昨日、私が手織りを教え始めた頃に出会ったWさんが訪ねて下さいました
引っ越してからも手織りを続けたいと、時々工房に来て少しずつ覚えていった方です
教えながらも、私はW さんにとっても大事なことを教えて頂きました
工房まで来るのが大変なので、参考になる本などの話になると
『書いた物から理解することが出来ないんです~』
私も字から読み取ることがとっても苦手だと思っているのですが
それを自ら言って、でもやりたいことのために方法を探して実行しているW さんが
とても楽しそうで、素敵でした
最初はほぼメモも取らず・・・実際に見て覚えられ、
時間をかけて自分で身に付けてこられました
昨日は、少し違うことがやってみたいと・・・
出来ることは多くないかもしれないけど、覚えたことは確実!
書いては覚えられないと言いながら、しっかり自分の法則で書いている~~
そうなんです、決まり通りの書き方でなくても、自分で理解できれば、それも有り!
兎角、型にはめる方向へ行きたい私に、
遠回りでも違う道筋があることを教えて下さったWさん
自分らしい生き方がとっても輝いていました~
工房・講習
小さいオーバーショット
3月頃から教室で小さいサイズのオーバーショットが流行っています~
最初に織り始めたKさん
大好きなオレンジがきれいに出て、とっても嬉しそう
夜勤明けもなんのその。素晴らしい種注力で間違いなく織り進みました
がま口バックになるのが楽しみです~
Wさんも大きながま口パックにするための布をウールで織り始めました
丸い形がきれいに出て、水玉模様のようです
今は模様の色を変えて織っています~
Hさんは綿糸で同じ模様
ボ-ダーに模様を入れたいと無地を平織りにしたら、厚さかなり違うため
白も縦と同じ色で模様が入っています 凝っていますね
とってもかわいいので、他の方も次々織りたい~という声が上がっています
やり始めている方も・・・
織りは脳トレ
5月初めからちょっと長いお休みを頂き、今週から講習が続いています
織りながら『これは脳トレですね』と言われたのは、単発講習のMさん
ずっと平織りで手織りを楽しまれたけれど
やっぱり綾織りがしたいと、思い切って4枚綜絖の織機を買われました
4枚綜絖とチェックの色を変える法則の組み合わせを同時に進行するには
やっぱり、考えないとできません~
でも、基本を覚えると、それが少しずつ自然にできるようになります
同じことを続けることで、頭の中に思考回路が構築されるからでしょうね
手織りは、地図を読むことに似ていると思います
整経も、この道を行って帰って・・・
方向音痴の方でも、同じ道を何度も通ると覚えられるのと同じ
遠回りでも、同じ道筋を繰り返すことが大事ですね
午後からの机上講習に来られたTさんとは綾織りの話をたくさんしました
綾織りはみなさんもご存知のように、綜絖が2枚ずつ上下に動き、
緯糸1段毎に綜絖が1枚ずつずれていきます
極自然に、綜絖1と2が1段目 から始まると思っていたのですが
Tさんは2と3が1段目
綾織りのバリエーションを織る時にはちょっと不都合ですが
もう10年もこれでしているということで、原則は変えないことにしました
×印を書き込んでいる組織図に数字を入れて、
数字で綾織りの仕組みを認識すると、意外と簡単になってきます~
仕組みがわかってくると、とっても面白くなってきます
いきなり難しいことはしないで、簡単な事を繰り返して、思考回路を構築しましょう~
先日完成した小冊子『千鳥格子のマフラーを織りましょう』にご注文を頂いています
本当に北海道の最北端、稚内の方から、南は沖縄の方まで
興味を持って頂いて、ありがとうございます
参考になさって、ご自分の工夫と合わせてお試しください
ご不明な点はお問い合わせください~
『良いとこ取り』大いに結構、
その中に書けなかった応用編様々あり、次の冊子に入れたいと思っています
その前にすべきこと多々あり、体力勝負かな???
