私が長年取り組んでいるのが、スコティッシュ・エステート・ツイードという種類のチェックです
これがグレンチェック 1840年代にネス湖畔に広がるアーカート渓谷を所有する領主さんが自分の領地のチェックとしてデザインしました。世界中のファッション界に大きく貢献したスコットランドチェックの代表ともいえるもの。色を加えた様々なこのタイプのチェックがあり、街で必ず目にします。このチェックは、ガンクラブチェックの元祖とも言えるチェック。このチェックが属する地域の名前が難しく、アメリカの銃のクラブのユニホームに採用されたことから、ガンクラブと呼ばれるようになり、スコットランドにこの名前が戻ってきたという云われがあります
と・・・
ちょっとさわりをご紹介しましたが、このタイプのチェックのことは余り知られていません
この本が私の教科書です
Johnstons社のScottish Estate Tweed
エステートツイードのことをいろいろ調べていくうちに
タータンとの関わりを無視できなくなっていきました
そして出会ったのがこの本
奥田実紀著 タータンチェックの文化史
膨大な情報を判りやすくまとめてあります
この1年ほどスコットランドの歴史に興味を持ち少しずつ本を読んでみましたが
同じような王様の名前の羅列、次から次へと続く戦いの連続
なんとなく歴史の全体が感じられるような気がしますが
まとめられるほどの知識も無く・・・・とおもっていたら
最近この本が出版になりました
上記の本と同じく奥田実紀著 スコットランド タータンチェック紀行
奥田実紀さんのホームページはこちら
スコットランドの歴史、文化が、タータンを通して上手に紹介されていて
読んでいて楽しい本です
昨年のチェック展のご案内を差し上げてから何度かメールのやり取りをさせて頂きましたが
今回の名古屋旅行の帰り道、途中で高速を降りて奥田実紀さんにお会いしました
とても気さくな、楽しい方でした
想像していた通りスコットランド好き同士、限りなく話は続く・・・
取材旅行の様子や私の知らないスコットランドのことを話してくださいました
長い間、私のチェックはタータンとは違うと強く思っていましたが
手仕事の始まりに興味を持ったことで、タータンに親しみをもてるようになって
なんだか、ほんわか嬉しいです
ぜひご一読ください~
講習会の様子
今回お世話してくださったAさんのブログで詳しく紹介してくださいました
こちらもお読みくださいね
チェック講習会in名古屋終了
ずいぶん先だったと思っていた名古屋でのチェック講習会が終わりました
当初広い会場を借りて行う予定でしたが、参加者が3人ということで
お世話役のAさんのご好意で、ご自宅を開放して頂いての講習会になりました
参加なさった他のお二人もAさんのネット仲間、会うのは初めてや2回目でも
これまでの情報交換など、共通の話題も多く、楽しく過ごすことが出来ました
講習の出来は???
