工房・講習

手織り教室 生徒さん方の作品

しばらく前は教室の織り機にはどれも経糸がかかり
皆さんが一生懸命織っている・・・と思っていたら
次々と織りあげる方が続いています

これは仕事の代わりに打ち込めるものが欲しいと手織りを始められて1年の
70才直前の男性Tさんの色サンプルを兼ねたストール
色の順番を決めたら、黙々とリズムよく安定した打ち込みで織られます
覚えるためにとご自宅で千鳥格子のマフラーをたくさん織った成果ですね

色の組み合わせを考えるのが難しいのでこれを参考にされるそうです


本を作るときから織るのを手伝って下さったHさん
アメリカの手織りの雑誌に出ていたものを織られました

雑誌にはシャトルとスピンドルだけでしたが、コーンの糸も入りました
時々ポツンと色を変えてみたり、織る人には魅力的な布になりました
さて、何になるのでしょう

こちらはIさんの眼鏡織り 
丁寧に織られたクッション用の表布4色が織りあがりました
根気よく、均一にきれいに織れています
右側はサンプルを織ってみて洗って確かめたもの

組織は難しくないものの、経糸と密度、緯糸の太さなどのことが微妙に難しく
これまで挑戦させた方々も苦労されました
私自身は織ったことがないので、試行錯誤しています

これは経糸も緯糸もアウトラインも太い糸もスコットランドの糸
洗う前と洗った後 凹凸が出てきて可愛いですね

  

講習や他の用事の合間に私がやり始めたこと
溜まってきた小管に巻いた単糸を使い切りたいと思います
お楽しみに
明日で2月も終わり 「手仕事を楽しむ会」です


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オープン工房

昨日は2回目のオープン工房でした

今回は宣伝不足もありましたが、4人来てくださいました
教室をしているときは訪ねにくいという声が届いて娘と始めたこの企画
機械編み体験をした方、織り機購入について相談された方
手仕事のために糸を買いに来られた方、久しぶりにお喋りに来られた手仕事仲間と
ゆったりと過ごしてくださいました

今度は、ニットカフェのように手仕事を一緒にするのもいいねという話もでました
ドミノ編みをしたいと思って本まで買ったけど出来ていない・・・という話もでました
タリフの糸でモチーフ編みもいいですね~

手織りをしている方々が作品を持ち寄っての交流もいいなぁ~ とアイディアはいろいろ
どなたか、手を挙げてくださる方はいませんか?
同じことをしたいひとが2人いれば、小さな交流が始まります
私だけが手を挙げて「この指とまれ」ではなく、仲間の集まりにしたいと思います

楽しそうな集まりを探している方、自分でそんな集まりを作りましょう~
次回3月末ころを予定していますのでお知らせくださいね

2月末の企画は今年で3回目 タリフマーケットです
2月最後の土曜日24日に1日だけのマーケットを工房で開きます
このマーケットのコンセプトは
「自分では使わないものが他の人にはお宝かもしれない」という発想で
かつて自分で何か作ろうと手に入れた糸など、興味が移り要らなくなったものを持ち寄って並べます

私もスコットランドの糸を使い始める前に買った糸があれこれあります
タリフの糸も通常販売の規格に入らないものなど並べます
もう手仕事ができなくなったお年寄りから沢山糸や原毛をいただいたから~という方も出店します

友人たちの出店が決まっていますが、90㎝角くらいスペースが2つ余裕があります
仲間になってみたいなと思われる方がいらしたらお知らせください

お宝さがしに来てくださいね

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次へのステップをシェアできた1日でした

昨日のオープン工房、ひっそりと・・・と思っていたのですが
13人が来てくださいました
スピニングパーティーで糸を買って下さり織ったけれど荒いが心配で・・・
と持ってきて下さった方がいて、お湯を沸かして洗いの実演となりました
織りのために糸のことをお聞きになる方や、
キットをあれこれ見て、比べて、迷って・・・
チェックの本に掲載されているチェックの糸を自分で巻いていただいたり・・・
紡毛糸と梳毛糸の違いや、色の組み合わせのヒントの話も盛り上がりました

ちょっとスピンドルを回して糸ができるのを試されたり・・・
洗ってない羊毛を見て「可愛い♡」と言われた方は、とても新鮮でした

ソウマノリコさんの講習会でチクチク縫っている方々は
少量に巻いた糸を楽しそうに選んでいただきました
近くから、遠方から、何かを知りたいと思って来てくださった方々が
何か次のステップに役に立つものを拾って下さいました
こんな交流をまたしたいなぁ~と考えています
次は週末に・・・

