織り

タータン話題の続き

急に寒くなって、ウールが活躍しています

10月にお知らせした教文館ナルニア国での
「たくさんのふしぎタータンマフラー」限定販売
お申し込みをいただいた方々から選ばれた5名の方にお渡しする時期になりました
抽選は福音館書店たくさんのふしぎ編集部員がしてくださいました

今日は受け取られた方から、開けてすぐ「嬉しくて・・・」と電話をかけてくださいました
ずっと前からタータンチェックが好きで・・・という方が多いようです
織るのは時間がかかるので、この企画が決まった時からHさんが織り始めてくれました
Hさんはチェックの本やオーバーショットの冊子掲載の作品を多く織って下さり
私よりムラなくきれいに織れるので、いつも助けてくださいます

そのHさん、マフラーの織りを終わって、次は大きなものを織られています
そう、先日キットを作ったスチュアート柄の正方形のストールです
幅が広い(120cm)のに経糸は短いので、導き糸が通してあり
経糸をその糸につないで巻き取るので、ムダが少なくて済みます
他の人も織る順番を待っています~

久々に撮った教室風景
それぞれに思い思いの作品に取り組まれています~
この日はおしゃべりしながら織れる方々、楽しそうでした
教室は今週木曜日までです
ウェブショップは27日(木)朝までのご注文は年内発送
来年は7日(月)からです (教室は5日から)
よろしくお願いいたします

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伝統のタータンをキットに

これまで、オリジナルチェックをキットにしてきましたが
今回は、誰でもご存知のスコットランドの伝統的なタータンを
手織りのためのマフラーキットとしてリメイクしました

『厳密に言えば、もはやこれはタータンではないとい』うのが
タータン第1人者のブライアン・ウィルトン氏のコメントですが
タータン好きな日本人にとっては、タータンチェックそのものなのでしょう
オリジナルの名前で呼ぶことはできませんから
「タリフの***」と付けた名前にすることにしました

これが「タリフのロイヤルスチュワート」
チェックと白の組み合わせは
「タリフのスチュワートドレス」です
この写真は平織りです
平織りと綾織り、ベースの色を変えた4色の8種類を提案したいと考えています

平織りと綾織りのマフラーが1点ずつ織りあがり
後は色のバリエーションのサンプルを織る準備をして
糸の準備とテキスト作りを同時進行して、今月中の完成を目指しています
詳細は追ってお知らせしますね

10月14日にお知らせした教文館ナルニア国でのタータンの受注ですが
既にたくさんの応募があったと知らせて頂きました
「手織りのためのスコットランドチェック」や
オリジナル冊子の「オーバーショット」の見本を
たくさん織ってくださったHさんが少しずつ織ってくださっています
みなさんが興味を持ってくださって嬉しいです

やっぱりチェックの魔法は強力!
魔法にかけられた人が増えていますね

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新しいタータン

本格的なタータンを織る機会を与えられ
印刷されて本になりました

タータンの本を書かれている、奥田実紀さんが子供のための本を書かれ
その中で、オリジナルタータンを織る機会をくださいました

福音館書店の3~4年生向けの月刊誌「たくさんのふしぎ 9月号」です
出来上がった本が届き、8月1日から販売されます
あれこれ試すこと数か月
昨年のスコットランドツアーでタータンの専門家 Brian Wilton氏に聞いた
タータンの持つ本来の意味を込めて織りあげました

好きな色を組み合わせて縦縞と同じ横縞を織るとチェックにはなるけど
それは、ただのチェック柄
タータンは「使う色、デザインに意味を持たせ、それを作ることに意味が要る」と
時代の移り変わりと共にタータンの持つ意味も変わってきたのですね
これはタリフで作ったオリジナルカード


製作過程で工房の生徒さん方が「織ってみたい~」と言われることが多く
これをタリフのキットとして販売することになりました
準備中なので、もう少しお待ちください

キットと本を合わせてお求めいただけると嬉しいです

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たくさん作った糸綜絖

前回の記事からあっという間に10日

糸綜絖の写真を撮っておけばよかったなぁとおもったので
次の日に撮ったのですが・・・
使ったのはオレンジ色のレース糸
要らなくなったものが流れてきました

糸綜絖を作る時のポイントは穴の位置を合わせることです
1人ですると、ちょうどいいところに結び目を持ってくるのが難しいけど
この時はSさんに、結び目が欲しいところで指でおさえてもらったので
20本でしたが、早くできました