いつも自分では反省が残るのは当然ですが
参加者が3人ということで、夫々の興味と理解度にあわせた進め方は出来たと思います
同じ手織りをしていても、人によって得手なこと苦手なこと、又興味も微妙に違います
オリジナルチェックのデザインとなると、数字と計算がついて回ります
それが得意な人は、自分の欲しい条件に合わせて組み合わせを作ることが出来るし
計算がちょっと苦手という人は、参考に出しているデザインに自分の色を組み合わせる
そんなことをしながら、チェックに慣れていくと思います
色が好きなみなさんには、70色並んだ色がうれしかったようです
そうですね
この糸、この色数があってのチェックです
自分で染めるのでは、この数をそろえるのは大変でしょう
手編み用の毛糸も、同じ種類でここまでいろ数は無いし
風合い、チェックの色の混じり具合も違う・・・
毛を染めてから色をブレンドして1本の糸になっているので
他の色とのブレンドがとても良く、合わせる色で色目が微妙に変わります
隣に持ってくる色でとてもきれいに見えたり、少しくすんで見えたり・・・
2日間で3つの課題のチェックデザインをつくり、それを織るだけの糸を持って帰られました
出来上がったら是非画像をネットやメールで交換したいですね
みなさんブログをなさっているようなので、ご紹介くださるでしょう
お1人はスウェーデン在住、だんな様と一時帰国中、講習に参加されました
いろいろなところで、スコットランドとスウェーデンの歴史や認識の違いなど
お話を伺えてとても有意義でした
同じような紀行風土でありながら、発達の仕方、加えて文化の違いを感じます
2年半前にデンマークのインガーに習った手仕事についても
多少国によっての違いがあるようで、でも同じところもあるようで・・・・
スコットランドとスウェーデン、同じだったことは
手仕事をする人が減っているということ
手紡ぎ、手織り、パッチワーク、フェアアイルの手編み
何をとっても、日本人程熱心な国民は居ないだろう
その為にお金を使う人たちが日本に多い・・・
そういえば、昨年ロンドンでたずねたHandweaver Studioは
ロンドンでただ1箇所だけだということ、
日本では羊毛を扱うお店は沢山あるし、教室もいっぱいある
手仕事を習う人たちが居て、作品も売れる環境ですね
日常の暮らしと家事からちょっとはなれ、
こうやって振り返る時間が与えられました
昨日はとんかつ、今日はきしめんでした
明日、お会いしたい方があり浜松に寄って帰京します
スコットランド関係の方です~
詳しくは明日
久しぶりの長距離ドライブ
名古屋まで360km程のドライブでした
八ヶ岳アウトレットから見えた南アルプスです
途中で冬の間閉めていた父の山の小さな家に寄って
春の準備のために水周りの点検をしました
昨年は、1箇所水道管が凍って水漏れをおこしましたが
今年は大丈夫でした 良かった~
心配した強風や雨にもあわず、ドライブを楽しみました
知らない土地は、なんだかわくわくしますね
東京では入ることが無い居酒屋さんのようなところで夕食
魚好きな娘は自家製干物のカマスを頭と太い骨を残してきれいに食べて
とっても満足しました
非日常のことがあるだけでも、と~ってもうれしい
初めての出張講習
新年度が始まり、初めて地元を離れて名古屋でのチェック講習会です
いつも地元をうろうろするばかり、遠くへ行かれるのも、とってもうれしい
準備をしていて、工房のスタッフは
『こんなに出してしまって良いんですか~』と心配してくれた
私のこだわりで、糸や布のサンプリングを沢山します
いろいろなものを見せられて話を聞いても帰ったら忘れてしまった、
では残念ですから・・・
自分が受ける側だったら何を望むかを基本に考えています
それが合えば良いけれど・・・
初めての方々に会うのも楽しみですね
このきっかけを作ってくださったAさんに感謝です
テキストをプリント
今週末の名古屋でのチェック講習のためにテキストをプリントしました
今回の受講者は3人ですが
月ぎめで工房に講習を受けていらっしゃる5人にも
同じ内容で少しずつ講習をするために合わせて8部作りました
全部で31ページ+資料 湿っているものが平らに乾くように本の間に挟みました
内容によって厚い紙、画像が沢山あるものはスーパーファイン紙
全部で250枚くらいになりますね
インクを6本の内4本も取り替えました
買っておいた紙も減って又買ってきてもらわなくては・・・・