そういう私たちも、次に進む良い刺激をいただきました
忙しい12月になりそうです

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明日 オープン工房

明日 オープン工房をします
教室があるときは工房を見に行きにくいという声があったことから
月末の教室の休みに、誰でも来ていただける日としてオープンします

糸をゆっくり見る
好きな色の糸を自分でくるくる巻いて買う
織りの話をする 色の組み合わせの話もしましょう~
千鳥格子を織ってみる
織ったものを洗ってみる
スピンドルくるくる毛糸を作ってみる 
紡ぎ車もありますよ~

通常販売していない半端糸も引っ張りだせるかも・・・

良かったら、ランチや手仕事をもってお越しください~

お待ちしています

昨日の一区切りの記事を見てくださったか
教室や講習についてのお問合せが続きました
楽しんで織るお手伝いをしたいと思います~

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オーバーショットの講習

土曜日に教室とは別のオーバーショットの講習をしました
受けてくださったのは、ご自分でもオーバーショットを織ったことがある方3人
この秋には仕上げたいタリフオリジナル冊子のテキストを使いました
説明に時間はかからないのですが、同じことを繰り返して理解していくので
実例を使って、ノートを書きました
本の通りに織るときも、自分のノートを書くことがとても大事です

説明を聞く方々も集中して考えてお疲れだったと思いますが
説明する私の頭もフル回転でした~

リクエストをいただき、今月末に再度講習を予定しています

オーバーショットの講習 残席1名
10月29日(日曜)10:00-16:00
講習料 6000円 
お申込みはWebshopのお問合のメールでお願いします

今週は学生さんがチェックを織るための糸の注文をいただき
一人ずつ配色のチェックをして、アドバイスなどさせていただいています

スピニングパーティーでもたくさんの方にお話しした
チェックを織るときの色の組み合わせのヒントがありますので、
ご紹介しましょう

主役の色を選び、
その主役を引き立てる脇役の色を選ぶ
主役は2色いらないし、両方が同じくらいだと、メリハリがない
少しくすんだ色を主役にしたければそれよりきれいな色は組み合わせない


タータンタイプのデザインは、
主になる2色のアンダーチェックに他の色を乗せていくので
アンダーチェックの2つの色や分量に強弱があると
表情がつけやすく変化があるチェックのデザインになります
例えば、片方のアンダーチェックはシンプルに
(オーバーチェックを加えても目立たない色を使う)
もう一つは賑やかな色合いや複雑なものにするなど

1本の糸に色が混ざっているタリフで販売している糸は
隣に来る色で見え方が違います

例えば、きれいな青と一緒では青味のグレーに見えるのに
赤っぽい色の隣だと、しっかり青に見えるW-020は不思議です
この組み合わせがとても良くでたのが、
スコットランドチェックの本の表紙に使った赤の大きなチェックです
(webshopでキットを販売しています)

彩度が低い色が多いので、名脇役の色がたくさんあります
目立たずに入っているけど
その色があることで、他の色をきれいに見せているというような今日は高校生から、タータン登録したタータンを織りたいということで
お問合せをいただきました
どのようにお手伝いできるか検討中ですが
若い人たちの意欲にわくわくします~

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夫々に楽しむ教室~

今日からまた賑やかな教室が始まっています~
連休の間にいろいろな色を組み合わせて5本もマフラーを織って楽しんだ男性生徒さんのTさん
次々と質問が出てきて、どう説明したら良いかを考える私の頭はフル回転
女性の興味とはちょっと違うのが、とても新鮮
理屈っぽい私だから答えもちゃんとある!さてどう説明するか・・・ 

今日から新しい作品に取り組むKさんは迷ったけど、タリフでキットを販売しているリバーシブルのマフラー(2カラー)に挑戦
自分の欲しいサイズなどを割り出したあと、1人で丁寧なノートを書きました~

アパレル関係の仕事をしている青年Iさんは、2作目の長いマフラーを黙々と織り続けました
何にでも興味があって、織りながらも耳はダンボ! 
そうそう~ 沢山のことを拾い集めて役に立てて下さい~ 

カシミヤで一部杉綾の組織が入ったチェックを織り始めたSさんは
ペダルの踏み方が一度では呑み込めず、何度か書いたノートとにらめっこ
でも、最後に『あぁ~そうか』と自分で道筋を見つけられました

何処でそう思えるか、どの道筋に落ち着くのか、みんな違うのでそんな過程が楽しい~

ツイードを織り始めたHさんは、デザインも自分で考え、計算したり、機掛けもほとんど1人でしました
間違いも自分で見つけ、どうしたら良いかを説明すると自分で出来る~
そんな手間のかかる直しを終えて、試織り、色や打ち込み具合を確認して、本番を織はじめました

