今年の計画 その3 手織り作家

その3を先に書きます~
その2はまだちょっと先にしたい

今年の計画、その3
手織りのためのチェックデザイン講習会を始めて2年
6回、40人ほどの方々が講習をうけられました

講習会の度に講習内容や資料を見直し、訂正や追加してきました
1回目が終わった時からそのテキストを本にまとめてみたいという思いを暖めています
とはいえ、言葉の説明だけでなく織ったもので裏付けしたいと思うと
その作業はとても大変

色の組み合わせは殆ど感覚的に決めてきているので
それをセオリーに組み合わせて考えるのは私にはとても難しい
それにサンプルを織っていると、自分で織りたい服地などが織れない・・・

状況が整い、しばらく前から時々工房を手伝ってくれているT さんを巻き込んで
サンプルを織り始めました
今年秋の作品展で「沢山のチェックを紹介する」をとりあえずの目標に
《チェックデザインの本》に向けて動き始めました

Tさんは私とまた違う側面を持っていて色使いが面白い
スコットランドの先生、Davidのデザイン集も含め
多分他には無い本になると思う
もう少し基礎固めが出来たら、専門家の意見を聞いてみたい

自宅にコーン巻き機を入れるために長い間手をつけずに溜まっていた物を片付けています
色々辛かった過去に手をつけれずに時が過ぎていた物
子供たちが夫々に確かな自分が形になりつつあり
手織りを通じて多くの方々との輪が広がって自信を沢山もらって
笑って過去を話す事ができるようになって、物を捨て身軽になれそうです

工房での講習日を調整して、随分久しぶりに自宅で過ごしています
好きな《手仕事をする》ことは出来ないけどね
前に進むために必要な時間・・・
スリムに暮らすために1ヶ月くらい欲しいなぁ


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今年の計画 その1 糸屋

ず~と暖めてきた事が、とうとう現実になります
と言うわけで年間計画の発表が今頃になってしまいました

スコットランドから糸の輸入・販売を始めて5年がたちました
始めはラムウールの双糸をマフラー用に販売を始めましたが
洗うとやわらかく変化して布になることと、色数が多いことで
少しずつ販売量が増えました

その内に服地用の糸が欲しいという声が聞こえてくるようになり
単糸の注文を受けて輸入すると言う事を始めて3年が経ちました

単糸の販売を始めて難しいのが糸巻きの作業です
初回は手巻きのコーン巻きで、2年目はアメリカ製の電動コーン巻きを買いました
それでも、まわし続けるとモーターが熱くなり、
スピニングパーティーで出会ったきつつき工房さんに相談したのが1昨年末

近々中古の工業用コーン巻き機が届く事になりました

ずっと前に吉祥寺のアブリルさんで見て、糸の販売を始めた時からの夢でした
きつつき工房さんが石川県小松まで取りに行ってくださいます

さて、どこに置こう
糸をストックしているロフトには入れられないので
とりあえず居間に入れて様子を見て考えようと思います
工房は狭くて織機を減らさないと入れられない
といって引っ越せる手ごろな場所もない
(目の前のポストが捨てがたい立地条件だったりして・・・)

このコーン巻き導入でこれまでの糸の販売と少し形態を変える事になります
一番コストがかかるのが手作業の部分ですから
それを機械にしてもらってなるべく安くお手元に届けられるように考えたいと思います
もちろん単糸の販売もやりやすくなります

それやこれやとこれまでと少し変えていくべきところがはっきりしてきて
素人上がりの糸販売ではなく、プロの糸屋としてやって行かれるか???

チェックデザインに関することも考えていて
飛躍の年になるのでしょうか?