最近の作品3月
私はやりたいことがなかなか実現できずに日が過ぎていくのですが
教室に通ってきている方々は着実に作品を仕上げています~
大きな織機でガラ紡綿糸を使って綿毛布を織られたWさん
続けて2枚です
お子さんが生まれたたお祝いにと
この綿毛布が人気です~
もともと木綿についている油が残っているので
何度か洗っているうちに水を吸い取るようになるそうです
短い繊維を昔の機械で糸にしているので、糸に味があるのですが
固まっているところもあり、太さが均一ではありません時間をかけて丁寧に織りあげたKさんのオーバーショットです
機から外したときは工房にいたみんなが喜んでくれました
とても気に入られたブルーミングリーフのモチーフです
この色はお嬢さんのリクエスト
とても気に入ってくれたそうです先月8枚綜絖のサンプルを仕上げたHさん
今度は8枚綜絖で2重織、ブランケットです
念願のチェック
チェックデザイン講習会の後、工房でチェックを織られたSさん
ご自分の織機は今タリフにあるので
工房に通って織られました
使ったのは私の織機ですが・・・
講習会の前からこの色合いのチェックを織りたいと話していました
いざ織るとなると、色はいろいろ迷われたようですが
やっぱり初めの思いに戻りました
初心貫徹が大事ですね~
Sさんのブログはこちらこれまでも織られているのですが、やっぱり幅広は経糸の本数も多いので大変そう
前に織られたのはグレンチェックで色が変わる法則さえ覚えれば割に織り易いのですが
今度は無地が長く続くタータンタイプ、しかも四角が大きい
苦労された分、チェックのサイズも揃ってきれいに織れました~
最近は大判のストールを首に巻くのが流行りの様ですね
Aさんも幅広ストール2枚目です
ブラックウォッチ・ドレスというタータンからデザインしました
ステキなストール
昨日の講習でAさんがストールを織りあげました
いつも織機にかけて写真を撮るので、今回はボディーを引っ張り出して巻いてみました
好きな色合いを選んで、相談しながらデザインしました
夏からしばらくお休みしていたAさんですが、すっかり復帰、
お喋りしながらも間違えなくきれいに織れました~
そして嬉しいメールも・・・
ご自宅の『織り部屋が家族の物置になってしまって・・・』と
しばらく手織りから離れていらっしゃるMAさんから写真が届きました
以前織られた布をお嬢さんがジャケットに仕立てられたそうです
ここでは見えませんが、きれいに杉綾の模様が入っています~
今私が準備を進めている小冊子の1冊目は洋の機掛けの方法ですが
この一連の写真を撮るきっかけをくださったのがこのMAさんです
自宅でもできるようにとカメラ持参で工房にみえ
次の時には自分でパソコンを駆使してテキストに仕上げて来られました
生徒さんの中で一番の人生の先輩で、
いつも、ちょっとの事では諦めないパワーに励まされます~
そうそう、我が家の96才、この雪の中帯広行きを大変な思いで断念しました
幸運な人で、大変な状況にみえていつも何とかして生きてきたのですが
さすが、今回は家族としても出す訳にはいかず・・・
最後は北海道の天候不良が報じられ、諦めました
ふてくされ顔の父は子供の駄々をこねた後みたい・・・
『良く諦めました』と私からケーキのご褒美をプレゼント、
ちょっと機嫌が良くなりました~~
元気で来たものほど、老いと向き合うことが難しそうです
先日娘がおばあちゃんのお雛様を飾りました
母が生まれた時に母の叔母から贈られたものとか
88年経って金屏風は剥げているし、お雛様の着物も色あせかけているけれど
何か今の物には無い思い深い雰囲気があります
自分が小さかった頃をちょっと思い出しました
8枚綜絖組織サンプル
何度かここでも紹介してきたHさんの8枚綜絖のサンプルが織りあがりました
写真ではご覧いただけませんが、素敵な模様がいっぱいあります
根気があれば、この中から服地を織りたいようなものがあちこちに・・・
色を混ぜて織った私のサンプルより、模様が全部きれいに見えるので
経糸を黒、緯糸を白にしてよかったです~
始めた頃は半年かかる・・・と言っていたのですが、4か月でやり遂げました
昨日織りあがった作品