沢山の刺激をもらって、私も楽しかった
さあ、明日は休みだけど土曜日は7人の予定~ 賑やかになりそうです

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生徒さん方の作品

月に3回のレギュラーメンバーは、都合の良い日に予約をして講習に来られます
なので、人数が多い日と少ない日があります
人数が多くて、新しく始める人や初めての物を織り始める人がいると
私はとても忙しい・・・ 
ちゃんと理解して頂くように説明できたのか、
迷子にさせることは無かったのか、など緊張するでもやりがいを感じる時でもあります

基本から応用へと順を追って講習を進めるのですが
それでも、どこか「解らない~」と感じながらの方もいます
そんな感じだったMさん
最近の2,3作で不安なくチェックを楽しんで織れるようになりました
これは先日織り終えたチェックのストール

「Tartan & Tweed」に掲載されているチェックです
 
同じように、少しずつチェックに変化を加えて織っているUさん
最近織りあげたのは細い糸に挑戦してカシミヤのマフラーです
好きな色を差し色に使いました

好きな色の細い梳毛糸を見つけて持って来られたSさんは
2本と3本に引き揃えて織りました
タリフの糸のマフラーに比べて少し重いのですが
梳毛糸特有の手触りの良い作品が織りあがりました

7枚綜絖ワッフルの2枚目を織りあげたのはIさん
タリフの糸の中ではビビットなピンクと白のコントラストがステキ!
好きなピンクを織りたいとカシミヤ2本どりであじろ柄を織ったMさん
いつも、きれいな作品を仕上げたいと努力されています
これも、「Tartan & Tweed」に掲載されているデザイン
同じあじろ柄を洋書から選んで太目の綿糸でバック用の布を織ったIさん
本に間違いがあって模様がきれいに出ないハプニングも
何もなかったように通し治して、きれいに織れました
お仕事の都合で回数も少なめですが、長く続けていらっしゃいます
始められてまだ半年のHさんですが、織りたいというものがはっきりしていて
次々織りたい物に取り組み仕上げています
ニットの帽子の色に合わせて、カシミヤ2色紺とグレーの昼夜織り
若い時にドラムをしていたという足さばきのコントロールの良さで2日で仕上げました

写真を撮り忘れましたが、自宅でツイードを織れるようになることを目標に通い始められた男性のTさん
3作目のストールサイズを織り終えました
今回の挑戦は本数の多さと船杼の使い方でした
踏み間違いが3か所見つかりましたが、直し方をしっかり習ってあとは自分で・・・
少しずつハードルを上げて目標に近づけて行きます~

毎回質問が沢山あり、はっと気づかされることも沢山あります
無意識にしていることを聞かれると改めて考えますから~

教えることは自分が勉強する事
デイビットに教えてもらった、相手に合わせて教えることの楽しさを感じます

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今日の工房で 2

手織工房タリフの講習は全て予約制です
多い日には5人、6人ということもたまにありますが、
2人~3人という日が多いでしょう
織機が出せれば人数制限は有りません
曜日が決まっていないため、一緒になる人もバラバラ、
そのためか、みんながまんべんなく顔見知りになり、仲良しです

今日の予約は2人、でも今朝1人のキャンセルの連絡が入り、Iさん1人になりました
先日ご覧いただいた大きなワッフルを織った方です
次のワッフルに取り組み始めました
あと2枚は織りたいこと、8枚綜絖の織機は最後の織れない部分が長く
幅が広いと無駄になる糸が多いため、今回は綿糸の導き糸を通しました
(後で他の方も使わせてもらえます)
初めての機結びで500本超えは大変なので、半分ほどお手伝い
几帳面なIさんは本数も間違えることなくきれいにつなぎました~

1人だといつも出な話題も・・・
『私の説明がとてもわかり易い』と言って頂きました

私は殆ど習わずに自分であれこれ試してやり易い事を見つけてきたので
正面からの説明で伝わらなければ、側面や後ろからの説明・・・のように
説明が一つではないことがあるかなぁ~と気が付きました

お正月休みに終える予定だった服地をやっと織り終えました
次の織る物はもう決まっているので、楽しみです

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

今年になって、足がむくんでいる父の足湯とマッサージをしています
ヘルパーさんにお湯を運んでもらって、母がマッサージをしていましたが
母の腕や肩が痛くなって、手放してくれました
私が大変だし、自分の役割だと大変なのに頑張っていたのです~