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雪だ~

週末には度々の天気予報での警告にもかかわらず殆ど降らなかった雪

今晩は東京でも本格的な雪になりました
雪国の方々には申し訳ない・・・けど、
「雪だいすき」な娘は夕食後早速愛犬をお供に外に飛び出していきました
なぜか雪が降る夜は車の音も聞こえず、静かですね

虫に食べられちゃったからとお直しを頼まれた帽子

たくさんある色を使ってこんなカラフルな帽子を編んでみたいですね~

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ちょっと休みボケ

ブログの投稿が出来ないで時が過ぎているのですが
工房では毎日何かしら新しい出来事も有るし
人が出たり入ったり、充実しています

書きたいと思うことは多々有るものの
ちょっと気力が続かずこのような事に・・・・・

今日は祝日で、毎週金曜日の仕事も工房もお休み
ずっと休み無しみたいな状況が続いていたので
雪が降るし、家で何もせず、時間が過ぎました

昼寝したい~と思っているのに昼寝もせず
片付けるぞ~ と言っていたのに、たいした片づけもせず
インターネットであれこれ見て、帳簿の整理をちょっとして
編み物をちょっとして、残り物で食事を済ませ
簡単に洗い物・・・ 
これでもちゃんと1日過ぎますね

何もしない休日が、実は一番贅沢かも

3月始めにスコットランドからお客さまを迎える事になり、とっても楽しみ!

たくさんの日本人に良い思いでを沢山いただいた恩を少し返したい

受けた恩を返したいと思うのは日本人だからだろうか?



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新しい挑戦(手作りネクタイ)

今日は久しぶりに遠くへ出かけました

行き先は鎌倉
ネットで見つけた手作りネクタイを教えてくれるタイ工房へ自分で織った布をもって行きました

布は最近試しに織ったチェビオットとスーパーソフトの組み合わせ

正バイヤスに気をつけて布を断ちます

その後は、両方の剣先を手縫いで仕上げ

芯地を乗せて、仕上げていきます

スコットランドでよく見たツイードのネクタイが出来ました
ちょっと厚地な気がするけど、帰って早速息子が試してくれました

まだ改善の余地ありだと思いますが、久しぶりの針仕事は楽しかった
先生はとても親切に教えてくださり、物作りの楽しさを共有しました

その後、前から一度訪ねたいと思っていたペレンデールさんへ
スピニングパーティーでご一緒したことが有りながら、お話したことが有りませんでした
baruさんから聞いたり、ひま研さんのフリースを扱っていらっしゃる事など
お仕事とお人柄に少々興味有り・・・
期待を裏切らない、ステキな方でした
羊毛も話しをいろいろ、楽しかった~

その後ずっと会っていなかった同級生を訪ね、久しぶりのお喋り
留守番組みは自分たちで食事を作って夕食を済ませ・・・

久しぶりの楽しい充電だった




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増強されたチェックの魔力

この週末29日と30日のチェクデザイン講習会が無事終了しました
当然ですが、毎回集まってくださった方々で作り出す雰囲気や皆さんの興味が違い
その時々にとても有意義な講習会が出来ます
その時々に、教える側の私自身新しい発見がとてもうれしいものです

今回は関西方面から2人、関東1人、近くの方2人の計5人での講習会でした

直接チェックデザインとは関わりが有りませんが
30年以上前に体験して、このタイプの織のとりこになり、ずっとこだわってきた毛糸の話しから始まり、最初の半日はこの教材のサンプリングです

話しを聞いてわかっても、忘れてしまったり、すぐ理解出来ない事が多くあるという
自分の体験から、可能な限りの実物のサンプルを持って帰っていただくことを大事にしています

そして2日間で3つのタイプのチェックのデザインの仕方を講習していきます
実物を交え、その違いなど自分で確かめ・・・
夫々のオリジナルデザインが目的で、個別に相談しながら説明したり・・・
話しながら、どの道を通ったらその方が理解できるか・・・
フル回転の脳が充実感を感じるときですね
経験値が生かされているだけのようなものですが。
今回は、チェックデザインの事だけでなく、
手織り全般の事をあれこれ情報交換することがたくさん有りました。

土曜日の講習が終わってからの時間に企画したスライドショー
講習の参加者2人が残られ、他に5人来てくださってこじんまりとした会でした

前回来られなかった父が来てくれました
色々な感想が出て、又スコットランドのことをたくさん話す機会になって楽しかった

2日目のタータンタイプのデザインが思ったより早く出来上がり、
3時に終了、記念に集合写真を撮ってもらって解散となりました

いつかみんなが織ったものが見たいという希望が多く
機会を作って、これまでの参加者の方々合わせて自分の作品を見せ合う会をしたいと思う
チェックの魔法かけ、大成功!