最近、火曜日はとっても賑やかです
特に、昨日は祝日、若手3人も揃って、6人で織りながらのおしゃべりも楽しそう~
昨日織り終わったのは若手Yさんの小さめのマット
まだ、マットが続きます・・・
お父様の介護とお仕事で、少しお休みされたMさんは気楽に織れるものをと
色々な経糸を使った薄手のマフラー
色も風合いもとっても柔らかい
若手Mさんはカシミヤのストールを織り終えました
細かい杉綾、殆ど無地ですが、洗って起毛するとフアフアになります
始めてまだ短いMさんですが、細かい仕事がとっても合っているいるのでしょうね
次も織機幅一杯の単糸ストールを始められました
最近チェックマフラーのキットのご注文が続いています
有難うございます~
平織りバージョンも作りたいと、構想ばかり一人歩きしていますね
大きなマット
今日マットが2点織りあがりました
Mさんのラグ
ピーターコリンウッドの本にあるデザインです
少し織って打ち込みが入りきらず経糸がチラチラ見えるので、経糸の密度を2/cmから1.5/cmに下げるために筬を通し直し、一つのパターンが織れたところで、中心が少しずれていることがわかり、2つ目から左右が同じ様になるように変え、いつも良い作品に仕上げるために努力を惜しまないMさんですこちらはWさんの大きなラグ
畳1畳分くらいのサイズが織りたいという昨年前半からの希望でした
糸が沢山いるので、具合の良い緯糸を探し、
ちょうど工房にやってくることになったクマクラさんのX機を待ち、
11月半ばから織り始めて約3か月
途中左右の緯糸の太さが微妙に違っていて、同じに入れても曲がってきて・・・
でもナバホで教えてもらった微調整のやり方で、少ない方に少し余分な段数を加えたり・・・
毎段緯糸を小さい山の形にしてから力いっぱい打ち込んで、とてもきれいに織られました
ラグは時間がかかりますね私が手織りを始めた頃、このタイプの織りは好きじゃない!と
永い間手を出さなかったのに、なんだか不思議な感じです
今でもどちらかといえば服地が好きですが
時間と体力が許せば、もっと織ってみたいかなぁ~と思います
そういえば、一つのチェックパターンにはまって、その色違いばかり織っていたことがありました
スコットランドへ行く前に1度、スコットランドチェックで1度
どちらもかなりやって自然に抜けて・・・
あの時もういいと思うほどチェックを織ったので、他の事に目が向くようになったのかもしれません
皆さんも、その時楽しい、織りたいと思うものを織り続けて下さい~
8人8様 でも 仲良く
チェックデザイン講習会2日目でした
この写真は昨日ですが、工房にある糸を色相環の様に並べてみました
チェックのデザインは、色合わせのデザインでもあります
どの色とどの色をどんな割合で合わせるのかを決めていくのですが
それが結構難しいですね
なので、ある程度色の法則に従って考えると少し楽に考えられると思います
今回の講習で初めて見て頂くサンプルです
色の組み合わせ4通りのサンプルです
今日は午前中いっぱいグレンチェックタイプのデザインに取り組みました
午後から、タータンタイプのデザインで、
いつもの講習会だと、皆さん『待ってました』と織りたいチェックのデザインに燃えます
が、今日はそこまでじっくりやって、少々エネルギー不足???
それとも、私の見本の作品が増えて、その中から選んで織りたい~という方向へ進んだからか
あれはこう、こっちはこう違う、この色がきれいなのはこの工夫・・・などという話が続きました
自分に合った道筋をたどって、それを楽しみながらできれば良いのです~
今回のメンバーはお互いを刺激しつつも、他人に流され過ぎず
自分のやり方を見つけていました
1人の話にみんなで、ワイワイと、1人がわからないと、お隣が教えてあげて・・・
みんな仲良くなりました
時々自分の織った物を持ち合って集まりたいですね~ という話になりました
情報交換の場になるといいですね
この2日間で、すべて出し切った感じです
でも、私も充実した2日間を過ごさせていただきました 感謝!
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