今回はテキストすべてページナンバーを入れ順序よく進められるように考えました
ゆくゆくこの内容を膨らませてテキストブックにしたいと思っています
今日は工房に3人のお客様
昨年チェック展の時に、ガンクラブチェックのジャケットを買ってくださったIさんが
お友達を連れて工房を見に寄って下さいました
昨日はそのジャケットに少し長めの黒のスカートでおしゃれをして都内にお出かけ
一緒だったお友達にとても誉められたとうれしそうに話してくださいました
あ~~ 服地が織りたいなぁ~
もう1人は、お母様の介護をしながら織りをしたいけど、本を見ただけではわからないし・・・と
チェックキットを見がてら訪れてくださいました
お母様のショートステーの間を使って習いたいと、少し先ですが予約をしてくださいました
4月はやっぱり区切りの時なのでしょうね
新しいことを始めたい方が動き始めています
オーバーショット
この冬、工房では次々と同じ課題をする方が続いています
まず、始めは4枚綜絖のワッフル、
結構大変なのに色を変えて2枚織った方もありました
織り間違いの直しも上手になりました
その後は、組織織りのサンプル
綾織ベースの組織を選んで組み合わせます
パターン毎に違う色を使うことも出来ますが
最近は、縦糸を濃い1色にして、横を明るい色で織ることが多いですね
みなさんタペストリーにしたいそうです
来月は平織りをずっとしていた方が4枚を覚えたい
組織のサンプルが織りたいと通い始める方がいらっしゃいます
決まった通りに進めるタイプの織りですが、楽しんで頂けるように考えます
そして、工房で目を引く作品はこちら
オーバーショットのテーブルセンター
初めてなので、縦糸本数が多すぎるとたいへんなので
縦糸はマフラー用の双糸、ベースになる平織りは単糸、模様の色は双糸を使っています
モチーフは本から取りましたが、本を参考にして組織図を自分で書きました
『理屈は難しいけれど織るのはそんなに難しくない』という彼女の感想です
1枚目は白のベースに黒の模様、2枚目はベースの単糸の色を代えて模様も少し変えます
縦糸を細くすると、もっと細かい模様がきれいに出るので
私もやってみたくなりました
今なら組織図に起こすポイントを覚えているので、間違えずに出来そうです
単糸の在庫の販売を始めるお知らせをいたしましたが
ぼちぼち注文をいただき始め、おかげさまで糸屋も忙しいです~
この週末の名古屋での講習会向けて準備を進めています
毎回テキストの見直しをし、手直しをしています
でもパソコンの仕事は眠くなるなぁ~
ホームページUPしました
3月も末というのに真冬のように寒い1日でしたね
今日は、3年間通信制高校の勉強を頑張った娘の卒業式でした
いろいろあって、余り学校へ行っていない彼女にとっては初めての卒業式
年齢が違うクラスメートに、また一人ひとりを丁寧に受け止めてくださった担任、先生方に助けられ、3年の間で友達が出来、大きく成長させてもらいました単糸の販売に関するホームページの作成作業を進めていましたが
やっと出来上がりました
こちらです
在庫量確認のページもこちらにリンクしています
私のホームページは手作りで、
まだ、扱う件数が少なく、ご注文を頂くためのシステムを使っておりません
今後、増えてきたら考えますが、当面メモを取ってご注文ください
何事も『身の丈にあわせて、自分らしく』を大事に仕事をしてきましたので
可能な限り、私の言葉で、私のやり方でみなさんに情報を発信していきたいと思います
充分気をつけておりますが、不備がありましたら、どうぞご一報ください
単糸の糸見本
日曜日から講習を再開、結構忙しい1週間を過ごしました
通常月曜はお休みですが、今週は祝日で講習をしました
その合間に単糸の糸見本の作業を進めていました
最初に出来た28セットは単糸を購入してくださった方々へ送って手元からなくなりました
そして、次の7セットが完成して、ここでのお披露目となりました
タリフで定番として販売している糸(双糸)の単糸スーパーソフト(ラムウール)48色と
しっかりしたツイード地向きのチェビオット42色です
スーパーソフトは薄手のマフラーやストールにもお使いいただけます
なるべく色合わせがしやすいように、と最大限の努力をした色数です~
これまでに注文を頂いて輸入、販売をしたものの残りが在庫になっていて
その在庫から販売いたします