通し間違いをしてしまった時の直しにも便利です~

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40年使った千切り布

私の最初の織機の千切布がとうとう裂けてしまい
新しいものに取り換えました
ついていたのはシーチングで大型の織機よりはうすい布ですが
糸の油がしみ込んで、こんなに色が違います

これは片方の端が布の耳、反対側の端は折り返して縫ってあるため
巻き取ると左右で若干の差が出ていましたから
新しい布は両端切りっぱなしです

新しい布になって、気持ちよく次の経糸がかけられます

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経糸を数えるときは

              オープン工房のお知らせはこちらから

手織りには、数をかぞえることがたくさんあります

綜絖が4枚で、綾織りが4の倍数なので、特に4を数えることが多いですね
4本は、1本ずつ数えなくても、見てすぐわかります
2本が2つと見てもいいですね

5本になると、2と3に分けてみると、1、2,3,4,5と数えなくても
パット見てすぐわかります
7本は3と4でしょうか

チェックを織るときは、デザイン通りに色と本数を合わせて経糸を作ります
4~6色使うことが多いので、私は1本ずつ整経します

今日の整経は、服地タイプの経糸で18本というところがありました
18本ということは9往復・・・
それを3本を3つに分けて、確かめながら経糸を作りました
普段からそんな習慣をつけておくと、
少し複雑なことも、簡単にできるようになります

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私のツイードがスコットランドへ

2015年秋に出版した「手織のためのスコットランドチェック」
取材のためにスコットランドを訪ねたのは2015年5月
ひと昔前のものだと勝手に思い込んでいたエステートツイードですが
現在も使われていると、相談に乗ってくださったMr Sugdenの紹介で
インバネスの近くにあるコーダ城の主 Lady Cawdor お会いしました

その後、スコットランドを思って織ったツイードを差し上げ
約2年半を経て仕立てができたと写真を送ってくださいました
許可していただきましたのでお見せしますね
とても背の高い方で、織りながら思い浮かべた通りとてもお似合い
ご自分で」デザインしてCampbell of Beauryの仕立てだそうです
とても気に入っていると言ってくださいました

濃い緑と赤紫のチェック、スコットランドの花「あざみ」の色です
35年前にスコットランドから持ち帰った糸ですが
今作らてれいる糸の色と微妙に違って落ち着いた色合です

コーダ城はスコットランドで数少ない個人所有のお城で
冬季を除いて、公開しています
冬季には家族が暮らすこのお城は生活感があり、どこか暖かい
働いている人たちも、ここで働くのが嬉しい~と生き生きしています

Lady Cawdorの熱い想いも伝わってきました
スタッフとの短いやり取りに、その人たちを大事にするそのお人柄がみえて
心地よさがここから広がっていることを知って
スコットランド好きとしてはとても嬉しかったことは忘れられません

行きたくなってしまいました♡

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オーバーショットは平織りと綾織りの組み合わせ

ウェブショップに毎日オーバーショットの冊子のご注文が続いています
この機会にと、購入のために工房を訪ねてくださった方や
近くに来たからと工房を訪ねてくださった沖縄在住の方など
手織りをされる方々のオーバーショット人気が伝わってきます

買ってみたものの、中を見たら難しいと思われる方も多いでしょう
上級者向けではありますが
見てわからない、読んでもわからないと、匙を投げないでくださいね

もし4枚綜絖に慣れない、綾織りが不確か、と思われたら
タリフオリジナル冊子の2冊をお試しください
 
4枚綜絖の基本は綾織りだと思います
それを覚えるために最適なのは千鳥格子!!
なぜって、4枚綜絖を繰り返し通すのに4本ずつ色が替わり
織るときも綜絖の1と2、2と3、3と4、4と1の4種類の綜絖の動き
それの繰り返しでこれも4段ずつ色が替わる
迷子になりにくく、何をしているのかが解り易いのです

「千鳥格子のマフラーを織りましょう」では
千鳥格子を基本に、主に洋式の機がけのやり方を解説しています
織り機に経糸をセットすることに苦労されている方に役立つヒントを
たくさん紹介しています
(抜粋がスコットランドチェックの本に掲載されています)

千鳥格子が問題なく織れるようになったら
「色々な綾織」に進んでください
最初の方で組織図を自分で書く提案をしていますが、
その図の意味が解ってくると、他の本などの組織図も読めるようになってきます

オーバーショットは組織図がつきもの、綜絖通しも複雑です
綜絖の通し方と織り方の図を見ながら織ることはできますが
何をどうしてこの模様が織れるのか理解できたらもっと楽しくなりませんか?

