の織りから来ているとのこと
それでも、ヨーローッパ式の綜絖の奥が1というのは驚きでした
和の織りは手前が1だと思っていましたから・・・

経糸の綜絖後ろにセットしてある綾棒の意味も教えて頂きました
毛羽立ちやすい糸の開口に有効であるというのは、納得
でも、油で毛羽立ちを抑えてあるタリフの糸には必要ないということも確認できました
建築から手織りに入られた先生は理屈まではっきりしているので、さすがですね

秋にはここでoliva先生のカード織りの講習が行われることになりました
少し広がって、私も嬉しい!!

その後、最近浅草橋にお店をリニュアルされたKEITOさんへ
手仕事仲間のソウマノリコさんが紡ぎ講習などをなさっているところです
ソウマさんと友達で・・・と言ったら
『スタッフも講習を楽しんでいます。店長さんもとても仲良しで・・・』と
だから、楽しい講習が人気なんですね

きれいな色の色々な糸が気持ちよさそうに棚に並んでいるのは
見ているだけで癒される心地よさ
やっぱり毛糸が好きなんだなぁ~と実感しました
でもストックを持ちすぎている私は買わずに、ぐっと我慢!

新しい刺激を頂いた、楽しいお出かけでした

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