少し足を高くしている時間を増やし安静にしていたのも良かったと思うのですが
素人の私の5分ほどのマッサージの効果もあったのでしょう、随分改善しました
その分母の方の痛みは直らず、食事の世話も辛そう・・・
『ゆっくりやれば大丈夫』と言っても出来てないことが目につき
いよいよ本格的な介護突入の気配です

両親のそばにいると見えてくるのが
99歳と91歳が持っているエネルギーの少なさです
食べられる量も少ないし、強すぎるマッサージは効かないし・・・

近くにいるとやさしい事は言えず、つい本音をぶつけてしまうのですが
父の足をマッサージしながら、してあげられて良かったなぁ~と思います

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次々仕上がっています~

珍しく家族の誕生に私の休みが重なったので
久しぶりにお誕生日ケーキを焼きました~
以前と同じ、卵250g砂糖200g粉150gで21cmの型
覚えているものですね
今晩、生クリームと苺でデコレーションしてお祝いします

~・~・~ ここは夜追加しました ~・~・~
突然何年振りかの風邪を引き、少々体調不良、
結局デコレーションは本人がしてくれました 

~・~・~ ~・~・~ ~・~・~ ~・~・~

さて、工房でも生徒さんの作品が次々出来上がっています
写真を撮ることを忘れてしまったものがたくさんあって残念!

親戚の子供たちにお揃いのマフラーを織っていたKさん
小さい妹たちと、お兄ちゃん それぞれに合わせた長さに出来ました
同じ経糸とは思えないくらい変化があって面白い!

Kさんが上のマフラーの前に織っていた服地でご主人のシャツが仕立て上がりました

そして今はご自分のショートコートとスカートの服地を織り始めました
幅広で長い服地を織るのには体力と集中力が要るので、
大きなものは先延ばしにしないで・・・と 
年齢とともに落ちてくることが身に染みる私の体験からお勧めしました

10月から入られたHさんは2作目で60cm幅のストールを織りあげ
3作目は糸始末がちょっと面倒なガンクラブデザインのマフラーに挑戦中
お子さん方から『Tartan & Tweed』の本を参考に希望を聞いて来られました
織りたい物がはっきりしていると、大変でも楽しく織れるようです~

ゆっくりと時間をかけて丁寧に取り組んでいるUさん
4色のグレンチェックを2枚続けて織ったのので、
少しずつ自分なりの思考回路の構築が出来てきたようです
6作目でかなり大きなタータンタイプのストールを織り始めました

夏に幅広のオーバーショットを織機にかけたり、単発講習をして
生徒さんの間でもオーバーショットが流行っています~

そして若手Iさんは90cm幅の織機で大きなワッフル
7枚綜絖のワッフルのブランケットを丁寧に織りあげました

織機から外した途端にモコモコと凹凸が大きく出てきて、感激です~

油を落す程度の洗いの予定ですがどうなるでしょう~
糸の太さと密度が難しいところです
織り幅が広いのと、10本ペダルを使うため、小柄なIさん全身で織っていました

私はまだ糸屋を始める前から持っていたツイードの糸で服地を織っています
以前は撚り止めをしていない単糸がクルクル絡まって、経糸をかけるのがとても大変だったのですが
今は難なくできるようになり、気が付かない内に経験値をあげていたのですね

そんな教室の合間にこの秋の作品展シーズン、4つの作品展にお出かけしました
それぞれに、思いが溢れているような作品で、
膨大な作業を積み重ねて作りだされる、作者のエネルギーを沢山頂きました

幼い頃に近くで暮らして、その後会うことも無かったAちゃんの作品展では
形が様々、角が目立つ陶器の作品に出合いました
人の歩み途中の答えを探し続けている渦中を感じさせる、とても正直なAちゃんを感じました

あちこちにぶつかるかもしれないけど、そんな生き方の若者を大事にしたいですね~

さて、走って逃げる12月、もう半分近く過ぎてしまいました~

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オーバーショットの講習終わりました

今回は、オーバーショットを織ったことがあるという方向けの講習
リクエストを頂いた方と初めてタリフに講習にいらっしゃる方の2人でした

本の通りに織る一歩先を・・・ということで
オーバーショットの模様をどういう組織で組み立てていくかということ
組織図を書きなおしながら、デザインの構成が解るようになることが目的でした

書き方に法則を加えて分解していく作業を繰り返していくと
ただの通し方と織り方の図から四角のサイズや組み合わせなど
デザインの中の規則性が見えてきます~
規則性がわかったら、そこから変化させることもできます
同じ経糸でも思いもかけない模様が出てくることも・・・

私にも新しい発見があり、これからの講習に活かせそうです

手織りのレベルでいうと上級ですが
人気のある織りですね~

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