教室に入る前に「色々な綾織り」を買って勉強したMHさん
「説明も良くわかったし、読んでいたら先生の声が聞こえてくるようだった」と話してくれたら
教室卒業を機に自分の織機購入を決めたKMさん
「そうそう、改めて冊子で復習したら先生の声が聞こえてきました~」と・・・

簡単なことから少しずつ進めていくと
気が付かないうちに理解できる思考回路が構築されて
難しいと思っていたことが理解できるようになります
面倒がらずに、隅々までよく読んで、自分でノートを書いてみてくださいね

冊子に出ているデザインを早速織ってくださったNさん
ブログで紹介してくれました
楽しく織って、いつも応援してくれている嬉しい織り仲間です

山形のことなどお知らせしたいことがたくさんありますので
頑張って発信したいと思います
(実はパソコンより手仕事をしたいんです・・・)

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8枚綜絖で織った作品

教室では次々と素敵な作品が出来上がっています
記録にもなるので、織り機から外した時に写真を撮らせていただくのですが
話しに夢中で撮るのを忘れることが多くて残念

織りたいものをいくつか考えているMさんが
8枚綜絖の織り機でマットを織られました
本に出ていたもので、経てに模様の糸をセットした
オーバーショットのような織りですマットにしたいというので、ベースは硬めの糸が良いと思い
チェビオットを2本どりにしました
綜絖にも筬にもぎゅう詰めな感じでしたが、
マットには良かったようです
とても豪華なマットです
最終チェックに入ったオーバーショットの原稿です
最初は手書きの原稿、それをパソコンで作ってもらい
それから何度も手直しをして、その度に印刷してファイルに入れる
40ページの冊子ですが、こんな厚さになってしまいました

この写真を撮った後で、最後の2枚(訂正の確認のため)を残して
ファイルから抜きました
多いページは8~9枚 
どのようにしたら、解り易いかの思考錯誤の経過です

今度こそ3月末の発売、合わせて糸セットなども準備したい・・・
他のことを少し後回しにして・・・

最近、チェックの本やタリフの冊子がとても分かりやすいという声が届きます
ありがとうございます
このブログでも綾織りの織り方の記事がいつも記事ランキングに入っていて
平織から綾織りに移るところで迷子になる方が多いのでしょうか・・・

「色々な綾織り」は週に2~3冊ほどご注文をいただきます
そろそろ次の増刷を考える必要がありそう

わからなければ、声に出して読んでみてください

もし良い結果が得られなければ、
設定を変えず、同じ糸、同じデザイン、同じ長さ・・・で何度か試してください
糸が変わると縮みなど扱い方も違ったりします
デザイン(千鳥格子がお薦めですが)が同じなら整経の間違いが避けられ
長さが同じだと、織れない長さや縮みなどの様子がつかめるでしょう

同じことを何度もしてみると、自分でやりやすい方法が見つかったり
上手くできていないところが見えてきたり
良いと思うところ、変えたいところに気が付いたり
何か次につながることが見つかるでしょう~母の介護は他の方に比べたら随分楽だとおもうのですが
それでも、一つ何かをしようとした途端、辛さが顔を出します
それが嫌で始めからペースダウン
やりたいこととすべきこと、葛藤が続きます

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オーバーショットサンプル織り

月末は教室のお休みがあるので、自分の織りをする時間があります
これまでは教室が休みの時は家の用事があってゆっくり時間が取れませんでした

先週から少し時間が取れて、オーバーショットに集中しています
最終的な構成が決まり、織り始めたのはサンプルです
マフラーのデザインは本にある大きなデザインの一部を使っていることが多く
本に掲載されている元の大きなデザインがわかれば
そこから自分の好きなデザインを組み立てることができると思います

デザイン7種類を経糸450本で織っています
長い経糸を織り機に巻き取り、
1つが終わったら、綾棒を入れなおしてから経糸を切って
綜絖から抜いて、綾を見ながら次のデザインに通し直します
こうすると、整経と巻取りの手間が省けますね
パソコンで作ってくれたテキストを見ながら織るので
間違いが無いかのチェックもできます

本に掲載するマフラーなどの作品はHさんが織ってくださいました
解っているつもりでしたが、それでも自分で織ってみると
「書き方はこの方が良いかな」とか 「説明が足りないかな」とか気が付きます

子供の頃 楽譜を読むのが苦手でピアノを楽しむことはできませんでしたが
気がつけばオーバーショットの綜絖の図はすらすらと読めます
何事も積み重ねが役に立つのでしょうね

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