ホームページ上で在庫状況をお知らせするようにしたいと思っていますが、
今日は、まだそのページが出来ていません~
毎晩、この作業をしようと思いながら時間が遅くなってしまいます
糸見本 1セット1000円
糸 ¥1000/100g 送料実費
1色100g以上 ご注文を頂いてコーンに巻きますので発送まで 1,2週間いただきます
11月に糸見本から在庫以外の注文をまとめ輸入します
この場合のご注文は500g以上
服地用の単糸の販売に関しては、私の長い間の思いがあります
手織りをしたいという夢を持ったのは小学6年生でしたが、その後手織りのものを見ているうちにいつしか服地を織りたいという夢に変わっていきました
大変な思いをして織った初めての服地は切るとバラバラになるような物で納得できませんでした
その後語学留学させてもらった英国で出会ったのが油がついた紡毛糸で織って洗ってフェルト化させることで、しっかりした布になるという織りでした
その当時の日本では、原毛もなかなか手に入らない、ウールの服地なら、ホームスパン
手紡ぎを習いましたが、私は服地の量を紡ぐほど好きではない
糸を作るより織りたい、チェックが織りたい・・・と長い間暖めていました
その後、スコットランドのデイビットに出会い、服地を習い糸を手に入れました
糸を選べは良い服地が織れる、そのことを他の服地を織りたい方にもお知らせしたい
その一念で今の仕事をしています
この様なことが出来るとは夢にも思っていませんでした
今も、大変でも続けているのは、この糸が好きだからですね
工業用ということは、工場の織機で織る糸と同じということですが
同じ糸を使っても手織りと工場生産とでは、物が違います
そんな体験をなさってください~
初めて服地を織る方、千鳥格子がお勧めです
柄合わせも必要なく、打ち込みのばらつきがほどほど隠れてくれます
とりあえず7セット分、糸見本のご注文承ります
メールでお知らせください
糸の販売は4月1日開始を目指しています
1週間の休養
工房を始めて初めて1週間の休養を頂きました
1週間前、日曜の集まりの頃から不調でした
日曜は腰痛がひどくならないように薬を飲んでいたのが効いていたようで
夜になって熱を出してしまいました
高い熱では有りませんが、めったに出すことが無いので、出るとちょっときつい
それが引き金になったのか、溜まった疲れが緩んで出てきたようで・・・
今週の予約が1件だけだったので、思い切って今週は休みました
ホントに久しぶりに家に居る・・・
目覚ましをかけないで寝るのも、久しぶりでした
この年齢で、不調で寝込むと『休んで元気になれる』という単純な結果でありませんね
その前から疲れていたということも有ったけど、熱は下がったのに動けない~
動かさないでいた間に筋力が落ちてすぐ疲れる~
少しずつ戻ってきました
という訳で、3月14日のチェック講習のまとめの会とグアテマラの織のお話会の報告が遅くなりました
3回目の講習のテーマはタータンタイプのチェックデザイン
これは、マフラーのように本数が少ないものでは、複雑なチェックには出来ません
思いがけない色の組み合わせに、夫々のお人柄が出ているようです
ベストに仕立てて持って来られた方もあり、意見交換が楽しいひと時でした
(手前のポンチョは息子がすべて自分で作り上げた彼なりのこだわりの作品)
その後、4人が加わり中村靖子さんにグアテマラ旅行の話を聞きました
テーブルにところ狭しと広げられた様々の布
『まず自分で見て、触って、感想を聞かせて!』から始まりました
デジタルカメラから流れるグアテマラの小鳥の朝のさえずり・・・・
何も無いところに、でも心豊かに暮らしている人々が居ることを知りました
でも、ここに、文明が入り、お金を持つようになると、今豊かに残っている手仕事の数々が消えていってしまうことが心配だという彼女の言葉に、文化が良い様態で発達する難しさを感じます。
まだ知りたいことが沢山あるし、みなさん一緒に行きませんか?とお誘いがありました
やっぱり体調不良が影響していたのか、たいした写真を撮っていません
もう少し詳細をお伝えしたいのに書けないし、残念!
明日から仕事復帰、講習が始まります
単糸の糸見本発送の準備、2週間後の名古屋の講習会の準備、など活動開始です
ゆるゆる、自分の心と身体と向き合い相談しながら歩みを進めます~
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