この1週間に英国から訃報が2件入った
寂しくなるなぁ~


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チェックの魔力は衰えず

札幌のチェック講習会に参加されたNさんから写真が届きました

「グレンチェックの色遊びをしていたのですが、
  思い切って、オリジナルタータンにチャレンジ
      写真、見てください。
        一番上に載っているのが、今一番の自信作!」
                       と彼女の言葉は弾んでいる

同時に色の組み合わせの難しさにも触れていた

好きな色がきれいに見える色の組み合わせが出来た時に
《1番好き》と思えるものになるのでしょう

ずっと長くチェックを織っていても、文句なしに気に入ったものは数点
よくよく考えて検討した物より、
あっという間に、《これだ》と思ったのがいいことが多いのは不思議です


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エクセルでチェックデザイン

先日紹介した「房総の花畑」を織られたKさん
次の作品はカシミヤの緑と赤、それに大好きなオレンジを入れて・・・と
使いたい色を選んで帰られました。
今年初めてのレッスンに「エクセルでチェクデザインをしてみました」と
プリントして持ってこられました

それを元にチェックをデザイン
エクセルの単純な機能を使っただけのデザインは色の幅がみな同じ
本数を変えて全体に変化をつけて、織り始めました


気がついたこと
その1
多分、糸を並べてデザインを作ったら、こんな感じにはならなかったでしょう。でもきっとKさんには似合うと思います~
その2
工房にあるカシミヤ(モンゴル製)は単色、スコットランドの糸ほど他の色とブレンドしない。その為 割りに緑、赤、オレンジ、青という色を一緒に組み合わせるのは中々難しい。でもこの作品、結果的にはオレンジの部分が一番強く、緑が沈み加減、強弱がついて、程よくまとまりました。
その3
初めてのカシミヤで打ち込み具合が難しかったので、経糸と同じサイズの型紙を作りそれに合わせるようにしたら、とても織りやすい、サイズが合うとてもうれしいから楽しく織れるとのこと

それにしても、続けていらっしゃっている方々気がつかないうちに腕を上げ
細い糸も難なく扱えるようになってきています

昨年11月の札幌でのチェックデザイン講習会に参加されたYさん
先週糸をたくさん注文してくださいました
その時に「チェックを織るのが楽しくて、次々織りたい~」と電話の向こうでとてもうれしそう
「チェックの魔法にかかりましたよ~」

みなさん~ チェックの魔法を信じますか?

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ダブルアフガン編み

手編みを教えてもらっているBaruさんがアフガン編みの本をだされ
イベントでダブルアフガンのリストウォーマーを講習しているのを横目で見て
やってみたい・・・と思っていました

今日工房での月1回の編み物に来てくださったBaruさんに見せたいと
Tさんがダブルアフガンのリストウォーマーを持って来られました
Baruさんが帰られた後、ダブルアフガン針の話しになり
「両フックのかぎ針でも出来るんじゃない~」
「でもサイズが違うからどうかしら?」

ということで、やってみました

手がゆるいのでかぎ針の太さ(8号と10号)は余り左右されないみたい
きっと本物のダブルアフガン針の方がスムーズでしょうね
今度見つけたら買いましょう

『アフガン編みのナチュラル小物』の本をみてすれば出来ますよ 
是非お試し下さい~

工房では単糸でチェックを織っています


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房総のお花畑その後

昨年末に織りあがった「房総のお花畑」


「フリンジの糸があまりましたので、縦にもつけました。早速今朝つけてきました。暖かいです~」
7時半にはもう職場についたKさんから写真付でメールをもらいました
何を織るか、使う色はどれ、どんな感じに・・・と
織り始めるまで決めることがいくつか有るのですが、いつも即決に近いKさん
生き方では教えて頂く事がたくさん有ります


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